ネジ、座金 電子制御設計製図Ⅰ(第18回) 機械製図 •線の種類を使い分ける。 •第三角法を使う。 •誰にでもわかる明瞭な図面とする。 •文字や寸法を読みやすく記入する。 •ねじの略画 •寸法記入 ねじ •様々な機械でよく使われている。 •一般に「メートルねじ」が使われる。 ネジ、ビス、ボルトの違い ねじ(ねぢ)、螺子、捩子 日本語。円筒形の母材に対し、螺旋に溝を切っ てある物の総称 ビス(vis) フランス語。小径のネジを呼ぶことが多い。 ボルト(bolt) 英語:雄ネジ。ナット(nut:雌ネジ)と対で用いる。 ねじ切り加工 ダイス タップ ねじ切り加工に使う工具 ダイス タップ ダイスレンチ タップレンチ ダイスによるネジ切り(雄ネジ)加工 母材を万力で固定。 ダイスレンチを両手で持ち、静かに時計方向に回す。 よく使われるねじ基本に関するJIS用語 おねじの外径(majordiameter of externalthread) おねじの山の頂に接する仮想的な円筒(又は円すい)の直径 よく使われるねじ基本に関するJIS用語 おねじの谷の径(minordiameter of externalthread) おねじの谷底に接する仮想的な円筒(又は円すい)の直径 よく使われるねじ基本に関するJIS用語 めねじの谷の径(majordiameter of internalthread) めねじの谷底に接する仮想的な円筒(又は円すい)の直径 よく使われるねじ基本に関するJIS用語 めねじの内径(minordiameter of internalthread) めねじの山の頂に接する仮想的な円筒(又は円すい)の直径 ピッチ(pitch) ねじの軸線を含む断面において,互いに隣り合うねじ山の相 対応する2点を軸線に平行に測った距離。 フランク(flank) 山の頂と谷底とを連絡する面。軸線を含んだ断面形では, 一般に直線になっている。ねじ山の斜面ともいう。 有効径(pitch diameter) ねじみぞの幅がねじ山の幅に等しくなるような仮想的な円筒 (又は円すい)の直径。 呼び径(nominal diameter) ねじの寸法を代表する直径で,主としておねじの外径の基 準寸法が使われる。 ねじの略画法 • ねじ山はすべて省略し,太い実線と細い実線で表す。 • 山の頂を連ねた線(おねじの外径線,めねじの内径線)は, 太い実線(幅0.7mm:手書き)で描く。 • 谷底を連ねた線(おねじの内径線,めねじの外径線)は, 細い実線(幅0.3mm :手書き)で描く。 ねじの外観及び断面図示 下図 1/4開ける ボルト・ナット ねじ先の形状・寸法 あら先 半棒先 面取り先 棒先 丸先 全とがり先 平先 とがり先 ねじ先の形状・寸法 くぼみ先 切り刃先 ネジ及びナットの簡略図示例 六角ボルト・ナット d × l (直径×長さ) その他のボルト,ナット ちょうボルト アイボルト 六角穴付ボルト 省スペース目的 六角レンチを用いて固定 ちょうナット アイナット 六角穴付止めねじ 指で回して固定可能 指で回して固定可能 フックに引っ掛ける用途 狭い場所における ギアの固定など 小ねじの呼び方 呼び径×長さ で表現する部分に注意! 座金(ワッシャー)の効果 座面の保護: 被締結材にナットやボルト頭がめり込む事(座面陥没)を防止する、 あるいは穴径がボルト径に比べて大きい場合、座面を安定させる。 緩みの防止: 振動などによりボルト・ナットが緩むことを防ぐために用いられる。 気密: 気密を保つために銅、アルミなどの軟質金属、ゴム、ポリカーボ ネートなどの材質も使用され、ガスケットと呼ばれることもある。 絶縁・導電: 電気機器などで絶縁が必要な場合のために、紙製やプラスチック 製のワッシャーが用いられることがある。 座金(ワッシャー)の種類 平座金 ばね座金 歯付き座金 さらバネ座金 平座金:通し穴が大きい、材料が軟らかい場合 ばね座金:切り口が座面に食い込み、ある程度の緩み止め。緩ん だ後もばねの力によって更なる回転が抑えられ脱落防止の効果 歯付き座金:ボルト・ナットを締め付ける際にねじられた部分がつ ぶされることによって過大な軸力を防ぐ さらバネ座金:ばね座金に比較してばね定数が高いため、高力 ボルトに対して使用 座金(ワッシャー)の種類と呼びかた 平座金 ばね座金 歯付き座金 さらバネ座金 平座金,ばね座金の寸法
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