サービス管理責任者指導者養成研修会 行政職員研修テキスト 平成23年10月6・7日 厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 障害福祉課 今回の行政職員研修のねらい 皆さんは、 サービス管理責任者研修(都道府県研修)の企画運営に際して、 研修の全体像を理解した上で、企画・運営上の課題に対する解 決力を身につけていることが期待されます。 従って、 今回の研修では、 ・研修全体の構成や各講義・演習の目的等を理解するとともに、 ・それぞれの行っている都道府県研修の ①現状把握及び課題の確認、②課題解決に向けた工夫の整理 について情報交換し、各都道府県の研修に活かす機会とします。 「サービス管理責任者研修会」の全体イメージ:行政職員以外 国 (指導者研修) 都道府県 【国の研修終了後実施】 【平成22年度、9月8日~10日実施】 国リハ学 国 院が実施 サ ー ビ ス 管 理 責 任 者 研 修 ( 指 導 者 研 修 ) 共通講義(理論編) + 分 野 別 演 習 ( 実 践 編 ) ( 指 定 ) 受 都道府県の推薦 講 する指導者候補者 介 護 都 地域生活 (身体) 道 地域生活 (知的・精神) 就 労 児 童 府 ( 委 託 ) 研 修 事 業 者 委 託 先 (直接実施) 県 指導者研修修了者が各都道 府県に戻り、講師として都道府 県研修を実施する 研 修 実 施 共通講義(理論編) + サ ー ビ ス 管 理 責 任 者 研 修 介 護 分 野 別 演 習 ( 実 践 編 ) 地域生活 (身体) 地域生活 (知的・精神) 就 労 児 童 相談支援従事者研修 (都道府県)の講義部分 サービス管理責任者研修(都道府県研修)について その1 研修の目的の理解 1.研修の目的は? サービス管理責任者の養成 2.どのようなサービス管理責任者? 知識、技能を有する 3.どのような知識や技能? サービスの質の確保に必要な知識や技能 4.具体的には? ・個々のサービス利用者の障害特性や生活実態に関する 専門的な知識や個別支援計画の作成・評価などの技術を持つ。 ・他のサービス提供職員に対する指導的役割を担う。 5.サービス管理責任者が養成されると? 障害者自立支援法の適切かつ円滑な運営に資する。 サービス管理責任者研修(都道府県研修)について その2 企画・運営に際しての主なポイント 1.時間的制約の中で最大限の効果を得られるよう、焦点を絞る 2.地域の実態に即した実例や映像などを用いて分かりやすく実施 3.問題意識を持って主体的に参加できる組み立て 4.都道府県が明確なビジョンを持ち、都道府県の担当職員と 各分野の講師等が十分に連携した運営 サービス管理責任者研修(都道府県研修)について その3 都道府県研修で伝えて欲しい 「サービス管理責任者に求められる視点」 サービス管理責任者は・・・ 1.従来の事業のあり方にとらわれず、新しいサービスをつくりあげる 2.これまでの蓄積と反省に立って、実効あるサービスを提供する ・利用者自身の意識・意欲、可能性を高める ・一定期間内に達成すべき目標を設定し、実現を図る ・サービス内容を継続的に評価し、必要に応じて修正する ・独自にできることの限界を知り、関係機関との連携・協力の下に サービスを提供する ・サービスの内容と結果について、チームの取りまとめの責任を負う これらの研修で学んだことを実践につなげやすくするため、 具体的な事例を用いて演習等を実施することが効果的です。 サービス管理責任者研修(都道府県研修)について その4 実施に際しての工夫 例えば・・・ 1.研修の企画・運営に係る委員会を立ち上げる等、組織的に 取り組む。 2.都道府県研修について、人材育成の観点から、自立支援協 議会の中に位置づけて、都道府県として取り組む。 3.講師等の人材を考え、近隣の都道府県と連携して実施する。 4.今後、活用が期待できる地域の人材の発掘や養成を図る。 5.地域の専門家団体との連携を図る。 行政職員研修の進め方について① 10月6日(木)9:00~17:30 分野別講義・演習の見学 (見学を行ううえでのポイント) ・事例を通して利用者の視点に併せた支援に ついて学ぶ ・ケアマネジメントに基づく個別支援計画作成 の流れについて学ぶ 行政職員研修の進め方について② 10月7日(金)9:00~14:00 9:00~10:15 ・自己紹介 ・司会、書記、発表者を決めてください ・各都道府県の取組等について情報交換 10:15~12:10 ・情報交換で出された意見をもとに、課題の整理、工夫 を整理 13:10~14:00 ・グループ毎に発表(1G5分程度) 整理票様式 課題 課題の背景、要因 論点になったこと グループ 改善策・今後の方向性等 整理票様式(記入例) 課題 課題の背景、要因 論点になったこと グループ 改善策・今後の方向性等 例1) 直営、指定、委託 担当者の業務負担 研修の質の管理 ・・・・ 例2) 講師確保 情報、講師数が不足 情報の収集体制 講師の育成 ・・・・ 例3) 受講生の主体性 狭い関心 事例選定の工夫 ・・・・ 予算の制約 受講見込み数の把握困難 受講料の取り扱い 移行計画の把握 ・・・・ 例4) 研修規模 チェックリスト参考例 平成21年度相談支援従事者指導者養成研修演習マニュアルより抜粋 実施研修実施における課題認識のためのチェック項目 1 実施要綱を十分理解し、企画者・講師が共通の認識の上でポイントを押さえた講習 になっているか。(演習内の目的の明確化、演習プロセス) 2 研修企画の打ち合わせや事例検討が都道府県と協働し、十分に開催されているか。 3 講義内容の獲得目標や参加への意識付けが受講者に伝えられているか。 4 受講者層のばらつきに対しての工夫などが実施されているか。 5 実務的な演習が実施され、必要なポイントが押さえられているか。 6 演習講師の差を埋める工夫がされているか。 7 研修評価の低い講義に工夫がされているか。 8 受講者の研修後のネットワーク形成の仕掛けを実施しているか。 9 受講者の不安や課題、質疑に十分答えているか。 10 研修アンケートを講師・受講者にとり課題を把握し翌年に活かしているか。
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