日本の高校における英語の授業は英語で行うのがベスト

日本の高校における英語の授業は英
語で行うのがベストであるのか?
言語教育論演習
A13LA123
増井 麻衣
私見
・第二言語を第二言語で教えるのは不適切
・日本語を活用した授業が望ましく、効果的
① 言語習得と経験
② 言語能力の捉え方
③ 英語を学習することの意義とは
①言語習得と経験
言語(母語)の
習得
周囲の世界を理解
自分の経験を処理
①言語習得と経験
「自然」
思い出
憧れ
田舎育ちの人
都会育ちの人
⇒ 言語能力から個人の経験をもとにした世界認識が形成される
①言語習得と経験
さらに…
一般に言語習得は五、六歳くらいで完成
(気付いたときには終わっている)
=言語との漠然とした一体感
高校の時点で、英語を用いた授業での言語能力
の向上を狙うことは非効率的では?
②言語能力の捉え方
表層部
深層部
日常言語生活を
支える深い層
基底能力
(制御装置)
②言語能力の捉え方
第1言語(日本語)の
外部形式
第2言語(英語)の
外部形式
表層部
深層部
共通基底能力
(中央制御装置)
Jim Cummins & Merrill Swain(1986)
②言語能力の捉え方
読み書き能力の転移(リテラシー・トランスファー)
第一言語の読み書き能力が、第二言語の読み書き
能力の発達に関係
発達相互依存仮説
第一言語の能力の高さを第二言語の学習に活用
英語の習得にはまず日本語力を発達させる必要
があるという意見
③英語を学習することの意義とは
グローバル力
英語力 ?
2000年1月 「21世紀日本の構想」懇談会 報告書より
「世界へアクセスする能力」、「世界と対話できる能力」
⇒情報技術を使いこなすことと、国際共通語としての英
語を使いこなせること
③英語を学習することの意義とは
・英語は武器となりうるか
英語=世界と渡り合うための道具という捉え方
⇒一種の強迫概念、思い込み
・外国語の学習の可能性
「コミュニケーション能力の基礎を養う」(学習指導要領)
今まで見えなかった日本語が見えてくる