Core Seminar 演習およびレポート作成 6月7日 課 題 BEST-KITを用いて、提示された生化学反 応系の計算機シミュレーションを行い、そ の反応系の動的挙動を解析し、レポート課 題を作成する。 次回の講義にて、レポート内容を発表し ていただくため、本日中に課題を終了して ください。 生化学反応系(1) 『拮抗阻害剤 I が酵素 E に結合し、生成物 P の生成速度 を鈍化させる』拮抗阻害反応の数値シミュレーションを行 い、動的挙動を解析せよ。 E+S + I k-i k+i EI k1 k-1 (ES)1 k2 k-2 (ES)2 k3 E+P k1 = 5.0E5 M-1sec-1 k-1 = 5.0 sec-1 k2 = 1.0E3 sec-1 k-2 = 1.0E2 sec-1 k3 = 0.12 sec-1 k+i = 5.0E5 M-1sec-1 k-i = 5.0 sec-1 E0 = 1.0E-6 M S0 = 1.0E-4 M I0 = 1.0E-3 M 生化学反応系(2) 『拮抗阻害剤 I が酵素 E の活性中心とは異なる部位に結 合し、生成物 P の生成速度を低下させる』非拮抗阻害反 応の数値シミュレーションを行い、動的挙動を解析せよ。 E+S + I k-i k1 k-1 k+i EI + S (ES)1 k1 k-1 k2 k-2 (ES)2 + I k-i k+i EIS k3 E+P k1 = 5.0E5 M-1sec-1 k-1 = 5.0 sec-1 k2 = 1.0E3 sec-1 k-2 = 1.0E2 sec-1 k3 = 0.12 sec-1 k+i = 5.0E5 M-1sec-1 k-i = 5.0 sec-1 E0 = 1.0E-6 M S0 = 1.0E-4 M I0 = 1.0E-4 M 生化学反応系(3) 『阻害剤 I が酵素‐基質複合体 ES にのみ親和性を持ち、 不活性な複合体 EIS を形成し、生成物 P の生成速度を低 下させる』不拮抗阻害反応の数値シミュレーションを行い、 動的挙動を解析せよ。 E+S k1 k-1 (ES)1 k2 k-2 (ES)2 + I k-i k+i EIS k3 E+P k1 = 5.0E5 M-1sec-1 k-1 = 5.0 sec-1 k2 = 1.0E3 sec-1 k-2 = 1.0E2 sec-1 k3 = 0.12 sec-1 k+i = 5.0E5 M-1sec-1 k-i = 5.0 sec-1 E0 = 1.0E-6 M S0 = 1.0E-5 M I0 = 1.0E-4 M 生化学反応系(4) 『活性化剤 A が酵素 E あるいは酵素‐基質複合体 ES と可 逆的に結合し、生成物 P の生成速度を増大させる』活性 化反応の数値シミュレーションを行い、動的挙動を解析せ よ。 -1 -1 E+S + A k-a k+a EA+S k1 k-1 k1 k-1 (ES)1 + A k-a k+a EAS k2 (ES)2 k-2 k4 k3 EA+P E+P k1 = 5.0E5 M sec k-1 = 5.0 sec-1 k2 = 1.0E3 sec-1 k-2 = 1.0E2 sec-1 k3 = 0.12 sec-1 k4 = 0.36 sec-1 k+a = 5.0E5 M-1sec-1 k-a = 5.0 sec-1 E0 = 1.0E-6 M S0 = 1.0E-4 M A0 = 1.0E-1 M 生化学反応系(5) 『基質 S が酵素-基質複合体 ES に結合し、生成物 P の生 成速度を鈍化させる』基質阻害反応の数値シミュレーショ ンを行い、動的挙動を解析せよ。 E+S k1 k-1 (ES)1 k2 k-2 (ES)2 + S k-S k+S ESS k3 E+P k1 = 5.0E5 M-1sec-1 k-1 = 5.0 sec-1 k2 = 1.0E3 sec-1 k-2 = 1.0E2 sec-1 k3 = 0.12 sec-1 k+S = 5.0E5 M-1sec-1 k-S = 5.0 sec-1 E0 = 1.0E-6 M S0 = 1.0E-4 M 生化学反応系(6) 『生成物 P が酵素-基質複合体 ES に結合し、生成物 P の 生成速度を鈍化させる』生成物阻害反応の数値シミュレー ションを行い、動的挙動を解析せよ。 E+S k1 k-1 (ES)1 + P k-P k+P ESP k2 k-2 (ES)2 k3 E+P k1 = 5.0E5 M-1sec-1 k-1 = 5.0 sec-1 k2 = 1.0E3 sec-1 k-2 = 1.0E2 sec-1 k3 = 0.12 sec-1 k+P = 5.0E5 M-1sec-1 k-P = 5.0 sec-1 E0 = 1.0E-6 M S0 = 1.0E-4 M 生化学反応系(7) 『生成物 P が酵素 E に結合し、生成物 P の生成速度を鈍 化させる』生成物阻害反応の数値シミュレーションを行い、 動的挙動を解析せよ。 k1 E+S + P k-P k+P PE+S k-1 (ES)1 + P k-P k1 k-1 k+P PES k2 k-2 (ES)2 k3 E+P k1 = 5.0E5 M-1sec-1 k-1 = 5.0 sec-1 k2 = 1.0E3 sec-1 k-2 = 1.0E2 sec-1 k3 = 0.12 sec-1 k+P = 5.0E5 M-1sec-1 k-P = 5.0 sec-1 E0 = 1.0E-6 M S0 = 1.0E-4 M 生化学反応系(8) 『生成物 P が酵素 E あるいは酵素‐基質複合体 ES と可逆 的に結合し、活性化剤の役割を果たし、生成物 P の生成 速度を増大させる』活性化反応の数値シミュレーションを 行い、動的挙動を解析せよ。 -1 -1 E+S + P k-P k+P PE +S k1 k-1 k1 k-1 (ES)1 + P k-P k+P PES k2 (ES)2 k-2 k4 k3 (ES)1+P E+P k1 = 5.0E5 M sec k-1 = 5.0 sec-1 k2 = 1.0E3 sec-1 k-2 = 1.0E2 sec-1 k3 = 0.12 sec-1 k4 = 0.36 sec-1 k+P = 5.0E5 M-1sec-1 k-P = 5.0 sec-1 E0 = 1.0E-6 M S0 = 1.0E-4 M レポートおよび発表内容 1.反応スキーム(速度定数・濃度・特徴) 2.モデル構築後のBEST-KITのScreen Shot 3.計算機シミュレーションの実行結果 ✤ 単回のシミュレーション ✤ 各化学種濃度を変更したシミュレーション ✤ 速度定数を変更したシミュレーション 同じ値を設定するべき速度定数には、 同一の速度定数名を付与しています。 ✤ 速度定数のScan(環状の反応系は対象としない) ✤ Virtual Laboratory(基質の中途追加等) 4.考察(実行結果を基に・・・) 基質/酵素/阻害剤の濃度比、速度定数の比などが、 基質・酵素複合体濃度の定常状態に及ぼす影響、 反応が終了するまでに要した時間の比較などを行う。 6月14日の予定 ● 1組あたりの持ち時間5分でレポート内容を 分担発表していただきます。Power Pointを 用いて、発表資料を作成してください。 ● 講義開始時に、レポートを提出していただ きます。書面(電子データはだめ)にて提出 してください。 レポートおよび発表資料の作成は、作成要領にし たがってください。 生化学反応系(1) 拮抗阻害反応 生化学反応系(2) 非拮抗阻害反応 生化学反応系(3) 不拮抗阻害反応 生化学反応系(4) 活性化反応1 生化学反応系(5) 基質阻害反応 生化学反応系(6) 生成物阻害反応1 生化学反応系(7) 生成物阻害反応2 生化学反応系(8) 活性化反応2
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