論文・レポート作成と 口頭発表の作法

論文・レポート作成と
口頭発表
システム創成学科SIM/DISコース
本資料&より詳細な資料は
http://seraph.t.u-tokyo.ac.jp/index.html
http://ishiken.free.fr/lecture.html
論文作成や発表の機会
論文・レポートを書く機会
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講義レポート、実験レポート
プロジェクトの成果報告
卒業論文
口頭発表の機会
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

プロジェクトの成果報告
卒業論文の審査
学会発表
まず心がけること
時間・分量を守る
同じことをどれだけすごく見せるか。どれだ
けポジティブに見せるか。
ウソはダメ!
ストーリーをつくる


伝えたいメッセージ
聴き手・読み手が知りたいこと
コマーシャル
スーパーの陳列
文書作成のポイント
ウソを書かない



言明の成立条件や適用限界を正直に
自分と他人の成果を区別して
事実と意見を区別して
人の真似をしない
提出期限に遅れない
読みやすく、論理的に、センスよく
基本的留意事項
読み手が誰かを考える
順序立ててわかりやすく(ストーリー)
読みやすい体裁で

誤植のない簡潔な文章、箇条書、図表
用語の用法に注意


特殊・重要な用語は定義してから
略号、略称も初出の際に説明を
論文・レポートの全体構成
標題、著者(所属)、要旨
序論

背景・動機、現状、目的
本論



理論的説明(学説、仮説、理論、モデルなど)
方法論(計算、実験、調査、分析などの方法)
結果と考察(客観的事実とその解釈)
結論
参考文献、謝辞、付録など
文体と体裁(1)
「である」調の口語体
受身の回避、主語の省略
あいまいな表現の回避
指定書式の遵守
フォントなどの選択
式には番号をふり、記号は定義
数量はイタリック(x, p, …), 単位・関数名・元素
記号はローマン(cm, cos, sin, H2SO4)
文体と体裁(2)
章、節、箇条書のスタイル統一
章
節
小節
箇条書(1)
箇条書(2)
箇条書(3)
1 2 3 ・・・
1.1 1.2 1.3 ・・・
1.1.1 1.1.2 1.1.3 ・・・
(1) (2) (3) ・・・
1) 2) 3) ・・・
① ② ③ ・・・
数量表現
誤差評価と有効数字



数値には必ず誤差が伴う
有効数字 : 信頼できるケタ数の範囲
最確値±誤差
単位


原則として、SI単位系(7基本単位、2補助単位、誘導
単位)
分野によっては、広く使われているSI以外の単位があ
るの注意
線図(ダイアグラム)の例
排ガス
(19%)
燃料
(100%)
蒸気利用
発電機
(16%)
ボイラ
空気
蒸気タービン
(68%)
燃料器
圧縮機
発電機
ガスタービン (32%)
コンデンサ
温排水
(33%)
ポンプ
図3 複合発電とコジェネ・プラントの構成
グラフの例
レジェンド
軸数値
目盛線
キャプション
軸ラベル
(単位)
図6 シミュレーションと実験の比較
表の例
表4 機器中性子放射化分析による定量値
(単位:質量ppm)
JSS 002-3
試料
JSS 001-3
元素
定量値1)
認証値2)
定量値1)
認証値2)
Al
As
Cl
Co
Cu
Ga
V
W
Zn
5.4 ± 1.4
1.42 ±0.07
<2.5
0.24 ±0.03
2.4 ±0.3
0.29 ±0.07
0.058 ±0.014
0.085 ±0.008
0.22 ±0.07
(6)
(2)
―
(0.3)
(2)
―
―
―
―
―
0.123 ±0.010
1.41 ±0.13
0.23 ±0.02
0.85 ±0.32
<0.2
0.039 ±0.003
0.26 ±0.02
6.9 ±0.5
(0.2)
(0.1)
―
0.3
0.4
―
(<0.1)
(0.3)
7.1
定量下限以下
の測定元素数
43
1) : 誤差は試料量を変えて6回分析した際の繰返し精度(σ)
2) : ( )内は非認証値
36
文献の引用
実際の論文を参考に
他の人の研究結果はもちろん、広く知られている
事実についても、まめに文献を引用する。
文献番号による引用
「Mらの研究によると・・・である(3)。」
文献リストの記載法
記載法の指定がある場合は、それに従う。
[書 籍] 著者、書籍名、出版社 (出版年)
[論 文] 著者、標題、雑誌名、巻(号)、
開始‐終了ページ (発行年)
[会議録] 著者、標題、会議名、開催地、
開始‐終了ページ (発行年)

口頭発表のポイント
ウソを言わない
聴衆が誰かを考える
順序立ててわかりやすく
提示資料は読みやすく
用語の用法に注意
全体構成と時間管理
構成は基本的に論文・レポートと同じ

序論、理論的説明、方法論、結果、考察、結論
各部の所要時間の見積り




話すべき項目をあげ、標題をつける
項目数より所要時間を見積る
400字の原稿を話すのに約1分かかる
OHP1枚の説明に平均1分程度かける
提示資料(OHP)の作成
1枚のOHPに内容を詰め込みすぎない
表紙、目的、結論はそれだけで1枚
文字による説明は項目を箇条書に
1枚ごとに標題をつけ、上部に大きく記載
図表の線、フォントは太く大きなものを
発表練習
初めは発表原稿やメモを用意する
「です・ます」調の口語体
声を大きく、語尾をはっきり
短く簡潔な文章
話題の流れは一貫して順序よく
話題を変えるときには宣言してから
図表、式の説明も手抜きしない
おわりに
時間・分量を守る
同じことをどれだけすごく見せるか。どれだ
けポジティブに見せるか。
ウソはダメ!
ストーリーをつくる


伝えたいメッセージ
聴き手・読み手が知りたいこと
コマーシャル
スーパーの陳列