一瞬の利息 連続複利 ◆ 金利とは(定義) 元金1円を1年間預金したときの利息 例えば・・・ 金利0.03(3%)とは 元金1円を1年間預金すると利息が0.03 円 100 円 元金100 円 103 円 利息 3 円 1年 ◆ 利息の計算 利息 =元金×金利×期間(年) 例 元金 100円 を金利 0.02(2%) で 1/2年(半年)預金すると 101円 利息 = 100 円×0.02×1/2年 = 1 円 100円 元金+利息 = 100 円 + 1円 = 101円 1/2年 一般に 元金A円 金利R の T年 の預金では・・・ 元金+利息 =A円 +A円×R×T年 元金 A(1+RT)円 利息 ×(1+RT) = A(1+RT)円 A円 金利R T年 ◆ 金利裁定 損得が生じないという方程式 Case 2の金利rはいくらか? Case 1 1年間の預金 100円 100(1+0.03×1) = 103 ×(1+0.03×1) Case 1と同じ結果 となるように決まる 0.03 (3%) 100(1+r/2)2=103 1年 Case 2 同じ金利で半年ごとに預金し直す 1年の預金・・・半年ごと複利の預金 100(1+r/2)2 100(1+r/2) 100円 ×(1+r/2) 金利 r 1/2年 ×(1+r/2) r =2 103 -1 100 =0.029778 Case1とCase2とで損得が 生じないように金利が決まる これを金利裁定が働くという 金利 r 1/2年 ◆ 複利計算の一般化 まず、元金A円 金利RのT年の預金は・・・ A(1+RT) T年 A円 A(1+r/n)nT= A(1+RT) 元金A円金利 r の1/n年(1年をn分割)ごと複利のT年の預金 A(1+r/n)nT 1/nT r = n{ (1+RT) -1} T年 A(1+r/n )2 A(1+r/n ) A円 r r n分割×T年=nT乗 r 1/n年 この期間を もっと小さくする n ∞ 一瞬の金利 ◆ 連続複利金利 ・・・ 無限に細かく分割する T年 lim A(1+r/n)nT n→∞ A(1+r/n)nT 円 =lim{A(1+ 1 )n/r }rT n→∞ n/r A円 k=n/r とおく n → ∞で k → ∞ だから =lim{A(1+1/k)k }rT k→∞ 1/n年 e =A rT e 元金A円を一瞬の金利 r で T年間預金すると A rT 円となる。 金利裁定 e A 一瞬の金利 rT 円 = A(1+RT)円 r= log (1+RT) T e ・・・ 連続複利金利 e このT年間は、どの時点も一瞬の金利を r として、 任意の期間の預金の(平均的な)計算ができる。 A e B B円 T年 rt 円 t年 C円 A円 rT 円 e C rs 円 s年 例えば・・・ 金利R=0.03(3%)の 1年の預金に対して r=loge(1+0.03 ) = loge1.03 =0.029529・・・ 1 300×e0.029529/6 円 =301.4816 円 300円 1/6年(2ヶ月) 0年 1/12年 3/12年 (1ヶ月時点) (3ヶ月時点) 1年
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