第4節 稼得資本 留保利益

第11章 株主資本と純資産
第1節 純資産の構成
第2節 払込資本-資本金と資本剰余金
発表者: ゼン ミコ
第1節 純資産の構成
1.株主資本と純資産の関係
2.資本の源泉別分類
3.剰余金区別の原則
1.株主資本と純資産の関係
図表11-1 純資産と資本の構成
負
債
(他人資本)
株主資本
・払込資本
資
産
・稼得資本或いは留保利益
純資産
その他の要素
・評価差額
・新株予約権
2.資本の源泉別分類
3. 剰余金区別の原則
資本取引
① 払込資本:資本金+資本剰余金
(資本準備金、その他資本剰余金)
損益取引
② 留保利益:利益剰余金
(利益準備金、その他利益剰余金)
第2節 払込資本-資本金と資本剰余金
1.株式会社の設立
2.増資
3.減資
4.自己株式
1.株式会社の設立
①発行可能株式数を定款に定める。
②設立時、発行可能株式数の1/4以上でOK。
?
③残りの未発行株式は、機動的に発行できる。
④未発行数が少なくなったら定款を変更する。
発行可能株式数の枠を発行済株数の4倍まで。
?
⑤払込金額の1/2までは、資本金としないことができる
?
-株式払込剰余金(資本準備金)
?
⑥資本準備金+利益準備金=資本金*1/4
2.増資
図表11-3 増資の種類
株主資本の増加を伴う
増資
(実質的増資)
①通常の新株発行
②新株予約権の権利行使
③株式交付による他企業の吸収合併
増資=資本の増加
④株式交換による他企業の子会社化
株主資本の構成変化に
よる増資
(形式的増資)
⑤資本準備金の資本金組入
⑥その他資本剰余金の資本金組入
3.減資
目的:事業を縮小する。
株主資本の減少を伴う減資
(実質的減資)
結果:資本金の減少とともに、現金など
の会社資産が株主に返還される。
減資=資本の減少
株主資本の減少に関わらない
減資
(形式的な減資)
目的:業績不振等での赤字が累積して
生じた資本の欠損を計算上で解消。
結果:累積損失と資本金が相殺される
だけで、会社の純資産は変化
しない。
4.自己株式
①自己株式:会社がいったん発行した自社の株式を取得
して保有する株式のこと。金庫株とも呼ぶ。
②自己株式の取得:
債権者の利益を害する理由で、禁止されてきたが、2001年10月から
は、自己株式を取得し保有できるようになった。
③自己株式の用途:第三者への売却、新株予約権の行使者への交付、
合併や株式交換での交付など多様である。
④純資産での表示:資産減少説に基づいて、純資産ではマイナスで
表示する。