1940年代 解放前後の韓国文学・文化

解放前後と
韓国文学・文化
13202121 財津美紗
1940年代 主な出来事
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創氏改名施行
朝鮮語学会事件
徴兵制公布・施行
総動員法による徴用実施
8.15光復
済州島事件
5.10総選挙実施
大韓民国 樹立
朝鮮民主主義人民共和国 樹立
解放前の暗黒時代
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朝鮮では1940年に創氏改名が施行され、
第二次世界大戦が終わるまで暗黒時代と言
われている。この暗黒時代に入る直前の19
39年から41年の頃に朝鮮文学の水準が最
も高まる。
創氏改名とは・・・
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朝鮮人の氏名を日本式に改めさせる政令。
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「創氏」とは、それまで朝鮮の伝統だった「夫
婦別姓」を「夫婦同姓」に変え、戸主中心の
「家」の観念を確立するというもので、「改名」
とは、その際に日本式の姓に改めることとさ
れた。
親日文学
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親日という言葉は、日本と親しいという意味な
ので民族反逆を表す意味が生じる。従って、
日本の政策に合わせて反民族的行為や植民
地支配に協力する文学を指す。
内鮮一体や皇国臣民化を唱えた文学となる。
親日文学作品
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金龍済
朱耀翰
金鍾漢
李石薫
崔載瑞
崔秉一
李箕永
『亜細亜詩集』『叙事詩御東征』
『手に手を』
『たらちねのうた』『雪白集』「園丁」
『静かな嵐』『蓬島物語』
「民族の結婚」
「梨の木」
「故郷」
解放後の混乱期
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38度線が朝鮮を南北に分断し、1948年に
南北で政府が樹立するまで混乱状態となる。
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文学の存在がかすんでしまうほど、社会的・
政治的に大変な激動期だった。
このころになると・・・
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昔からあった思想の対立が解放後に表に現れてく
る。
★朝鮮文学建設本部 始動
★朝鮮文化建設中央協議会 結成
★朝鮮プロレタリア文学同盟・朝鮮プロレタリア芸術同盟
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解放直後の8月16日から9月にかけて、昔の抵抗
運動の文学を担った人たちが2つに分かれて動き
始めた。
混乱期の文学作品
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趙基天
咸錫憲
朴泰遠
金南天
「豆満江」「白頭山」
「聖書的立場で見た朝鮮歴史」
「元寇」(毎日新報に連載)「略奪者」
「ともしび」
解放後を題材にした小説
金松(キム・ソン)
「武器のない民族」
金萬善(キム・マンソ
ン)
「ハングル講習会」
8月15.16日以後の
朝鮮人がどういう状況
であったかを書いたも
の。
解放直後の混乱期の
中で冷めた目を持って
自分達のあり方を描い
たもの。
日本人との関係に言及した作家
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金萬善(キム・マンソ
ン)
「二重国籍者」
植民地時代の状況は
日本の植民地支配の
犠牲者だと言えるが、
中国側では日本の手
先と言え、中国内での
立場はそう簡単ではな
い事が描かれている。
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金来成(キム・ネソ
ン)
「混血児(民族の
責任)」
解放直後の自分達の
民族というもの、そして
今までの日本人との関
係を考えたもの。
親日文学者の悩みが見える小説
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李泰俊(イ・テジュン)
「解放前後」
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蔡萬植(チェ・マンシク)
「民族の罪人」
その当時の知識人の
悩みを描いたものとみ
なされていた。
日本に協力した知識人
または文学者の悩みの
深刻さを見れる。
解放後、文学者の中で
一番早く北に行く。
植民地時代の朝鮮語
の作品として完結した
最後の小説を書いた人。
解放直後の詩集・雑誌
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『讃歌』
『解放記念詩集』
『三一記念詩集』
『年刊朝鮮詩集』
『たいまつ』
『芸術運動』
『文学』-「解放前後」「延安行」
『白民』-「武器のない民族」「民族の罪人」
終わり