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社団法人 日本金型工業会
「機械補償制度」(案)のご案内
社団法人日本金型工業会
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目次
1.補償内容
2.補償対象の範囲
3.保険料について
4.保険金のお支払い方法
5.Q&A
・・・P3
・・・P4
・・・P5~P6
・・・P7
・・・P8~P9
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補償内容
※火災、盗難等による損害も補償されます。
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補償対象の範囲
加入者が所有する工場内の機械設備のすべて。
更に以下の工場内機械設備は保険の対象に含みます。
・LANにより結ばれたCAD・CAMが内蔵されているコンピュータおよび
周辺装置。
・ボイラ
・蒸気タービン
・鍛造機
・受配電設備
・空調設備
ただし次のものは保険の対象に含まれません。
・自走式の運搬・荷役機械(フォークリフト等)
・ディスクテープ、情報
等
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保険料について①
年間保険料=補償対象額×1.88(/千円)にて算出します。
保険料を算出するにあたり、補償対象額の設定を行う必要があります。
補償対象額の設定を行う方法は①契約電力量から算出②資産台帳をもとにした算出の2通
りあり、どちらか低い方にて決定します。
①契約電力量からの算出
設備容量(KVA)×4,000(千円/KVA)
工場ごとにおける契約電力で補償対象額を算出します。
例:株式会社A金型は東京と栃木に工場を所有しています。東京工場の契約電力
は300KW、栃木工場は100KWであった場合
補償対象額の計算方法
300KW×1.1+100KW×1.1=440KVA
440KVA×4000(千円/KVA)=1,760,000千円
②契約時点での資産台帳をもとに算出した再取得価額。
拝見させていただく資料、項目は下記の通り。
・機械設備における資産台帳(取得価額、取得年月)並びにリース契約書
・建物における資産台帳(空調設備、キュービクルを保険の目的に含むため。)
機械設備、空調設備を合算したものを補償対象額(再取得価額ベース)として設定
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保険料について②
補償対象額が1億円の場合
100,000千円×1.88(円/千円)=188,000円が年間保険料となります。
損害率が60%を超えた場合の適用料率と免責
過去3年間 損害率
損害率60%以下
損害率60%超・80%以下
損害率80%超・100%以下
損害率100%超・120%以下
損害率120%超・140%以下
損害率140%超・160%以下
損害率160%超・180%以下
損害率180%超・200%以下
損害率200%超・300%以下
損害率300%超
料率 縮小てん補
1.88
なし
2.44
なし
3.12
なし
3.70
85%
4.86
85%
5.52
80%
6.10
75%
6.55
75%
7.22
70%
8.02
70%
免責金額
損害額の20%または5万円の高い方
損害額の20%または10万円の高い方
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保険金のお支払い方法
機械補償制度には免責金額が設定されています。
免責金額:損害の額の20%または5万円のいずれか高い額
そのため損害の額によってお支払する保険金が異なります。
【お支払い例】
損害額が70万円である場合
免責金額:70万円×20%=14万円>5万円
お支払する保険金:損害額70万円-14万円=56万円
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保険金等をお支払いしない主な場合
●風、雨、雪、雹(ひょう)もしくは砂塵(じん)の吹込みまたは雨漏りによって生じた損害。ただし、保険の対象を保管する建
物またはその開口部が風災(台風、旋風、暴風、暴風雨等をいい、洪水、高潮等を除きます。)、雹(ひょう)災、雪災(豪雪
、雪崩等をいい、融雪洪水を除きます。)または不測かつ突発的な事故によって直接破損した結果、保険の対象が損害を
受けた場合は保険金をお支払いします。
●直接であると間接であるとを問わず、戦争、外国の武力行使、革命、政権奪取、内乱、武装反乱その他これらに類似の
事変または暴動(群衆または多数の方の集団の行動によって、全国または一部の地区において著しく平穏が害され、治安
維持上重大な事態と認められる状態をいいます。)によって生じた損害
●核燃料物質(使用済燃料を含みます。以下同様とします。)もしくは核燃料物質によって汚染された物(原子核分裂生
物を含みます。)の放射性、爆発性その他の有害な特性によって生じた損害またはこれらの特性による事故に随伴して生
じた損害。また、これら以外の放射線照射もしくは放射能汚染によって生じた損害またはこれらに随伴して生じた損害
●地震もしくは噴火またはこれらによる津波によって生じた損害
●直接であると間接であるとを問わず、保険の対象の欠陥によって生じた損害。ただし、保険契約者、被保険者またはこ
れらの方に代わって保険の対象を管理する方の相当の注意をもってしても発見できなかった欠陥によって生じた損害の場
合は保険金をお支払いします。
●直接であると間接であるとを問わず、保険の対象の摩耗、使用による品質もしくは機能の低下、虫害、ねずみ食いまた
は性質によるむれ、かび、変質、変色、さびもしくは腐蝕によって生じた損害
●紛失または置き忘れによって生じた損害
●台風、暴風雨、豪雨等による洪水・融雪洪水・高潮・土砂崩れ等の水災によって生じた損害またはこれらに随伴して生じ
た損害 等
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保険の対象に含まれない主な物
●自走式の運搬・荷役機械
●コンクリート製・陶磁器製(碍子・碍管を除きます)・ゴム製・布製・ガラス製の機器または器具
●溶解炉本体
●消火剤、薬液、イオン交換樹脂、断熱材、保温材、ケイ石またはレンガ
●ベルト、ワイヤロープ、チェーン、ゴムタイヤ、ガラス、管球類
●切削工具、研磨工具、治具、工具類、刃または金型、型ロールその他の型類
●潤滑油、操作油、冷媒、触媒、熱媒、水処理材料その他の運転に供される資材
ただし、変圧器または開閉装置内の絶縁油ならびに水銀整流器内の水銀は保険の対象に含みます。
●フィルタエレメント、電熱体、金網、竹、木部、ろ布、ろ布枠
●基礎(アンカーボルトを含みます。)、炉壁(ボイラの炉壁を除きます。)
●鋳造設備の溶解槽、ショットサンド、ライナ、インペラ、ノズル
●圧延機のワークロール
●金属プレスのライナ、ブレーキバンド
●切削加工機の砥石、電極
●溶接機の電極、ノズル
●剪断機の自動連続シャーライン
●コニーダー(プラスティフィケータ、ミクストルーダを含みます)のダイス
●コンピュータ(集中制御装置・通信機器・電子計算機等を含みます)のディスク・テープ、情報 等
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Q&A ①
Q1.現在火災保険に加入していますが、「機械補償制度」に加入することで補償内容が重なるのではないでしょうか?
A1.はい。機械設備に火災保険をかけられている場合は補償内容が重なります。「機械補償制度」はオールリスクとなっ
ているため、機械設備における火災保険は不要となります。ご加入の代理店にご相談されて減額等の対応をお願い
します。
Q2.機械設備に対してメンテナンス契約を結んでいますが、「機械補償制度」に加入することで不要となるのでしょうか。
A2.不要です。そもそも「機械補償制度」は機械設備におけるメンテナンス料を抑えるために平成11年に発足しました。
「機械補償制度」にご加入頂くことにより、メンテナンス契約と同等以上の補償が得られます。
Q3、日常の使用・運転による摩耗・消耗・劣化は保険金の支払い対象となりますか?
A3、摩耗・消耗・劣化によって発生した事故はお支払の対象外となっております。ただし「機械補償制度」におきましては次
のような運営を行っております。
①
②
機械部品の摩耗・消耗・劣化事故が発生した際、多くの場合はモジュール全体の取換修理対応を行います(上記図に
おいて②の部品を含む①全体を取り換えます)。修理報告書にはモジュール全体の摩耗・消耗・劣化による修理と記
載されるため修理費用は保険にてお支払されません。しかし弊社は修理業者に対してどの部品が摩耗・消耗・劣化を
しているのか原因を特定させます。そのため摩耗・消耗・劣化している部品は保険にてお支払できませんが、その他
の部品の修理費用をお支払いすることが可能となります(上記図においては、②の部品はお支払対象外ですが、②
を除く①の修理費用をお支払いたします)。
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Q&A ②
Q4、保険事故発生の対応はどうすればいいですか?
A4、修理業者へ連絡するとともに保険代理店である株式会社三枝(電話番号03-3962-8855)までご連絡ください。
株式会社三枝への連絡が遅れますと、保険金でのお支払いができないもしくは遅れる可能性がございますので、必
ず事故発生のご連絡をお願いいたします。
Q5、リース契約で保険がある場合の対応はどうすればいいでしょうか。
A5、株式会社三枝にまずはご連絡いただき、リース契約にて保険付保がある旨をお伝えください。株式会社三枝が一括し
てご対応いたします。
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