NC加工における コストダウン20%の進め方 この進め方は、NC加工に限らず 色々な職場に共通的な進め方です 以下の点に留意し進めて下さい ☆QC的な見方、特に重点指向 ☆原単位(製品1個がベース) QC‐NET研究所 所長 高橋 博 コストとは 製品の単価=原価+利益 原価の4M=人+機械+材料+方法 ①人 =人件費 ②機械=機械の減価償却費 ③材料=素材費 ④方法=間材費、物流費、管理費等 ①人=人件費について 製品1個当りの人件費 = 作業時間数×HR 製品加工数 = A 円/個 Aのコストダウンの着眼点 a 作業時間数→人手を省く「省人化」 b 製品加工数→②で展開 ②機械=機械の減価償却費について まず、機械そのものの減価償却を考える 機械1秒当りの減価償却費 = 機械の新設費用 償却年数×年稼動日数×日稼動時間(秒) = B 円/秒 Bのコストダウンの着眼点 c 年稼動日数→作業強化のため無理 d 日稼動時間→稼動率、可動率UP 連続無人運転へ挑戦 次に、製品1個当りで考える 製品1個当りの機械減価償却費 = 製品1個の加工時間(秒)×機械1秒当りの減価償却費 = C 円/個 Cのコストダウンの着眼点 e 製品1個の加工時間(着眼点bと同じ) →加工工程、加工手順等の加工方法検討 ③材料=素材費について 製品1個当りの素材費 = 素材1本の材料費 素材1本からの製品加工数(取り数) = D 円/個 Dのコストダウンの着眼点 f 素材1本からの製品加工数 →切断幅、端材の最適加工方法追求 ④間材費、物流費、管理費等について 重点指向の観点から 特に目立ったものが有れば取り上げる 目 標 展 開 (例) コストダウン20%の目標を達成するため 着眼点を決め、改善方向付けを確認し、目標を割り振る 原価の4M 原価 人 A(30円) 機械 C(50円) 着眼点 改善方向付け a 作業時間数 省人化で20%減 6円 b 機械の1日の稼動時間 稼動率 30%UP 7.5円 c 製品1個の加工時間 工法改善で20%減 5円 1円 材料 D(10円) f 製品加工数 工法改善で歩留10%UP その他 E(10円) (検査時間) 検査方法の見直し 計 改善目標金額 100円 ⇒ 20%コストダウン ⇒ 取り組み項目を明確にし、目標を決め挑戦する 0.5円 20円
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