第14回 環境と栄養

第14回 環境と栄養
食育では生
態系保護、
廃棄の減少
を重視。
食品安全
中毒
LOAEL
NOAEL
上限値
上限量(UL),NOAEL,LOAEL
UL=tolerable
upper intake level
NOAEL=no observed
adverse effect level
上限量
LOAEL=lowest observed
adverse effect level
NOAEL
LOAEL
香川靖雄. やさしい栄養学.
女子栄養大学出版部, 2006, 24p.
LOAEL=最低健康障害発現量
LOAEL ( lowest observed adverse effect
level)とは健康障害が発現したことが知られ
ている量の最小値を意味します。LOAEL=
=最小毒性量=最低健康障害発現量ともい
います。 このような健康障害はサプリメント
等から過剰摂取 の症例を集めて参考にしま
す。
上限量(UL)とNOAEL,LOAEL
上限値(tolerable upper intake level: UL) と
はほとんどすべての人々が、過剰摂取による
健康障害を起こすことのない栄養素摂取量
の上限の量。 NOAELを不確実性因子(UF:
uncertain factor)で割った値。UFは1の銅、
リン、1.2のカルシウム、から5の葉酸、10の
モリブデン、から30の鉄まである。過剰摂取
による健康障害発現症例が報告されている
時には LOAELを10(=UF)で割った値。
NOAEL=健康障害非発現量
LOAEL=最低健康障害発現量
フロン、メタンの増加でオゾン層破壊が起こり、
紫外線が増え皮膚癌の頻度が増加する。
1974年
2003年
生態系:一次生産、二次生産
食物連鎖のピラミッド
ヒトと肉食動物が頂点
代表的なダイオキシン類の構造
不対電子
活性酸素とは反応し
易い酸素化合物
ROS
Reactive Oxygen Species
電子
酸素
酸素
スーパーオキシドアニオン
不対電子
酸素
水素
ヒドロキシラジカル
水素
酸素
酸素
不対電子
原子核
原子核
過酸化水素
酸素
原子核
フリーラジカルは他の物質
と反応しやすい。
酸素
一重項酵素
水素
酸素は人体のエネルギーに不可欠です過剰は活性酸素を作り有害
50%酸素1気圧下におけるショウジョウバエの寿命短縮
100
対照群
80
50%酸素群
生 60
存
率 40
(%)
人ならば
乳児網膜症
肺臓障害
20
0
0
25
50
日 齢 (日)
75
100
活性酸素は好気的代謝や殺菌作用で発生する
が抗酸化力とのバランスで障害を防衛する
活性酸素による核酸の主な作用点はデオキシグアノシンdG
で、その8位に酸素が入り、8-ヒドロキシデオキシグアノシン8OHdGとなって、遺伝子の情報伝達を妨害する。
正常遺伝子中の
dG
放射能、喫煙、
公害、アスベスト、
過剰運動、感染、
内臓肥満
ガン・生活習慣病・老化
8-OHdG
DNA中の8-OHdGは除かれて尿中に出るので過剰運動や酸化ストレスの診断に使う。
活性酸素の破壊作用と抗酸化のビタミン、無機質
=8ーヒドロキシデ
オキシグアノシン*
*
メタボリックシンドロームの危険因子と酸化ストレス
高血圧
高脂血症
喫煙
酸化LDL
O2・‐
糖尿病
圧
高血糖
H 2 O2
酸化ストレス
・OH
肥満
肥満した脂肪組織に単球が進入しマクロファージで炎症
活性酸素
炎症反応
心筋梗塞
運動
適切な栄養
放射線障害防止のための標識
人
が
自
然
か
ら
受
け
る
放
射
能
被曝線量と放射線障害の程度
放射線検出器:五感で判らない放射能の
種類、強さ等を測定する。
G
M
計
数
管
検ガ
出ン
マ
器ー
環境の光や放射能の測定と単位
喘息児童数は10年で倍増
(文科省 学校保健統計2006年)
全国の幼稚園と小中高校の健康診断結果から抽出した約336万
人のデータを基に実施した。
喘息は幼稚園で10年前の2・4倍
幼稚園2・4%(1996年1・0%)
小学校3・8%(同1・6%)
中学校3・0%(同1・5%)
高校1・7%(同0・8%)。
年齢では6歳が4・2%と最も高く、以降は低下している。
アトピー性皮膚炎は、厚生労働省研究班が02年に実施した調
査で1歳半の10人に1人がかかっているなど深刻化。今回から医
師の所見があったものを集計。
幼稚園で3・8%、小学校3・6%。中学校2・8%、高校2・2%。
現代日本食の階層と世界の4大農耕文化
根栽(ウビ)農耕
地中海(ラビ)農耕
明治→平成
現代日本食
弥生等
サバンナ(カリフ)農耕
日本人の
遺伝子多型
は揚子江の
7000年来の
稲作農耕
飢餓耐性
が基本
縄文
江戸
新世界農耕
稲作農耕民の遺伝的特
徴:飢餓耐性、食塩感受性、アル
コール感受性、乳糖不耐性、薬物
感受性、性格の消極性と協調
性