現代政治論 第一回 安武裕和 高評価となるコメントを書くコツ ・事例:某アイドルの「総選挙」 ・内容:金銭的貢献に基づく「一人複票制」 (CD購入、FC会員登録、etc.) →得票上位の人々が次曲に参加 ・論点:この制度は、是か否か? 「一人一票制」にすべきなのか否か? 講義中における私の説明(仮) 「沢山金を出した者の票数が多くなるのは、当然の権利であり、 『人生を賭けて、大金払って応援している人』と、『軽い気持ちで 1枚CDを買っただけの人』がどちらも一票では、むしろ不公平」 「説得力のない反論」の例 「金を持ってる人だけが勝つのはおかしい」 →ただの「価値観の押し付け」。論理的根拠が何もない。 「投票者の実人数が少なければ、本当の人気とは言えない」 →そもそも「本当の人気」の定義が不明確。 「一人一票制でないなら、『選挙』と呼ぶのはおかしい」 →人類の歴史上、一人複票制の選挙は何度も実施されてきた。 「説得力のある反論」の例 「グループへの貢献度は金だけで評価出来る訳ではない。 金が無くても、草の根でファン拡大に貢献する人々もいる以上、 『金がない層』の声を軽視することは、長期的に見れば不適切」 「一部の超富裕層が大金を投入したことを公言すると、 一般層の投票(のための購入)意欲が失われ、 最終的な収益も下がり、イベントとしての盛り上がりにも欠ける」 「年に一度の『投票券付きCD』の購入を煽りすぎると、 それ以外のCD、DVD、グッズなどの『買い控え』が起きるので、 グループ全体としての売上が不安定化する恐れがある」 「異なる角度からの賛成論」の例 「投票したい対象を一人に絞りきれず、複数候補者に入れたい、 という人々もいる(二推し、三推し票を集められる者もいる)以上、 彼等の意見も組み入れた方がより多様な民意を反映出来る」 「一人一票制では、広く浅く知名度が高い者が有利になるので、 メディア露出度の低いメンバーは圧倒的に不利であり、 結果的に『いつもの選抜』と変わらなくなるので、意味がない」 「そもそも、web上からの投票であることを考えれば、 一人一票制にするのは、投票者を確認する手段がない以上、 現実的に不可能なのは明白」 「部分的改革論」の例 「大量CD購入は資源の無駄遣いになるので、 ミュージックカードに投票券を付ける方式に変えるべき」 「CD以外のDVDやグッズにも投票券を付けることで、 より幅広い購入層の意見を取り入れるべき」 「モバイル会員票(315円)とDMM会員票(2980円)では、 一票を得るために必要な金額に10倍近い格差があるので、 払った金額に応じて投じられる票数も変えるべき」 試験点と平常点の合算方法 平常点 試験点+(100−試験点)× =合計点 100 ※例:試験点50点、平常点30点の場合 30 50+(100−50)× =50 + 15 100 =65 「国内政治」と「国際政治」 国内政治 国際政治 「国内政治」と「国際政治」 国内政治 (一国政治) 国際政治 「国内政治」と「国際政治」 国内政治 (一国政治) 国際政治 (多国間政治) 「国内政治」と「国際政治」 国内政治 (一国政治) 主要なアクター (行動主体) 国際政治 (多国間政治) 「国内政治」と「国際政治」 国内政治 (一国政治) 主要なアクター (行動主体) 国民 国際政治 (多国間政治) 「国内政治」と「国際政治」 国内政治 (一国政治) 主要なアクター (行動主体) 国民 (およびそれを主体とする 政党、利益団体、NGO) 国際政治 (多国間政治) 「国内政治」と「国際政治」 主要なアクター (行動主体) 国内政治 (一国政治) 国際政治 (多国間政治) 国民 国家 (およびそれを主体とする 政党、利益団体、NGO) 「国内政治」と「国際政治」 主要なアクター (行動主体) 国内政治 (一国政治) 国際政治 (多国間政治) 国民 国家 (およびそれを主体とする 政党、利益団体、NGO) (+多国籍企業、国際NGO) 国内政治の基本構造 国民Aの 意志 国民Bの 意志 調整 国民Cの 意志 国民Dの 意志 国内政治の基本構造 国民Aの 意志 国民Bの 意志 国家αの意志 国民Cの 意志 国民Dの 意志 国際政治の基本構造 国家βの意志 国民Aの 意志 国民Bの 意志 ← 調→ 整 ↑ 国家αの意志 調整 ↓ 国民Cの 意志 国民Dの 意志 ← 調→ 整 国家γの意志 「国内政治」と「国際政治」 主要なアクター (行動主体) 独占的正統性を 持つ統治機構 国内政治 (一国政治) 国際政治 (多国間政治) 国民 国家 (およびそれを主体とする 政党、利益団体、NGO) (+多国籍企業、国際NGO) 「国内政治」と「国際政治」 主要なアクター (行動主体) 独占的正統性を 持つ統治機構 国内政治 (一国政治) 国際政治 (多国間政治) 国民 国家 (およびそれを主体とする 政党、利益団体、NGO) 政府 (+多国籍企業、国際NGO) 「国内政治」と「国際政治」 主要なアクター (行動主体) 独占的正統性を 持つ統治機構 国内政治 (一国政治) 国際政治 (多国間政治) 国民 国家 (およびそれを主体とする 政党、利益団体、NGO) 政府 (+多国籍企業、国際NGO) 不在 「国内政治」と「国際政治」 主要なアクター (行動主体) 独占的正統性を 持つ統治機構 国内政治 (一国政治) 国際政治 (多国間政治) 国民 国家 (およびそれを主体とする 政党、利益団体、NGO) 政府 (+多国籍企業、国際NGO) 不在 (国際連合≠世界政府) 「国内政治」と「国際政治」 主要なアクター (行動主体) 独占的正統性を 持つ統治機構 「法の支配」の 有効性 国内政治 (一国政治) 国際政治 (多国間政治) 国民 国家 (およびそれを主体とする 政党、利益団体、NGO) 政府 (+多国籍企業、国際NGO) 不在 (国際連合≠世界政府) 「国内政治」と「国際政治」 主要なアクター (行動主体) 国内政治 (一国政治) 国際政治 (多国間政治) 国民 国家 (およびそれを主体とする 政党、利益団体、NGO) 独占的正統性を 持つ統治機構 政府 「法の支配」の 有効性 高度なレベルで 実現可能 (+多国籍企業、国際NGO) 不在 (国際連合≠世界政府) 「国内政治」と「国際政治」 主要なアクター (行動主体) 国内政治 (一国政治) 国際政治 (多国間政治) 国民 国家 (およびそれを主体とする 政党、利益団体、NGO) 独占的正統性を 持つ統治機構 政府 「法の支配」の 有効性 高度なレベルで 実現可能 (+多国籍企業、国際NGO) 不在 (国際連合≠世界政府) 極めて限定的 「国内政治」と「国際政治」 主要なアクター (行動主体) 国内政治 (一国政治) 国際政治 (多国間政治) 国民 国家 (およびそれを主体とする 政党、利益団体、NGO) 独占的正統性を 持つ統治機構 政府 「法の支配」の 有効性 高度なレベルで 実現可能 (+多国籍企業、国際NGO) 不在 (国際連合≠世界政府) 極めて限定的
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