ファーストエイド 傷害発生から傷害評価まで ファーストエイドとは何か →現場における初期対応のこと 1;搬送 2;傷害評価 3;応急処置 4;固定 ファーストエイドのプロセス 傷害発生 ↓ ←搬送 傷害評価 ‥‥グラウンドやコートから外に出す ↓ 応急処置 搬送の目的 安全確保 競技進行をスムーズに行わせるため 搬送の注意点 ○搬送場所は安全なところを選ぶ ○傷病者を動かす前に傷害部分を適切に固定 する ○頭部や頚部に外傷の恐れがある時は、無理に動かさ ないで119した時に指示を仰いだほうが良い ☆傷害 ケガの種類 1 急性外傷 ‥転倒や衝突などの一回の外力により組織が損傷 されることによって引き起こされる →直達外力:外力が加わったその部位に損傷が起きること 例)打撲 骨折 →介達外力:外力が加わった部位とは離れた部分に損傷が起きること 例)骨折 靭帯損傷 →接触性外傷:相手選手との接触を伴うもの 例)打撲 骨折 →非接触性外傷:相手選手との接触を伴わないもの 例)アキレス腱断裂 肉離れ 等 2 慢性障害 ‥比較的長時間に繰り返させる過度の運動負荷により 生ずる筋肉、腱、靭帯、骨、滑膜等の慢性炎症変化 例)腰痛、アキレス腱炎、野球肘、シンスプリント、オスグット 病 原因 主に過使用症候群(オーバーユースシンドローム) その他 筋柔軟性の欠如 関節の過度の弛緩性 骨格アライメント異常 ☆炎症 ‥刺激に対する身体の局所的な組織レベルの反応 ○炎症の目的 異物に対する生体反応 修理開始のために壊死した組織の排除 異常な組織の排除 ○特徴 1発赤 2熱感 3腫脹 4疼痛 5機能障害 ☆組織の損傷 ○一次的外傷性損傷 ‥外力によって直接的に引き起こされる ○二次的外傷性損傷 ‥一時的損傷に伴う炎症反応の影響を受けることにより起こる 二次的低酸素症 ○二次的低酸素症 ‥損傷した組織の周辺細胞が酸欠状態になり、壊死する現象 ☆傷害評価 種類 1 SALTAPS(サルタプス) 主にイングランドで採用されている 特徴 ー外傷のクイック評価 ー試合中にプレー継続可能かどうかを素早く評価 See(見る) ‥怪我がおこる場面をモニタリングし、状況を判断する Ask(尋ねる) ‥選手へ問診し、解剖学的な部位とメカニズムを確認する Look(診る) ‥患部を視診し、サインと徴候を拾い出す Touch(触る) ‥患部を触診し、サインと徴候を拾い出す Active Range of Motion(自動運動可動域) ‥患部を自動で正常に動かすことができるかを確認する Passive Range of Motion(多動運動可動域) ‥患部を多動で正常に動かすことができるかを確認する。 Strength(筋力) ‥患部に力が入るかを確認する SALTAPSの機能と特異性 荷重 ↓ その場ウォーキング ↓ ランニング ↓ ダッシュ ↓ 減速、ストップ ↓ 方向転換 これらができないと試合に 戻るのは難しい 2 HOPS(ホップス) 主にアメリカで採用されている 特徴 ー外傷を限定していく目的 ー慢性障害に対しての正確な評価 →SALTAPSより丁寧に評価される History(問診) ‥解剖学的構造 傷害のメカニズム サインと徴候 傷害の原因となりうる要因 Observation(視診) ‥サインと徴候の陽性・陰性を判別 腫脹、変形、変色、発赤 等 Palpation(触診) ‥サインと徴候の陽性・陰性を判別 腫脹、変形、圧痛、熱感、麻痺、しびれ、スパズム 等 Special Functioning Test(機能テスト) ‥自動運動可動域(AROM)→角度評価 多動運動可動域(PEOM)→角度評価 徒手筋力測定(MMT)→レベル評価 ストレス、スペシャルテスト→それぞれの競技特有のテスト 参考資料 第二回 ベーシック・アスレティック・トレーニングコース セミナー資料
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