計画的にPhD論文を仕上げたい人のための体験談

計画的にPhD論文を仕上げたい人
のための体験談
29/Feb/2012
海外留学セミナー
自己紹介
 専門:西洋古代哲学史・プラトンの研究
 留学先:イギリス・ダーラム大学・古典学部
 理由:プラトン研究の大家 Christopher Rowe が在
籍していた。
 状況:京大の博論を提出後、PhD課程を始める。留学
資金は私費で、十分用意できなかった。
 留学時期:2007年4月〜2010年7月
研究と環境 (1)
PhD課程は基本的に3年間
提出論文は 100,000 Words 以内
PhD論文を3年間で仕上げるのは当たり前?
指導教官や他の学生のペースに合わせていれば、自然
と書き上げられる?
研究と環境 (2)
 留学先の大学のレベル
(1) 大学の学部のレベルで選択
(2) 指導教官で選択
→ どちらの場合でも留学生のレベルはさまざま
 いいと思った指導教官は厳しくないかも?
 義務:5,000 words 程度のものを1年目の終わりに提
出
研究と環境 (3)
結論
時間的余裕がない人は、周りに合わせてはいけない!
三年間で論文を完成させるた
めに (1)
一般的な学生の論文作成のプロセス
1年目:テーマを決定
2〜3年目:いろいろと書き散らしていく
4年目以降:書いたものをまとめて清書
しかし、そんな時間はない!
三年間で論文を完成させるた
めに (2)
(重要)
留学前にPhD論文の主題・内容につい
てはっきりと見通しを立てておく!
→どこに留学するかを決定するために重要
→入学願書のMy Proposal欄への記入にも使える
三年間で論文を完成させるた
めに (3)
二つのプラン
 プラン1:最初の2年で下書き
→
最後の1年で清書
 プラン2:章ごとに清書していく
三年間で論文を完成させるた
めに (4)
プラン1:最初の2年間で下書き
→ 最後の1年で清書
 メリット:全てのデータが手元にそろってから書き始
められる。
 デメリット:下書きから清書に移るタイミングが難し
い。
三年間で論文を完成させるた
めに (5)
プラン2:章ごとに清書していく
 メリット:計画が立てやすい
 デメリット:清書された章が無駄になる可能性
三年間で論文を完成させるた
めに (6)
本文を書き上げるだけでは終わりではない!
 イントロダクション、結論
 アブストラクト、目次、謝辞、索引など
 口頭試問 (viva)
ミーティング!(1)
計画的にPhD論文を仕上げるためには、指導教官との
ミーティングをきちんとこなすことが重要!
 指導教官とのコンタクトをこまめにとる
 ミーティングの終わりには次のミーティングをきちん
と予約する
ミーティング!(2)
ミーティングの準備
 何でもいいからとにかく書くこと!
1週
て
例えば、2週間に1度のミーティングの場合、
間を文献調査に、残りの1週間を原稿書きに当
る。
 事前に指導教官に原稿を送ること!
切り捨てる
効率的にPhD論文を仕上げるためには、涙をのんで切
り捨てなければならないことがある。
 学部とは関係のない大学の行事・パーティー
 Postgraduate Training Course
 学部のセミナー・学会など
結論
 周りに依存せず、主体的に計画を立てて論文を作成す
る。
 留学前にPhD論文の主題・内容について見通しを立て
る。
 「下書き2年・清書1年」あるいは「章ごとに書き上
げる」スタイルで、3年弱で本文を書き上げる。
 ミーティングのためにひたすら書く。
 他のイベントよりもPhD論文優先。
終わり
ご清聴ありがとうございました!