管理区域境界の基準及び考え方

再計算方法
管理区域境界等の基準及び考え方
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管理区域境界の基準の考え方
公衆の特殊な状況下における年限度( 5mSv/年)を適用
→実効的に1mSv/年を確保可能
(管理区域境界基準が低減)
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事業所境界の基準の考え方
一般公衆の限度である1mSvを担保するため、
事業所境界における滞在時間の説明がない限り、
2184時間/3ヶ月で評価(従来と同様)
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排気・排水設備の能力の確認
濃度限度値が変更された
空気中濃度は1週間の平均濃度で評価
再計算方法 1
法令改正での決定事項
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管理区域境界
1.3mSv/3ヶ月
管理区域境界の滞在時間
施設、装置の運転時間も考慮
500時間(以上)/3ヶ月
事業所境界の滞在時間
特に定めない場合は2184時間/3ヶ月
再計算方法 2
計算方法(新旧の比較)
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評価式においては大きな違いはないが、幾つかの手
法を示している。
従来の方法との相違
遮蔽物の減弱係数(詳細に提示)
実効線量への換算係数
濃度限度値の厳しくなっているものがある。
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計算結果
評価対象によって、現状より値が大きくなる場合がある。
再計算方法 3
対応手順
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対象施設の許可申請書を基に実効線量を確認
使用した数値を新しい評価近似式を用いて再評価
または、計算コードを用いて評価
複数の施設が存在する場合は、合算で評価
(平成7年申請から適用)
計算により導かれた常時立ち入る場所の実効線量、管理区域
境界の線量、事業所境界の線量及び濃度と改正される法令の
値を比較
計算結果は、自社で保管
再計算方法 4
再計算の結果による対応
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基準を超えていない場合
特に改善を加える必要なし。
(管理方法等が改正法令に合致するよう変更)
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基準を超えている場合
設備対応(遮蔽・設備の能力の増強)、許可の制限(許可数量
の低減、使用時間の制限、使用方法の変更等)等の許可内容
の変更を実施
:変更申請が必要(平成15年3月31日期限)
(管理方法等が改正法令に合致するよう変更)
再計算方法 5
現状の課題
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具体的な手法が示されていない
遮蔽マニュアルが公開されていない
濃度の計算法は通知に示されている
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評価方法が複雑化
これまでの知見から、計算コードを用いた評価手法
が用いられているので、より精密で短時間に必要な
評価を実施するためには、簡易計算コードの使用が
望まれる
再計算方法 6
主任者部会として国への要望
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再計算を早急に行うため、遮蔽マニュアルを早急に提
示
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多種多様な再評価を簡便に実施するため、遮蔽計算
に必要なパソコン上で動作する線量限度への換算を考
慮した簡易計算コードを無償公開
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再評価後の措置について、国として柔軟な対応
再計算方法 7