2007-07-07 1 白石 啓一 詫間電波工業高等専門学校 電子制御工学科 Open Seminar 2007 @ Shikoku eラーニングと インストラクショナルデザイン 発表内容 2. 3. 1. 2. 3. 4. 5. 6. 5. Open Seminar 2007 @ Shikoku 4. 自己紹介 社会の状況 個人的状況、動機、活動予定 eラーニングに使える知識・技術 2007-07-07 1. インストラクショナルデザイン(ID) コンテンツ・素材作成技術 システム開発・管理 学習支援(インストラクタ・メンタ) 学習内容の専門家 著作権 ソフトウェアのご紹介 2 白石啓一って? ディジタル回路Ⅰ(組合せ回路と順序回路) 情報処理Ⅱ(C言語演習) 計算機工学 知識工学 数式処理概論 実験、セミナー、卒業研究 Open Seminar 2007 @ Shikoku 詫間電波工業高等専門学校 電子制御工学科 (専任)講師 博士(工学)(愛媛大学) 学生時代、数式処理と並列計算をしていた 担当(してい{る|た})科目: 2007-07-07 3 高等専門学校って? Open Seminar 2007 @ Shikoku 新卒で約1%を占める(マイナー?) =高校+短大? 5年間で実践的な中級技術者育成(准学士)(理数系 科目、専門科目について大学工学部並み) +2年間の専攻科(学位授与機構の試験に合格すれ ば学士) 大学だと「研究教育」と謳われているが、高専では「教 育研究」と謳われている 昔は、電波の場合、船舶の通信士になって親を楽させ てやろうという志の高い学生が多かったらしい 今は? 2007-07-07 4 社会の状況 高専1単位30単位時間 大学(高専の学修単位時間)1単位45単位時間=15時間 授業+30時間家庭学習 とはいえ、高専でも予習復習くらいして欲しい 勉強の仕方が分かってない学生がいる? 意欲の問題? 手順が分かれば大丈夫? 正解がある問題を解きすぎ? 自分のことは棚に上げてでも、勉強させる立場 ;-p Open Seminar 2007 @ Shikoku 分数のできない大学生 学級崩壊(小中学校) 講義以外の仕事の増大 自律した学習者作り 2007-07-07 5 社会の状況(JABEE) Open Seminar 2007 @ Shikoku JABEE(日本技術者教育認定機構)受審の必要性 外部機関による評価 目標、アドミッションポリシーなどの設定、公開、内部評 価の必要性 教育プログラムの認定 各科目についても、学習項目、学習目標を明確に →インストラクショナルデザインが有用? 2007-07-07 6 講義(授業)を改善するには? 自分の講義技術向上のために 話し方を上手に 講義内容を準備 このあたりは当たり前 Open Seminar 2007 @ Shikoku 2007-07-07 講義内容をPDFで準備(学校内から見える) IBM ThinkPad TransNoteで授業記録を取る これはどうも良くないようだ(根拠となるデータなし) 画面の切り替えが早くノートを取れない 印刷して配り、学生のノートに書く時間を減らし、話を聞く時 間を増やしたかった ノートに書く行為はそれだけでも勉強になる 勉強の機会を奪っている? 7 東京高専へ教員交流 独立行政法人化を機に全国の国立高専が一組織に 従来なかった教員の人事異動(教員交流)が始まる 東京高専のプロジェクトへ参加 2007-07-07 Open Seminar 2007 @ Shikoku 専門分野と連携した高専英語教育の新展開 機械工学、電気工学、電子工学、情報工学、物質工学の 各専門分野基礎科目を英語で学ぶ(復習する)ためのeラ ーニング学習教材の開発、並びにeラーニング教材を活用 した英語学習指導法の研究を行う。 具体的には? LMS導入の試行 LMSのコンテンツ(テスト)作成 英語教育へのICTを用いた教材導入の補助 NIMEのeラーニング研修の受講 8 東京高専での活動 Open Seminar 2007 @ Shikoku 学習管理システム(LMS)CFIVEインストール、運用管 理の施行、マニュアル執筆 CFIVEを利用し、テスト作成 学習指導用コンテンツ作成へ向けての準備 CFIVEとLDAPの連携の試み(東京高専LDAPの都 合で失敗 (;_;) ) 英語教育へのITを用いた教材導入の補助(意外と学 校はIT化されていない ;-p ) 2007-07-07 リスニング教材のデジタル化 音声の雑音除去に関する調査 Excelによる一様乱数生成 9 NIMEのeラーニング研修 インストラクショナルデザイン(ID)入門セミナー IDワークショップ コンテンツ制作ワークショップ 学習者支援方法について説明できる LMS入門セミナー オフィス系ソフトを利用して、簡単なコンテンツを開発できる 学習者支援セミナー eラーニングコンテンツ開発企画書をIDに従い作成すること ができる Open Seminar 2007 @ Shikoku IDプロセスの概要を説明できる 2007-07-07 LMS等の管理システムの運用方法について説明できる 教育著作権セミナー 著作物を利用する際の注意点を知る 10 eラーニング関係、今後の活動予定 IDを使い LMSには、学校にあるWebClassを利用 その他、試用できるシステムを試用してみる 高校向け情報科教材の利用方法を考える その他、予算が許せばコンテンツなども買ってみる 科学研究費補助金 コンテンツ管理システム整備とコンテンツ制作 Open Seminar 2007 @ Shikoku 担当科目のシラバスを改良する LMSに載せる教材を作成する 学生の学習機会増加をねらう(いかに学生をその気にさせ るか?) 予習、復習のしやすい課題を数多く作成する 数は多過ぎず、少な過ぎず 2007-07-07 11 eラーニングって? Open Seminar 2007 @ Shikoku コンピュータ、ネットワークなどのICT技術を利用した教 育 郵便、ラジオ、テレビを使った通信教育、遠隔教育に始 まり、CAI(Computer Aided Instruction)、CBT (Computer Based Traning)、WBT(Web Based Training)などを含む インストラクショナルデザインでデザインすると、学習の 効果・効率・魅力が向上 インストラクショナルデザインは、教育一般に利用可能 2007-07-07 12 インストラクショナルデザイン(1) Open Seminar 2007 @ Shikoku 教育ニーズ充足のために学習の効果・効率・魅力向上 を行う方法論、システム的アプローチ ADDIE(分析、設計、開発、実施、評価) より良い学習環境の総合的デザイン 第2次大戦中、米軍で開発され、米企業へ広まった 分析によりeラーニング以外による教育がふさわしいと 分かることもある 米軍の勝利は兵士教育システムがベース 2倍の効果(Briggs) IBM、年間9億ドル教育予算→効果不明(1985) →ID導入により教育効果・効率を説明可能 2007-07-07 13 インストラクショナルデザイン(2) Open Seminar 2007 @ Shikoku 2007-07-07 ニーズ分析方法 学習者分析方法 技術分析方法 環境分析方法 タスク分析方法 重要項目分析方法 目標分析方法 メディア分析方法 既存資料分析方法 コスト分析方法 コンテンツ構造設計方法 コンテンツ制作プロジェクト計画方法 コンテンツ管理方法 学習者支援方法 評価方法 14 コンテンツ・素材作成技術 Open Seminar 2007 @ Shikoku オフィスソフトによる教材作成(LMSはオフィスソフトの ファイルをそのまま受け付けることもある) HTMLファイル(オフィスソフトで作ってもOK) PowerPointとProducerを使えば(他の組合せも有り) 、スライドと動画を組合わせた教材を作成できる グラフィックツールによるイラストの作成 動画編集ソフトによる動作編集 2007-07-07 15 システム開発・システム管理 学習管理システム(LMS, Learning Management System) コース/コンテンツ管理システム(CMS, Course/Contents Management System) コース/コンテンツの管理 オープンソースのシステムも多数 LAMP, LAPPで動くシステムも多数 Open Seminar 2007 @ Shikoku 教材の提示、テストの提示・自動採点、成績管理、掲示板 など 2007-07-07 16 学習支援 Open Seminar 2007 @ Shikoku 学習内容、モチベーションを含む情意面の支援 「いつでも、どこでも」学べる→「いつか、どこかで」学ぶ 技術的支援 学習内容支援 ディスカッションの進行支援 インストラクタ(講師) メンタ(ティーチングアシスタントに近いが、情意面の支 援も行う) 2007-07-07 17 学習内容の専門家 Open Seminar 2007 @ Shikoku ほとんどの大学教員はこれにあたる 教育の専門家でないことが多いので、カリキュラム・教 材を設計する際に、注意すべき IDでは、学習内容の専門家が作成すると内容が深す ぎる・偏りすぎる恐れあると指摘している 2007-07-07 18 著作権 Open Seminar 2007 @ Shikoku 著作権法第35条により、授業で使う場合、公表された 著作物であり、著作権者の利益を不当に害さなければ 、必要と認められる限度の数量を複製できる eラーニングで使う場合、著作物が授業時間外に教室 外で参照されることになるので、他人の著作物を利用 する場合、利用許諾が必要。手続きを行う クリエイティブコモンズライセンスをはじめとする、利用 許諾の必要ないコンテンツの利用、自ら作成することな ども検討 医学・薬学・生物学などは困難? 2007-07-07 19 LMSソフトウェアのご紹介 オープンソース 無料ないし低額の費用 商用 TIES, … BlackBoard, WebCT, WebClass, InternetNavigware, … ベースとなるソフトウェア Linux, Apache, MySQL, PostgreSQL, PHP, … Open Seminar 2007 @ Shikoku CFIVE, moodle, Sakai, exCampus, STACK, OpensourceLMS, … 2007-07-07 20 参考文献 2. 4. 5. Open Seminar 2007 @ Shikoku 3. 内田 実:実践インストラクショナルデザイン,東京電機 大学出版局,2005 NIME:eラーニング開発研修プログラム, http://www.nime.ac.jp/KENSYU/kensyu_h18/e_le arning/e-learning.html 内田 実:インストラクショナルデザイン入門セミナー PPT資料, http://www.nime.ac.jp/KENSYU/kensyu_h18/001 -01/data/shiryou04.ppt 玉木欽也(監修),齋藤裕 他高橋徹(著):eラーニング 専門家のためのインストラクショナルデザイン,2006 著作権法, http://1aw.e‐gov.go.jp/htmldata/S45/S45HO048.h tml 2007-07-07 1. 21
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