国際経済

報告者 吉田周平
生産と比べて貿易が急速に拡大し、国際経済
活動活発化→グローバル化
 第二次世界大戦後のアジア地域特に中国の
世界輸出シェアの拡大

輸出入ともにアジアが半分以上→要因として
東アジア諸国の成長。反対に北米は減少
 日本の貿易
輸出は工業製品

輸入は燃料、鉱物製品

貿易をすることで利益がある
 消費者はより安く商品を購入
 生産者はより高く衣類を販売

比較優位の理論
二つの学説
 リカードの比較生産費説
 ヘクシャー=オリーン仮説


リカードの比較生産費説について
→二つの概念 比較優位と絶対優位
絶対優位→表1-5から分かるように中国に比
べて日本の方が労働生産性が高く、つまり効率
的である状況のこと。
この場合日本が衣類とテレビの両方で絶対優
位にあるという。
比較優位→同表から中国は日本と比較で、テレ
ビと比べて衣類の生産において非効率の程度
が低い状況のこと。
この場合、日本が液晶テレビについて比較優位
をもち、中国は衣類に対して比較優位にあると
いう。
比較優位の概念によれば、二つの商品の相対
価格比率が異なることによって各国は比較優位
の商品を輸出し、比較劣位の商品を輸入する。
P13の二つの例から国際相対価格(交易条
件)が貿易により得られる利益の大きさに影響
を与える。
 つまり
 →リカードの比較生産費説とは
各国は労働生産性の高い商品を輸出し、労働
生産性の低い商品を輸入する。

リカードの比較生産費説は生産に必要な要
素は労働のみであった。しかし、実際は資本
や土地などの生産要素を考慮しなければなら
ない。
 労働だけでなく貿易パターンや貿易利益に関
する分析をおこなった。

表1-6と1-7から日本は資本豊富で、中国
は労働豊富→日本は資本集約財である液晶
テレビを輸出し、労働集約財の衣類を輸入
 →中国は労働集約財の衣類を輸出し、資本
集約財である液晶テレビを輸入

ヘクシャー=オリーンモデルを用いて貿易に
よる生産要素価格への影響が説明できる。
 貿易が生産要素価格に影響を与えるというこ
とは、人々の所得分配に影響を与えることを
意味する。

比較優位財の生産の拡大→生産要素に対す
る需要を増加→生産要素の価格上昇
 比較劣位財の生産の縮小→生産要素にたい
する需要を低下→生産要素の価格は低下

日本と中国の例の場合
日本では労働者と比べて資本家の所得が上昇
するのに対して、中国では資本家と比べて労働
者の所得が上昇する。

生産要素価格均等化の法則→貿易の開始に
より両国は同一の価格(国際価格)で取引を
行うようになるから(Pc/Pt)Eが成立
その結果相対生産要素価格も(w/r)Eで同一に
なる(図の1-3)



図1-3より商品価格の変化が生産要素価格
に影響を与えるということが分かる。
ストルパー=サムエルソンの定理との関連性
プロダクト・サイクル・モデル
→貿易パターンが時間の経過とともに変化する
ことを説明したモデル。
→商品にもライフサイクルがあり、どのような段階
にあるかで貿易パターンが決まるということを説
明した。

第一段階(開発段階)→貿易は発生しない
 第二段階(成熟段階)→需要と生産の拡大。
他国への輸出が始まる。
第三段階(標準化段階)→生産、労働コストを
下げることに着目

時間の経過によってもたらされる商品の性質の
変化に伴って比較優位パターンと生産地が動
態的に変わっていく様子を説明している。
リンダー・モデル→貿易の発生する理由として
消費者の需要に注目する。消費者の需要パ
ターンは消費者の所得水準によって決まると
考え、ある国における生産はその国の消費者
の需要パターンを反映
製品差別化されている工業製品の貿易パター
ンの説明に有効
