心理学研究法I 第2回講義

第2回講義(4/14)
 今日は、心理学研
究法の実質第1回
の授業なので、最
初に、テキストの
先頭ページの「ま
えがき」を読んで
みよう。
第2回講義(4/14)の学習目標
 心理学における実証主義の立場を知る
 経験法則と理論法則の違いを学ぶ
 普遍法則と統計的法則の違いを学ぶ
 理論法則の前段階での作業仮説や帰無仮説
の検討とは?
 統計的検定の基礎概念と2種類の統計的過
誤
について学ぶ(この途中までで、終了)
1.1.1節 実証主義と仮説の検証
 1. 法則の1つの区分
a) 経験法則 -観察可能な現象について
の、
観察可能な言葉を使った多数回の観測に
基
づく一般化された言明。
b) 理論法則 -直接観測できない言葉す
なわ
ち、理論語のみから構成される言明。対
応規
2.法則のもう1つの区分
a) 普遍法則 - 万有引力の法則のように、
例外なく成り立つ法則。
b) 統計的法則 - 事象間の関係の割合を明
確に含むような言明からなる法則。
(1)普遍法則を検証することは有限
回の
観察では不可能である。
(2)普遍法則は高々験証することし
かできないが、一回で反証できる。
3.法則対作業仮説の検討
心理学や社会行動科学の分野では、理論法則
や普遍法則の域には達していないが、何らかの
作業仮説を立てて、その是非を検討する。
心理学では、作業仮説の検討のために、
統計的検定の方法を採用することが多い。
統計的検定では、データは漠然と収集す
るのではなく、作業仮説を否定した帰無
仮説を立てたうえで計画的に収集し、仮
説を棄却したり、採択したりする。
1.1.1 節を読んで、各種概念
の具体的内容を理解しよう。
 実証主義と仮説の検
証
 経験法則と理論法則
 普遍法則と統計的法
則
 法則対作業仮説
1.1.2節 統計的検定と過誤
 1. 無作為割り付けの重要性
特別な英会話教授法の効果の有無の検定
のためのサンプルの割り付けー無作為割り付
けの必要性
 2. 帰無仮説の内容と片側・両側検定
帰無仮説がどんな内容かにより、検定の
方式をかえる必要性
 3. 第1種の過誤
帰無仮説が正しいにもかかわらず帰無仮
説を棄却する過ちの存在
1.1.2 節を読んで、各種概念
の具体的内容を理解しよう。
 無作為割り付け
 片側検定と両側検定
 統計量と検定量
 第1種の過誤