おすすめPOPの分析

おすすめPOPの分析
07-1-018-0030
越智 大介
1.目的
現在、飲食店に行くと多種多様なPOP を使い購買意欲
を高めるPOPがある。アルバイト先(焼肉店)では、月ごと
におすすめ商品のPOPを作成し、掲示されているが、商
品がわかりやすいもの、ユニークなもの、インパクトのある
ものなど作り手によって様々である。そこで、どのようなタ
イプのPOPが効果的で、なぜ効果的であるかを分析し、
誰もが簡単におすすめPOPを作成できるように作成ツー
ルを提案することを目的とした。
2.概要
おすすめPOPを分析し、タイプ別に分け分析する。分析
結果からタイプごとにPOPを作成し実験を行う。また、ヒア
リング調査を行いこれらの結果から考察を行い、おすすめ
POPの作成ツールを提案した。
3.方法
(1)従来のPOPを参考にタイプ別に分け、分析する。
オーソドックスタイプ (写真と説明を混ぜたもの)
説明タイプ (商品の説明や豆知識を中心にしたもの)
食材タイプ (商品の食材をイメージしたもの)
ユニークタイプ (少し変わった面白さがあるもの)
(2)肉のPOPとデザートのPOPをそれぞれ20日間ずつ貼り出し、販
売個数から客数を割り販売割合をだす。
(3)ヒアリング調査を行う。
(4)実験とヒアリング調査をもとに考察し、おすすめPOPの作成ツー
ルを提案する。
4.意義
タイプ別に分け、分析し、どのようなPOPが効果的である
かを実験・調査・考察することで、誰もが商品の狙いに対
し、効果的なPOPを提案できればよいと考えた。
POPとは?
・POP(ポップ)とは、お店にとって比較的安価な費用
で、高い効果が得られる販促ツールであると同時に、
お客様にとっても安心して商品を購買する為の道標
となる情報源である。
・POP(ピーオーピーまたはポップ)広告といい、
POP広告はお店のものであると同時に、お客様の
為のものでもある。
・POPは、紙を広告媒体としてその上に商品名と価
格、またはキャッチコピーや説明文、イラストだけを
手描きしたものであり、数ある広告媒体の中でも単
純なツールの一つである。
ユニークタイプ
食材タイプ
説明タイプ
オーソドックスタイプ
おすすめPOPの分析
おすすめPOPの分析
デザートバージョン
肉バージョン
オーソドックスタイプ
説明タイプ
ユニークタイプ
食材タイプ
おすすめPOPの作成
おすすめPOPの作成
実験
デザートバージョン
肉バージョン
アルバイト先の半個室の客席の壁に
40.8
656種類のPOPをそれぞれ20日間張り
41
63.8
64 63.1
40
63
62.3
62.3
62.3
39 38.3
出し、販売個数から客数を割りパーセ
62
38
61
37
59.8
対象期間
60ンテージで比較を行う。
36
35.1
59
58
57
56
55
35
34
33
32
31
オーソドックス
説明
ユニーク
8月
31.7
オーソドックス
31.7
説明
31.7
食材
おすすめPOPの実験
ヒアリング調査
年齢:10代~30代
性別:男女
職業:飲食業(店長、社員、アルバイト)
実施時期:12月上旬
実施場所:焼肉店
サンプル数:16
(店長1名、社員1名、アルバイト14名)
肉バージョンのPOP3枚、デザートバージョンの
POP3枚をそれぞれ見てもらい以下の質問内容
に答えてもらった。
肉バージョン
デザートバージョン
①1番目を引いたPOPはどれですか
12
10
10
8
8
6
6
4 4
2 2
0 0
10
10
6
5
0
オーソドックス
オーソドックス
1
説明
説明
ユニーク
食材
②1番商品の魅力が伝わっていると感じたPOPはどれですか
1210
10
8
8
6
6
4 4
2 2
11
8
8
3
0 0
オーソドックス
オーソドックス
2
0
説明
説明
食材
ユニーク
③1番頼んでみようかと感じられるPOPはどれですか
12
10
10
88
66
44
22
00
78
7
6
2
オーソドックス
オーソドックス
説明
説明
食材
ユニーク
ヒアリング調査
考察
オーソドックスタイプ
ユニークタイプ
今回の実験・調査で商品による違いを感じとることはできな
全体をターゲットとした商品には向かないと考えられるが、性
かったが、色でインパクトの効果を出せることが新たに発見でき
別や年代を絞った商品であれば、ターゲットに合わせたPOPを
た。また、このタイプは商品の特徴を選ばずあらゆる商品に対
作成できよりインパクトを残すことが可能であると推測できるた
応できるため、主に全体をターゲットとする定番商品に用いると
め、ターゲットを絞った商品に用いるとする。
する。
まとめ
食材タイプ
説明タイプ
実験の結果から、8月を大幅に上回る結果となった。この要因
作り方によってはインパクトを与えることができるが、効果の
として考えられるのは、ヒアリング調査にあったように、柚子の
ある誰もが簡単におすすめPOPを作成するには難しく、今回の
背景を使うことにより商品のイメージが持ちやすくまた、変わっ
目的とは離れるため、今回の提案では説明タイプを除外する。
た形のPOPであったためインパクトを与えることができたと考え
また、説明タイプも今回の実験・調査で商品による違いを感じと
られる。これらより、話題の食材や、旬の食材を使った商品と
ることはできなかった。
いった、食材がメインといった商品に用いるとする。 まとめ
定番商品である
Yes
商品の写真の色が
淡い
Yes
タイプA
No
No
タイプB
新商品である
Yes
提案
食材にこだわりが
ある
No
Yes
タイプC
No
ターゲットを絞っ
ている
Yes
・タイプA(オーソドックスタイプ)
写真の色が淡いので背景を濃くしメリハリをもたせる。
・タイプB(オーソドックスタイプ)
写真の色が濃いので背景を薄くしメリハリをもたせる。
・タイプC(ユニークタイプ)
・タイプD(食材タイプ)
タイプD
提案
最後に