軌道計算プログラムKSAT

軌道計算プログラムKSAT
JH3RKB
河村浩司
KSAT説明項目
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アマチュア用人工衛星で交信するには
KSATの機能説明
表示機能
リグ/アンテナ自動制御
その他機能
関連ソフトウェア
1 アマチュア用人工衛星で交信
するには
①いつどこに目的の人工衛星が在るのかを
知る必要がある
②アンテナの水平角・仰角を算出し、その方向に
向ける必要がる
③軌道計算の為の軌道要素
2LINE FORMATとは
軌道計算について
④ドップラーシフト
⑤最低限の設備はどのような設備が必要か
①いつどこに目的の人工衛星が在るのか
軌道要素 2LINE FORMAT
AO-10
1 14129U 83058B
02022.99297787 -.00000144 00000-0 10000-3 0 08594
2 14129 025.9725 231.4179 6063850 218.5945 076.6418 02.05869739139978
AO-XX
a bbbbb ccdddeee ffgggggggggggg hhhhhhhhhh iiiiiiii jjjjjjjj
kkkkl
m nnnnn oooooooo pppppppp qqqqqqq rrrrrrrr ssssssss tttttttttttuuuuuv
a: 行番号
b: 衛星識別番号
c: 打ち上げた年(西暦の下2桁)
d: 打ち上げの通し番号
e: 同時打ち上げ衛星の識別
f: 元期 年(西暦の下2桁)
g: 元期 通日で表示
h: 摂動1(平均運動の変化)
i: 摂道2
j: 摂道3
k: エレメント番号
l: チェックサム
m:
n:
o:
p:
q:
r:
s:
t:
u:
v:
行番号
衛星識別番号
軌道傾斜角
昇交点赤経
離心率
近地点引数
平均近点離角
平均運動
周回番号
チェックサム
人工衛星の元期
昇交点赤経(Ω): 地球の中心から見て、
春分点方向(春分の日に太陽のある
方向. 上図で γ と示してある方向)と昇交
点の間の角度。この角度は春分点方 向
から東回りに測ります。
人工衛
星
の軌道
軌道傾斜角(i): 衛星が南半
球から北半球側に向かう赤道
面上の交点
(昇交点)において、赤道面
に対する軌道面の傾きを表しま
す。単位は「度」。
近地点引数(ω): 地球の中心か
ら見て、昇交点方向から、軌道上
で最も地球中心に近い点(近地
点. 図の 点P)までの角度。
人工衛星の位置
平均近点離角
元期において、衛星が
軌道上のどこにいたか
を表します
平均運動
衛星が軌道上を1日に何周
するかを示します
元期から現在までに経過した時間
を算出し、平均運動の値から、現在
どこに衛星があるのかを決定する
ことができる
人工衛星の軌道要素はなぜ変化するのか
①上層大気によるブレーキ(高度の高い衛星では
影響があまりなくなります)
②地球が厳密な球でないこと(重力のむら)
③大きさの割に密度のない衛星の場合には、太陽
光の圧力にも影響されます
④太陽や月の重力の影響(とくに高度が高い衛星)
このため、予報計算に古い軌道要素を使うと
かなりのずれが生じる場合があります。
できるだけ新しい軌道要素で計算する必要がある
ドップラーシフト
・サイレンを鳴らした車が通るとき、車が近づいてくるときはサイレン
が高く、遠ざかっていく時はサイレンが低く聞こえます。電波でも
同じ現象が発生する。
・人工衛星になると秒速8kmくらいで飛んでいるので、V/UH帯の
電波で数kHzずれることになります。
・自局が受信する周波数と人工衛星が受信する
(自局が送信する)周波数のドップラーシフトを計算して
リグに周波数設定を行わないと交信することができない。
KSATは自動的に送受信周波数の補正をを1秒ごとに
実行することで、交信することができるようになる。
サテライト通信に必要な設備
1 サテライト通信の機能のあるリグ
FT-847 IC910 TS-2000
FT-736 など
2 水平ローテータと仰角ローテータ
3 430MHZ,144MHZ アンテナ
4 軌道計算を行うためのPC
および軌道計算プログラム
・KSAT
・CALSAT32
・WINORBIT ほか
2 KSATの機能説明
① 基本設定内容
時間の設定
自局の位置 地図情報 リグとの接続
② 軌道要素の収集
③ 人工衛星の情報の設定
④ その他
CWメッセージ登録(TS2000用)
基本設定内容
特定地点の情報設定
軌道要素の収集
各HPに登録されている軌道要素
をダウンロードする機能
1個の衛星で2個の
モードで運用されて
いる衛星を登録する
ことで、別の衛星とし
て登録することがで
きる
③ 人工衛星の情報の設定
周波数の設定
電波形式の設定
衛星のURL情報
などを設定し、リグ
コントロールを自
動的に行うことがで
きる
CWメッセージ登録(TS2000用)
人工衛星グループの設定
5グループ各7個の人工衛星を登録可能
KSATの画面上の各項目の色の情報の設定
3表示機能
①世界地図上の衛星
②1日の可視可能スケジュール
③レーダ表示
④日本地図表示
④日本地図表示
4リグ/アンテナ自動制御機能
①スケジュール登録運用
②アンテナ自動追尾の制御
③リグの自動制御
①スケジュール登録運用
②アンテナ自動追尾の制御
KSATで計算された方位と仰角
から水平ローテータおよび仰角
ローテータの自動制御を行う
PICNICのボードとリレー回路を
作成する必要があります。
③リグの自動制御
①ドップラシフトの計算
②送受信周波数の補正
③リグの周波数の取り込み
④電波形式の設定
⑤トーン信号の設定
5 その他の機能
①KSATのバージョン確認機能
②画面のコントロール
バージョンの確認機能
1 バージョン確認の設定をすることで起動時に
KSATのホームページにバージョンの照合確認を行い、
新しいバージョンのKSATが登録されている場合に通
知する機能が実装されています。
バージョン確認
画面のコントロール
軌道表示
地平線
6 関連ソフトウェア
①アンテナ制御1・・・・KANTCTL
②アンテナ制御2・・・・KGS232B
③軌道要素収集・・・・KSAT_ELEMENT
④ログ/QSL発行・・KLOG
①アンテナ制御1・・KANTCTL
KSATから水平及び仰角ロー
テータを自動制御し衛星の自動
追跡ができるプログラム
PICNICによるLAN接続し
リレー回路と組み合わせる
②アンテナ制御2・・KGS232B
PCのRS232CとGS232B+G5500のローテータ
を接続しておき、KSATから自動制御することができ
るプログラム。(手動での制御も可能)
③軌道要素収集
KSAT-ELEMENT
SPACE TRACKのHPか
ら自動的に最新の軌道要
素を収集し更新するプログ
ラム
④ログ/QSL発行・・KLOG
ログ一覧表
QSLカードの印刷設定