学校照明器具 リニューアルの おすすめ - JLMA 一般社団法人日本照明

社団法人 日本照明器具工業会
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学校照明器具
リニューアルの
おすすめ
環境と安全に配慮した快適な学校施設へ
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JLA1031
2009年5月発行
「環境と安全に配慮した学校施設へ」
耐 震 補 強とともに、
※
子どもたちの 学 習 環境の向上(明るさアップ)と
省エネも実現する学校照明設備へリニューアル
①明るくする ②あかりのムラをなくす ③眩しさをなくすことが必要です。
地震対策、地球温暖化防止への貢献。年々、求められる事柄が増加する学校で、耐震補強に
あわせて、照明設備をリニューアルしましょう。
災害時に備えることはもちろん、古くなった照明を、最新器具に取り替えることで、学校環
境衛生基準の 500 ルクスが確保でき、学習環境を向上し、更に省エネが実現できます。
照明器具の省エネ化も着実に進んでいます。
学習環境(明るさ)の向上が求められます。
最も一 般 的に使 用される4 0W2 灯用 相 当の 蛍 光 灯器 具で、
学校の明るさ(照度)基準が改訂されています。
6,0 0 0lmの 光 束を得 るための 消 費 電 力(W)はインバータ
平成16年に「学 校 環 境 衛 生の 基 準」が 改 訂され、教 室の明
化により大 幅に低 減され、現 在の 器 具では、1980 年代と比
るさ( 照 度 )基 準 は 次のように改 訂されました。子どもたち
べ 約32%。1990 年代と比べ 約24%、1995年代と比べ 約
の 学 習 環 境 の 向 上のために明るく省エネも 実 現 する照 明 設
10%の省エネになります。
備へのリニューアルをおすすめします。
●蛍光灯器具の消費電力推移
(「学校環境衛生基準」は平成21年4月に文部科学省告示第60号とし
て制定・施行されました)
(40W2灯用タイプで6,000 lmを得るための消費電力)
110
●
10%
95W
2
安定器の改善
86W
70
60
0
1975
1980
①教室及びそれに
準ずる場所の照度
3
●
低消費形安定器、
ランプの改善
80
1
点灯回路の改善
90
●
消費電力︵W︶
100
105W
100W
1985
24%
24%
72W
4
●
室
改定前
改定後
(平成16年)
200 lx 以上
下限値
300 lx 以上
あかるさセンサで、
外光に応じて、明るさを自動調整
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リニューアル前
リニューアル後
FLR40形2灯用器具
FHF32形2灯用器具+あかるさセンサ
消費電力
86W×6台=516W
CO2排出量
604kg-CO2
年間電気代
34,056円
約
22%省エネ
131kg-CO2/年 削減
88W×0.9×0.85
×6台=404W
473kg-CO2
7,392円/年 削減
26,664円
※省エネ効果値は実測ではなく計算値です。
【計算条件】年間点灯時間:3,000時間 CO2 排出係数:0.39kg-CO2 /kWh 電気代:22円/kWh
昼光利用による省エネ率:10% 初期照度補正による省エネ率:15%
∼
750 lx
500 lx 以上
が望ましい
65W
Hfランプ・
インバータの開発
1990
②教室及び黒板の照度
教
< 兵 庫 県 神 戸 市 立中 学 校 >
※
「照明設備」による学習環境(照明環境)の向上を図るためには
(社)日本照明器具工業会調べ
◆学校照明器具リニューアル事例
1995
5 Hfランプ・
●
インバータの改善
2000
体育館
現在
(年)
<新潟県県立高等学校>
■照明器具の性能比較例(1台あたり、初期照度補正高出力器具)
明るさ
約1.7倍
既設照明器具
FLR40形2灯用
リニューアル後
FHF32形2灯用
高効率なセラミックメタルハライドランプで
明るさはそのままで大幅な省エネを実現
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6,000lm
9,900lm
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消費電力
既設照明器具
86W
リニューアル前
リニューアル後
約13%省エネ
リニューアル後
平均75W
メタルハライドランプ 700W
セラミックメタルハライドランプ 360W
CO2 排出量
既設照明器具
101kg-CO2
13kg-CO2削減
リニューアル後
88kg-CO2
年間電気代
既設照明器具
5,676円
726円削減
リニューアル後
4,950円
消費電力
745W×28台=約21kW
CO2排出量
24,406kg-CO2
年間電気代
1,376,760円
47%省エネ
395W×28台=約11kW
11,466kg-CO2/年 削減
12,940kg-CO2
約
646,800円/年 削減
729,960円
※省エネ効果値は実測ではなく計算値です。
【計算条件】年間点灯時間:3,000時間 CO2 排出係数:0.39kg-CO2 /kWh 電気代:22円/kWh
【計算条件】年間点灯時間:3,000時間 CO2 排出係数:0.39kg-CO2 /kWh 電気代:22円/kWh
「既設照明器具は1990年代の照明器具の消費電力」
※CO2 排出係数は全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイトの排出係数を使用
使用実態にあわせて照明設備をリニューアルすることで、最適な学校照
教
室
学習環境を向上し、更に省エネが実現
教室の明るさを1.7倍に明るくしながら約13%の省エネ
Hf蛍光ランプと初期照度補正付インバータで、明るさをアップしながら省エネ
[消費電力比較]
[明るさ比較]
明るさ
6,000 lm
FLR40形2灯用
初期照度補正なし
約1.7倍
FHF32形2灯用
高出力
消費電力
100%
100%
9,900 lm
70%
約87%
明るさ一定
余分な
明るさ
初期照度補正なし
節約した
エネルギー
約15%カット
初期照度補正あり
70%
初期照度補正あり
ランプ交換
(12,000h)
平均電力75W
消費電力
時間
時間
ランプ交換
(12,000h)
「学校環境衛生の基準」の下限値300 lxから推奨値500 lxに照度アップして視環境を改善。
改修前
改修後
7.2m
7.2m
ランプ初期の余分な明るさをカットして省エネ
9m
FLR40形2灯用
笠付器具
FHF32形2灯用直付器具
初期照度補正機能付高出力
設計照度:300 lx
台数:9台
13%省エネ
9m
設計照度:500 lx
台数:9台
消費電力
86W×9台=774W
CO2排出量
906 kg-CO2
118 kg-CO2/年 削減
788 kg-CO2
年間電気代
51,084円
6,653円/年 削減
44,431円
88W×0.85×9台=673W
約
【計算条件】年間点灯時間:3,000時間 CO2 排出係数:0.39kg-CO2 /kWh 電気代:22円/kWh 初期照度補正による省エネ率:15%
職 員 室
人感センサとあかるさセンサで無駄なあかりをカット!
離席率が高い職員室は、教 員の在・不 在検 知と窓からの光を検 知して、約60%の大幅省エネ
●職員室の在・不在を検知し、不在時は必要最小限の
明るさに減光して省エネ。
●昼光を利用しながら、明るさを一定に保ち、省エネ。
●ランプ初期の余分な明るさをカットして省エネ。
外が明るい時は
抑えて点灯
外が暗い時は
明るく点灯
ひとがいない時は
約25%または60%で点灯
改修前
改修後
9m
9m
●Sセンサ親器 ○Sセンサ子器
FHF32形2灯用直付器具
FLR40形2灯用富士形器具
14.4m
14.4m
設計照度:500 lx
台数:28台
+
62
人感・あかるさ 設計照度:500 lx
センサ
台数:16台
88W×0.9×0.85×0.85
×16台=916W
消費電力
86W×28台=2,408W
CO2 排出量
2,817 kg-CO2
1,745 kg-CO2/年 削減
1,072 kg-CO2
年間電気代
158,928円
98,472円/年 削減
60,456円
約
%省エネ
学校における蛍光灯などのPCBについて
文部 科学省より、平成 13 年度までにPCB使用安定器を交換する
よう通 達されていましたが、いまだ残存していたことが明らかにな
りました(平成 21 年 1 月 27 日付、文部 科学省「事務連 絡」にて)。
古くなった照明器具の再度ご確認をお願いいたします。
【計算条件】年間点灯時間:3,000時間 CO2 排出係数:0.39kg-CO2 /kWh 電気代:22円/kWh
昼光利用による省エネ率:10% 不在時調光による省エネ率:15% 初期照度補正による省エネ率:15%
古くなって劣化した安定器
PCB使用照明器具の点検・判別、取扱及び保管について:http://www.jlassn.or.jp/04siryo/pcb.htm
照明器具のリニューアル:http://www.jlassn.or.jp/
照明を実現。
体 育 館
■ 学校全校舎の78%が築20年を超えています(H20年度調査)
学校は災害時の避難場所になるため、地震への備え(耐震補強)が必要です!
スポーツ・レクリェーション環境の改善と省エネを両立!
公立学校施設の老朽状況の深刻化
セラミックメタルハライドランプと高効率セードにより、明るさをアップしながら省エネ
●公立学校施設の老朽状況の深刻化
55 lm/W
400W水銀ランプ
2倍以上アップ
保有面積
(単位:万㎡)
120 lm/W
360Wセラミックメタルハライドランプ
改修前
高天井セード(一般型)
400W水銀ランプ
消費電力
高天井セード(高効率型)
360Wセラミック
メタルハライドランプ
1,500
CO2排出量
年間電気代
約
52%省エネ
625,680円
●冬季( 測定日:平成 20 年 1 月 25 日(金))
電力量 [kWh/h]
体育館電灯
一般電灯
34,056円
給食動力
職員室空調
2.4m
改修後
約
46%省エネ
276 kg-CO2/年 削減
328 kg-CO2
15,576円/年 削減
事業 名
補助率
新増築
★
1/2
改築
★
1/3
大 規模改 造
(老朽)
18,480円
地 震補強
★
※1
(出典)東京電力(株)調べ
建 築 後 2 0 年 以 上 経 過した建
物を全面的に改造する工事
(下限額7,0 0 0万円)
2/3
同 一 棟で実 施される外 部・内
部の改造工事
60W
20
60形
1 白熱電球
13W
電球形
蛍光ランプ
1997
1/3
建物の内部 環 境の改善を図る
改造工事
(下限額 2,0 0 0万円)
76 %
7.8W
2
●
10
0
大 規模改 造
(教育方法等)※2
54W
省電力形白熱電球
40
30
●
消費電力︵W︶
50
1998
3 LED
●
2007
一般電灯
摘 要
ls値0.7未満
(白熱灯60形相当の明るさを得る場合)
60W白熱電球
体育館電灯
1/2
●白熱灯器具(ダウンライト)の消費電力推移
60
焼き釜庫
1/3
ls値0.3未満
長寿命で省電力のLEDが注目されています。
図書室空調
●補助対象校 小学校、中学校、中等教育学校(前期)、特別支援学校
●以下の事業においてエコスクールの整 備に必要な経 費を国庫補助
91W×0.77×4台=280W
【計算条件】年間点灯時間:3,000時間 CO2 排出係数:0.39kg-CO2 /kWh 電気代:22円/kWh 不在時調光による省エネ率:23%
次世代の照明と期待されているLED。LEDが優れてい
る点は、寿 命 が 長いことと、消費 電 力が 少なく、省エネ
効 果 が 高いこと。また 発 光 素 子が小さいため照明 器 具
を小型にすることが できます。長 寿 命・小型 化 、メンテ
ナンス が 軽 減 等 のメリットから、あらゆる分 野 で 実 用
化 が 進 んでいます。器 具としては、ダウンライトの 他 、
屋 内 ベースライト・屋 外 器 具( 防 犯 灯・街 路 灯 )等ライ
ンナップが広がっております。
75%
エコスクール整備への国庫補助の概要
14.4m
86W×6台=516W
図書室空調
焼き釜庫
時間
FHF32 形 2 灯用富士形器具
人感センサ付(段調光)
給食動力
職員室空調
揚水ポンプ
設計照度:150 lx
台数:4 台
揚水ポンプ
1%
1%
9%
00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 00
2.4m
年間電気代
60
55
50
45
40
35
30
25
20
15
10
5
0
ひとがいない時は
約 25%または 50%で点灯
604 kg-CO2
1% 4%
9%
14.4m
CO2排出量
23.9%
学校の電気エネルギーの消費構造【神奈川県内市立学校(普通教室冷房無)】
●器具にセンサを内蔵しているので、信号線が不要で、簡単施工。
設計照度:150 lx
台数:6 台
62.3%
耐震性がある
建物
(改修
済みを含む)
30,370棟
657
動力 電灯 詳細電力負荷カーブ測定
改修前
耐震性あり
■「エネルギーの使用の合理化に関する法律」の改正により、公立学校についても
定期報告等が義務化されました。学校にもより一層、省エネが求められます。
ある市立学校の例では84%が照明電力であり環境(省エネ)対策が必要です!
●人の在・不在を検知し、不在時は必要最小限の明るさに減光して省エネ。
消費電力
650
0
人がいないときは、明るさをおとして大幅省エネ!
FLR40 形 2 灯用富士形器具
38.4%
33.9%
185 555
人がいない時は、最小限の明るさに減光して省エネ
ひとがいる時は 100%点灯
耐震性がない
昭和57年
建物で未改修
以降の建物
のもの
全体棟数 48,845棟
43,109棟
127,164棟
経年 50年以上 45∼49年 40∼44年 35∼39年 30 ∼34年 25∼29年 20 ∼24年 15∼19年 10 ∼14年 5∼9年
0 ∼4年
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
建築年 S33 以前 S34 S38 S39 S43 S44 S48 S49 S53 S54 S58 S59 S63 H元 H5 H6 H10 H11 H15 H16 H20
1958 以前 1959∼1963 1954∼1968 1969∼1973 1974 ∼1978 1979∼1983 1984∼1988 1989∼1993 1994 ∼1998 1999∼2003 2004∼2008
割合
1.2%
3.4%
7.2%
14.7%
18.9%
21.5%
11.8%
7.9%
5.3%
4.0%
4.1%
【計算条件】年間点灯時間:3,000時間 CO2 排出係数:0.39kg-CO2 /kWh 電気代:22円/kWh
廊下・トイレ
37.7%
1,271
1,163
500
11,092 kg-CO2
689,040円/年 削減
1,314,720円
耐震性なし
1,901
852
395W×24台=約9.5kW
23,306 kg-CO2 12,214 kg-CO2/年 削減
2,375
1,000
設計照度:500 lx
台数:24台
415W×48台=約20kW
3,040
2,500
2,000
耐震診断未実施建物
4,840棟
3.8%
3,471
3,000
改修後
設計照度:300 lx
台数:48台
平成20年度 公立小中学校非木造建物の経年別保有面積<全国>
(2008年)
(校舎・屋体・寄宿舎の計)
3,500
セラミックメタルハライドランプと高効率セードを併用することにより、
300 lx 500 lx に照度アップしながら省エネ。
●公立学校施設の耐震改修状況
対 象 工事
○ 建 具・外 壁・屋 上の高気密・高 断 熱 化を図
る工事
○日除け(庇・ルーバー)により日照の調整を
図る工事
○ 建 物 緑 化( 屋 上 緑 化 、壁面 緑 化)を図る工
事
○高効率型照明設備等を導入する工事
○ 省エネルギー型 空 調(冷 暖 房設 備)を導入
する工事
○雨水利用・排水再利用設備を導入する工事
○太陽光 発電・太陽 熱利用設備等新エネルギ
ーを導入する工事 など
○建具の高気密・高断 熱 化を図る工事
○高効率型照明設備等を導入する工事
○ 省エネルギー型 空調(冷 暖 房設 備)を導入す
る工事 など
★ エコスクールパイロット・モデル事業
エコスクールを普及するため、経
済産業省、農林水産省及び環境
省と連携して国庫補助を実施。
新増築、改築、大規模改造(老
朽 )においてパイロット・モデル事
業の認定を受けた場合には、補助
単価の嵩上げ、補助面積の特例
加算を受けることができる。
エコスクール整備事業の問合せ先
文部科学省
文教施設企画部 施設助成課
LEDダウンライト器具
(白熱灯リニューアル用)
42 %
白熱灯と比べ、約1/7の省電力
で寿命は20倍(40,000h)
※1 空調設備、太陽光発電設備等を新たに設置する場合を除く
※2 平成20年度より措置
「ls値とは耐震指標です」
出典:環境を考慮した学校施設(エコスクール)の今後の推進方策について 低炭素社会における学校づくりの在り方 (最終報告)
平成21年3月 学校施設整備指針策定に関する調査研究協力者会議