JCメディカル アドバンスプログラム

JC メディカル アドバンス プログラム
約款
以下の条項は、インターナショナルエスオーエス(以下“SOS”という。)が提供するJCメディカル
アドバンス プログラム(以下“アクセスプログラム”という。)に適用される。
第1条
用語の定義
オーソライズド・パーソンとは、加入者に指名された者であって、アクセスプログラムにおいて、加入
者あるいはメンバーの代理人となる権限を賦与された者を意味する。なお、本権限はオーソライズド・
パーソンの指名に関する書面を加入者からSOSが受領して初めて効力を発する。
加入者証とは、加入証明またはSOSが承認した内容変更証明のことで、プログラム、加入者、プログラ
ム番号、開始日、当初契約期間、更新日、会費、有資格メンバー及びSOSが随時含めるその他の情報を
証明する。 本契約書の署名及び会費の納入後に発行される加入者証は本契約の一部をなすものとする。
任務国とは、加入者の申告書に記載されている、本国以外の居住国をいう。
国外在勤者とは、連続して 90 日あるいは 12 ヶ月間に 180 日を超える期間、用務のため本国以外に居住
すると加入者が申告したメンバーをいう。
本国とは、加入者の申告書に記載されているメンバーが市民権を有する国をいう。
メンバーとは、加入者の従業員及びその直接の家族(配偶者、被扶養の子供または内縁のパートナー)
で、加入者証または加入者の申告書上でメンバーとして指名されている者をいう。
メディカル・パーソナル・アシスタントとは、アシスタンスが要請される現場において、関係各所との
コミュニケーションをはじめとする各種の直接的な支援を通じてメンバーに対する適格なサービス提供
を推進するSOSの医療スタッフないし必要なトレーニングを受けたSOSのスタッフをいう。
償還とは、初期会費または追加会費に加えて、SOS が加入者あるいはメンバーのために行った支払、前
払または支払保証に対する弁済等、SOS に対する一切の支払をいう。
更新日とは、加入者証に示されたアクセスプログラム開始日から1ヶ年を経過した応当日をいう。
SARS とは、Severe Acute Respiratory Syndrome(重症急性呼吸器症候群)をいう。
SARS 感染メンバーとは、SOS の医師によって下記の症状を有すると判断されたメンバーをいう。
(i) 無症候性ないし軽度の呼吸器疾患があり、
(ii) 38 度以上の発熱、咳、息切れ、呼吸困難あるいは低酸素症が認められ
(iii)レントゲン撮影において肺炎が認められるか、または
(iv)呼吸窮迫症候群が認められる。
PMIU
SOS が独自開発した Portable Medical Isolation Unit(移動式隔離医療搬送ユニット)をいう。
WHO とは、世界保健機構をいう。
疫病とは、同時に多数の人を襲い、広域に広がる疾病をいう。
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CDC とは、Centers for Disease Control and Prevention(疾病管理予防センター)をいう。
加入者とは、加入者証上に示される会社あるいは法人、団体をいう。親会社及び子会社については加入
者証に記載がある場合に限りアクセスプログラムに含まれる。
加入者申告書とは、アクセスプログラムの準備及び管理のために、加入者から提出される全ての情報を
いう。
追加会費とは、メンバーの追加等の理由により初期会費に加えて支払われる会費をいう。
旅行者とは、本国外または現在の任務国外で連続して 90 日まで、かつ連続する 12 ヶ月の期間のうち
180 日未満の期間、用務につくと加入者が申告したメンバーをいう。
第2条
プログラムの開始
本契約に基づくアクセスプログラム及びサービスを受給する資格は加入者証に記載の開始日から効力を
発し、当該加入者証に記載される当初期間及び当該加入者証に記載される更新日以後の期間において有
効とする。
第3条
A.
メディカルサービス
旅行者または国外在勤者が SOS アラームセンターに電話で要求することにより、追加料金の負担及
び/または第三者費用の償還を条件に、アクセスプログラムの一部として 24 時間 365 日提供されるサ
ービス群。
(1.1) 緊急移送及び帰国移送
(a) メンバーを適切な医療の提供が可能な最も最寄りの病院に緊急移送するにあたり SOS は航
空移送及び/または地上移送、移送中の医療、通信といった手配を行う。 この場合、緊急移
送先の最も最寄りの病院の所在は必ずしもメンバーの本国あるいは任務国に限らない。
(b) SOS は、緊急移送後のメンバーの本国あるいは任務国における入院またはリハビリテーシ
ョン治療のためメンバーを本国あるいは任務国に移送するための手配を行う。
(c) SOS は、その単独の裁量に基づき、メンバーをどこに緊急移送するか及び緊急移送あるい
は帰国移送の手段または方法はどうあるべきかについて決定する権限を有する。これら手筈
を整えるに際し、SOS は、メンバーの病状、緊急度、メンバーの移送に対する身体的適応、
関係空港の離着陸の是非、気象状態並びに移送手段,即ち医療機器を積載した民間機、ヘリ
コプター、定期便、鉄道、陸上車両のいずれかを決定するに係る移送距離等の全ての関連状
況を勘案する。 移送は、SOS の医師が特別に認めない限り、常時医師の看視下に行われる。
(1.2)SARS 感染メンバーの直行帰国移送
(a) SOS は、SARS 感染メンバーを本国に移送するための医療処置と航空移送、地上移送を手配
する。移送と通信にかかる諸費用が発生する。
(b) SOS は、SARS 感染メンバーを PMIU あるいは他の可能な手段で、救急車で隔離病院から
空港まで、国際便で本国まで移送する。WHO、CDC などの国際機関のガイドラインに準拠
しつつ、発着陸国・給油国政府機関の公衆衛生・民間航空部門の許可が下りることを条件に
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上記移送の手配が進められる。
(c) SOS はその単独の裁量に基づき、メンバーの病状が深刻で医療移送を必要とするのかどう
か、またはその緊急度合いを決定する権限を有する。
(2) 同行者の航空券
メンバーの緊急移送後、当該メンバーが本国外または任務国外で入院する場合、SOS は家族ま
たは友人の1名が当該メンバーに合流するための航空券の手配を行う。
(3) 緊急移送後の追加旅行
メンバーの緊急移送後、SOS はメンバーが旅行を再開するあるいは、本国または任務国に帰国
するための手筈を整える。
(4.1) 遺体の本国移送
SOS は、メンバーの遺体を死亡地からメンバーの本国に移送するための手筈を整える。また、
家族または法定代理人の要請があって、かつ SOS の事前の承諾があれば、SOS は死亡地での現
地埋葬の手筈を整える。
(4.2) SARS 感染メンバーの遺体火葬または本国移送
SOS は、SARS 感染メンバーの遺体を本国に移送するため死亡地での火葬を手配する。上記手
配は WHO、CDC などの国際機関及び現地当局の規制と協調しながら進められる。
(5) 児童の送還
メンバーの傷害、病気または緊急移送の結果、メンバーの世話を受けられない児童がいる場合、
SOS は係る児童を本国または任務国へ送るための手筈を整える。
(6) 医療費支払保証、コスト見直しと支払、医療モニタリング、メディカルレポート
SOS はエージェントとして、メンバーの入院あるいは外来医療に係る全ての費用を加入者のた
めに保証するとともにメンバーの容態の医的評価を行う他、入院の場合の発生費用を見積、これ
を加入者のオーソライズド・パーソンに提供する。
(7) 医薬品と医療用品の急送
SOS は、法的に許されかつ実務上可能な場合、メンバーの治療に必要であって、メンバーが居
住する場所あるいはその最寄りの場所で入手できない医薬品及び医療用品の急送の手配をする。
B. 旅行者または国外在勤者が SOS アラームセンターに電話で要求することにより、アクセスプログラ
ムの一部として 24 時間 365 日、追加費用なしで提供されるサービス群。
(1) 緊急及び日常の医療アドバイス
SOS は、旅行者または国外在勤者であるメンバーが SOS アラームセンターに電話した場合、医
療アドバイスを電話で提供する。
(2) 旅行時の保健情報
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SOS は、加入者とメンバーに対して旅行に係わる最新保健情報を SOS 医療専門家と SOS アラ
ームセンターネットワークへのアクセスを通して提供する。 目的地及び旅行中の健康に係るレ
ポートは特定の書式か、パスワードで保護されたインターネットウェブサイトを通じて英語及び
日本語によりメンバーに提供される。
(3) 医療及び歯科関連
SOS は、メンバーの居住地域の医師、病院、クリニック、歯科医師、歯科クリニック(総称し
て医療サービス提供者という。)の名称、所在地、電話番号を提供し、また、メンバーからの要
請に応じて、可能であれば、開業時間も提供する。係る情報提供は、当該地域における医療サー
ビスの実態及びそのサービスの入手に関する SOS の知見と最善の判断に基づいて行われる。但
し、SOS は、それら医療サービス提供者の品質を保証するものではなく、また、それら医療サ
ービス提供者のサービスに起因して生ずるいかなる結果に対しても責任を負うことはない。医療
サービス提供者の最終的選択は、メンバーの責任において行われる。
(4) 外来診療の手配
SOS は、メンバーの外来受診にあたり、医療サービス提供者の手配と予約の確認、宿泊の手配、
予約完了後の諸連絡を行うとともに事後のフォローアップを行う。
(5) 保険クレームフォーム関連
SOS は、メンバーが SOS サービスを受けた時に発生する費用を、医療保険に請求するために必
要な書類を手配する。
(6)
メディカル・パーソナル・アシスタント
メディカル・パーソナル・アシスタントは以下のサービスを提供する。
JCMAメンバーの要請に基づき同メンバーに対して入院加療あるいは外来診療が提供され
る医療機関へ出向く。
治療に要する医療関連費用を担保する保険をJCMAメンバーが有している場合、その被保
険者資格を確認する。
JCMAメンバーの外来診療申込や主治医からの診断書等の入手並びに処方薬の受領等に関
して、同メンバーに付き添い、必要な支援を行う。
JCMAメンバーの外来受診にあたり医師との通訳サービスを提供する。
JCMAメンバーの入院時及び退院時に同メンバーに付き添い、事務手続き等の支援を行う
とともに、医師や医療機関関係者との通訳サービスを必要に応じて提供する。
JCMAメンバーが医療関連費用を民間の保険へ求償する場合、保険金請求書の作成を支援
する。
JCMAメンバーの保険会社との間の連絡調整や保険金請求手続きを支援する。
本アクセスプログラムの詳細に関して必要に応じてJCMAメンバーに説明を行う。
外来受診の結果JCMAメンバーが入院加療を要すると診断された場合、SOSのアラーム
センターと連携を取り入院加療に係るサービスを提供するための承認を関係各所から取得す
る。
但し、前各号に定義するサービスに関して、JCMAメンバーからのメディカル・パーソナ
ル・アシスタント派遣要請があった場合でも、(1)当該要請の内容が同アシスタントを医
療機関現地に派遣しての業務遂行の必要性を特段に認めない場合及び、(2)派遣要請の内
容がメディカル・パーソナル・アシスタントの本来業務である医療機関及び医師とのコミュ
ニケーション支援、事務手続支援並びに関係各署との業務調整といった範囲を超えると判断
される場合にあっては、これを派遣しないことがある。
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(7)
日本語による医療相談
メンバーは SOS 北京センターに入電することにより、SOS の日本人医師ないし日本の医師免許
を有する外国人であって日本語を話す SOS 医師の医療相談を受けることができる。但し、この
サービスの提供は月曜日から金曜日の9時から17時まで(中国現地時間)に限られる。
(8) 中国国内の SOS クリニック利用
メンバーは中国国内の SOS クリニックを利用することができる。また、SOS クリニックはメン
バーが加入する保険会社への請求や加入者への直接請求を前提としてキャッシュレス・サービス
をメンバーに提供する。
C. メンバーが(SARS 感染メンバーに限らず)SOS アラームセンターに電話で要求することにより、
アクセスプログラムの一部として 24 時間 365 日、追加費用なしで提供される SARS 関連オンライ
ン・オンコールサービス群。
(1) SARS オンラインガイド
SOS は、ホームページ上に Information on SARS という見出しでオンラインガイドを提供する。
http://www.internationalsos.com/members_home/SARS/index.cfm?link=Email に ロ グ イ ン
すると重要なニュースや勧告がメディカルアラート(Eメール警告)でメール配信される。
(2)
SARS ホットライン
SOS は、WHO、CDC などの国際機関から得られた情報をもとに、メンバーに SARS 最新情報
を提供する SARS ホットラインを設置する。
SARS オンラインガイド、SARS ホットラインの設置によりメンバーは以下のサービスを受給
することができる。
(a)SARS 発生地域に居住するメンバーの予防措置、リスク軽減措置に関する情報
(b) SARS 発生地域に居住するメンバーの感染リスクに関する助言
(c) 現地の公衆衛生レベルに関する助言
(d) 現地の保健機構により措置が取られる隔離医院などの情報提供
第4条
旅行関連サービス
SOS は、旅行者または国外在勤者が SOS アラームセンターネットワークに電話で要求すれば、24 時間
365 日、以下のサービスを提供する。
A. アクセスプログラムの一部として追加料金なしで提供されるサービス群。
(1) 法律関連情報提供
SOS は、メンバーの居住地域の弁護士や法律専門家の名称、住所並びに電話番号を提供し、ま
た、可能であれば、開業時間も提供する。これらの情報提供は、当該地域における法律サービス
の実態及びそのサービスの入手に関する SOS の知見と最善の判断に基づいて行われる。但し、
SOS は、それら法律サービス提供者の品質を保証するものではなく、また、それら法律サービ
ス提供者のサービスに起因して生ずるいかなる結果に対しても責任を負うことはない。
法律サービス提供者の最終的選択は、メンバーの責任において行われるものとする。
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(2) 緊急メッセージ送信
SOS は、SOS に正確な連絡先名と連絡先電話番号が提供されることを条件とし、メンバーとそ
の家族間におけるメンバーの容態あるいは死亡に係る緊急メッセージの受信と送信を行う最善の
努力を払う。
(3) 緊急翻訳と通訳サービス
緊急の場合には、SOS はアラームセンターネットワークを通して電話通訳の提供及び通訳サー
ビスの紹介を行う。
(4) 書類紛失についてのアドバイスとアシスタンス
SOS は、重要な旅行書類(例えば、パスポート、クレジットカード)を紛失したメンバーに対
して、取戻しまたは再発行についての支援を行う。
B. アクセスプログラムの一部として、追加料金及び/または第三者費用の償還を条件として提供される
サービス群。
SOS は、加入者のオーソライズド・パーソンの要請に基づきメンバーに対し以下のサービスを提供
する。但し、本サービスは料金表に記載の追加料金の支払を要する。
(1) 付き添いする家族メンバーの地上の交通及び宿泊の手配
SOS は、入院したメンバーに付き添う家族のために緊急旅行の手配を支援する。
(2) 緊急時の前払い現金
SOS はメンバーに対して緊急時の前払い現金を提供する。加入者は事前に支払い同意書に署名
する。
(3) メディカル・パーソナル・アシスタントによらない通訳サービス
SOS は加入者の書面による要請に基づき第 3 条 B(6)項に定める以外の通訳サービスを加入者
の費用負担において提供する。
第5条
中国以外の SOS クリニック利用
中国以外に所在する SOS クリニックの利用に関しては、各 SOS クリニックの定める個々の要件による。
第6条
加入者にサービスと報告を提供するための権限
A. 加入者は、そのメンバーが本契約に基づくサービスを必要とする場合、SOS から連絡を受けるオー
ソライズド・パーソンの氏名と勤務先及び自宅の連絡先(電話番号、内線、e-メール及び Fax 番
号。)を SOS に対して提供する。加入者は、オーソライズド・パーソン及び、またはその連絡先に
変更がある場合は、速やかに SOS に対しその旨を知らせなければならない。
B. SOS は、加入者のオーソライズド・パーソンの事前の書面による承諾がある場合に限り、第 3 条 B
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及び第 4 条 B に記載されるサービスを提供する。
C. SOS が相当な努力をしても加入者のオーソライズド・パーソンに連絡を取れない場合、加入者は
SOS がメンバーの医療目的または身体の安全のために必要と思われるサービスの手筈を整えること
を認める。
D. 上記第 3 条及び第 4 条に記載のサービスの提供の過程で、SOS は、加入者のオーソライズド・パー
ソンに対して、メンバーの医的状態や旅行の進捗状況並びにそれらに係る費用等に関し、通常の情
報、評価及びアドバイスを提供する。このサービス提供にあたっては、アクセスプログラムの秘密
保持の制約に従うこととする。
第7 条
アクセスプログラムの受給資格
メンバーの認証が行われているアクセスプログラムについて
A. サービスは国外在勤者とその家族に提供されるものとし、その提供は会費受領済みの契約期間に限
定される。
B. 本アクセスプログラムは加入者申請書の SOS による受領直後の午前 12 時 01 分か、契約発効日の午
前 12 時 01 分かの、いずれか遅い時機から開始される。
C. 加入者申請書はメンバーがプログラムに加入することを申請する書類であり、加入者申請書に記名
されたメンバーのみがサービスを受ける資格を有する。追加メンバーがある場合は直ちに SOS に報
告されなければならない。加入者は契約更新時に前年に提出されたメンバーを再確認する。
D. 会費は全額、割賦にかかわらず返金されない。
E. SOS は加入者の従業員の有資格状況を監査する権利を有する。
第8条
資格
A. 加入者証あるいは加入者の申告書上でメンバーとして指名されている者のみが、アクセスプログラ
ムに基づくサービスに対して資格を有する。
B. SOS はメンバーがここに定義する旅行者あるいは国外在勤者である間に限りサービスを提供する。
C. サービスは、会費が支払われた期間についてのみ提供される。
第9条
会費の支払、更新及び解約
A. 会費の支払と弁済費用の支払
初期会費及び追加会費の全ては、契約開始日または更新日の当日かそれ以前に支払われる。SOS は、
会費が全額支払われるまでは、本契約に基づくサービスを提供する何の義務も負わないものとする。
本約款に特段の定めがない限り、アクセスプログラムの当初契約期間あるいは更新期間においては
会費は年単位で請求される。また、会費は、第 9 条 C に規定する解約の場合を含めて、返金される
ことはない。
アクセスプログラムに基づいてメンバーのために行う支払、保証、前払いは、ケース・フィー及び/
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または第三者費用取り扱い手数料の償還を受けることを条件として、SOS が加入者の代理人として
これを行う。SOS は、それらのサービスが提供される前に、加入者に保証金を差し入れることを要
求することができる。
SOS が加入者のためにサービス提供者と料金の減額についての折衝を行った場合、SOS は、この減
額(“折衝割引”)を請求書に適用する。加入者は、SOS の請求書及び、または書面に記載される
期間内に全額を支払った場合についてのみ、この折衝割引を受けることができる。
書面による合意がされた場合を除き、加入者はアクセスプログラムの適用において発生した全ての支
払、保証、前払いや手数料は SOS が請求書を発行した日から 30 日以内に償還されなければならない。
請求書発行日から 30 日以内に支払いがされない場合には、SOS はサービスを停止する権利を有する。
30 日を過ぎて支払われる場合は年利 12%の利子と金額の 10%にあたる回収費用が発生する。
会費と償還は、源泉税、関税、公課、物品税(付加価値税、消費税、利用税及び売上税を含むが、
これに限らない。)控除後の、または SOS あるいはそのサービスに政府等により課せられる同様な
公課を差引いた後の金額である。
全ての加入者の支払いは、SOS の定めるところにより小切手か電信送金により行われる。
加入者の会費納入及び償還費用の弁済義務は、保険金請求または第三者の請求の結果によって影響
を受けない。
全てのサービスの価格とレートは、サービス開始から 1 年間固定とする。年の途中で医療ケア指数が
変更した場合は次の更新時に値上げが議題とされる。
B. 更新
当初契約有効期間または更新期間の満了にあたり、当事者いずれかから期間満了日の少なくとも 30
日前までに書面による解約通知書が他方に交付されない限り、第 1 条と第 2 条に定めるとおり、本
アクセスプログラムは更に 12 ヶ月自動的に延長される。
C. 解約
当事者のいずれかは、少なくとも 60 日前までの書面による解約予告通知を相手方に交付することに
より、本アクセスプログラムを終了することができる。
当事者のいずれかが、本約款に関し重大な違反を犯し、相手方から是正するように通知を受けたに
もかかわらず、その通知受領後 30 日間それを怠った場合は、相手方は本アクセスプログラムを解約
することができる。解約日は、通知書に特定されている日とする。会費及び償還の不払いは、請求
書の日付から 30 日を経過した後に重大な違反と見なされるものとする。
解約において、SOS は、解約日以前に開始されたサービスの提供は、引続いて行うものとする。加
入者は、料金スケジュールに従い、これらサービスに対して支払いをしなければならない。
第 10 条 一般条項
A. 契約関連文書
法人内承認書、加入者証、コーポレート メディカル アクセスプログラムの契約条項、加入者の申告
書並びに料金表は本契約の一部と見なされるものとし,参考を付して本契約に織りこまれている。
加入者証は、署名済みの本契約書の受領時あるいは更新日に発行される。加入者は、SOS に対し 14
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日以内に訂正が必要な個所を通知できるものとする。この期間後、加入者証は契約開始日あるいは
更新日から本契約書に添付され契約の一部を構成すると見なされるものとする。
B. 保障、制限並びに放棄
本アクセスプログラムの下でサービスを提供するにあたり、SOS は極度に危険な状態、緊急の状況、
ハイリスクの活動、突然または予期せぬ出来事及び事件に遭遇する可能性がある。これらの非常か
つ困難な状況を勘案し、以下について合意する。
(1) 保障
当事者のいずれかは、他方の当事者、その子会社及び関係会社並びにそれらの役職員を次の事項
に関して免責し、防御しかつ損失が及ばないようにする;
当事者の不法行為、怠慢または、その代理人、従業員あるいはメンバーの誤った作為、不作為、
または故意、過失から生じる全てのクレーム、訴訟、法的手段または手続、あるいは妥当な範囲
の弁護士報酬及び費用を含むあらゆる種類の責務。
(2) 不可抗力事由
SOS は、下記の事項に起因するサービス提供の不履行及び、または遅延についてはその責を負
わない;
天災、ストライキ、または SOS の管理できない事由。SOS の管理できない事由には、フライト
の状況、あるいはサービス提供が現地の法律、規制または規制当局により禁止されまたは遅延さ
れるといった状況が含まれるが、これらに限らない。
(3) 他者の行動
加入者とそのメンバーは、次の事項に起因する一切の損失につき、法の容認する範囲において
SOS に対する全ての賠償請求を放棄する;
サービス提供業者により提供されたアドバイスやサービスあるいはサービス提供業者の行為ある
いは不作為。これには、SOS の過失や故意の不正によるところなく、提供あるいは紹介された医
療サービス業者、運輸業者、治安関係業者または法律関連業者が含まれるが、これに限らない。
(4) 賠償責任の放棄
SOS は偶発的な、特別な、または(因果関係のない)結果的な、もしくは間接的な損害、費用、
請求、料金または経費につき一切の賠償責任を負わないものとする。なお、これらには、逸失利
益、売上の損失、事業の損失または使用権の損失等が含まれる。
(5)PMIU
SOS は、PMIU を手配、提供、使用した際に直接的、間接的、結果的に起こった損失に対して
責任を負わない。
(6) 時間的制約
本契約下に生じる一切の法的手続き及び賠償請求は、これらの原因となった出来事が生じてから
1 年以内に SOS が書面による通知書を受取らない場合は、除外される。
C. 権限
SOS はサービスプログラムのサービスを提供する前に、メンバーと家族に対してサービスを提供す
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るための権限を要請する。
D. 譲渡の禁止
本契約は、SOS の事前の書面による承諾がない限り、譲渡されてはならないものとし、また、SOS
はこの承諾を与えるか拒否するかの自由裁量を有する。加入者の他者との事業の合併、または他者
による加入者の事業管理の買収は、本契約下では譲渡と見なされる。
E. 代位
SOS は、本アクセスプログラムに基づくサービス提供の結果となる加入者またはメンバーが第三者
に対し有する一切の権利または請求権を代位により取得する。
F. 仕事への復帰
メンバーが仕事に復帰するか否かの決定に関しては、加入者及び/またはメンバーが一切の責任を有
する。
G. 契約の修正
SOS は、通知するしないにかかわらず、本契約条項を含む全ての契約文書の修正をその裁量のみに
より行う権利を有する。これら修正は、加入者に対し、30 日前の書面による通知がなされる場合に
効力があるものとする。
H. 関係
アクセスプログラムに特段の定めがない限り当事者間の関係は独立した契約関係であり、雇用、パ
ートナーシップ、合弁の関係ではない。いずれの当事者も、アクセスプログラムに特段の定めのな
い限り相手方を拘束し、他方の当事者のために、またはその名前で明示または黙示の義務あるいは
責任を引き受けさせ、または負わせる権利もしくは権限を有しない。
I.
スタンダードメンバーシップインフォメーション及び説明書
SOS は、加入者証と加入者の申告書で証明される有資格メンバーのために、スタンダードメンバー
シップカード、小冊子及び説明資料を加入者に対し発行する。SOS は、アクセスプログラムの加入
に関し加入者がその従業員に対して行う周知、宣伝またはマーケティング費用については、SOS が
同意しない限り、一切の責を負わない。
J.
秘密情報、営業秘密、商標、著作権及びその他の知的財産権
各当事者は、他方の当事者から秘密保持を要請され、または情報開示の環境上、誠実な秘密保持を
指示されて伝達された全ての情報及び営業秘密については、誠意をもってその秘密を保持する義務
を負うものとし、また、アクセスプログラムに基づく場合を除き、あるいは、当該秘密情報を提供
した当事者がみとめた場合を除き、これら情報あるいは営業秘密を使用ないし開示してはならない。
本契約締結日または契約期間中に、どちらか一方の当事者に付与された全ての商標、商号、顧客リ
スト、著作権のある文書並びに知的財産権は、当該権利を有する当事者の排他的財産であり、当該
当事者の事前の書面による承諾なくして処分または使用されてはならない。
SOS は、本アクセスプログラムに関して使用されまたは生産された全てのデータ、文書及びソフト
ウェアを保有し、これに対し排他的権利を有する。但し、加入者がその内部情報ないし秘密情報と
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して管理するものに関してはこの限りではない。
K. サービスの地理的範囲
本契約に基づくサービスは、全世界で提供される。SOS はそのサービス提供のために最大限の努力
を尽くすが、そのサービス提供については、現地あるいは国際的なサービス資源の入手可能性に依
存する一方、現地あるいは国際的な法制・規制に準拠しなければならない。従って、サービス提供
の可否については、SOS の影響や統制の及ばないさまざまな所管当局からの承認の取得を前提とす
る場合がある。また、SOS がその判断において、戦争リスクがあるとする地域、または政情不穏の
ためサービスの提供が不可能あるいは実務的に実行できないとする地域にいるメンバーに対しては、
サービス提供を免れることがある。
L. 準拠法
本契約の準拠法は日本法とする。本契約の下での全ての争訟は、日本の国際商事仲裁協会の商事仲裁
規則に従い、日本国東京での仲裁により解決する。本契約に関する全ての争訟、契約自体に関する疑
義、有効性あるいは解約については日本国際商事仲裁協会に付託され、現在有効とさる日本の商事仲
裁規則に従って最終的に解決される。調停者の人数は一人とする。仲裁で使用される言語は英語とす
る。本契約の準拠法は日本の現法とする。
M. 契約の完結
本契約の当事者は、法人内承認書、約款、加入者の申告書、加入者証並びに料金表を含む本契約が
当事者間の最終的合意であることを理解し合意するものとする。本契約書に記載されていること以
外は、いかなる口頭または文書による約束、合意、条件または取決めも当事者間に存在しない。更
に、特段の定めがない限り、アクセスプログラムの変更、修正、改定または追加も、それが書面に
よらず、また SOS の正当な代表者による署名がなければ、SOS を拘束することはできない。
N. 見出し
本契約において使われている全ての見出しは、参照の便宜を唯一の目的として挿入されたものであ
り、本契約の一部を構成するものではなく、また約款の意味、解釈または効力になんらの影響を与
えるものではない。
O. 通知
本契約に基づく全ての通知は、本契約に記載されている SOS と加入者の所在地宛になされる。ファ
クシミリによる通知と署名は、本契約の下では認められ、名宛人により受信された時点で有効とな
る。
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