第2章 計画の背景 - 戸田市

第2章
計画の背景
第2章
計画の背景
2−1
障害者施策の進捗状況
1 取組実績
平成10年度以降に戸田市障害者計画に基づいて、新たに取り組んだ障
害者に関わる主な施策・事業の実績は次のとおりです。
新たに取り組んだ障害者に関わる主な施策・事業(平成10年度以降)
新たな取組実績
出産育児知識の普及
(母子保健事業の周知)
平成10年度
内 容
独自の「保健ガイドとだ」及び「健康カレンダー」
を作成し全戸配布(各事業の周知)
。
心身の機能の維持・回復 平成10年度∼
の充実
機能訓練後のアフターケア(自主グループ)
。
平成13年度 257人。
教育センターの整備
平成11年度
学校教育に関する研究や教職員の研修、生涯学習
の情報や機会の提供、専門的な教育相談などの機
能をもつ施設として整備。
平成11年度∼
精神障害者小規模作業所「やすらぎ亭」への助成
を実施。
レスパイトサービス*の
支援
平成12年度∼
レスパイトサービス*事業への補助とともに、利
用者への利用料助成を実施。平成14年度、レス
パイトハウス「ウィング」へ建物を提供
福祉学習講座の開設
平成12年度∼
社会福祉協議会ボランティアセンターで各種体験
講座を実施。
市職員出前講座の活用
平成12年度∼
出前講座のメニュー表を作成し、市民グループの
要請により、職員を派遣して実施。
精神保健福祉ボランティ 平成12年度∼
ア*の育成支援
心の健康ボランティア講習会実施(4回)みどり
会の施設利用。
住みやすい公営住宅(市 平成11年度∼
営住宅)
バリアフリー*市営住宅の整備、新規住宅と福祉
施設との合築(高齢者グループホーム*事業の実
施)。原状回復条項緩和措置として、1件の明渡
しに適用(下笹目住宅)。優先入居制度の実施と
周知の徹底については、市営住宅新築・空家入居
者公募等で実施。
視覚障害者ガイドへル 平成12年度∼
パー*の養成・派遣
住民参加型視覚障害者ガイドヘルパー*派遣事業
を実施。
情報メディアの活用の検 平成11年度∼
討
ホームページを構築し、積極的に情報提供。
パソコン講座など障害者 平成12年度∼
を対象とした技術習得講
座
身体障害者デイサービス*事業の社会適応訓練と
して、点字(20回)、視覚障害者向けIT(6回)、
肢体不自由者向けIT(6回)講習を実施(平成
14年度)。
障害児専門の教育相談員 平成13年度∼
の配置検討
障害児教育に精通している特殊学級*設置校の校
長経験者を教育相談指導員に雇用し、効果的な教
育相談の実施。
専門的な職業訓練指導者 平成13年度∼
の養成と確保
作業所指導員の研修等を通じ、職業訓練指導者の
養成と確保。
「やすらぎ亭」
への助成
6
実施年度
新たな取組実績
実施年度
内 容
利用しやすい交通機関の 平成13年度∼
整備の促進
(コミュニティ
バス運行事業)
平成13年10月から戸田市コミュニティバス東循
環路線の本格運行。車両については高齢者や車椅
子の方が、一人でも乗り降りできるよう、ノンス
テップバスの導入を促進。
聴覚障害者への文字放送 平成13年度∼
ラジオ*の普及促進
広報等による周知に努める。日常生活用具として
文字放送デコーダーを給付。
福祉作業所*ゆうゆうの 平成13年度
整備
心身障害者地域デイケア施設*として整備し、平
成14年4月に開設。
グループホーム*、生活 平成14年度
ホーム*の整備
精神障害者のグループホーム*は設置について検
討。生活ホーム*準備会(戸田っ子ハウス)へ平
成14年度中に建物を提供し実施に向けて整備。
手話通訳派遣事業*の実 平成13年度∼
施
関係団体と協議を図り検討してきたが、実施には
至らず、早期実施を推進。
相談体制の充実
平成11年度∼
知的障害者ケアマネージャーとしての資格取得な
ど、相談担当者の資質の向上。
交流レクリエーションの 平成10年度∼
場づくり
心身障害者福祉センターにおいて、わいわいプラ
ザ・体操教室などの交流レクリエーションの場を
作り交流を促進。
計
画
の
背
景
戸田市障害者計画の主要施策のうちで未実施の施策・事業と今後の対
応は次のとおりです。
主要施策のうちで未実施の施策・事業
総合相談窓口の設置
今後の対応
保健・福祉をはじめとする各種サービスのケアマネジメント*の確
立、相談機能の充実を図り、継続性のある相談体制づくりを推進。
福祉機器リサイクル事業 個人にあったものがない為、リサイクルは困難であり、衛生面に
の検討
おいても難しい面がある。
知的障害者デイサービス* 知的障害者デイサービス*事業の実施については、デイサービス*
の実施の検討
センターと一体で整備を図るなかで、心身障害者福祉センターと
障害福祉課が連携を図り調査研究を実施。
精神障害者交流サロンの 地域生活支援センター*の整備を検討するのにあわせて検討。
整備の検討
入所施設の整備促進
2
章
2-1
障
害
者
施
策
の
進
捗
状
況
2 未実施の事業内容
未実施の施策・事業
第
脱施設の流れであるが、要望が高い知的障害者更生(授産)施設*
については整備の方向で検討。
ピアカウンセリング*の 地域生活支援センター*の整備にあわせて検討。
実施
福祉的就労の安定と確立 作業所や授産施設の工賃の増額、障害者起業などのあり方を検討。
知的障害者、全身性障害 支援費制度*の導入を見据えて、ガイドヘルパー*制度の見直しや
者ガイドヘルパー*制度 創設を検討。
の創設
要約筆記*ボランティア ボランティアの養成事業の充実を図り、実施の方向で検討。
の養成
7
3 戸田市障害者計画の達成度評価
新戸田市障害者計画策定のためのアンケート調査※(以下「アンケート
調査」という。)によると、「戸田市障害者計画」の6つの柱の中で達成
評価が高いのは、「総合的なサービスの整備」で、身体障害者、知的障害
者、精神障害者ともに1割前後の人があげています。次に「みんなが住
みよいまちづくりの推進」をあげています。
逆に、評価が低いのは「社会的自立の促進」となっています。
<参考>
戸田市障害者計画の6つの柱
100%
0%
総合的なサービスの整備 11.5
11.4 1.2
46.8
17.1 1.1
11.0
8.0 6.9 1.7
48.7
40.6
社会的自立の促進 2.2 11.6 1.1
42.3
21.5
2.9 8.0
24.3
45.7
44.8
32.7
44.7
38.9
生活の質の向上 5.4 11.5 0.9
6.6
34.3
52.0
みんなが住みよい
9.1 12.3 1.1
まちづくりの推進
23.8
1.7
6.6
6.3 7.4 1.1
22.1
42.8
50.8
3.3 17.1 3.3
2.3 7.4 2.3
29.1
23.2
46.3
48.5
33.7
46.5
1.1
24.3
46.2
42.9
0.0
安全な暮らしの確保 5.0 12.7 1.3
5.0
22.7
47.4
4.6 8.6 1.7
23.8
42.9
41.7
心のバリアの除去 4.3 10.7 0.8
21.0
47.9
0.6
4.6 9.7 1.1
6.6
33.6
50.8
33.4
47.5
1.1
40.6
23.8
44.5
上段:身体障害者 N=995
上段:身体障害者 中段:知的障害者 中段:知的障害者 N=181
下段:精神障害者 下段:精神障害者 N=175
成果があった
変わらない
退行している
わからない
無回答
※市内在住の身体障害者1,950人、知的障害者352人、精神障害者175(病院等窓口配布・回収)人
を対象に、平成14年8月∼10月に実施しました。回収率は身体障害者51.0%、知的障害者
51.4%です。
8
2−2
障害者を取り巻く社会的な動向
1 障害者の増加と介護・療育体制の変化
わが国の障害者数は、身体障害者が約352万人(厚生労働省、
「平成13
年身体障害児・者実態調査」)、知的障害者が46万人(厚生労働省、「平
成13年知的障害児(者)基礎調査」)、精神障害者が約204万人(厚生労
働省、
「平成11年患者調査」
)です。
在宅の身体障害者(厚生労働省、「社会福祉施設等調査」)に限ってみ
ると、昭和55
(1980)
年の198万人から平成13
(2001)
年には325万人と、
127万人(64.1%)増加しており、今後も高齢化にともなう障害者の増
加が予想されます。また、中途障害者、精神障害者も増加する傾向を示
しており、社会的な対応が求められています。
その一方で、核家族化の進行、働く女性の増加など、家族による介護
力や療育力は低下しています。障害があっても自立して、安心して暮ら
せるように、家族中心の介護・療育体制から社会的な体制づくりが課題
になっています。
計
画
の
背
景
第
2
章
2-1
障
害
者
施
策
の
進
捗
状
況
/
2-2
障
害
者
を
取
り
巻
く
社
会
的
な
動
向
2 QOL(生活の質)*の向上
これまでのリハビリテーション*は、食事、トイレ、歩行、衣服の着
脱、入浴など、ADL(日常生活動作)*の自立が大きな目標でしたが、今後
は、いかに自分らしく生きることができるかというQOL(生活の質)*の
確保が求められています。
就業、文化活動、スポーツ・レクリエーション活動、地域活動など諸
活動への参加の支援、国際化の進行、IT革命*など急激な社会経済状況
の変化に対応した学習機会の提供、情報バリアフリー* の推進など、
QOL*の向上に向けての新たな取組が重要な課題になりつつあります。
3 国の動き
平成5
(1993)年12月に「心身障害者対策基本法」を「障害者基本法」
に改正し、法律の対象者として精神障害者を明確化するとともに、その
基本的理念として、
「すべての障害者は、社会を構成する一員として社会、
経済、文化、その他あらゆる分野の活動に参加する機会をあたえられる
ものとする」ことが加えられました。社会福祉基礎構造改革*の流れのな
かで、平成12(2000)年には社会福祉法が成立し、福祉サービスの支援
費制度*化(平成15年度施行)、市町村への知的障害者福祉などに関する
事務の移譲(平成15年度施行)などが位置づけられました。
平成15(2003)年度からは、障害の有無にかかわらず国民誰もが相互
に個性を尊重し支え合う共生社会をめざす「障害者基本計画」とその前
期重点実施計画である「重点施策実施5か年計画」がスタートします。
9
4 県の動き
県では、
「国際障害者年埼玉県長期行動計画」の終了後、平成6
(1994)
年度に“完全参加と平等”を支えるノーマライゼーション*の考え方を継
続・発展させるため、障害者にとっての様々な障壁(バリア)を取り除
くバリアフリー*の確立を基本理念とする「障害者対策に関する埼玉県長
期計画〔平成6
(1994)
∼14
(2002)
年度〕」を定めました。また、バリア
フリー*の実現を図るため、平成7
(1995)年度に「埼玉県福祉のまちづ
くり条例」*を施行し、公共公益建物の整備方針を定め、平成14(2002)
年度には前計画の理念を引き継ぐ「新障害者プラン〔平成15(2003)∼
19
(2007)
年度〕
」を策定し、障害者施策を推進しています。
上位・関連計画等
「障害者基本法」の改正
(平成5年)
・障害範囲の明確化
・障害者計画の策定方針
「埼玉県福祉の
まちづくり条例」
(平成7年施行)
「高齢者、身体障害者等が
円滑に利用できる特定建
築物の建築の促進に関す
る法律(ハートビル法)
」
(平成6年施行)
「新障害者プラン」(埼玉県)
(平成15∼19年度)
−障害者が地域の中で共に
生活できる社会の実現−
「社会福祉法」
(平成12年施行)
・支援費制度化
・市町村への事務の移譲
「障害者基本計画」(国)
(平成15∼24年度)
―だれもが人格と個性を尊重して
支え合う共生社会の実現―
重点施策実施5か年計画(国)
(平成15∼19年度)
・数値目標の設定など
・重点的に推進する具体的施策
戸田市第3次総合振興計画
(平成13∼22年度)
第2期戸田市高齢者保健福祉計画
・介護保険事業計画
(平成15∼19年度)
戸田市児童育成計画 後期計画
(平成15∼19年度)
10
新戸田市障害者計画
(平成15∼19年度)
2−3
本市の概要
1 主要指標にみる戸田市の位置
埼玉県に占める本市の人口割合1.56%を1として、各主要指標をみる
と、65歳以上人口は0.74と低く、出生者数は1.47と高い水準で、県内
では若い市であるといえます。
障害者数は、身体障害者数0.80、知的障害者数0.89、精神障害者数は
0.85と県水準より低く、難病患者数1.02は県と同水準です。
病院・診療所数は0.79と水準を下回っていますが、医師数は1.14、病
床数は1.34で、規模が大きい医療機関が多いことを示しています。
新設住宅着工戸数は1.49と県水準を上回っています。
工場数は2.64、従業者数1.87、工業製品出荷額等1.34といずれも県
水準を上回っていますが、工場数に比して従業者数、工業製品出荷額等
が低いのが特徴です。商業は小売業が県平均水準ですが、卸売業は商店
数1.54、従業者数1.90、年間販売額2.24といずれも県平均水準より高
くなっています。
計
画
の
背
景
埼玉県
戸田市
県に対す
る割合
指標
人口
土地
人数(人)
(H12)
6,938,006
108,039
1.56%
1.00
世帯数
(H12)
2,479,996
44,331
1.79%
1.15
65歳以上人口
(H12)
889,243
10,204
1.15%
0.74
核家族世帯
(H12)
1,617,277
25,483
1.58%
1.01
出生者数
(H12)
65,938
1,509
2.29%
1.47
面積(km )
(H11)
3,797.25
18.17
0.48%
0.31
(H12)
156,958
1,954
1.24%
0.80
知的障害者数
(H12)
24,134
335
1.39%
0.89
精神障害者数(手帳)
(H12)
6,470
86
1.33%
0.85
難病患者数※
(H12)
23,292
370
1.59%
1.02
病院・診療所数
(H11)
3,809
47
1.23%
0.79
病床数(床)
(H11)
66,793
1,395
2.09%
1.34
医師数(人)
(H10)
8,031
142
1.77%
1.14
住宅
新設住宅着工戸数
(H11)
68,695
1,599
2.33%
1.49
農業
農家数
(H12)
84,518
104
0.12%
0.08
農業粗生産額(1000万円)
(H11)
21,970
6
0.03%
0.02
2
障害者 身体障害者数
医療
工業
商業
工場数
(H12)
18,814
772
4.10%
2.64
従業者数(人)
(H12)
476,829
13,907
2.92%
1.87
工業製品出荷額等(100万円)(H12) 13,813,408
287,654
2.08%
1.34
836
1.55%
1.00
小売業商店数
(H11)
53,784
従業者数(人)
(H11)
365,883
6,358
1.74%
1.12
年間販売額(100万円)
(H11)
6,428,756
130,535
2.03%
1.30
卸売業商店数
(H11)
15,095
363
2.40%
1.54
従業者数(人)
(H11)
139,088
4,105
2.95%
1.90
年間販売額(100万円)
(H11) 10,582,311
368,607
3.48%
2.24
2
章
2-2
障
害
者
を
取
り
巻
く
社
会
的
な
動
向
/
2-3
本
市
の
概
要
主要指標にみる戸田市の位置
F
第
※特定疾患医療給付の受給者
資料:国勢調査、住民基本台帳、全国都道府県市区町村別面積調、地域医療基礎統計、建築統計年報、
世界農林業センサス、県生産農業所得統計、工業統計調査、商業統計調査等
11
2 人口・世帯数の動向
(1)人口
平成12(2000)年の本市の人口は、108,039人で、昭和60(1985)
年から増加傾向にあります。
平成12(2000)年の年齢別人口構成比は、年少人口(0∼14歳)
16.4%、生産年齢人口(15∼64歳)74.1%、老年人口(65歳以上)
9.4%です。県と比べて、本市の老年人口比は3.4ポイント低く、県内
では若い市ですが、昭和55年からの推移をみると、年少人口比の低下、
老年人口比の上昇と、徐々に少子化・高齢化が進行しています。
年齢別人口構成比の推移
総人口(人)
69.2%
25.8%
昭和55年
78,435
4.8%
0.2%
72.5%
21.3%
昭和60年
76,960
6.0%
0.2%
平成2年
75.7%
17.1%
87,599
6.5%
0.7%
平成7年
76.1%
16.2%
7.6%
97,571
0.1%
平成12年
74.1%
16.4%
9.4%
108,039
0.1%
平成12年
埼玉県
72.2%
14.8%
12.8%
6,938,006
0.2%
平成12年
全国
14.6%
0%
20
0∼14歳
12
17.3% 126,925,843
0.2%
67.9%
40
15∼64歳
60
65歳以上
80
不詳
100%
出典:国勢調査
(2)世帯の動向
平成12(2000)年の本市の総世帯数は44,331世帯で、昭和55
(1980)
年の23,538世帯から増加の一途にあります。
平成12(2000)年の一般世帯の家族類型別世帯割合は、核家族世帯
57.5%、単身世帯34.9%、三世代世帯4.6%などとなっています。昭
和55(1980)年からの推移をみると、三世代世帯と核家族世帯の割合
が低下し、単身世帯の割合が上昇しています。国、県と比較しても、
核家族世帯と三世代世帯の割合が低く、単身世帯の割合が高くなって
います。
計
画
の
一般世帯の家族類型別世帯割合の推移
背
景
第
2
章
一般世帯総数
昭和55年
69.7
昭和60年
63.1
平成2年
60.8
平成7年
59.2
平成12年
57.5
平成12年
埼玉県
8.3
6.8
5.4
0%
20
10.8
核家族世帯
40
三世代
60
単身
30.1
34.9
8.3
58.4
26.2
32.9
4.6
65.5
平成12年
全国
19.1
8.8
23.1
27.6
80
2.4
23,538
2.4
25,713
2.3
31,999
2.5
38,633
3.0
44,331
3.1
2,479,996
2-3
本
市
の
概
要
3.2 46,782,383
100%
その他
13
2−4
障害者等の状況
1 障害者数
平成14(2002)年9月現在の本市の身体障害者(身体障害者手帳*所持
者)は2,031人(うち17歳以下は75人)
、知的障害者(療育手帳*所持者)
は356人(うち17歳以下は110人)です。施設入所の割合は身体障害者
が5.4%(109人)、知的障害者は14.9%(53人)です。平成14年3月
現在の精神障害者(精神障害者保健福祉手帳*所持者)は99人です。精神
障害で通院している人は580人、入院は65人(管内病院への入院数)で
す(手帳の有無に依らない)
。
平成13(2001)
年度の本市の人口に占める身体障害者の割合は1.84%、
知的障害者は0.32%、精神障害者は0.09%(手帳所持者)であわせると
2.25%です。平成8
(1996)
年度の1.98%から上昇しています。
年齢・在宅入所別障害者数
在宅者
身体障害児・者
1,922人
施設入所者
94.6%
109人
総数
5.4% 2,031人
100.0%
0∼17歳以下
73人
97.3%
2人
2.7%
75人
100.0%
18∼64歳以下
923人
96.2%
36人
3.8%
959人
100.0%
65歳以上
知的障害児・者
926人
92.9%
71人
7.1%
997人
100.0%
303人
85.1%
53人
14.9%
356人
100.0%
0∼17歳以下
109人
99.1%
1人
0.9%
110人
100.0%
18∼64歳以下
186人
79.5%
48人
20.5%
234人
100.0%
65歳以上
8人
66.7%
4人
33.3%
12人
100.0%
99人
100.0%
10.1%
645人
100.0%
−
370人
100.0%
精神障害者
(通院)
580人
難病患者
−
89.9% (入院)
65人
−
−
注・身体障害者 身体障害者手帳所持者数(平成14年9月1日現在)
資料:障害福祉課
・知的障害者 療育手帳所持者数(平成14年9月1日現在)
・精神障害者 上段は精神障害者保健福祉手帳所持者、下段は入院・通院者数
(手帳の有無に依らない)
入院 : 平成13年度 医療保護入院届出数(精神保健福祉法第33条第1項)による。
① 措置入院、任意入院、応急入院等は含まず。
② 管内病院(戸田病院)の届出のみ。
③ 1人のひとが年に数回入院している場合は、重複している。
通院 : 精神障害者通院医療費公費負担制度承認者数(平成14年3月末日現在)
・難病患者(特定疾患医療給付の受給者) 平成13年度 %
2.5
2.0
人口に占める障害者の割合の推移(手帳所持者)
2.06
0.05
2.11
0.07
2.15
0.07
2.20
0.08
2.25
0.09
0.28
0.29
0.30
0.31
0.32
0.27
1.68
1.73
1.75
1.78
1.81
1.84
1.98
0.03
1.5
1.0
0.5
0.0
14
平成8年度 平成9年度 平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度
資料:障害福祉課
身体障害者
知的障害者
精神障害者
(各年度末現在)
2 身体障害者
平成14(2002)年9月現在の身体障害者(身体障害者手帳*所持者)数
は2,031人で、平成8
(1996)
年度の1,707人から増加傾向にあります。
性別年齢別にみると、総数は男性の方が多く、男女ともに年齢が高い
ほど人数が多い傾向にあり、70歳以上では、男性330人に対し、女性
342人と女性の方が多くなっています。
障害者等級別にみると、1級29.1%、4級21.8%、3級19.2%、2
級が16.7%などで、平成8
(1996)
年度からの推移をみると1級の占める
割合が若干高くなっています。
障害の部位別では、肢体不自由が1,041人(51.3%)と過半数を占め、
内部障害594人(29.2%)、聴覚・音声・言語機能障害221人(10.9%)
、
視覚障害175人(8.6%)となっています。
計
画
の
背
景
人
1,707
1,851
1,801
1,954
1,904
2,011
2,031
1,500
1,000
500
0
平成8年度 平成9年度 平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度 平成14年度
資料:障害福祉課(各年度末現在)
※但し14年度は9月1日現在
男女別年齢別身体障害者数
330
70歳以上
349
229
59
29
男性総数
1,131人
18
200
100
152
40∼49歳
49
30∼39歳
49
18∼29歳
33
10∼17歳
15
0∼9歳
15
27
300
245
50∼59歳
90
400人
342
60∼69歳
0
0
女性総数
900人
100
200
300
2
章
2-4
障
害
者
等
の
状
況
身体障害者数の推移
2,000
第
400人
資料:障害福祉課
(平成14年9月1日現在)
15
障害等級別割合の推移
総数(人)
18.4%
平成8年度
26.7%
平成9年度
27.9%
18.0%
平成10年度
28.5%
18.2%
平成11年度
27.7%
17.5%
平成12年度
28.6%
平成13年度
平成14年度
20.1%
8.7% 7.1%
18.1%
20.5%
8.7% 6.8% 1,801
18.3%
1,707
20.4%
8.1% 6.5% 1,851
19.4%
21.5%
7.6% 6.3% 1,904
17.3%
19.3%
21.5%
7.4% 5.9% 1,954
29.0%
17.0%
19.3%
21.5%
7.4% 5.8% 2,011
29.1%
16.7%
19.2%
21.8%
7.3% 5.9% 2,031
0%
1級
19.0%
20
2級
40
3級
4級
60
5級
80
100%
資料:障害福祉課(各年度末現在)
※但し14年度は9月1日現在
6級
年齢別の部位別身体障害者数
視覚障害
聴覚・音声・
言語機能障害
175人
8.6%
221人
0∼17歳以下
1人
1.3%
18∼64歳以下
79人
65歳以上
95人
身体障害児・者
肢体不自由
内部障害
合計
10.9% 1,041人
51.3%
594人
29.2% 2,031人 100.0%
11人
14.7%
57人
76.0%
6人
8.0%
75人 100.0%
8.2%
114人
11.9%
480人
50.1%
286人
29.8%
959人 100.0%
9.5%
96人
9.6%
504人
50.6%
302人
30.3%
997人 100.0%
資料:障害福祉課(平成14年9月1日現在)
16
3 知的障害者
平成14(2002)年9月現在の知的障害者(療育手帳*所持者)数は356
人で、平成8
(1996)
年度の269人から増加傾向にあります。
性別年齢別にみると、男性は18∼29歳の65人が最も多く、30∼39歳
で47人、0∼9歳、10∼17歳がいずれも38人ずつです。女性は18∼
29歳の29人をピークに30∼39歳が25人、0∼9歳が22人などです。
知的障害者は、身体障害者と比べ、若い年齢層が多くなっています。
A が20.2%(72人)
障害程度別にみると、○
、A30.6%(109人)、B
32.6%(116人)、C16.6%(59人)で平成8
(1996)
年度から障害程度
はほぼ同じ割合で推移しています。
計
画
の
背
知的障害者数の推移
景
人
400
304
292
300
322
269
200
100
0
平成8年度 平成9年度 平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度 平成14年度
資料:障害福祉課(各年度末現在)
※但し14年度は9月1日現在
男女別年齢別知的障害者数
0 70歳以上
男性総数
222人
7
2
13
50∼59歳
14
40∼49歳
47
11
17
25
30∼39歳
65
女性総数
134人
16
60∼69歳
29
18∼29歳
60 人
38
10∼17歳
38
0∼9歳
40
20
0
12
22
0
20
40
2
章
2-4
障
害
者
等
の
状
況
356
350
335
第
60 人
資料:障害福祉課(平成14年9月1日現在)
17
年齢別・程度別知的障害者数
A
○
A
B
C
合計
72人
20.2%
109人
30.6%
116人
32.6%
59人
16.6%
356人 100.0%
0∼17歳以下
13人
11.8%
40人
36.3%
28人
25.5%
29人
26.4%
110人 100.0%
18∼64歳以下
57人
24.4%
63人
26.9%
84人
35.9%
30人
12.8%
234人 100.0%
65歳以上
2人
16.7%
6人
50.0%
4人
33.3%
0人
0.0%
12人 100.0%
知的障害児・者
資料:障害福祉課(平成14年9月1日現在)
障害程度別割合の推移
総数(人)
平成8年度
21.6%
30.1%
32.3%
16.0%
269
平成9年度
21.6%
30.8%
31.5%
16.1%
292
平成10年度
21.1%
31.6%
31.8%
15.5%
304
平成11年度
20.8%
31.7%
31.7%
15.8%
322
平成12年度
19.7%
31.6%
32.6%
16.1%
335
平成13年度
20.3%
31.7%
32.0%
16.0%
350
平成14年度
20.2%
30.6%
32.6%
16.6%
356
0%
20
A
○
40
B
A
60
80
100%
資料:障害福祉課(各年度末現在)
※但し14年度は9月1日現在
C
4 精神障害者
平成13(2001)
年の本市の精神障害者保健福祉手帳*所持者数は99人で
す。平成8
(1996)年の35人から64人増加しましたが、医療機関に通
院・入院している患者数654人の15%に過ぎない割合となっています。
精神障害者保健福祉手帳*所持者数の推移
人
100
99
86
80
70
19
16
20
17
50
50
35
7
11
38
45
53
66
30
23
0
5
9
15
15
17
14
平成8年度
平成9年度
平成10年度
平成11年度
平成12年度
平成13年度
1級
18
2級
3級
資料:戸田・蕨保健所(各年度末現在)
5 難病患者
平成13(2001)年度末の本市の難病患者数(特定疾患医療給付の受給
者)は370人で内訳は下記のとおりです。
難病患者数(特定疾患医療給付の受給者数)
ベーチェット病
多発性硬化症
重症筋無力症
全身性エリテマトーデス
スモン
再生不良性貧血
サルコイドーシス
筋萎縮性側索硬化症
強皮症・皮膚筋炎及び多発性筋炎
特発性血小板減少性紫斑病
結節性動脈周囲炎
潰瘍性大腸炎
大動脈炎症候群
ビュルガー病
天疱瘡
脊髄小脳変性症
クローン病
難治性肝炎のうち劇症肝炎
悪性関節リウマチ
パーキンソン病
原発性アミロイドーシス
脊柱靭帯骨化症
ハンチントン舞踏病
ウィリス動脈輪閉塞症
ウェゲナー肉芽腫症
特発性拡張型(うっ血型)心筋症
シャイ・ドレーガー症候群
表皮水疱症
膿疱性乾癬
広範脊柱管狭窄症
原発性胆汁性肝硬変
重症急性膵炎
特発性大腿骨頭壊死症
混合性結合組織病
原発性免疫不全症候群
特発性間質性肺炎
網膜色素変性症
クロイツフェルト・ヤコブ病
原発性肺高血圧症
神経線維腫症(Ⅰ型・Ⅱ型)
亜急性硬化性全脳炎
バッド・キアリ症候群
特発性慢性肺血栓塞栓症(肺高血圧型)
ファブリー病
副腎白質ジストロフィー
溶血性貧血
橋本病
特発性好酸球増多症候群
合 計
戸田市
7
9
9
44
0
6
14
7
16
22
5
62
5
6
1
19
20
1
7
23
0
13
0
5
2
3
0
0
0
1
9
3
2
4
1
3
12
0
2
3
0
1
0
0
0
1
22
0
370
(単位:人)
保健所管内
14
11
17
65
0
7
22
12
28
37
7
101
7
8
4
24
30
1
8
49
0
28
1
7
2
6
0
0
0
2
17
4
3
5
1
3
20
0
2
4
0
1
0
0
0
4
36
0
598
計
画
の
背
景
第
2
章
2-4
障
害
者
等
の
状
況
資料:戸田・蕨保健所(平成13年度末現在)
19
2−5
障害者に関わる取組の現状
1 保健・福祉・医療施設
市内には健康づくりの拠点施設である医療保健センターをはじめ、心
身障害者福祉センター、知的障害児通園施設*「あすなろ学園」、心身障
害者地域デイケア施設*(「福祉作業所*もくせい園」、「福祉作業所*ゆう
ゆう」、「わかくさ生活実習所」)、精神障害者小規模作業所「やすらぎ亭」
などがあります。
市内の障害者に関わる施設配置図
首都高速5号線
戸田東IC
あけぼの保育園
298
あすなろ学園
美女木JCT
医療保健センター、ろうけん
戸田IC 笹目東
西部福祉
センター
保育園
戸田西IC
児童センター
笹目川保育園
ささめ保育園
17
軽費老人ホーム
「白寿荘」
戸田南IC
東京外郭環状道路
荒川
N
0
20
1
2km
計
画
の
背
景
北戸田
健康福祉の杜
戸田・蕨保健所
新曽福祉センター
戸田
こだま
保育園
新曽保育園
市役所
上戸田
福祉センター
上戸田保育園
新曽南保育園
むつみ荘
東部福祉センター
きざわ保育園
戸田公園 下戸田保育園
喜沢南保育園
上戸田南保育園
やすらぎ亭
2
章
2-5
障
害
者
に
関
わ
る
取
組
の
現
状
17
わかくさ
生活実習所
第
ゆうゆう
心身障害者福祉センター
もくせい園
荒川
JR埼京線
21
2 障害者に関わる取組の現状
本市および関係機関などによる障害者に関わる取組の現状は次のとお
りです。
障害者に関わる取組の現状
対象者
分野
啓発・
広報活動
身体障害者
知的障害者
精神障害者
『広報戸田市』
、『戸田市議会だより』、『とだ社協だより』
福祉教育
福祉教育、福祉教育読本「やさしいまち」
、福祉体験学習
福祉学習講座の開設
交流・
ふれあい
ふるさと祭り、障害者ボランティアの集い、健康フェスティバルなど
啓 ボランティア活動
発
・
広
報
障害者団体等
戸田市ボランティアセンター(社会福祉協議会登録団体数7団体)
戸田市身体障害者
福祉会
戸田市視覚障害者
協会
戸田市聴力障害者
協会
蕨戸田精神保健
家族会
戸田市心身障害児・者を守る親の会
就学前・療育
教
育
・ 障害児教育
育
成
発達障害児療育指導
発達関連相談
知的障害児通園*施設あすなろ学園
特殊学級*
難聴言語通級指導教室*(ことばの教室)
教育センター
盲・ろう・
養護学校
埼玉県立盲学校、学校法人熊谷盲学校、県立大宮ろう学校、県立坂戸ろう学校、
県立寄居養護学校、県立蓮田養護学校、県立岩槻養護学校、県立和光南養護学校、
埼玉大学教育学部附属養護学校、県立和光養護学校
職業訓練
中央障害者職業能力開発校(国立職業リハビリテーション*センター)
東京障害者職業能力開発校
雇 雇用の促進
用
・ 雇用の状況
就
労
福祉的就労
川口公共職業安定所
市役所職員(雇用率2.01%)、県の民間雇用率(平成13年 1.40%)
(心身障害者地域デイケア施設*)
福祉作業所*「もくせい園」、
福祉作業所*「ゆうゆう」
福祉作業所*「わかくさ生活実習所」
予防・早期発見
保 医療・リハビリテー
健 ション*
・
医 訪問看護
療
医療費補助
精神障害者小規模
作業所
「やすらぎ亭」
健康診査、各種検診、事後指導
訪問指導
訪問指導
機能回復訓練
機能回復訓練
訪問看護
更生医療
育成医療
重度心身障害者医療
22
難病患者
訪問看護
通院医療
特定疾患医療
対象者
分野
身体障害者
知的障害者
ホームヘルプ
サービス*
デイサービス
作業所
短期入所
精神障害者
難病患者
計
ホームヘルパー派遣事業
画
デイサービス*
の
(心身障害者地域デイケア施設*)
福祉作業所*「もくせい園」、
福祉作業所*「ゆうゆう」
福祉作業所*「わかくさ生活実習所」
背
精神障害者小規模
作業所
「やすらぎ亭」
景
経済的支援
その他の
サービス
身体障害者相談員*
知的障害者相談員*
精神保健福祉相談
員
特別障害者手当、障害児福祉手当
経過的福祉手当、重度心身障害者福祉
金、特別児童扶養手当
補装具交付・修理
食事サービス
入浴サービス
ふとん乾燥丸洗い
生活サポート事業*
日常生活用具の給付・貸与
紙おむつ支給
交流施設
住宅政策
心身障害者福祉センター
重度身体障害者居
宅改善整備費助成
ガイドヘルプサー
ビス
リフト付き自動車
の貸し出し
交通・移動対策
生
活
環
境
福祉タクシー券
自動車運転免許取得費の助成
自動車改造費用の助成
コミュニティバス「トコ」の運行
防災対策
緊急ファックス
119番、ファッ
クス110番
緊急時連絡システム
コミュニケーション
支援
2
章
2-5
障
害
者
に
関
わ
る
取
組
の
現
状
障害児(者)短期入所
市役所、医療保健センター、保健所
在
相談窓口
福 宅
福
祉 祉
第
情報バリアフリー*
化支援
23