No.304 5月号 - 熊本県農業者政治連盟

ナシの授粉(撮影:大崎満洲美様) 第3回「未来に伝えたい農業・農村の風景」フォトコンテストで、入選された方の作品の中の1点です。
今月の表紙
祝 当 選 !! 熊 本 県 議 会
議員選挙結果
特 集
農政連情報
平成27年
■ TPP 関連情報
■萬歳全中会長が辞意表明
■農協法改正案を閣議決定!
■参議院議員山田としお氏コラム
■各連合会からのお知らせ
5
No.304
発 行/熊本県農業者政治連盟
熊本市中央区南千反畑町2-3 電話 096-328-1284 編集責任者 藤川 修朗 平成9年7月4日第三種郵便物許可
発行日/平成 27 年 4 月 15 日・毎月1回 15 日発行 定価/1部 50 円(但し、会員の購読料は会費の中に含む)
あ ぜ み ち
代の野菜農家の主
「役員は交替した。今年は○○ちゃんだ
よ。案内してやる。」数年前、仕事で、あ
る 区 長 を 訪 問 し た。
農業の振興の原動力となって欲しい。
こうした若い人が農業を職業として受
け 入 れ る こ と に よ っ て、 地 方 の 活 性 化 と
恵や工夫が大事だと指摘している。
て お り、 こ の 流 れ を 持 続 さ せ る 各 地 の 知
反 面、 地 方 問 題 の 研 究 者 や 活 動 し て い
る 人 が、 近 年 若 者 は 確 実 に 地 方 へ 回 帰 し
来の深刻な問題になる恐れがある。
合 計 特 殊 出 生 率 が 日 本 一 低 い こ と も、 将
若い人が最も多く流入して来る東京都が、
中も依然として止まっていない。そして、
日 本 の 総 人 口 が 減 少 に 転 じ た な か で、
高 齢 化 が 着 実 に 進 ん で お り、 東 京 一 極 集
題として取り上げられた。
都 市 や 田 園 回 帰 と い っ た こ と が、 よ く 話
昨 年 は、 地 方 創 生 が 国 の 政 策 の 柱 の 一
つ と 位 置 づ け ら れ、 マ ス コ ミ で も 地 方 と
とは幸せなことではないだろうか。
生 ま れ 育 っ た、 ゆ る く 結 ば れ た 共 同 体
を 生 活 の 基 盤 に し て 働 き、 生 活 で き る こ
い生活を送っている人達だと思った。
所 で 苦 労 を 抱 え て は い る が、 う ら や ま し
染 み だ と わ か る。 人 は そ れ ぞ れ み え な い
家 の 主 人 で、 ふ た り の 話 し ぶ り か ら 幼 馴
人 だ っ た そ の 人 が、 案 内 し た 先 も 野 菜 農
50
選 挙 区
熊本市第二
当選回数
自民⑤
当選回数
自民⑦
当選回数
自民⑧
山本 秀久
松田 三郎
西岡 勝成
選 挙 区
天草市・郡
選 挙 区
球磨郡
選 挙 区
芦北郡
当選回数
自民⑩
当選回数
自民⑤
当選回数
自民⑩
浦田祐三子
森 浩二
選 挙 区
玉名郡
選 挙 区
玉名市
選 挙 区
当選回数
自民③
当選回数
自民③
当選回数
河津 修司
田代 国広
重村 栄
玉名市
選 挙 区
荒尾市
自民④
当選回数
自民④
髙木 健次
早田 順一
12
26
農政連推薦
内野 幸喜
4
!!
熊本県議会議員選挙結果
菊池市
祝 当選
選 挙 区
農政連公認
水俣市
県議会議員の投票が 月 日に行われ、農政連が公認・推薦し
た候補者 名のうち、次の通り 名がめでたく当選されました。
政策協定に基づく実践と、県政・農政の課題解決に向けたご活躍
を期待致します。
村上 寅美
前川 收
吉永 和世
選 挙 区
31
渕上 陽一
選 挙 区
阿蘇郡
選 挙 区
菊池郡
選 挙 区
合志市
選 挙 区
山鹿市
選 挙 区
山鹿市
当選回数
自民①
当選回数
自民③
当選回数
自民③
当選回数
自民③
当選回数
自民③
髙野 洋介
小早川宗弘
吉田 孝平
末松 直洋
増永慎一郎
選 挙 区 八代市・郡
選 挙 区 八代市・郡
選 挙 区 宇城市・下益城郡
選 挙 区 宇城市・下益城郡
選 挙 区
上益城郡
当選回数
自民③
当選回数
自民③
当選回数
自民④
当選回数
自民①
当選回数
自民① No.304 みどりの風 2015.4.15(2)
選 挙 区 八代市・郡
選 挙 区
球磨郡
選 挙 区
人吉市
選 挙 区 八代市・郡
自民③
当選回数
自民②
当選回数
自民④
当選回数
自民④
当選回数
20
無所属②
当選回数
自民④
上天草市
当選回数
選 挙 区 天草市・郡
T P情勢
予断を許さぬ日米協議
有しました。
「 交 渉の 収 束 に 向 け
全中の萬歳会長は、
て重要品目で日本が譲歩を検討しているか
のような報道が相次ぎ、農家が不安を募ら
せている。日米首脳会談について重要な局
面を迎えることも想定されることから、情
勢を正しく認識し、国会決議実現に向け意
思 を 結 集 す るこ と が 極 めて 重 要 だ 」
(日本
農業新聞)と強く訴えました。
萬歳全中会長が
辞意表明
JA 全国中央会の萬歳章
会長は、9日、理事会で辞
任 を 表 明 し その 後 の 定 例 会
見で明らかにしました。辞
意の理由を、新たな体制で
JA 改革の実践に臨むため
との考えを強調、組合員に
結集を呼びかけました。
萬 歳 会 長 は 年 8月 に 全
中会長に就任。東日本大震
災からの復興、TPP 交渉
や 米 の 生 産 調 整の 見 直 し な
ど、農政問題に当たってき
ました。農協改革の議論が
活 発 化 す る 中で 年 8 月 再
任、JA グループの「自己
改革」をとりまとめ、政府・
与党との折衝に臨み、今年
2月には、全中の一般社団
化 な ど 農 協 改 革骨子に合意
しました。
8 月の 臨 時 総 会 で 後 任 会
長 を 決 定 する運 び とな り ま
す。
(3)No.304 みどりの風 2015.4.15
磯田 毅
選 挙 区
池田 和貴
(1)TPP 情勢報告会の開催
▲「国会決議の実現」を強く訴える萬歳 JA 全中会長
11
14
P
JA 全 中 と 全 国 農 政 連 は、 3 月 日 東
京 都 内 で TPP( 環 太 平 洋 連 携 協 定 ) 交
渉の 情 勢 報 告 会 を 開 催。全 国の JA 組 合
長 ら 7 0 0 人 が 結 集。TPP を 主 導 す る
日 米 の 2 国 間 協 議 は「 今 ま さ に 着 地 点 を
探って い る と こ ろ 」
( 安 倍 首 相 )で、4月
下旬には日米首脳会談も予定されているこ
とから、最大限の警戒が必要との認識を共
(2) 米政府が条文案の開示に踏み切る
TPP 交 渉 の 帰 結 は、 参 加 国 の 国 民 生
活の広い分野に深く影響を与えるにもかか
わらず、秘密保持条約を結んでいるため情
報開示がなされないまま交渉が進められ
て い ま す。 こ の た め、TPP 交 渉 の 内 容
について、真に踏み込んだ国民的議論が広
まらない状況にあります。
こうした中、早期妥結を目指すアメリカ
政府は、交渉妥結の鍵を握るといわれる大
統領の貿易促進権限(TPA)法案に反対
す る 議 員 を 説 得 す る た め、TPP 交 渉 の
条文案を全議員に開示する方針に踏み切っ
たとの報道があります。
国益をかけて強引な交渉が目立つアメリ
カですが、国内では TPA 法案をめぐり、
「賛成」の農業・関連団体と「反対」の労
働組合との間で議会を挟んで激しく対立し
ており、決して一枚岩ではありません。
しかし、目立った業績が欲しいといわれ
るオバマ大統領と、成長戦略の目玉政策と
し て い る 安 倍 首 相 は 共 に、TPP 早 期 妥
結に積極的であり、4月下旬の日米首脳会
談に向け最大限の注視をしなければなり
ません。また、そのためにも情報開示を政
府に強く訴える必要があります。
記者会見で辞意を表明したJA 全中
の萬歳会長(日本農業新聞提供)
関 連 情 報
T P P
坂田 孝志
溝口 幸治
緒方 勇二
山口ゆたか
業を行う出資農協は対象外)
(1) 組合は、その事業(信用・共済
事 業 を 除 く)に関 して 有 す る 権 利
義 務 を 、分 割 に よって 設 立 す る 組
合に承 継 させることがで きる もの
と す る 。( 新 農 協 法 第 条の 2~
条の8)
(2) 組合は、その組織を変更し、株
式 会 社・一般 社 団 法 人・消 費 生 活
協 同 組 合・社 会 医 療 法 人( 病 院 等
を 開 設 す る 組 合のみ )に な るこ と
がで き る もの と す る 。( 新 農 協 法
第 条の2~ 条)
70
92
70
4.理事等の構成
農協の理事の過半数 は、認定農業者
又 は農 畜産 物の販 売・法 人の経 営等に
関 し 実 践 的 な 能 力 を 有 す る 者で な け れ
ば な ら ない もの と す る 。た だ し 、地区
内の 認 定 農 業 者 が 少 な い 場 合その 他の
農 林 水 産 省令で 定 める場 合は、この限
りでない。(新農協法第 条)
73
農協法改正案を閣議決定!
19
で あ る 」 と 述 べ る と と も に、「 現 場 の
理解浸透のためにしっかりとした説明
を行っていく」と述べました。
今後は、統一地方選後の5月以降に、
国会審議が本格化する見通しとなって
います。
奉 仕 をすることを目的とし、②その事
業 を 行うに当 たって は、農 業 所 得の増
大 に最 大 限の配 慮 を し な け れ ば な ら な
いものとするとともに、③ 農畜産物の
販 売 等の 事 業の 的 確 な 遂 行 に よ り 利 益
を 上げ、その利 益を 事業の成長発展 を
図 る た めの 投 資 や 事 業 利 用 分 量 に 充て
る よ う 努 め な け れ ば な ら ない もの と す
る。(新農協法第7条)
60
今回の農協法改正案の概要について
は、以下のとおりです。
【農協法改正案の概要】
2.組 合の 自 主的 組 織 としての 組 合の
運営の確保
( 1 ) 組 合 は 、事 業 を 行 う に 当 た っ
て は 、組 合 員 に 対 し 、その 利 用 を
強 制 して は な ら ないもの と する。
(新農協法第 条の2)
(2) 専属利用契約(組合員が当該組
合の 施 設 を 専 ら 利 用 す べき 旨の 契
約 )に関 す る 規 定( 旧 農 協 法 第
条)を廃止する。
(3) 回転出資金に関する規定(旧農
協法第 条の2)を廃止する。
た だ し 、法 律 施 行の 際 現 に存 在
す る 回 転 出 資 金 は 、こ れ まで ど お
りとする。
( 4 ) 組 合 の 設 立 、定 款 変 更 等 に 関
す る 行 政 庁の認可 基 準 等 を 緩 和 す
る。(新農協法第 条)
10
3 .組 合の 組 織 変 更 等( 信 用・共 済 事
① 過 半 数 を 満 たすべき者に、認定
農 業 者の OB 、集 落 営 農 の 役 員 、
公 的 な 関 与の あ る 計 画( 人・農 地
プ ラ ン 、畜 産 ク ラ ス タ ー 計 画 等 )
に 位 置 付 け ら れ た 地 域の 中 心 的 な
農 業 者 な どの 認 定 農 業 者 に 準 ず る
者 を カ ウン トで きる ようにするこ
とを検討。
※農 林 水 産 省 令 を 定める場 合の
考え方
30
Ⅰ 改正の趣旨
「 農 林 水 産 業・地 域 の 活 力 創 造 プ ラ
ン 」等 に 基 づ く 農 政 改 革( 6 次 産 業
化 、海 外 輸 出、農 地 中 間 管理 機 構 に よ
る 担い手への農 地の 集 積 等)が 成果 を
あげるためには、政策 を活用する経済
主体 等 が 積 極 的に活用で きる環 境 を 整
備 してい くこと が 必要不 可 欠で あ る 。
このた め、農 業 協同 組 合等 について見
直しを行う。
Ⅱ 農協法改正案の概要
1.組合の事業運営原則の明確化
農 協 及 び 農 協 連 合 会( 以 下「 組 合」
と い う 。)は 、① その 行 う 事 業 に よっ
て その 組 合 員 及 び 会 員の た め に 最 大の
13
与党の「農協改革に関する法制度等
の 骨 格 」 決 定( 2 月 )、 お よ び「 農 協
法改正の条文案」決定(3月)を受け
て、政府は4月3日、「農協法改正案」
を閣議決定し、国会に提出しました。
林 芳 正 農 相 は 閣 議 後 会 見 で、「 地 域
農協が農業者と力を合わせて、有利販
売等に全力投球できるような環境を整
備することが、今回の農協改革の目的
▲県選出国会議員(写真:坂本哲志衆議員)への農協改革等に関する個
別要請の実施(3月 19 日)
No.304 みどりの風 2015.4.15(4)
② 特 別 の 事 情 が あ る 場 合 は 、農
協の 定 款 に、過 半 数 に代 わ る 人 数
( 理 事の 定 数の ○ / ○ 以 上)を 定
めることを検討。
③ 農 林 水 産 省 令 を 定 め る に 当 たっ
て は 、実 態 を 調 査 し た 上で 適 切 に
定めることとする。
④ 理 事の 定 数 増に よ る 定 款 変 更 に
ついては、弾力的に対応する。
5.准組合員の事業利用規制
政府は、准組合員の事業利用に関す
る 規 制のあ り 方について、法 律の施 行
日から5年 を 経過する日までの間、正
組 合員 及 び 准 組 合員の 事 業 利 用 状 況 並
び に 組 合の 改 革 実 施 状 況 につ い て の 調
査を行い、検討を加えて結論を得るも
のとする。(新農協法附則第 条)
6.農業協同組合中央会制度の変更
(1) 農業協同組合中央会(以下「中
央 会 」と い う 。)の 制 度 に 係 る 規
定( 旧 農 協 法 第 3 章 )を 削 除 し 、
新 たに附 則に規 定することとし、
この 法 律の 施 行の 際 に 存 す る 中 央
会 は 、この 法 律の 施 行 日 以 後 も 、
な お 存 続 す る もの と す る 。( 新 農
協法附則第9条)
( 2 ) ( 1 )に よ り 存 続 す る 都 道 府
県 中 央 会 は 、この 法 律の 施 行 日 か
ら3年6月 を 経 過 する日 までの 期
間( 移 行 期 間 )内 に 、経 営 相 談・
監 査・代 表・総 合 調 整 及 び こ れ ら
に附帯する事業を行う農協連合会
になることがで きる もの とする。
(新農協法附則第 条~ 条)
( 3 ) ( 1 )に よ り 存 続 す る 全 国 中
央 会 は 、この 法 律の 施 行 日 か ら 3
年6月を経過する日までの期間
( 移 行 期 間 )内 に 、代 表・総 合 調
整 事 業 を 主目 的 と して 行 う一般 社
団 法 人 にな ること がで きる もの と
す る 。( 新 農 協 法 附 則 第 条 ~
条)
20
12
26
7.信用事業を行う農 協 等の会 計監査
人の設置
( 1 ) 信 用 事 業 を 行 う 農 協( 貯 金
200億円 以 上)及 び 農 協 連 合 会
( 負 債 2 0 0 億 円 以 上 )は 、会 計
監 査 人( 公 認 会 計 士 又 は 監 査 法
人 )に よ る 会 計 監 査 を 受 け な け
れ ば な ら な い もの と す る 。ま た 、
業 務 監 査 について は 任 意 と す る 。
(新農協法第 条の2)
( 2 ) 政 府 は 、新 制 度 へ の 移 行 に 当
たって は 、次の 事 項 について 適 切
な 配 慮 を す る もの と す る 。( 新 農
協法附則第 条)
① 会計監査を受けなければならな
い組 合が 、会 計 監 査 人 を 確 実 に選
任できること。
② 会計監査を受けなければならな
い組 合の 実 質 的 な 負 担 が 、増 加 す
ることがないこと。
21
農政連推薦
参議院議員山田としおの
に
地域に根差したJAづくりと准組合員制度
農
政
問
題
とも言うべき事態です。このことは、
JA改 革の問題 は、この 年、新
年後の事業・組織の見直しと直結
聞の報道も含めて大変な騒ぎでした。
しているのだと思います。それほど、
結末は、JA全中から監査事業を分
離 し、 J A 全 中 は一 般 社 団 法 人 に、 「政府」の意図が強いということです。
協同 組合人 は、よほどの決意で、
JA 全 国 監 査 機 構 はJA系の 監 査 法
年 後 を 目 指 さ な け れ ば な ら な いの だ
人へと独立させられ、准組合員制度
ということです。
の問題は 年後に先送り、県段階の
JA 中 央 会 は 連 合 会 と して 残 すこ と
と り わ け 准 組 合 員 の 問 題 につ い て
は、これから徹底して注文がつくと
で、一気に収束に向かいました。
思いま す。信 金、信 組、地 方 銀 行 や
この構図を見ると、や はり、官邸
各 種 保 険 会 社 等 と し の ぎ を 削 って い
は、JA全中をどうしても農協法か
る都市部等においては、単なる信用
ら外したかったようです。それに准
や共済の利用問題ではなくて、地域
組合員問題を絡めて争点化し、その
の 農 業 生 産 活 動 に 関 わ る 当 該 J Aの
選 択 を 迫 る という 政 治 的 な 駆 け 引 き
ファーマ ー ズマ ー ケッ ト や 市 民 農 園
で収束されてしまいました。各地の
等の利用等と合わせた、准組合員の
JA関係者からは、良いところに落
ち着いたという評価がありましたが、 加入とJA利用という説明が求めら
れるのだと思います。
今回は序 章の幕を切っただけで、こ
の後、事業分離の嵐が来ると想定さ
ともかく、JAを攻撃する勢力に
口実を与えない取り組みが必要です。
れます。米国の資本による新自由主
義の包囲はさらに強まると思います。 「農業」協同組合として説明が出来る
力強いJAづくりと、自己改革の実
全農の株式会社化への選択も、世界
績を作り上げねばなりません。農業
の穀物会社が買収攻勢をかけようと
虎 視 眈 々 と 狙 っ て い る と い い ま す。 者はもちろん、地域の皆さんに支持
して い た だ け
それに対抗し跳ね返す力をJAグ
る 改 革の 実 を
ルー プ は 作 り 上 げて お か ね ば な ら な
あ げて お か な
いのです。
ければならな
「 農 協 法 」 の 世 界 に「 株 式
ま た、
いのです。
会社」への転換を選択できる規定を
入 れ込 んでしまったことは、長い歴
これから
が 真 の 闘 いで
史 を 持つ 協 同 組 合 運 動 か ら み て も 大
す。
問題 なので あって、協同 組合の否定
(5)No.304 みどりの風 2015.4.15
5
3 月31 日 農林水産委員長として、法案
審査の経過と結果を参議院本会議で報告。
37
50
51
5
1
5
JA熊本中央会・連合会営農
生活センターは、教育センター
でJA生活活動地域リーダー研
修会を開きました。
「くらしの活動(生活活動)今!
昔!~そして、これから~」をテーマ
にパネルディスカッションを行い、今
後のくらしの活動のさらなる活性化に
向けて意見を交わしました。JA菊池
女性部の上田京子氏、元JA菊池福祉
部長の元村知恵子氏、JAかみましき
女性部の上村キヨ子氏、JAか
みましき福祉センター所長の北
潮子氏、JAやつしろトマト加
工研究会の吉村京子氏の5人が
パネラーを務めました。
北氏は「何をしたらJAをよ
りどころにした活動ができる
のか、若い人が立ち寄ってく
れるのか」と取り組んできた活
動が、今や地域になくてはなら
ない存在となり、少しではある
が、JAファンの増加にもつな
がっていることを紹介した。そ
の他、パネラーらは、女性部活
動を通して、女性の声をどのよ
うにJA運営に反映させていっ
たか、継続していくことの大切
さなど、くらしの活動の重要性
を強調しました。
元村氏は「女性のリーダーと
してJAへ提言してほしい。そ
の意見が取り入れられるには、
いかに地域社会から認められる
活動をしていくかが重要であ
る」と女性が光り輝くような活
動を続けてほしいと期待しまし
た。
第 回無人ヘリコプ
ター安全飛行技術競技
熊本県大会
JA 経済連
熊本県無人ヘリコプター導入
組織連絡協議会は、合志市のカ
ントリーパークで「第 回無人
ヘリコプター安全飛行技術競技
熊本県大会」を開催しました。8組
織から チームが出場し、競技の結
果、YHファクトリーの山口隆博さ
ん・水田大地さんチームが優勝しま
した。
この大会は、産業用無人ヘリコプ
ターによる防除作業の安全で効率
的な作業技術の向上を目的に毎年開
催しています。オペレーターと合図
マンの2人1組のチームで、規定の
コース上に薬剤に見立てた水を散布
しながら、飛行の安全性と技術の精
度を競いました。審査は、同協議会
役員とヘリメーカーから選出された
8人によって①作動確認及び周囲へ
の安全確認②離陸状況③飛行速度④
飛行高度⑤着陸状況⑥コース内の水
の散布状況――など 項目について
減点方式で行われました。
上位入賞チームは次の通りです。
(前者=オペレーター・後者=合図
マン)
◆1位=山口隆博・水田大地チーム
(YHファクトリー)
◆2位=上田真碁・吉村正志チーム
(松橋町無人ヘリ管理組合)
◆3位=堀川雅義・渕上明洋チーム
(JA熊本うき産業用無人ヘリ推進
協議会)
◆4位=福田士朗・山口智樹チーム
( 株( そ)れいゆアグリ)
◆5位=村上朋法・粟田京輔チーム
(岱明無人ヘリ部会)
▲作動確認を行う山口選手
▲上位2チームの選手
11
22
10
11
JA生活活動地域リー
ダー研修会
JA 中央会
▲くらしの活動のさらなる活性化に向けて意見を交わした研修会
No.304 みどりの風 2015.4.15(6)
なお、JA共済は妊婦の方や小さな
JA共済アンパンマン
お子さまをお持ちの方向けに「子育て
こどもくらぶ
ママの応援サイト」を開設しておりま
~会員大募集中 ~
す。今後の子育て等に役立つ情報をた
くさん載せておりますので、こちらも
JA共済では、出産や子育て
を応援する特典が盛りだくさん
是非ご覧ください。
の「JA共済アンパンマンこど
子育てママの応援サイトのURL
もくらぶ」の会員を募集してい 【 http://kodomo.ja-kyosai.or.jp/
】
ます。
熊本県内にお住いの妊婦の方なら
ど な た で も 会 員 に な る こ と が で き、
入会の時には「アンパンマングッズ
などの入会記念品」をプレゼント!
ま た、 ご 出 産 時、 会 員 期 間 中、 お 子
さまの1歳のお誕生日にもステキな
プレゼントをご用意しております。
入会金や年会費は無料!会員期間は
入会日からお子さまの1歳のお誕生
日までとなります。詳しくは、お近
くのJA窓口までお気軽にご相談下
さい。
JA 共済連
!!
母国語について
日本でも英語を社内公用語にす
る企業が現れてきそうだというの
は驚きです。経済のグローバル化
がもたらした現象の一つなので
しょうか。
若い頃、ことばや宗教を征服者
に変えられ、やがて自国の文化も
消滅していった他国の悲話を教
わった記憶があります。
自ら母国語を捨てるような行為
は一般には広がらないにしても、
国際化を目指す企業は、公用語に
適応できない人は切り捨て、有能
な外国の人材を競って雇うことも
考えられます。そうした企業が、
ますます国家を意識しなくなり無
国籍化していくのは、将来に大き
な問題になるのではと思います。
日本がことばの問題に直面した
のは、過去少なくとも2回あるの
ではないでしょうか。1回目は、
漢字が入ってきたときで、文字を
知らなかった日本の支配階級に
は、衝撃だったでしょう。しかし
昔の人はそれを安易に国語とはし
なかった。最初は自分達の話すこ
とばに同音の漢字を当て字として
用いたようです。
やがて、返り点等を使って漢文
を自分達のことばで読めるように
しましたが、これはほとんど翻訳
作業に等しいのではないでしょうか。
日本のことばも豊かになっただろう
し、なにより自分の使いなれたことば
であるから理解も深かったでしょう。
また長い年月をかけて、カタカナ、
ひらがなを発明したことで表現もより
自在になり日本の言葉、文字が完成さ
れていきます。
2回目は明治維新が成立し近代化を
図った時ではないかと思います。政府
は西洋の知識を積極的に取り入れるた
め、多くの外国人技術者・学者等を高
額で雇いました。
また、西洋の知識・技術の習得に語
学は不可欠ですが、そのとき母国語に
翻訳するレベルが高かったことが近代
化に大きく寄与したのではないでしょ
うか。
当時、日本の近代化がアジアの中で
唯一成功したことには、こうしたこと
もあったかも知れません。
かねてから日本人は、何年も学校の
授業で学んでおきながら英会話もでき
ないと批判があり、実際そのとおりだ
とは思います。ただ、それは日本人が
これまでの、異文化の受け入れ方と関
係があるのかも知れません。
私は、この年で全く英語が話せない
ことより、旧かなづかいを使えないこ
とや、漢文の素養がないことのほうが
悔しく思います。
自分の国のすぐれた文化に深く接し
てこなかったことを、自覚せざるを得
ないからです。
(7)No.304 みどりの風 2015.4.15
基本的ルール・・・
役職員自らが
①県産・国産品の素材を購入します
②自分で作って持参します
「みんなのよい食プロジェクト」の一環として、食への理解促進と自
給率向上(目標50%)
、米の消費拡大等を役職員全員で取り組みまし
ょう。
※なお、18日が休日の場合は、翌営業日実施となります。
-JA 熊本中央会—
あ と
が き
仕事からの帰宅路、バスを降りると
すぐ橋である。晴れた日は、川がサラ
サラと光りながら西の方へと流れて行
くのが見える。
浅瀬にサギが一羽、細長い脚で立ち、
じっと水面を見つめて動かない。
なるほど、明鏡止水とした姿をみて
いるとサギといえども悟りに達した高
僧の趣がある。名はともかく、印象は
かく美しく誤解されたいものだ。
浄土はこういう所なのだろうか。
いや、この世とあの世をだれが区別
できよう。ずうっと前から、実はあの
世にこそ住んでいるのかも知れない。
菜の花や月は東に日は西に 蕪村
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No.304 みどりの風 2015.4.15(8)