急性白血病に併発した原発性皮膚アスペルギルス症患者血清中の 抗原

218
急性 白血病 に併発 した原発性皮膚アスペルギルス症 患者血清 中の
抗原及 び抗体 の経時的推移 について
1)
金沢大学医学部臨床検査 医学講座
藤 田
2)
金沢大学医学部皮膚科
3)
金沢大学医学部小児科
信 一1)長
Key
words:
谷 川
稔2)新
尚 久3)小
(平成6年9月21日
受 付)
(平成6年11月4日
受 理)
cutaneous
antibody
序
谷
aspergillosis,
antigen
泉
晶 一3)
detection,
responses
文
入 院 時 検 査 成 績:(Table1):白
ア ス ペ ル ギ ル ス 症 は重 症 血 液 疾 患 患者 や 臓 器 移
度 の 貧 血 を み と め た.
植 患 者 な どの感 染 防 御 能 の低 下 し た 患者 に併 発 し
胸 部 レ線:異
や す く,し か も,一 旦 発 症 す る と重 篤 とな り予 後
入 院 後 経 過(Fig.1):第2病
常 を 認 め な い.
不 良 の こ とが 多 い.侵 襲 性 ア ス 症 の大 部 分 は肺 感
(VCR),
pirarubicin
染 症 で あ り,重 症 血 液 疾 患 患 者 に併 発 した 原 発 性
(PSL),
L-asparaginase
皮 膚 ア スペ ル ギ ル ス症 は我 々 が 文 献 で 調 べ た 限 り
入 療 法 を3ク
で は,こ れ まで 欧 米 を 中 心 に25例1)∼3),本邦 で も15
acillin (PIPC),
例4)報告 さ れ て い る にす ぎな い.最 近,白 血 病 の寛
第13病
解 導 入 中 に皮 膚 にAspergillus flavusに
CRPも0.5mg/dlか
よる壊死
性 潰 瘍 を合 併 した 急 性 リ ンパ 性 白血 病 の1例
血 球 減 少 と高
日 よ りvincristine
(THP),
prednisolone
(L-ASP)に
ー ル 行 っ た.発
amikacin
よ る寛 解 導
熱 に 対 し てpiper-
(AMK)が
投 与 され た.
日 頃 よ り37℃ 台 の 発 熱 が 続
ら7.4rng/dlと
く と と も に
上 昇 し,15病
日
を経
に は右 手 背 の 点 滴 静 注 用 留 置 針 を 固 定 し て い た 絆
験 し,患 者 の血 中 抗 原 お よび 抗 体 を経 時 的 に測 定
創 膏 の 下 に 痛 み を 伴 う水 庖 が 出 現 し,潰 瘍 化 し た.
し得 た の で そ の 結 果 を 中心 に症 例 を報 告 す る.
潰 瘍 部 の 培 養 か らAspergillus
症
患 者:5歳,女
例
同 定 さ れ た)が
児
の 生 検 で,真
主 訴:貧 血
時 よ り気 管 支 喘 息 で治 療 中
家 族 歴:従 姉,急
染 色 で 黒 褐 色 に 染 ま り,隔 壁 を 有
す る 二 分 岐 性 菌 糸 が 多 数 み られ た.
性 白血 病
現 病 歴:平 成4年12月
水 疸 に 気 付 い て12日
下 旬 よ り微 熱 を認 め,近
(FLCZ)100mg/dayの
後
よ りfluconazole
内 服 を 開 始 し た.し
医 に て 貧 血 を指 摘 され 精 査 の た め平 成5年1月8
潰 瘍 は 急 速 に 拡 大 し た た め,14日
日入 院 し た.
photericin
身 体 所 見:体
温39.2℃,眼
瞼結 膜 貧 血 著 明,胸 ・
腹 部 異 常 な し,皮 下 出血 な し.
別 刷 請求 先:(〒920)金
沢 市 宝 町13-1
信一
後 よ りam-
(AMPH)0.25mg/kg/dayを
の 後1.0mg/kg/dayま
に,好
中 球 減 少 に 対 し てgranulocyte-colony
使 用 し た.水
金 沢大 学 医 学部 附 属病 院検 査 部
B
か し,
し,そ
stimulating
藤田
瘍 辺縁 部
皮 お よ び 皮 下 脂 肪 組 織 にGrocottの
methenamine銀
既 往 歴:2歳
(後 日,A.flavusと
純 培 養 状 に 分 離 さ れ,潰
factor
(G-CSF)
庖 出 現 後18日
μlに 増 加 す る と と も に,22日
併 用
で 漸 増 す る と と も
140μg/dayを20日
間
目 に 好 中 球 数 は4,300/
後 よ り潰 瘍 の縮 小 と
感染症学雑誌 第69巻 第2号
219
皮膚 アス ペ ル ギル ス症 の血 中抗 原 と抗体
Fig. 1 Clinical course of the case
PDL; prednisolone, VCR; vincristine, THP; pirarubicin, L-ASP; L-asparaginase,
piperacillin, AMK; amikacin, IPM/ CS; imipenem/cilastatin
sodium, FLCZ;
AMPH; amphotericin B, G-CSF; granulocyte-colony stimulating factor
PIPC;
fluconazole,
Cultures
of
skin
ulcer
Skin
lesion
Therapy
Body
temperature
Antibody
Antigens
CRP (mg/dl)
Neutrophils
(/μl)
解 熱 傾 向 が み ら れ た.分
AMPHの95%発
離 菌 に 対 す るFLCZ,
育 阻 害 濃 度 を 菌 体 蛋 白定 量 法5)
IgG(血
清 希 釈1:5楊00)お
1:500)ク
に よ り測 定 した と こ ろ,そ れ ぞ れ1楊0μg/ml,楊.25
最 高 値 を 示 し,以
μg/mlで
釈1:500)ク
あ っ た.こ の 結 果 よ り分 離 菌 がFLCZに
耐 性 と判 定 さ れ た た め14日 間 でFLCZの
投与 を
培 養 濾 液 を ア セ トン 処 理 し て
抗 原 を調 整 し,ELISA法
平 成7年2月20日
清希釈
後 低 下 し た.一
方,IgA(血
ラ ス の 抗 体 は 発 症24日
後 急 速 に 低 下 し,発
症 後55日
目に
清希
後 に最 高 とな
で ほ ぼ正 常 人
コ ン ト ロ ー ル 血 清 の レ ベ ル に 低 下 し た.
中 止 した.
A.fumigatusの
り,以
よ びIgM(血
ラ ス の 抗 体 は 皮 膚 病 変 出 現 後17日
に よ り抗 体 を測 定 した.
血 清 中 の ア ス ペ ル ギ ル ス 抗 原 の 検 出 を
enzyme-linked
immunosorbent
assay
(ELISA)6)
220
Table
1
藤田
信一 他
Laboratory
findings
と ラ テ ツ ク ス 凝 集 試 薬 で あ るPastorexAψe讐illus(R)(Diagnostics
Pasteur)に
on admission
A.fumigatusが
よ り試 み た .皮
膚
最 も重 要 とさ れ て い るが,原 発 性
皮 膚 ア ス ペ ル ギ ル ス症 患 者 の 約70%はA.flavus
病 変 発 症3日
後 と13日 後 の 血 清 で は 抗 原 陰 性 で
に よ る こ とな ど で あ る.基 礎 疾 患 に対 す る化 学 治
あ っ た が,楊
日,10日,11日,17日
療 に よ り好 中 球 が 著 減 して い る こ と に加 え て,絆
carbohydrate濃
出 さ れ た.発
し,こ
度 で 楊.5∼22.9ng/mlの
症22日
た,抗
抗 原が検
以 降 か ら潰 瘍 は治 癒 傾 向 を示
の 時 に 得 ら れ た5血
あ っ た.ま
後 の血 清 か ら
清 はす べ て抗 原 陰 性 で
原 陽 性 で あ っ た4血
清 の う ち2
創 膏 な ど で 密 閉 され た 部 位 がAspergillusの
発育
に適 して い る こ と,さ ら に小 児 で は成 人 に比 べ て
皮 膚 が 脆 弱 で あ る こ とが発 症 の 要 因 と思 わ れ る.
原 発 性 皮 膚 ア ス ペ ル ギ ル ス 症 の 診 断 は皮 膚 局 所
血 清 は ラ テ ッ ク ス 凝 集 試 験 で も陽 性 と判 定 さ れ
の 培 養 と生 検 に よ り ほ ぼ 確 定 す る.し
た.一 方,水 庖 出 現 後15日
Aspergillusは 環 境 に広 く生 息 して い る た め,培 養
濃 度 は3.85μmol/l,
1.28μmol/mg,
目 の 血 清 のD-arabinitol
D-arabinitol/creatinine比
fungalindexは12と
は
い ず れ も異 常
は み ら れ な か っ た.
か し,
で分 離 され た菌 が 汚 染 菌 で あ る可 能 性 もあ る.ま
た,皮 膚 生 検 に は あ る程 度 患 者 の 苦 痛 を伴 う.近
年,非 侵 襲 的 診 断 法 とし て血 清 中 のgalactoman-
考
nanを 中 心 と した 抗 原 検 出 が 注 目 さ れ て い る.侵
察
皮 膚 ア ス ペ ル ギ ル ス 症 は 発 症 様 式 か ら,肺
を中
襲 性 ア スペ ル ギ ル ス症 患 者 に お け る抗 原 陽 性
心 と し た 深 部 臓 器 か ら の 血 行 性 伝 播 に よ り発 生 す
率7)8)は8∼100%と 報 告 者 に よ り著 し く異 な る が,
る場 合 と,皮
特 異 性 は90∼100%と
膚 に 原 発 す る 場 合 に 分 け ら れ る .原
発 性 皮 膚 ア ス ペ ル ギ ル ス 症1)∼4)の特 徴 と し て,第
き わ め て 高 い.こ の よ うな 陽
性 率 の差 は,測 定 法,対
象 と した侵 襲 性 ア ス症 の
1に 発 症 は 大 部 分 が 血 管 内 留 置 カ テ ー テ ル を 固 定
診 断 基 準,検
してい る絆創膏 や 包帯 に覆 わ れた部 位 で あ るた
れ た 検 体 数 な どが 報 告 者 に よ り異 な るた め と思 わ
め,手
これ まで 報 告
れ る.著 者 は侵 襲 性 ア ス ペ ル ギ ル ス症 の 診 断 に は
重 症 血 液 疾 患 患 者 の好 中 球
急 性 期 に得 られ た3検 体 以 上 を対 象 に抗 原 検 出 を
背 や 手 掌 に 多 い こ と,第2に
さ れ た 症 例 の 約80%は
減 少 時 に 併 発 し て い る こ と,第3に
重症血液 疾患
患 者 に併 発 し た 原 発 性 皮 膚 ア ス ペ ル ギ ル ス 症4楊 例
の う ち3楊例(90%)は14歳
第4に
体 の採 取 時 期,一 人 の 患 者 か ら得 ら
試 み て い る.
Rogersら9)は
抗 原検 出 が肺 ア スペ ル ギ ル ス症
以 下 の 小 児 で あ る こ と,
の 早 期 診 断 に有 用 で あ る と して い る.今 回 の症 例
侵 襲 性 ア スペ ル ギ ル ス 症 の 原 因 菌 と して
で も培 養 結 果 や皮 膚 生 検 が 実施 され る前 に得 られ
感 染 症 学雑 誌
第69巻
第2号
221
皮 膚 ア スペ ル ギ ル ス症 の血 中抗 原 と抗 体
た 血 清 で 抗 原 陽性 で あ っ た.一 方,抗 原 濃 度 は ア
容 易 で あ っ た 事,ア
スペ ル ギ ル ス症 の増 悪 と と も に高 くな る こ とが 報
染 症 を合 併 して い な い こ と,さ
スペ ル ギ ル ス症 以 外 の 他 の感
告 さ れ て い る10).今 回 の症 例 で も急 性 期 に得 られ
濃 度 と抗 体 価 を測 定 し得 た 点 で,貴 重 な症 例 と思
た6検 体 の うち2検 体 は抗 原 陰 性 で あ っ た が,4
わ れ た.
文
検 体 は 病 状 の進 行 と と もに抗 原 濃 度 は増 加 す る傾
向 を 示 した.従
って,抗 原 濃 度 が 高 い場 合 に は病
1) McCarty,
& Kassel,
S. H.:
cutaneous
低 下 して も病 状 の 改 善 を示 す も の で は な い と考 え
arm boards.
原 陰 性 が持 続 し て い る場 合 に は
Primary
異 性96%,
Dupon
ら12)の侵 襲 性 ア スペ ル ギ ル ス 症 患 者15例 の検 討 で
cutaneous
G., Jones,
of
related
J. Pediatrics,
to intravenous
mimicking
aspergillosis
associated
catheters.
4) 早 川 広 樹,
も問 題 の あ る こ とが 指 摘14)15)され て い る.今 回 の
Aspergillus
dermatophytosis.
高 橋 泰 英,
flavus
N. Engl.
1987.
ol. Lab. Med., 113: 1284-1286,
の 感 度 は31%13)と 低 く,再 現 性 に
中 嶋
W. H. &
aspergil-
Arch.
の 感 度 はELISAの
約10分 の1で
あ り,回 復 期 に得 られ たELISA陰
性 の1検 体 は
再 検 査 に て 陽 性 と判 定 され た.LA法
lus以
外 に もPenicillium,
Acremonium,
Rhodotorulaな
は Aspergil-
Cladosporium,
どの 真 菌 と交 叉 反
応 を示 す こ とか ら,抗 原 陽 性 と判 定 され た場 合 に
は,検 体 が これ らの 菌 で 汚 染 され て い な い こ と を
確 認 す る必 要 が あ る16).しか し,今 回 陽 性 と判 定 さ
れ た検 体 はす べ て 菌 陰 性 で あ っ た.ま
た,非 特 異
的 な凝 集 を除 外 す るた め に コ ン トロ ー ル試 薬 を用
い た検 査 も今 後 心 要 に な る と思 わ れ る.
侵 襲 性 ア スペ ル ギ ル ス症 は重 症 血 液 疾 患 患 者 の
末 期 に合 併 す る こ とが 多 い た め,抗 体 の 上 昇 を認
め る こ とは希 で あ る.し か し,本 例 の如 く基 礎 疾
患 の 回 復 と と も に抗 体 価 も上 昇 す る こ とが し られ
5)
山 口 秀 世,
弘,
宇 田 川 俊 一:
var. columnarisに
内 田 勝 久,
よ る皮 膚 ア
Jap. J. Antibiotics,
時,抗
and amphotericin
転 した.こ
ラ ス の 抗 体 が 発 症 後17日 と最 も早 く陽
の 成 績 が 原 発 性 皮 膚 ア スペ ル ギ ル ス症
に特 徴 的 で あ るか 否 か は,こ れ まで ク ラ ス別 に抗
体 測 定 が 行 わ れ た 報 告 が な い た め 明 らか で な い.
抗 体 の測 定 は ア スペ ル ギ ル ス症 の早 期 診 断 に は適
し な い が抗 体 価 の上 昇 は ア スペ ル ギ ル ス症 の補 助
診 断 や 予 後 の 推 定 に有 用 と思 わ れ る.
本 症 例 は発 症 時 期 が 明 確 で,病 状 の 経 過 観 察 が
平成7年2月20日
1992.
新 ト
vitro
42: 1-16,
-1213
, 1990.
10) Patterson, T. F., Miniter, P., Ryan,
driole, V. T.:
はIgAク
松 永 敏 幸:
1989.
6) Fujita, S., Matsubara,
F. & Matsuda, T.:
Demonstration of antigenemia in patients with
invasive aspergillosis by biotin-streptavidin
emzyme-linked immunosorbent assay. J. Lab.
Clin. Med., 112: 464-470, 1988.
7) Bennett, J. E.: Rapid diagnosis of candidiasis
and aspergillosis. Rev. Inf. Dis., 9: 398-402,
1987.
8) de Repentigny, L.: Serodiagnosis
of candidiasis, aspergillosis, and cryptococcosis. Clin.
Inf. Dis., 14 (Suppl. 1): S11-22, 1992.
9) Rogers, T. R., Haynes, K.A. & Barnes, R.A.:
Value of antigen detection in predicting invasive pulmonary aspergillosis. Lancet, 336: 1210
て い る17).吸光 度 が発 症 時 の2.5倍 以 上 に上 昇 した
体 が 陽性 に転 じた とす る と,今 回 の 症 例 で
川 崎 賢 二,
リ ア ゾ ー ル 系 抗 真 菌 剤Fluconazoleのin
抗 真 菌 活 性.
Path-
1989.
ス ペ ル ギ ル ス 症. 皮 膚 病 診 療, 14: 317-320,
成 績 で もLA法
1986.
T. & Tan, C.:
3) Googe, P. B., DeCoste, S. D., Herold,
Mihm, M. C. Jr.:
Primary
cutaneous
losis
R.
primary
108: 721-724,
intravenous
J. Med., 317: 1105-1108,
も14例 で 陽性 と報 告 さ れ て い る.し か し,最 近 の
報 告 で はLA法
aspergillosis
with Hickman
Aspergillus (R)によ る抗 原 検 出 に 関 し
て,動 物 実験11)では感 度97%,特
Outbreak
2) Allo, M. D., Miller, J., Townsend,
治 癒 に向 か っ て い る可 能 性 が 高 い.
Pastorex
献
J. M., Flam, M. S., Pullen,
状 の 悪 化 を意 味 す るが,陰 性 あ る い は抗 原 濃 度 が
られ る.一 方,抗
らに経 時 的 に抗 原
J.L. & An-
Effect of immunosuppression
in an experimental
-422
, 1988.
B on Aspergillus antigenemia
model. J. Inf. Dis., 158: 415
11) Cutsem, J.V., Meulemans, L., Gerven, F. V. &
Stynen,
D.:
Detection
of circulating
galactomannan
by pastorex Aspergillus in
experimental invasive aspergillosis. Mycoses,
33: 61-69, 1990.
12) Dupont, B., Improvisi, L. & Provost, F.:
Detection de galactomannane dans le saspergilloses invasives humaines et animales avec un
222
藤田
test
-42
13)
au
latex.
Soc.
Fr.
Mycol.
Med.,
耕 一 郎,
35
和 田 秀 穂,
沖 本 二 郎,
山 田
治,
梅 本 茂 宣,
八 幡 義 人,
二 木 芳 人,
吉 田
福 島 林
血 清 抗 原 検 出 に て 肺 ア ス ペ ル ギ ル ス 症 と診 断
症 誌,
66:
Warnock,
Mitchell,
Aspergillus
invasive
1991.
15) Knight,
さ れ 救 命 し 得 た 慢 性 骨 髄 性 白 血 病 の1症
14)
19:
, 1990.
橋 口 浩 二,
造:
Bull.
信一 他
1592-1596,
D. W.,
S. B.,
例.
感 染
A, B. M.,
Cornish,
antigen
aspergillosis.
J. M.
latex
latex
aspergillosis.
16) Kappe,
for
test
Lancet,
Johnson,
&
for
338:
E. M.,
Oakhill,
diagnosis
1023-1024,
A.:
of
for
Lancet,
false-positive
D. W. R.:
diagnosis
17) Holmberg,
aspergillosis.
latex
A.:
with
New
the
agglutination
31: 2489-2490,
K., Berdischewsky,
Serologic
Aspergillus
of invasive
339: 188, 1992.
results
antigen
Clin.Microbiol.,
S.:
test
R. & Schulze-Berge,
Aspergillus
1992.
Foot,
F. & Mackenzie,
antigen
cause
Pastorex
test. J.
1993.
M. & Young,
immunodiagnosis
of
J. Inf. Dis., 141: 656-664,
L.
invasive
1980.
Fluctuations in Serum Antigens and Antibodies in a Patient with Primary
Cutaneous Aspergillosis Associated with Acute Leukemia
Shinichi FUJITA1), Minoru HASEGAWA2),
Naohisa SHINTANI3) & Shoichi KOIZUMI3)
Department of Clinical Laboratory of Medicine1), Department of Dermatology2) ,
Department of Pediatrics3), School of Medicine, Kanazawa University
A 5-year-old girl developed cutaneous aspergillosis due to Aspergillus flavus while undergoing
remission induction therapy for actute lymphocytic leukemia . Of six serum samples obtained
during the acute stage of Aspergillus infection, four showed antigenemia
(6 .5-22.9
ng/ml)
determined by enzyme-linked immunosorbent
assay (ELISA). However, five serum samples
obtained after treatment with amphotericin B and granulocyte-colony
stimulating factor showed
negative results for antigens. Sera obtained on day 17 after the detection of skin lesions showed
seroconversion in precipitin antibody determined by an immunodiffusion test and in immunoglobulin (Ig) A class antibody determined by ELISA , while sera obtained on day 24 showed
seroconversion of IgG and IgM class antibodies.
The patient achieved complete remission of leukemia and was discharged on the 92nd day
of hospitalization.
No signs of disseminated or deep-seated fungal infections were present during
the hospitalization.
Assays for serum antigens may be of value for the early diagnosis of invasive aspergillosis .
Moreover, persistently negative results for antigens in accordance with antibody responses may
correlate with recovery from the infection.
感 染 症 学雑 誌
第69巻
第2号