平成26年度 医学部研究者育成支援事業一覧(臨床)

平成26年度 医学部研究者育成支援事業一覧(臨床) 所属
職種
研究代表者
採択額
(千円)
No
臨床
1
内科学講座
非常勤博士研究員
白木 綾
心不全治療薬としてのインクレチン製剤の可能性の探索研究
1,000
1,000
臨床
2
先端心臓病学講座
准教授
琴岡 憲彦 新規血管炎症マーカーPTX3を標的とした、MRIによる不安定プラークイ
メージング法の確立
1,000
1,000
臨床
3
精神神経科
講師
溝口 義人
抗うつ薬による脳内ミクログリア活性化の制御機序解明・BDNFおよび細
胞内カルシウムイオン動態に着目して
1,000
900
臨床
4
小児科学講座
助教
大塚 泰史
腎疾患における抗Factor H抗体の測定と原因遺伝子の解析
951
700
臨床
5
内科学講座
助教
坂田 資尚
数理学的画像認識技術を応用した内視鏡診断支援システムの開発
1,000
700
臨床
6
泌尿器科
助教
南里 麻己
膀胱癌細胞と膀胱周囲脂肪組織との相互作用の解明
1,000
700
臨床
7
内科学講座
准教授
小島 研介
XPO1によるMDM2–p53経路調節とその治療的制御
1,000
600
臨床
8
内科学講座
特別研究員
佐藤 明美
スフェロイド形成法(CTOS: cancer tissue-originated spheroid method)お
よびNOJマウスを用いた腫瘍細胞保存法の確立
1,000
600
臨床
9
呼吸器内科
准教授
荒金 尚子
ヒト肺がん細胞転移を再現したモデルマウスを用いた転移抑制剤の開発
1,000
600
臨床
10
一般・消化器外科学講座
助教
井手 貴雄
癌細胞選択的アポトーシス誘導物質を用いた膵癌治療の確立
1,000
600
臨床
11
一般・消化器外科
助教
中村 淳
トリプルネガティブ乳癌における新規治療標的分子の探索 ―低酸素パ
スウェイに着目した網羅的解析―
1,000
600
10,951
8,000
計
事業名称
要求額
(千円)
区分
備考
平成26年度
経
費
区
分
中期計画実行経費
成果報告書
医学部研究者育成支援事業
所
属
申 請 者
佐賀大学医学部循環器内
科
申請組織
内科学講座
氏
白木
名
綾
事業名称
心不全治療薬としてのインクレチン製剤の可能性の探索研
究
研究結果の概要
(事業実施計画と関
連づけながら、どこま
で結果が得られたか
を簡潔に記載。)
MnSODKO である心不全マウスについて、DPP4 高用量投与群と
DPP4 低用量群について、生命予後を含め経過観察中である。
心不全ハムスターについては、心機能解析、蛋白発現解析、
血中 FFA 解析、酸化ストレス解析などが進んでおり、あらた
に薬の効果をブロックする処置をハムスターに行って、解析
していく。
研究成果
(平成26年度に発
表した研究論文、特
許、著書等。多数の場
合は代表的なもの。)
Possible effects of glimepiride beyond glycemic control in
patients with type 2 diabetes: a preliminary report.
Nakamura I, Oyama J1, Komoda H, Shiraki A, Sakamoto Y,
Taguchi I, Hiwatashi A, Komatsu A, Takeuchi M, Yamagishi
S, Inoue T, Node K. Cardiovasc Diabetol. 2014. 14;13:15.
これからの研究計画
(平成26年度の結
果を踏まえ、今後どの
ような計画で研究を
進めるかを簡潔に記
載。)
今後は引き続き心不全マウス、ハムスターの経過を観察し、
心機能、蛋白発現を解析していく。心不全マウスは 4 月に新
たな群が納入される見込みであり、動物心筋シンチなどを行
う予定である。頭数に余裕があれば、マウスにも効果中和薬
剤投与実験をすすめたい。早いうちに論文化したいと考えて
いる。
研究経費(26年度)
1,000,000 円(総計)
・消耗品費
・設備・機器
経費使途内訳
設置場所
(計画と関連づけて、
備品番号
設備費と消耗品に別
納入価格
けて記載すること。設
備・機器に関しては設
費
置場所、備品番号およ ・旅
金
び 納 入 価 格 を 記 載 す ・謝
・そ の 他
ること。)
892,098 円(計)
円(計)
円
円(計)
円(計)
107,902 円(計)
(様式3)医学部研究者育成支援事業
平成26年度
経
費
区
分
所
申 請 者
中期計画実行経費
成果報告書(医学部)
医学部研究者育成支援事業
属
心不全治療学講座
氏
琴岡
名
憲彦
申請組織
事業名称
新規血管炎症マーカーPTX3 を標的とした、MRI による不安定
プラークイメージング法の確立
研究結果の概要
酸化鉄のナノ粒子と蛍光色素の核を持ち、表面に凝集防止
( 事 業 実 施 計 画 と 関 のため高分子コーティングを有する新たなナノ粒子を作成
連づけながら、どこま し、この表面に抗 PTX3 抗体をこれまでと比べ大量に結合さ
で 結 果 が 得 ら れ た か せることが可能になった。
を簡潔に記載。)
なし
研究成果
(平成26年度に発
表した研究論文、特
許、著書等。多数の場
合は代表的なもの。)
これからの研究計画
(平成26年度の結
果を踏まえ、今後どの
ような計画で研究を
進めるかを簡潔に記
載。)
新たなナノ粒子により、PTX3 を強発現する高度動脈硬化性
プラークへの酸化鉄の集積量増加が期待される。現在、病理
組織学的にプラークへの集積を確認しており、国立循環器病
研究センターにおいて MRI 撮像を行うための準備を行ってい
る。MRI 撮像が成功すれば、27年度中に成果発表が可能で
ある。
研究経費(26年度)
1,000,000 円(総計)
・消耗品費
・委託費(固定化・定量)
経費使途内訳
費
(計画と関連づけて、 ・旅
金
設 備 費 と 消 耗 品 に 別 ・謝
けて記載すること。設
備・機器に関しては設
置場所、備品番号およ
び納入価格を記載す
ること。)
784,000 円(計)
216,000 円(計)
0 円(計)
0 円(計)
平成26年度
経
費
区
分
成果報告書
医学部研究者育成支援事業
所
申 請 者
中期計画実行経費
属
精神医学講座
氏
名
溝口義人
申請組織
事業名称
抗うつ薬による脳内ミクログリア活性化の制御機序解明・
BDNF および細胞内カルシウムイオン胴体に着目して
研究結果の概要
(事業実施計画と関
連づけながら、どこま
で結果が得られたか
を簡潔に記載。)
BDNF によるミクログリア活性化機序に TRPC3 チャネルが関与するが、
siRNA により TRPC3 の発現を抑制した細胞を使用し、また Flow cytometry
による解析の結果、BDNF は短時間でミクログリア膜表面に TRPC3 チャネ
ルを選択的に増加させること。また TRPC3 チャネルは BDNF によるミク
ログリアでの NO 産生抑制効果に関与することが判明した(論文・学会シ
ンポジウムで発表
Mizoguchi et al.J Biol Chem 2014,Mizoguchi et
al.Front Cell Neurosci 2014)。
研究成果
(平成26年度に発
表した研究論文、特
許、著書等。多数の場
合は代表的なもの。)
Mizoguchi Y et al (2014) Microglial intracellular Ca2+ signaling
as a target of antipsychotic actions for the treatment of
schizophrenia. Front Cell Neurosci 370(8):1-5
溝口義人 ,門司晃
(2014) 免疫系と精神疾患-BDNF と細胞内 Ca2+シグ
ナリングの関与- 精神神経学雑誌 116(10):832-841.
Mizoguchi Y et al (2014) BDNF induces sustained intracellular
Ca2+ elevation through the upregulation of surface TRPC3 channels
in rodent microglia. J Biol Chem 289(26):18549-55. 他
これからの研究計画
本研究の特色・独創性は、うつ病の病態仮説として重要である BDNF 仮説
(平成26年度の結果
と、近年注目されている神経炎症仮説の両仮説に着目し、両仮説におい
を踏まえ、今後どのよう
て重要な位置を占めるミクログリアの活性化とその制御機序を解明す
な計画で研究を進める
る点である。今後も抗うつ薬、proBDNF および BDNF によるミクログリア
かを簡潔に記載。)
活性化の制御メカニズムを、とくに細胞内 Ca2+シグナリングと TRPC3 チ
ャネルに着目して解明する意義は大きいと考える。
研究経費(26年度)
経費使途内訳
(計画と関連づけて、
設備費と消耗品に別
けて記載すること。設
備・機器に関しては設
置場所、備品番号およ
び納入価格を記載す
ること。)
900,000 円(総計)
・消耗品費
・設備・機器
590,000 円(計)
0 円(計)
設置場所
備品番号
納入価格
0円
・旅
費
310,000 円(計)
・謝
金
0 円(計)
・そ の 他
0 円(計)
平成26年度
経
費
区
分
小児科
成果報告書
医学部研究者育成支援事業
所
申 請 者
中期計画実行経費
属
助教
氏
大塚
名
泰史
*大塚泰史
所属
小児科
職名 助教
川崎誠二
所属
検査部
職名 副技師長
申請組織
事業名称
研究結果の概要
(事業実施計画と関
連づけながら、どこま
で結果が得られたか
を簡潔に記載。)
腎疾患における抗 Factor H 抗体の測定と原因遺伝子の解析
非定型溶血性尿毒症症候群(aHUS)、造血幹細胞移植関連血栓性微小血管障
害症 (HSCT-TMA)、C3 glomerulopathy(C3N)について、全国施設から検体を
受け付け、aHUS49 検体、HSCT-TMA12 検体、C3N13 検体(合計 93 検体)を解
析した。aHUS/HSCT-TMA では、男性 22 名、女性 25 名、平均年齢 38.2 歳で
あり、aHUS38 例、HSCT-TMA9 例であった。9 例(19%)に抗 CFH 抗体陽性を
認めた。典型的な遺伝子異常とされる CFHR1 遺伝子のホモ接合性欠失を伴う
5 症例は、急性期の抗体価は著しく高く(103~104AU/ml)、寛解期は減少し
た(102AU/ml)。低値を維持した症例は、長期間再発がない良好の経過で
あった。一方、微量の抗体価を呈した症例には、CFHR1 ホモ接合性欠失を伴
わず CFHR1 タンパクが欠失した症例や、CFHR1 ヘテロ接合性欠失を伴う
HSCT-TMA といった興味深い症例が含まれていた。C3N では 1 例陽性者はあっ
たが、遺伝子解析の承諾が得られず、実施できていない。抗 CFH 抗体は TMA
や C3N の原因のひとつであり、病態解明や治療方針を考えるうえで重要な因
子である。
研究成果
(平成26年度に発
表した研究論文、特
許、著書等。多数の場
合は代表的なもの。)
Ohtsuka Y, Higashimoto K, Sasaki K, Jozaki K, Yoshinaga H, Okamoto
N, Takama Y, Kubota A, Nakayama M, Yatsuki H, Nishioka K, Joh K, Mu
kai T, Yoshiura KI, Soejima H. Autosomal recessive cystinuria cause
d by genome-wide paternal uniparental isodisomy in a patient with B
eckwith-Wiedemann syndrome. Clin Genet. 2014 Aug 29.
Maeda T, Higashimoto K, Jozaki K, Yatsuki H, Nakabayashi K, Makita
Y, Tonoki H, Okamoto N, Takada F, Ohashi H, Migita M, Kosaki R, Mat
subara K, Ogata T, Matsuo M, Hamasaki Y, Ohtsuka Y, Nishioka K, Joh
K, Mukai T, Hata K, Soejima H. Comprehensive and quantitative mult
ilocus methylation analysis reveals the susceptibility of specific
imprinted differentially methylated regions to aberrant methylation
in Beckwith-Wiedemann syndrome with epimutations. Genet Med. 2014
May 8.
Nozu K, Iijima K, Ohtsuka Y, Fu XJ, Kaito H, Nakanishi K, Vorechovs
ky I. Alport syndrome caused by a COL4A5 deletion and exonization o
f an adjacent AluY. Mol Genet Genomic Med. 2014 Sep;2(5):451-3.
これからの研究計画
(平成26年度の結
果を踏まえ、今後どの
ような計画で研究を
進めるかを簡潔に記
載。)
本邦では aHUS 診断の需要があるが、実施できていないため、
本研究への多くの依頼があった。今回、血清による解析が成
功しており、治療とつながる C5b-9 解析と追加するとともに、
病態解明につながる遺伝子解析方法を構築する予定である。
研究経費(26年度)
700,000 円(総計)
・消耗品費
経費使途内訳
(計画と関連づけて、 ・設備・機器
設置場所
設備費と消耗品に別
備品番号
けて記載すること。設
納入価格
備・機器に関しては設
置場所、備品番号およ
費
び 納 入 価 格 を 記 載 す ・旅
・謝
金
ること。)
・そ の 他
700,000
円(計)
円(計)
円
円(計)
円(計)
円(計)
平成26年度
経
費
区
分
成果報告書
医学部研究者育成支援事業
所
申 請 者
中期計画実行経費
属
医学部内科学・助教
氏
名
坂田資尚
申請組織
事業名称
研究結果の概要
(事業実施計画と関
連づけながら、どこま
で結果が得られたか
を簡潔に記載。)
数理学的画像認識技術を応用した内視鏡診断支援システムの開発
対象を早期食道癌とし、約 200 枚の画像を以下の手法で解析した。
<1> CIE L*a*b*表色系からの解析:FICE 画像を用いることで癌の検
出が可能であった。<2>フラクタル次元数による解析:癌の部位は、
正常部位と比べてフラクタル次元数が低いことが明らかになった。
<3> 画像の色相(H)、彩度(S)、明度(強度)(V)からの解析:彩度と明
度を強調することで癌の検出が可能であった。
研究成果
(平成26年度に発
表した研究論文、特
許、著書等。多数の場
合は代表的なもの。)
(1)羽原伸一,皆本晃弥:Curvelet 変換とコントラスト強調に基づく内視
鏡画像からの早期食道癌の自動検出, 情報処理学会第 77 回全国大会、京都
大学、2015 年 3 月 17 日.
(2)Jumpei Yamaguchi, Teruya Minamoto: Automatic detection of early
esophageal cancer from endoscope image using fractal dimension and
discrete wavelet transform, 12th International Conference on Information
Technology : New Generations (ITNG2015), April 2015, Las Vegas, USA
これからの研究計画
(平成26年度の結
果を踏まえ、今後どの
ような計画で研究を
進めるかを簡潔に記
載。)
画像解析で得られた正常と癌の違いを数値化する。数値的な違いを
研究経費(26年度)
700,000 円(総計)
経費使途内訳
(計画と関連づけて、
設備費と消耗品に別
けて記載すること。設
備・機器に関しては設
置場所、備品番号およ
び納入価格を記載す
ること。)
学習させることで癌の識別を自動化する。
次に、早期食道癌の解析で得られた結果をもとに、早期胃癌、早期
大腸癌の画像解析を進める。画像解析の対象となる胃癌、大腸癌の
画像の集積を始めており、前述の解析手法を応用し臓器別に適宜修
正を加えていく。
・消耗品費
・設備・機器
設置場所
備品番号
納入価格
・旅
費
・謝
金
・そ の 他
プロジェクター
理工学部 6 号館 210
M2014D1233
216,819 円
英文校正
426,379 円(計)
216,819 円(計)
0 円(計)
0 円(計)
56,802 円(計)
平成26年度
経
費
区
分
申請組織
成果報告書
医学部研究者育成支援事業
所
申 請 者
中期計画実行経費
属
氏
泌尿器科講座
南里
麻己
泌尿器科講座
南里
麻己
事業名称
名
膀胱癌細胞と膀胱周囲脂肪組織との相互作用の解明
研究結果の概要
(事業実施計画と関
連づけながら、どこま
で結果が得られたか
を簡潔に記載。)
膀胱癌-脂肪組織間質細胞(ATSCs)相互作用について、膀胱
癌細胞株とラ ット 皮下脂肪を 使用し、collagen gel invasion
assay system、免疫組織化学、Western blot, RT-PCR で解析
間質細胞の形質を CD44 と CD105, α-SMA、s-100 protein
の免疫組織化学で検討した。ATSCs は、表在性・浸潤性膀胱癌
ともに MAPK pathway(増殖因子)の発現を亢進した。それぞ
れの細胞における MAPK pathway の役割が相反することが示唆
された。また、ATSCs は、表在性・浸潤性膀胱癌ともさまざまな
細胞浸潤・遊走分子の発現を亢進した。膀胱癌の ATSCs の分化
に及ぼす影響では、表在型では、ATSCs の筋線維芽細胞への分
化、浸潤型は、脂肪前駆細胞への分化をそれぞれ促進した。
研究成果
現在、cell tissue reserch に論文投稿中である。
(平成26年度に発表した研
究論文、特許、著書等。多数の
場合は代表的なもの。)
これからの研究計画
(平成26年度の結果を踏ま
え、今後どのような計画で研究
を進めるかを簡潔に記載。)
今後、膀胱全摘症例を用いて同様の研究を行い、膀胱周囲脂
肪、内臓脂肪組織が膀胱癌の進展に与える影響を解明してい
きたい。また、microarry にて解析を行い制御因子の同定で、
膀胱癌の新規分子標的治療薬の開発につなげていきたい。
研究経費(26年度)
経費使途内訳
(計画と関連づけて、
設備費と消耗品に別け
て記載すること。設
備・機器に関しては設
置場所、備品番号およ
び納入価格を記載する
こと。)
700,000 円(総計)
・消耗品費
・設備・機器
設置場所
備品番号
納入価格
・旅
費
・謝
金
・そ の 他
700,000 円(計)
0 円(計)
0
0
0
0
円
円(計)
円(計)
円(計)
平成26年度
経
費
区
分
属
内科学講座
氏
名
小島研介
小島研介、西田有毅(血液・呼吸器・腫
瘍内科 大学院生)
申請組織
事業名称
成果報告書
医学部研究者育成支援事業
所
申 請 者
中期計画実行経費
XPO1 による MDM2–p53 経路調節とその治療的制御
研究結果の概要
(事業実施計画と関
連づけながら、どこま
で結果が得られたか
を簡潔に記載。)
悪性リンパ腫の一型であるマントル細胞リンパ腫は p53 の細
部内分布異常(細胞質内分布)を誘導することによって、p53
を不活性化して、腫瘍生存を担保している。XPO1 阻害により
p53 経路の再活性化をとおして腫瘍細胞死を誘導すること、
その機序を実験的に明らかにし、治療学の進歩に貢献した。
研究成果
(平成26年度に発
表した研究論文、特
許、著書等。多数の場
合は代表的なもの。)
Yoshimura M, Ishizawa J, Ruvolo V, Dilip A, Quintas-Cardama
A, McDonnell TJ, Neelapu SS, Kwak LW, Shacham S,
Kauffman M, Tabe Y, Yokoo M, Kimura S, Andreeff M, Kojima
K. Induction of p53-mediated transcription and apoptosis by
Exportin-1
(XPO1) inhibition in mantle cell lymphoma.
Cancer Sci. 2014;105:795-801.
これからの研究計画
(平成26年度の結
果を踏まえ、今後どの
ような計画で研究を
進めるかを簡潔に記
載。)
XPO1 阻害剤の一部は臨床試験(第 2 相)に入っており、有効
性が期待されている。今後、XPO1 阻害に対する耐性機序が問
題になろうことから、その機序を明らかにしてゆくととも
に、その克服を目指した治療戦略の理論的論拠を与える研究
をすすめてゆきたい。
研究経費(26年度)
600,000 円(総計)
経費使途内訳
(計画と関連づけて、
設備費と消耗品に別
けて記載すること。設
備・機器に関しては設
置場所、備品番号およ
び納入価格を記載す
ること。)
・消耗品費
・設備・機器
設置場所
備品番号
納入価格
・旅
費
・謝
金
・そ の 他
359,160 円(計)
240,840 円(計)
講義棟1213
M2014D1141
240,840 円
0 円(計)
0 円(計)
0 円(計)
平成26年度
経
費
区
分
申請組織
成果報告書
医学部研究者育成支援事業
所
申 請 者
中期計画実行経費
属
内科学講座
氏
佐藤
名
臨床検査医学講座
末岡
内科学講座
※佐藤
明美
大学院生(医学部修士課程)
事業名称
山田
榮三朗
明美
麻里江
スフェロイド形成法(CTOS: cancer tissue-originated spheroid
method)および NOJ マウスを用いた腫瘍細胞保存法の確立
研究結果の概要
(事業実施計画と関
連づけながら、どこま
で結果が得られたか
を簡潔に記載。)
今年度は、肺がんについて CTOS 法が応用可能かをまず以下の動
物モデルを用いて検証する準備を行った。
1. NOJ マウスに対するヒト肺がん細胞株の移植系を数種の株で
樹立し、さらにその原発巣の継代移植の系を樹立した。
2. NOJ マウスに移植した原発巣よりさらに細胞を樹立し保存し
た。
3. 現在、CTOS 法を用いて原発巣よりスフェロイド形成が可能か
を検討している。
研究成果
Sueoka-Aragane N, Sato A, Kobayashi N, Ide M, Yokoo M, Nagano Y,
Sueoka E, Kimura S. Correlation between plasma DNA and tumor
status in an animal model. PLoS One. 2014;9:e111881.
これからの研究計画
1. NOJ マウスに移植した肺がんの原発巣から形成したスフェ
ロイドと原発巣の腫瘍組織の遺伝子発現パターンと比較検
(平成26年度の結
討する。
果を踏まえ、今後どの
よ う な 計 画 で 研 究 を 2. 原発巣およびスフェロイドの NOJ マウスへの移植効率と発育
様式を比較検討し、in vivo の実験系としての有用性を検討
進めるかを簡潔に記
する。
載。)
3. 腫瘍細胞バンクの検体を用いて CTOS 法により、
スフェロイド
形成が可能性を検討し保存法を確立する。
研究経費(26年度)
経費使途内訳
(計画と関連づけて、
設備費と消耗品に別
けて記載すること。設
備・機器に関しては設
置場所、備品番号およ
び納入価格を記載す
ること。)
600,000 円(総計)
・消耗品費
・設備・機器
設置場所
備品番号
納入価格
・旅
費
・謝
金
・そ の 他
600,000 円(計)
0 円(計)
0 円
0 円(計)
0 円(計)
0 円(計)
平成26年度
経
費
区
分
中期計画実行経費
医学部研究者育成支援事業
所
申 請 者
属
血液・呼吸器・腫瘍内科
内科(血液・呼吸器・腫瘍内科)・教授
申請組織
内科(血液・呼吸器・腫瘍内科)・診療准教授
大学院生
事業名称
成果報告書
氏
荒金
名
尚子
木村晋也
※荒金尚子
小林直美
ヒト肺がん細胞転移を再現したモデルマウスを用いた転移抑制剤の
開発
1. 高度免疫不全マウス(NOD/SCID/Jak3 欠損マウス:NOJ マウス)
研究結果の概要
を用いたヒト肺がんモデルマウスで血漿遊離 DNA を抽出し、腫
(事業実施計画と関
瘍由来 DNA の存在を確認した。また、血漿遊離 DNA 量が腫瘍
連づけながら、どこま
容積及び転移に相関する事を示した。
で結果が得られたか
2. Luciferase 発現細胞株 H1975 を樹立し、in vivo imaging system を
を簡潔に記載。)
用いて担がんマウスで腫瘍を確認できた。
3. 担がんマウス血漿中の HGF が測定可能である事を確認した。血
漿中の HGF は大部分がマウス由来であるため、血中 HGF はが
ん細胞以外の間葉系細胞または末梢血由来の可能性を示した。
4. 上記のバイオマーカー検索を元に、新規分子標的薬の薬効検討
をマウスモデルで検討準備中である。
研究成果
Sueoka-Aragane N, Sato A, Kobayashi N, Ide M, Yokoo M, Nagano Y,
(平成26年度に発表した
Sueoka E, Kimura S. Correlation between plasma DNA and tumor status in
研究論文、特許、著書等。
an animal model. PLoS One. 2014;9:e111881.
多数の場合は代表的なも
の。)
1. 新規分子標的薬として、EGFR T790M 阻害剤、MET 阻害剤は
これからの研究計画
既に入手しており、上記で樹立した Luciferase 発現細胞株 H1975
(平成26年度の結
に対する抗腫瘍効果を単剤及び併用にて検討する。
果を踏まえ、今後どの
よ う な 計 画 で 研 究 を 2. マウスモデルに Luciferase 発現細胞株 H1975 を移植し、in vivo
imaging system による腫瘍量の評価、及び血漿中 T790M、HGF
進めるかを簡潔に記
の値と薬効との関連を検討する。
載。)
600,000 円(総計)
研究経費(26年度)
経費使途内訳
(計画と関連づけて、設
備費と消耗品に別けて
記載すること。設備・機
器に関しては設置場所、
備品番号および納入価
格を記載すること。)
・消耗品費
・設備・機器
・旅
費
・謝
金
・そ の 他
600,000
0
0
0
0
円(計)
円(計)
円(計)
円(計)
円(計 )
平成26年度
経
費
区
分
所
申 請 者
中期計画実行経費
成果報告書
医学部研究者育成支援事業
属
一般・消化器外科
氏
井手
名
貴雄
申請組織
事業名称
癌細胞選択的アポトーシス誘導物質を用いた膵癌治療の確立
研究結果の概要
各種膵癌細胞株に PL(小分子化合物)を投与することにより、
( 事 業 実 施 計 画 と 関 濃度依存的に膵癌細胞の細胞死、アポトーシス誘導能を認め
連づけながら、どこま た。
で結果が得られたか
を簡潔に記載。)
研究成果
現在学会発表及び論文発表に向け、研究を継続中である。
(平成26年度に発
表した研究論文、特
許、著書等。多数の場
合は代表的なもの。)
これからの研究計画
PL による膵癌細胞のアポトーシス誘導能を遺伝子発現レベ
( 平 成 2 6 年 度 の 結 ルの変化で検討するとともに、ヌードマウスモデルにおいて
果を踏まえ、今後どの も抗腫瘍効果を確認する。
ような計画で研究を
進めるかを簡潔に記
載。)
研究経費(26年度)
600,000 円(総計)
・消耗品費
経費使途内訳
(計画と関連づけて、 ・設備・機器
設置場所
設備費と消耗品に別
備品番号
けて記載すること。設
納入価格
備・機器に関しては設
置場所、備品番号およ
費
び 納 入 価 格 を 記 載 す ・旅
・謝
金
ること。)
・そ の 他
600,000 円(計)
円(計)
円
円(計)
円(計)
円(計)
平成26年度
経
費
区
分
中期計画実行経費
成果報告書
医学部研究者育成支援事業
所
属
氏
申 請 者
一般・消化器外科
中村淳
申請組織
一般・消化器外科
一般・消化器外科
中村淳
能城浩和
名
事業名称
トリプルネガティブ乳癌における新規治療標的分子の探索
―低酸素パスウェイに着目した網羅的解析―
研究結果の概要
(事業実施計画と関
連づけながら、どこま
で結果が得られたか
を簡潔に記載。)
低酸素誘導性因子(HIF)-1α を knock down するための siRNA
をデザインし、それを大腸菌プラスミドにインサート、マキ
シプレップにより増幅することに成功した。また、精製した
siRNA をトランスフェクションするトリプルネガティブタイ
プの乳癌細胞株をリストアップし購入した。
1.
研究成果
(平成26年度に発
表した研究論文、特
許、著書等。多数の場 2.
合は代表的なもの。)
Kubo H, Kitajima Y, Kai K, Nakamura J, et al.. Regulation and
clinical significance of hypoxia-induced expression of ANGPTL4
in gastric cancer. Oncol Lett 2015 (in press)
Morito K, Nakamura J, et al. The value of TFF3 expression in
predicting the long-term outcome and early recurrence of
colorectal cancer.
3.
Int J Oncol 2015; 46: 563-8.
Nakamura J, et al. Methylation-mediated Gene Silencing as
Biomarkers of Gastric Cancer : A Review. World J Gastroenterol
2014; 20: 11991-2006.
これからの研究計画
(平成26年度の結
果を踏まえ、今後どの
ような計画で研究を
進めるかを簡潔に記
載。)
トリプルネガティブ乳癌細胞株に、前述の HIF-1αの siRNA
をトランスフェクションする。必要機器はすでに当研究室で
所有しており、実験系も確立済みである。HIF-1α欠失乳癌
細胞株を樹立したのち、RNA を抽出、cDNA アレイ解析により
乳癌における低酸素標的遺伝子群を同定する。
研究経費(26年度)
600,000 円(総計)
・消耗品費
・設備・機器
経費使途内訳
設置場所
(計画と関連づけて、
備品番号
設備費と消耗品に別
納入価格
けて記載すること。設
備・機器に関しては設
費
置場所、備品番号およ ・旅
金
び 納 入 価 格 を 記 載 す ・謝
・そ の 他
ること。)
600,000 円(計)
0 円(計)
円
0 円(計)
0 円(計)
0 円(計)