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目次 1
2015年夏号 目
次
市場単価方式について …………………………………………………… 目次 4
市場単価の調査基準 ……………………………………………………… 目次 7
本誌の構成と見方 ………………………………………………………… 目次12
●NETIS
(新技術情報提供システム)
有用な新技術一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 前文 1
●東京都の無電柱化推進計画について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 前文 6
●積算基準類の改定について
国土交通省
土木工事積算基準等の改定について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 前文11
土木工事標準歩掛の改定について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 前文14
下水道工事積算基準の改定について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 前文17
港湾請負工事積算基準等の改定について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 前文19
農林水産省
土地改良事業等請負工事標準歩掛の改定点について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 前文25
■土木工事市場単価(主要規格:東京地区)
価格推移表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 前文30
■主な工種の概況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 前文32
■建設統計の頁 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 前文36
◆土木工事市場単価 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
〃
小規模補正済単価
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 226
◆下水道工事市場単価 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 389
〃
小規模補正済単価
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 422
439
553
558
587
■積算資料単価データベース他提携ソフト一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 612
■当会のご案内・取扱書店一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 616
◆港湾工事市場単価 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆地質調査市場単価 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆建設機械,仮設材等の賃貸料金 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆NETISにおける施工歩掛 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
本誌掲載の記事を読み,学習することは「土木学会」
価格表示について
「建設コンサルタンツ協会」のCPD教育制度の「自己
本誌に掲載している価格は,すべて「消費税抜き」で
表示しています。ご利用にあたってはご注意ください。
学習」に該当します。単位の取得につきましては,申
請する各団体により異なりますのでご確認ください。
表紙写真
【環状第2号線 築地大橋整備事業】
(撮影:東京都)
東京都では,隅田川に架かる環状第2号線築地大橋整備事業を進めている。本橋梁は,これまでの
勝鬨橋に代わり,隅田川河口から第一番目に架かる橋であり,東京の新たなランドマークとなるも
のである。
「22世紀にも建設意志が伝わる橋」をデザインコンセプトとし,優美で解放感のある3径間
連続中路式アーチ橋となっている。平成26(2014)年4∼5月に桁架設が完了し,現在,橋梁上部仕上
げ工事を進めている。
本橋を含む環状第2号線の整備により,臨海部と都心部を結ぶ交通・物流ネットワークの強化や,
地域交通の円滑化,防災性の向上などの効果が期待されるとともに,2020年東京オリンピック・パ
ラリンピック競技大会開催時において,選手村と競技会場などを結ぶ大動脈となる。
(東京都中央区)
目次 2
2015 夏号 CONTENTS
土木工事市場単価
(小規模補正済単価)
鉄
筋
工
鉄
3
筋
工
226
10
鉄 筋 工 ( ガ ス 圧 接 工 )
228
工
14
区
工
230
高 視 認 性 区 画 線 工
22
高
工
242
インターロッキングブロック工
28
インターロッキングブロック工
246
防護柵設置工(ガ ー ド レ ー ル)
34
防 護 柵 設 置 工( ガ ー ド レ ー ル )
248
防護柵設置工(ガ ー ド パ イ プ)
48
防 護 柵 設 置 工( ガ ー ド パ イ プ )
256
防護柵設置工(横断・転落防止柵)
62
防 護 柵 設 置 工( 横断・転落防止柵)
268
防護柵設置工(落 石 防 護 柵)
68
防 護 柵 設 置 工( 落 石 防 護 柵 )
272
防護柵設置工(落 石 防 止 網)
78
防 護 柵 設 置 工( 落 石 防 止 網 )
276
道
工
84
道
278
道 路 付 属 物 設 置 工
98
道
工
コンクリートブロック積工
鉄 筋 工 ( ガ ス 圧 接 工 )
区
画
路
排
線
標
水
識
構
法
設
造
置
物
面
吹
付
枠
画
視
認
路
線
性
標
付
識
線
設
物
置
工
294
116
318
122
コンクリートブロック積工
320
工
126
法
工
322
工
136
吹
工
330
構
設
造
置
工
工
水
属
画
排
鉄筋挿入工(ロックボルト工)
路
区
物
面
付
枠
146
鉄筋挿入工(ロックボルト工)
334
路
植
栽
工
336
道
路
植
栽
工
152
道
公
園
植
栽
工
168
公
園
植
栽
工
352
工
172
橋
梁
塗
装
工
356
橋梁用伸縮継手装置設置工
186
橋梁用埋設型伸縮継手装置設置工
192
橋
工
198
橋
面
防
水
工
372
薄 層 カ ラ ー 舗 装 工
202
薄
橋
梁
塗
面
装
防
水
層
カ
工
374
378
380
構 造 物 と り こ わ し 工
216
構 造 物 と り こ わ し 工
384
軟
220
軟
386
弱
地
盤
ン
処
グ
理
工
工
●特殊規格単価
盤
処
理
工
北 海 道
・区 画 線 工
面
地
(小規模補正済単価)
北 海 道
・法
弱
グ
工
コンクリート表面処理工(ウォータージェット工)
ビ
ン
装
212
ー
ビ
舗
208
ル
ー
ー
コンクリート表面処理工(ウォータージェット工)
グ
ル
ラ
グ
18
工
132
・道 路 植 栽 工
162
・区 画 線 工
230
・法
工
322
・道 路 植 栽 工
338
面
沖 縄
沖 縄
適用解説
土木工事・下水道工事市場単価の加算率・補正係数の概要
436
目次 3
下水道工事市場単価
(小規模補正済単価)
硬質塩化ビニル管設置工
390
硬 質 塩 化 ビ ニ ル 管 設 置 工
422
リブ付硬質塩化ビニル管設置工
394
リブ付硬質塩化ビニル管設置工
424
砂
工
398
砂
工
426
工
402
砕
工
428
組 立 マ ン ホ ー ル 設 置 工
406
組 立 マ ン ホ ー ル 設 置 工
430
小型マンホール工(塩化ビニル製)
410
小型マンホール工(塩化ビニル製)
432
416
取付管およびます工(塩化ビニル製)
434
工
441
車 止 ・ 縁 金 物 取 付 工
496
砕
基
石
礎
基
礎
取付管およびます工(塩化ビニル製)
基
礎
石
基
礎
港湾工事市場単価
底
面
工
444
電
気
防
食
工
500
支
保
工
448
防
砂
目
地
工
504
足
場
工
452
吸
工
508
鉄
筋
工
456
港 湾 構 造 物 塗 装 工
吊鉄筋工(吊鉄筋・吊バー)
460
(係船柱・車止・縁金物塗装)
512
型
マ
ッ
ト
出
し
防
止
工
464
ペ ト ロ ラ タ ム 被 覆 工
520
コ ン ク リ ー ト 打 設 工
468
現
場
鋼
材
止
工
472
現
場
鋼
材
工
476
か
き
落
と
し
工
480
汚
濁
防
止
濁
防
止
枠
水
上
伸
板
蓋
縮
目
地
溶
切
接
工
524
断
工
532
工
536
膜
工
540
枠
係
船
柱
取
付
工
484
汚
工
544
防
舷
材
取
付
工
490
灯 浮 標 設 置 ・ 撤 去 工
548
地質調査市場単価
地質調査
554
建設機械,仮設材等の賃貸料金
建設機械器具等の賃貸料金の見方
558
軽仮設材賃貸料金
578
建設機械器具賃貸料金
560
型枠資材賃貸料金
582
移動式クレーン作業料金
566
仮設ハウス賃貸料金
584
仮設鋼材賃貸料金
567
汚濁防止膜賃貸料金
585
調査基準
588
パラボラ工法
602
凍結抑制舗装・ザペック工法タイプ G
594
リング継手
608
バキュームブラスト工法
598
NETIS における施工歩掛
目次 4
市場単価方式について
1.市場単価とは
一般的に土木工事は,構造物の種類,規模,仕様,立地条件・施工条件または気象条件・海象条
件等の違いによって工事価格が異なるため,従来より土木工事の積算は,工事物件ごとに歩掛を用
いて行われてきました(いわゆる積上げ積算)。また,一般建設資材のように需要と供給の関係で
価格が決まる商品取引的な意味合いでの市場は存在しないものと考えられてきました。しかし,近
年の土木工事の施工形態は,受注業者による直接施工体制から工事のパーツごとに受注業者に外注
する分業施工体制に移り変わっており,施工体制の変化に伴って多くの工種で外注価格の市場が形
成されています。
このように形成された施工単位当たりの価格のうち,一定の要件を満たしたものを「市場単価」
と定義します。
解 説
市場価格は,供給側(売手)と需要側(買手)との取引が市場において成立することによって得ら
れるものです。公共土木工事においては,発注者を需要側,施工者を供給側とする関係から両者の間
には商取引が発生することになります。また,供給側においても,総合建設業者と専門工事業者(総
合建設業者)がそれぞれ需要側と供給側となって同様にさまざまな市場取引がなされており,これら
の継続的な需給関係により市場が形成されていると考えられます。
土木工事を工種別にみた場合,施工単位当たりの「価格」というものが存在し,その「価格」をも
って取引がなされているということで,こうした施工単位当たりの「価格」を『施工単価』と定義し
ています。『施工単価』は,右図の
で囲んだ部分に相当します。一般的には,元請としての施
工者である総合建設業者と協力会社(下請)としての専門工事業者(総合建設業者の場合もある)間
での市場における施工単位当たりの取引価格です。また,元請としての施工者である総合建設業者あ
るいは専門工事業者が自家施工する場合は,発注者を介しての競争入札という行為から市場原理が働
くとみなし,この場合の取引価格(実行予算)についても,施工単価の参考価格として位置付けてい
ます。
こうした施工単価のうち,次の要件を満たしたものを,市場単価と定義しています。
①「民間」と「民間」との間での取引の実例があること
(必ずしも取引の一方が専門工事業者である必要はなく,総合建設業者と総合建設業者との間の
取引等も含む)
②施工単位当たりの取引が行われていること
③「民間」と「民間」との間で良好な取引が行われていること
の 3 つです。
原則として 3 つのうち,ひとつでも満足できない場合は,市場単価が成立しないこととなります。
目次 5
市 場 単 価 の 考 え 方
需要側
供給側
/
需要側
供給側
市 場
市 場
(元 請)
(協力会社)
総合建設業者
発
注
者
専門工事業者
取引価格における
直接工事費
競 争
総合建設業者
入 札
(自家施工)
総合建設業者
◀
〔実行予算(参考価格)〕
◀
〔実行予算(参考価格)〕
(自家施工)
専門工事業者
2.市場単価方式とは
公共工事を発注する際の積算は,原則として歩掛による積上げ方式等で実施されています。これに対
して市場単価方式は,
工事を構成する一部または全部の工種について歩掛を用いず,材料費,労務費および直接経費(機
械経費等)を含む施工単位当たりの市場での取引価格を把握し,これを直接,積算に利用する方法
です。
解 説
従来,公共土木工事における直接工事費の積算にあたっては,必要な資材,労働力,建設機械など
を順次積み上げる歩掛方式がとられてきました。
しかし,「市場単価」が基本的に直接工事費(機・労・材)に相当する施工単位当たりの市場での
取引価格であることから,この「市場単価」で,そのまま積算を実施するというのが「市場単価方式」
です。
歩 掛 ( 積 上 げ ) 方 式
×
(施工単位当たりの実取引価格)
=
直
接
工
事
費
市 場 単 価
設
計
数
量
=
直
接
工
事
費
機械損料 × 歩掛数量
×
設
計
数
量
労 務 費 × 歩掛数量
単位当たり積上げ単価
材 料 費 × 歩掛数量
市 場 単 価 方 式
3.市場単価導入のメリット
(1)積算の機動性の確保
従来より資材価格については,当会をはじめとする物価調査機関の調査価格をもとに積算に用いる単
価が定められています。この考え方を一定のユニットとしての工事価格に当てはめることにより,平均的な
施工実態の変化や,社会経済動向の変化に伴う工事価格の変動を速やかに積算に反映することができま
す。
(2)市場における各種の価格決定要因の円滑な予定価格への反映
積算基準の制・改定にあたっては価格を支配する要因を抽出し,歩掛という形で各要因の価格への寄
与度を表現していますが,この方式では,価格決定要因の変化や,新たな価格決定要因の出現に対する
対応が遅れてしまいます。たとえば,施工規模の大小による単位工事量当たりの価格の違いや,市街地
工事など各種の制約条件の程度による価格の違いなどについて,現実の市場での価格決定プロセス,い
わゆる市場原理を取り込むことによって,より実態に即した積算が可能となります。
目次 6
(3)施工業者間の取引価格の基準化
市場単価では,施工業者間での取引における実勢価格を調査することとしています。これは,受注者
による直接施工を前提としている現行の積算体系に外注構造の考え方を導入するものです。受注業者の
標準的な外注価格が市場単価として公表されることにより,施工業者間の適正な取引価格が誘導され,
ひいては,施工業者全体の健全な育成にも寄与することが期待できます。
(4)発注者の積算業務の合理化・省力化
市場単価採用工種については,歩掛を用いた積上げ計算が不要となるため,積算業務の省力化につな
がり,積算業務のシステム化が遅れている自治体等においても,その効果が大きいと考えられます。
4.市場単価導入までの調査の各段階
市場単価として,本誌に掲載するまでの過程は,市場単価の成立要件が満たされると判断される工種
について,予備(港湾工事では準備)調査,試行調査を行い,最終的に本施行調査として適切であると
判断された工種について掲載しています。
予備(準備)調査
→
試 行 調 査
→
本 施 行 調 査
各段階での調査内容は次のとおりです。
(1)予備調査(準備調査)
予備調査は市場単価調査の可能性の有無を検討するために実施します。
主な調査内容は,
①市場単価の成立要件の確認等
②規格・仕様,取引条件等の確認
③試行調査へ向けた適用基準の作成
(2)試行調査
国土交通省において,一定期間積算に試行的に導入するための市場単価を調査するとともに,将来
の本施行に備えて必要な事項を整備・検討するために実施します。
主な調査内容は,
①取引価格の把握および代表値の決定
②予備調査結果より得られた適用基準の再確認
③本施行調査へ向けた適用基準の作成
(3)本施行調査
一定期間の試行調査を経たのち,本施行調査への移行が適切であると判断された工種について実施
します。本施行の調査工種に移行すると発注側の「積算基準」から歩掛が削除され,市場単価そのも
のが積算に用いられることになります。本施行後の調査結果は,本誌により公表されます。
※各市場単価工種の予備(準備)調査,試行調査,本施行調査が実施された時期については,各工種基
準頁の冒頭に記載しています。
目次 7
市場単価の調査基準
1.調査目的
全国の工事費の実態を定期的に調査し,もって官公庁および民間企業の建設工事を中心とした関
係部門において予算計画,設計,積算,監査等に必要な基礎資料を提供することを目的とします。
2.調査対象価格(工事費)と調査段階
調査対象価格は,元請業者と下請業者との間で契約した実際の取引価格を対象としています。た
だし,市場単価として公表するのは,労務費,材料費,直接経費(機械経費等)で構成される直接
工事費を対象とし,諸経費等(共通仮設費,現場管理費,一般管理費等)は含みません。
解 説
調査対象価格の範囲は,請負工事費を構成する直接工事費(労務費,材料費,直接経費)および諸
経費等(共通仮設費,現場管理費,一般管理費等)です。調査対象価格のうち,市場単価として本誌
に掲載している価格は直接工事費であり,原則として材工共としています。
なお,工事施工を専門工事業者等に外注する場合に必要となる外注経費は,現場管理費に当たりま
す。従って,現場作業員の募集や宿泊等にかかる専門工事業者の経費は,市場単価には含まれません。
請負工事費の構成
労務費
直接工事費
材料費
市場単価
(掲載価格)
直接経費
工事原価
共通仮設費
請負工事費
工事価格
間接工事費
現場管理費
諸経費等
一般管理費等
(消費税等相当額)
※ただし,工種によっては掲載価格に材料費
を含まない場合があります。
目次 8
3.調査対象事業所の選定
調査対象事業所は,調査目的に沿って選定することとし,公共工事において当該工種の工事実績
を相当程度有し,かつ信頼度の高い専門工事業者を調査対象事業所として選定しています。
解 説
(1)専門工事業化が進んでいないと判断される工種については,工事実績を有し,かつ信頼度の高い
総合建設業者を調査対象事業所として選定しています。
(2)調査対象事業所は公表していません。基本的に社外秘である取引価格情報を継続的に提供してい
ただくためには,調査対象事業所および調査内容等の守秘事項を厳守する必要があるからです。
(3)調査対象事業所から得られるデータに種々のバイアスが生じる可能性もあることから,必要に応
じて調査対象事業所を見直すことがあります。
4.調査の方法
本調査は,所定の調査票を用いた「通信調査」と調査対象事業所を直接訪問して行う「面接調査」
を併用しています。
解 説
(1)通信調査
通信調査は,所定の調査票を用いて年 4 回実施します。通信調査は広範囲に大規模な調査が可能で
すが,その性格から一面識もない事業所が調査対象となることも少なくないため,回答に対する評価
については特に慎重に行っています。
(2)面接調査
面接調査は,調査対象事業所を直接訪問し,必要な調査事項について聞き取りを行う面接調査およ
びその補完として電話による聞き取り調査を行います。通信調査により収集したデータの確認や市場
における取引の実態,相場観の確認を行っています。
なお,調査データの正確を期するため,可能な限り契約書,請書,注文書の提示または添付をお願
いし,調査データの信頼性の向上を図っています。
5.調査対象地区
全国47都道府県(港湾工事は全国39都道府県)を対象地区としています。
解 説
市場単価は,都道府県単位で単価を表示しています(地質調査市場単価は全国単位)。
ただし,離島および山間僻地等で,明らかに単価が異なると判断される地域は対象外としています。
目次 9
6.調査期間
下記の発刊月の直前3ヵ月間
(下水道工事については6ヵ月間)を調査期間としています。
解 説
(1)土木・港湾・地質調査は年 4 回,以下の期間に調査を実施しています。
発刊月
調査期間
4 月(春号)
12 月中旬∼ 3 月上旬
7 月(夏号)
3 月中旬∼ 6 月上旬
10 月(秋号)
6 月中旬∼ 9 月上旬
1 月(冬号)
9 月中旬∼ 12 月上旬
(2)下水道調査は,年 2 回,以下の期間に調査を実施しています。
発刊月
調査期間
4 月(春号)
9 月中旬∼ 3 月上旬
10 月(秋号)
3 月中旬∼ 9 月上旬
7.調査対象工事
原則として調査期間内に契約した工事で,官(国・県・市町村等)
,民(民間土木工事)を
問わず,本調査の対象としています。
※ 港湾工事においては,港湾・漁港・海岸工事を本調査の対象としています。
8.調査事項
現行の価格水準を把握するとともに,騰落の状況や,今後の見通しについて確認します。
また,取引価格の背景として,需給状況,経済環境の変化等に関する情報も併せて収集します。
目次 10
9.価格の決定方法
原則として,取引の頻度が最も高い取引価格(最頻値)をもって代表値(掲載価格)とします。
ただし,価格データのばらつきが大きく最頻値が特定できない場合は,工種の特性,市場の性格等
を踏まえ,価格以外の各種情報も総合判断の材料に加え価格決定します。
解 説
調査価格については,以下の過程を経て分析・決定・審査・公表します。
データ収集
通信調査
集計・分析
掲載価格の決定と審査
別掲(下記参照)
集 計 結 果
面接調査
本誌にて公表
調 査 対 象 事 業 所
1.地区別分類
2.規格・仕様確認
3.未記入事項確認
4.施工条件等確認
5.内訳金額等確認
6.直接工事費と諸経費の分離確認
1.市況・相場
2.取引状況
3.地域・規格間格差
4.通信調査結果の確認
5.最新データの確認
過去の経緯
直接工事費を構成する要素の市況動
向・価格水準
掲載価格の決定と審査
仮価格の決定
担当部門における審査・承認
価格審査委員会での審査
疑義が生じた場合,
次回調査への課題とする
10.調査結果の承認
掲載価格の決定にあたっては,定期的に価格判定会議等を開き,総合的にチェック・検討の上,
代表値(掲載価格)を決定し,その結果を責任者が承認しています。
解 説
価格判定会議では,面接調査等で得られた工事費の特性,市場の性格等を反映した各種情報も総合
判断の材料に加えています。なお,価格判定会議で疑義が生じた場合は,再調査実施の必要性を検討
するものとしています。
目次 11
11.審 査
11-1.内部審査
担当部門による価格チェックのほか,審査部門(審査室)が以下の審査を行います。
(1)調査結果に関すること
(2)調査手法に関すること
(3)事後審査
解 説
(1)調査結果に関しては,掲載価格が市場の取引実態を反映しているか,地区間格差・規格間格差・
工法による格差は整合が確保されているか等を審査します。
(2)調査手法に関しては,調査対象事業所は適切な方法で選定されているか,価格データは適切な方
法で収集されているか,価格以外の周辺情報は信頼度の高い情報源に拠っているか等を審査しま
す。
(3)事後審査は,掲載価格の変動率チェック,他資料とのデータの比較等を審査します。
11-2.外部審査
「価格審査委員会」が,調査結果の審査を行っています。価格審査委員会で疑義を指摘された事
項は,次回調査への課題とします。
解 説
「価格審査委員会」は,毎号(四半期ごと)
,本誌に掲載する主要工事費について,その妥当性を検
証します。審査は,価格変動した工種・地区の需給動向,市況動向等の検証を中心に行われます。委
員会は,工学関係の大学研究者,研究機関研究員,設計積算実務者の有識者によって構成されています。
12.その他
「価格調査評価監視委員会」による調査全般に対する提言。
解 説
「価格調査評価監視委員会」は当会の実施する価格調査全般にわたり,その妥当性・透明性を高め,
利用者の信頼性を向上させることを目的として平成 15 年 10 月に設置されたものです。委員会では次
のように評価・監視が行われます。
(1)定期刊行物に掲載された価格・工事費について発刊後審議をします。
(2)価格審査基準の審査および調査手法,調査プロセス,全般の監視を通じて,価格の調査の透明性・
妥当性を審査します。
(3)審議対象資材,工事費は委員会が任意に選定します。
(4)監視の結果,改善すべき事項として指摘された場合は,その講じた改善措置とともに本誌等で公
表します。
価格調査評価監視委員会委員名簿(五十音順)
木下
昌 木下公認会計士事務所 公認会計士・税理士
小林 誠治 (一財)公会計研究協会 参与
小林 康昭 足利工業大学 総合研究センター 研究員 工学博士
榊原
渉 (株)野村総合研究所 経営革新コンサルティング部 グループマネージャー
塩田 克彦 (株)NTT ファシリティーズ 建築事業本部 CM 部部長 (公社)日本建築積算協会監事
關
豊 ジェイアール東日本コンサルタンツ(株) 常務取締役営業本部長兼営業部長 工学博士
目次 12
本誌の構成と見方
1.本誌の構成
季刊『土木施工単価』は,以下の項目で構成されています。
季 土 木 施 工 単 価
刊
市場単価方式の解説
土木工事市場単価
工種別適用基準
単
下水道工事市場単価
タ
価
デ
ー
タ
価
デ
ー
タ
工種別適用基準
単
別 土木施工単価の解説
冊
ー
工種別適用基準
単
地質調査市場単価
デ
工種別適用基準
単
港湾工事市場単価
価
価
デ
ー
タ
適用基準の解説
※
港湾工事市場単価の適用フロー・積算事例
※別冊「土木施工単価の解説」
別冊「土木施工単価の解説」には,土木工事市場単価における適用基準の解説や港湾工事市場単価を使
用した積算事例,適用方法を図示したフローチャートを掲載しています。
2.留意事項
(1)掲載単価と消費税
掲載単価はすべて“円”表示,および,“消費税抜き”で表示しています。
(2)単価データ表示の特例
取引実例がない場合や取引価格の把握が困難な場合は,次の表示をする場合があります。
「−」流通なし,または当該地区において取引例がない場合の記号です。
(3)補正係数が 2 種類以上重複する場合
市場単価の算定にあたって,補正係数が 2 種類以上重複する場合は下記のとおり算出します。
土木,下水道:Q=P× K1 × K2,港湾:Q=P×(1 + K1)×(1 + K2)
Q:「市場単価」(補正後の単価)
P:「標準の市場単価」
(本誌に掲載している単価であり,標準的施工規模における調査
価格)
K:補正係数
目次 13
3.本誌の見方
本誌は,工種ごとに適用基準と単価データから構成されています。市場単価は,現場や作業条件等に
よって単価が大きく影響を受けますので,適用基準を十分ご理解のうえご利用ください。
【適用基準頁】
適用基準欄
各工種ごとに,市場単価の適用
範囲や,加算率などの補正係数
を表示しています。
【単価データ頁】
規格仕様欄
単価データ欄
刊行物掲載価格情報等のご利用にあたって
当会が発行する「積算資料」「土木施工単価」「建築施工単価」などの刊行物および「積算資料電子版」「積算
資料別冊」
「価格情報誌 PDF 版」などの電子商品に掲載しております資材価格,工事費,料金,市場単価など(以
下「掲載価格」)は,当会が独自に企画・調査・研究・編集したものであり,当会が著作権を保有しております。
また,この「掲載価格」をもとに作成した「価格データ(ファイル)」についても,同様に当会が著作権
を保有しております。
このため
「掲載価格」
および
「価格データ(ファイル)
」
のご利用にあたって,下記の事項に該当する場合には,
あらかじめ当会の許諾が必要でありその範囲内において利用ができます。
なお,当会との契約を別途締結している場合にはその範囲内でご利用ができます。ご不明な点はお問い合
わせください。
1.
「掲載価格」および「価格データ(ファイル)
」の全部または一部を複製,転載,翻案,翻訳する場合。
2.
「掲載価格」および「価格データ(ファイル)
」の全部または一部,あるいはその価格を用いて加工した
ものを紙媒体,電子媒体,ネットワーク,インターネットなどを利用して販売,譲渡,貸与,配布,公表・
公開する場合。
3.
「掲載価格」および「価格データ(ファイル)
」の全部または一部,あるいはその価格を用いて加工した
ものを紙媒体,電子媒体,ネットワーク,インターネットなどの手段により複数のコンピュータで共同利
用できるようにする場合。
目次 14
港湾工事市場単価 市場単価は○印の工種を対象とし,これ以外の工種には適用できない。
コンクリート工
項 目
工 種
底面工 マット工 支保工 足場工 鉄筋工 吊鉄筋工 型枠工
コンクリート 伸 縮
止水板工 上蓋工
打設工 目地工
1節 浚渫・土捨工
2節 海上地盤改良工
3節 基 礎 工
基礎ブロック製作
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4節 本 体 工
4.1 ケーソン式
ケーソン製作
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ケーソン進水据付工
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蓋コンクリート
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蓋ブロック製作
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方塊製作
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セルラーブロック製作
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L型ブロック製作
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蓋コンクリート
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蓋ブロック製作
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場所打コンクリート
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水中コンクリート
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4.5 鋼 矢 板 式
鋼矢板切断
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4.6 鋼 杭 式
鋼杭切断
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被覆ブロック製作
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根固ブロック製作
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上部コンクリート(重力・鋼矢板式)
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上部コンクリート(桟橋式)
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現場鋼材溶接
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係船柱基礎コンクリート
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係船柱取付
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防舷材取付
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車止・縁金物取付
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電気防食取付
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8節 消 波 工
異形ブロック製作
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○※
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9節 裏込・裏埋工
防砂目地板取付
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防砂シート敷設
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サンドドレーン工
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サンドコンパクションパイル工
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4.2 ブロック式
4.3 場 所 打 式
4.4 捨石式・捨ブロック式
5節 被覆・根固工
6節 上 部 工
7節 付 属 工
10節 埋 立 工
11節 陸上地盤改良工
12節 土 工
13節 舗 装 工
14節 維持補修工
15節 構造物撤去工
維持塗装工
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下地処理工
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ペトロラタム被覆
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コンクリート取壊し
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現場鋼材溶接・切断工
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清掃工
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汚濁防止膜設置・撤去・移設工
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汚濁防止枠設置・撤去工
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灯浮標設置・撤去
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16節 仮 設 工
17節 雑 工
共通仮設費
4節 事業損失防止施設費
5節 安 全 費
※異形ブロック製作の鉄筋工は「土木工事・鉄筋工(一般構造物)」を適用する。
目次 15
により積算を行う工種
陸上地盤改良工
付 属 工
維持補修工
雑 工
事業損失防止施設費 安全費
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○
摘
要
裏込工
防砂目地 防砂シート
係船柱 防舷材 車止・縁金物 電気防食
維 持 かき落 ペトロラタム 構造物 現場鋼材溶接工 かき落 汚濁防止膜設置・撤去・移設 灯浮標
SD工 SCP工
塗装工
板取付工 敷 設
取 付 取 付 取 付 取 付
塗装工 とし工 被 覆 とりこわし工 現場鋼材切断工 とし工 汚濁防止枠設置・撤去 設置・撤去
ISO9001認証登録
全国調査・研究部門
資材価格、労働者賃金、料金、工事費、建設投資及
び一般経済に関する調査・研究並びに付帯サービス
目 次
土木工事市場単価
土木工事 市場単価
1
(小規模補正済)
…………
14
(230)
高視認性区画線工
…………
22
(242)
インターロッキングブロック工
…………
28
(246)
防護柵設置工(ガードレール)
…………
34
(248)
防護柵設置工(ガードパイプ)
…………
48
(256)
防護柵設置工(横断・転落防止柵)…………
62
(268)
防護柵設置工(落石防護柵)
…………
68
(272)
防護柵設置工(落石防止網)
…………
78
(276)
道路標識設置工
…………
84
(278)
道路付属物設置工
…………
98
(294)
排水構造物工
………… 116
(318)
コンクリートブロック積工
………… 122
(320)
法面工
………… 126
(322)
吹付枠工
………… 136
(330)
鉄筋挿入工(ロックボルト工)
………… 146
(334)
道路植栽工
………… 152
(336)
公園植栽工
………… 168
(352)
橋梁塗装工
………… 172
(356)
橋梁用伸縮継手装置設置工
………… 186
( − )
橋梁用埋設型伸縮継手装置設置工 ………… 192
( − )
橋面防水工
………… 198
(372)
薄層カラー舗装工
………… 202
(374)
グルービング工
………… 208
(378)
コンクリート表面処理工(ウォータージェット工)………… 212
(380)
構造物とりこわし工
………… 216
(384)
軟弱地盤処理工
………… 220
(386)
施工歩掛
区画線工
NETISにおける
(228)
地質調査市場単価・賃貸料金
10
港湾工事市場単価
…………
小規模補正済単価
鉄筋工(ガス圧接工)
下水道工事市場単価
(226)
下水道工事市場単価
3
土木工事市場単価
…………
小規模補正済単価
鉄筋工
予 備 調 査:平成3年度
試 行 調 査:平成4年度
本施行調査:平成5年度∼
鉄筋工/3
筋
土木工事市場単価
鉄
工
1.適用範囲
本資料は,市場単価方式による,鉄筋工に適用する。
1−1 市場単価が適用できる範囲
(1)河川,海岸,道路,水路,コンクリート橋梁,鋼橋用およびコンクリート橋(PCコンポ橋,PC合成桁
橋)用床版(PC床版は除く)等の鉄筋構造物の加工・組立,および差筋(削孔等を行うあと施工アンカー
は除く)
,場所打杭の鉄筋かごの加工・組立。
(2)鉄筋径は,D10(φ9)以上D51(φ51)以下とする。
1−2 市場単価が適用できない範囲
(1)表1.
1に示す工種。
(2)ダム本体工事における鉄筋工。
(3)鉄筋加工,もしくは,鉄筋組立のみ。
(4)場所打杭の鉄筋かごで,無溶接工法にて加工・組立を行う場合。
(5)25t吊以下のトラッククレーンおよびラフテレーンクレーン以外のクレーンを使用する場合。
(6)その他,規格・仕様等が適合しない場合。
表1.1
・コンクリートブロック積(張)の連結ブロック等の連結用鉄筋工
・コンクリート舗装工
・道路維持修繕の橋梁地覆補修工
・ポストテンション桁製作
・PC橋架設工
・ポストテンション場所打ホロースラブ橋
・ポストテンション場所打箱桁橋
・伸縮装置工
・コンクリート山止め壁工の場所打連続壁工
・無溶接工法にて加工・組立を行う場所打杭の鉄筋かご
・その他(特に加工・組立が困難な構造物)
2.市場単価の設定
2−1 市場単価の構成と範囲
市場単価で対応しているのは,機・労・材の○およびフロー図の実線の部分である。
運
○
○
×
し
搬
組
材
小
労
加
小
機
卸
市場単価
運
立
搬
工
鉄筋工
荷
工 種
(注)1.単価は材料費を含まない。ただし,結束線,スペーサなどの副資材を含む。また,25t吊以下のトラッククレーン
およびラフテレーンクレーンを必要とする場合の賃料を含む。
2.ガス圧接費および機械継手費は含まない。
土木施工単価 2015・夏
土木工事市場単価
4/鉄筋工
2−2 市場単価の規格・仕様
鉄筋工の市場単価の規格・仕様区分は,下表のとおりである。
表2.1 規格・仕様区分
規
格 ・ 仕
様
適
用
一般構造物
構造物の鉄筋の加工・組立。
場所打杭用かご筋
場所打杭用鉄筋かごの加工・組立。
基
準
単位
t
(注)1. クレーン使用を標準とする。
2. 規格・仕様区分における「場所打杭用かご筋」は,かご筋をあらかじめ掘削孔内以外において組み立てる場合に
適用し,掘削孔内でかご状に組み立てる場合については「一般構造物」を適用する。
2−3 加算率,補正係数
(1)加算率・補正係数の適用基準
表2.
2
規
格 ・ 仕
様
記号
適
用
基
準
加 算 率
S0
標 準
S1
1工事の施工規模が標準より小さい場合(10t未満)は,対象となる規格・仕
様の単価を率で加算する。複数の規格・仕様区分を含む工事の施工規模の判
定は,1工事における全規格・仕様の全体数量で判定する。
施工規模
備考
全体
数量
1) 補正係数1(必要条件を選択)
K1
通常勤務すべき1日の作業時間(所定労働時間)を7時間以下4時間以上に制
限する場合は,対象となる規格・仕様の単価を係数で補正する。
夜間作業
K2
通常勤務すべき時間(所定労働時間)帯を変更して,作業時間が夜間(20時
∼6時)にかかる場合は,対象となる規格・仕様の単価を係数で補正する。
トンネル内作業
K3
トンネル内の鉄筋組立作業を伴う場合,単価を係数で補正する。
法面作業
K4
勾配が1:1.5より急勾配の場合,単価を係数で補正する。
K5
1単位当たり構造物のうち,太径鉄筋の割合が10%以上20%未満の場合は,
対象となる規格・仕様の単価を係数で補正する。
補
時間的制約を受ける場合
正
係
数
1
太径鉄筋
K6
K7
対象
1単位当たり構造物のうち,太径鉄筋の割合が20%以上40%未満の場合は, 構造
対象となる規格・仕様の単価を係数で補正する。
物別
数量
1単位当たり構造物のうち,太径鉄筋の割合が40%以上の場合は,対象とな
る規格・仕様の単価を係数で補正する。
(注)1.太径鉄筋(D38以上D51以下)の割合が10%以上の場合は,係数で補正する。
ただし,太径鉄筋の割合が10%未満の場合は,係数の補正は行わない。
2.太径鉄筋の補正係数は,1単位当たり構造物の単価を係数で補正する。
3.太径鉄筋の割合は,以下の方法で計算する。
太径鉄筋の割合=
土木工事市場単価
1単位当たり構造物の設計太径鉄筋質量
1単位当たり構造物の設計鉄筋質量
土木施工単価 2015・夏
対象
数量