第140期 報告書

第
140期
報告書
2015.3.31
▲
YAMASHINA
REPORT
2014.4.1
証券コード:5955
トップメッセージ
Top Message
未来と成長の為の更なる「挑戦」へ。
株主の皆様へ
株主の皆様におかれましては、ますますご清祥のこ
ヤマシナとなら、こんな軽量化が実現できる、こん
とと拝察申し上げます。また、日ごろより格別のお引
なに納期短縮が図れる、これだけ総コストの逓減が出
き立てを賜り誠にありがとうございます。ここに2015
来る、などという気づきと感動のご提供。
年3月期(平成26年4月1日~平成27年3月31日)の当
社グループの報告書をお届けいたします。
このためには人材、設備、財務、情報という経営資
源の充実とM&Aも含めた事業基盤の拡大、これらを、
日本の金属部品産業は、リーマンショック以後、顧
客の海外生産化による需要の変化、新興国メーカーの
常に顧客の言葉で語りながら有機的に機能させる企業
力が必要です。
安価な製品との競争という環境にさらされています。
従来のように品質や製造技術だけ提供できれば需要先
から安定的に受注が確保できるという環境ではなくな
りつつあります。
ヤマシナは2017年におかげさまで100周年を迎えま
す。
この記念すべき年に向け、ダイナミックな攻めの姿
勢で更なる規模の拡大と企業力の充実を目指します。
このような中、どのように成長し続けるかは重要な
課題です。
未来と成長の為の更なる「挑戦」へ。
倍旧のご指導とご期待を、どうかよろしくお願い申
顧客が意識する以上の価値を具現化し、ご提供し続
し上げます。
ける。
このことが、この新しい環境下でも新たな顧客を創
造し、未来永劫のお付き合いをいただけるビジネスの
力の源であると考えています。
1
代表取締役社長
セグメント別概況
Segment Information
金 属 製 品 事 業
主要取引先である自動車業界において、国内の生産・販売が停滞していることで、経
営環境は厳しくなっておりますが、昨年9月に新たに株式会社LADVIKを子会社化した
ことで、事業規模の拡大と事業シナジー効果による利益の確保に努めてまいりました。
70.9%
その結果、売上高は4,535百万円(前連結会計年度比35.5%増)となりました。
電 線・ケ ー ブ ル 事 業
既存主要顧客の在庫調整等により、受注の確保に苦戦したことで、厳しい状態が続い
ており、円安による海外品の国内取込等による改善に努めております。
その結果、売上高は1,606百万円(前連結会計年度比6.1%減)となりました。
25.1%
不 動 産 事 業
不動産事業においては、収益物件の稼働率が安定的に推移したことと、継続的なメン
テナンスに努めたことにより管理費用等についても改善し、増収増益となりました。
その結果、売上高は240百万円(前連結会計年度比4.9%増)となりました。
3.8%
その他 の 事業
その他事業は、主として投資事業および売電事業から構成されております。投資事業
については一定の投資枠内で安全性の高い資産に投資対象を限定することにより、売
電事業においてはソーラーパネルの設置を保有不動産の有効活用目的に限定すること
0.2%
で、それぞれの事業リスクの低減に努めております。
その結果、売上高は13百万円(前連結会計年度比132.5%増)となりました。
2
連結財務諸表(要旨)
連結貸借対照表
売上高
項 目
前 期
当 期
平成26年3月31日現在
平成27年3月31日現在
流動資産
5,200,582
5,807,350
固定資産
6,659,879
7,958,280
有形固定資産
6,304,923
7,019,686
無形固定資産
43,298
157,228
311,657
781,365
11,860,461
13,765,630
流動負債
1,190,506
2,571,925
固定負債
1,602,505
1,918,525
負債合計
2,793,012
4,490,450
株主資本
7,680,861
7,839,727
資本金
90,000
90,000
資本剰余金
6,553,308
6,553,308
利益剰余金
1,169,273
1,328,148
自己株式
△131,719
△131,729
50.00
その他の包括利益累計額
1,386,587
1,435,452
40.00
その他有価証券評価差額金
2,000
12,895
土地再評価差額金
1,384,587
1,422,557
純資産合計
9,067,449
9,275,180
11,860,461
13,765,630
(百万円)
資産の部
8,000
6,394
6,000
5,148
5,293
POINT
1
4,000
2,000
0
投資その他の資産
平成25年3月期 平成26年3月期 平成27年3月期
資産合計
営業利益
負債の部
(百万円)
300
264
283
250
200
150
159
50
0
平成25年3月期 平成26年3月期 平成27年3月期
1株当たり純資産
(円)
70.00
64.57
65.16
66.66
60.00
30.00
20.00
10.00
0
POINT
2
純資産の部
100
3
(単位:千円)
年度別
平成25年3月期 平成26年3月期 平成27年3月期
負債・純資産合計
Financial Statements
連結損益計算書
項 目
POINT
3
(単位:千円)
年度別
前 期
25 年 4 月 1 日から
26 年 4 月 1 日から
(平成
(平成
平成 26 年 3 月 31 日まで )
平成 27 年 3 月 31 日まで )
売上高
5,293,361
6,394,924
売上原価
4,279,912
5,204,869
売上総利益
1,013,448
1,190,055
販売費及び一般管理費
749,158
906,915
営業利益
264,289
283,140
営業外収益
40,713
71,704
営業外費用
16,427
22,410
288,574
332,434
経常利益
特別利益
1,249
5,581
特別損失
20,499
25,129
269,325
312,886
38,150
10,304
税金等調整前当期純利益
法人税、住民税及び事業税
法人税等調整額
△10,081
4,556
少数株主損益調整前当期純利益
241,257
298,025
当期純利益
241,257
298,025
連結キャッシュ・フロー計算書
項 目
POINT
4
当 期
年度別
(単位:千円)
前 期
当 期
25 年 4 月 1 日から
26 年 4 月 1 日から
(平成
(平成
平成 26 年 3 月 31 日まで )
平成 27 年 3 月 31 日まで )
営業活動によるキャッシュ・フロー
523,172
677,959
投資活動によるキャッシュ・フロー
△139,018
△897,220
財務活動によるキャッシュ・フロー
△332,508
△206,482
現金及び現金同等物に係る換算差額
3,126
―
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)
54,771
△425,743
現金及び現金同等物の期首残高
1,757,386
1,812,158
現金及び現金同等物の期末残高
1,812,158
1,386,414
POINT
1
流動資産
流動資産は前期末と比べ606百万円の増加とな
りました。この主な要因は、受取手形及び売掛
金の増加663百万円、棚卸資産の増加260百万円、
短期貸付金の増加 211 百万円、繰延税金資産の
増加 82 百万円、未収入金の増加 66 百万円、現
金及び預金の減少725百万円等によるものです。
POINT
2
流動負債
流動負債は前期末と比べ1,381百万円の増加と
なりました。この主な要因は、短期借入金の増
加 766 百万円、支払手形及び買掛金の増加 390
百万円、未払金の増加115百万円等であります。
POINT
3
経常利益
「挑戦」をスローガンとして、新製品開発、新
商材取込等による営業拡大と更なる意識改革に
よる徹底的なムダの排除に取り組み、平成26年
9 月には主力事業である金属製品事業の拡大を
目的に新たな子会社を取得する等、グループ企
業価値の向上に向けて注力してまいりました。
その結果、経常利益は332百万円(前連結会計
、当期純利益は298百万円(前
年度比15.2%増)
連結会計年度比23.5%増)となりました。
POINT
4
営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果得られた資金は677百万円とな
りました。
税金等調整前当期純利益312百万円、減価償却
費 263 百万円、売上債権の減少 158 百万円等の
収入が仕入債務の減少109百万円等の支出を上
回ったことによるものです。
4
トピックス
Topics
CFRPの締結に挑戦
比重は鉄の4分の1、比強度は10倍である炭素繊維複合材料「CFRP」
用の締結部品の開発にチャレンジしています。
CFRPの利用は自動車等の軽量化に大きく貢献するといわれ、ヨーロ
ッパの自動車メーカーでは量産車での採用を始めています。しかし、金
属のねじを用いた締結には、腐食や素材の剥離の課題が存在し、締結に
は今だ高価な接着材などが利用されています。
当社では、これらの課題を克服し、自動車の軽量化とコストダウンに
貢献するCFRP用タッピンねじとインサートナットの開発を、国の助成
制度を利用しスタートしています。
株式会社LADVIKとの協働開始
第140期に完全子会社した精密プレス品メーカー「LADVIK」
との協働が現場レベルでも始まっています。
営業面では、互いの顧客に相手の製品を紹介したり同行訪問
することで、引き合いも増加しています。生産面では、仕入や
外注先の選定など、活発に情報交換を行い、原価低減に貢献し
ています。
情報提供の巾が広がったとお客様からもご好評をいただいて
おります。
5
クルマの軽量化技術展に出展
2015 年1月 14 日~16 日に東京ビッグサイトにて開催され
た『クルマの軽量化技術展』に出展しました。
自動車メーカーの設計者の方を中心に大変多くの方にご来
場いただきました。
会社情報・株式情報
Company・Stock Information
株式の状況(平成27年3月31日現在)
会社概要(平成27年3月31日現在)
発行可能株式総数 :240,000,000株
商
号
株式会社ヤマシナ
発行済株式の総数 :139,150,190株(自己株式4,461,575株を除く。)
設
立
1917年(大正6年)9月1日
株 主 数 :12,930名(前期末比251名増)
大株主(平成27年3月31日現在)
株 主 名
当社への出資状況
持株数(株)
VTホールディングス株式会社
47,300,400
久保 和喜
7,100,000
株式会社前島電気工業社
3,200,000
有限会社久和インベストメント
2,550,000
有限会社和久インベストメント
2,200,000
株式会社SBI証券
2,189,400
小西 静馬
1,291,900
千葉 浩
1,160,000
広布 文夫
1,150,000
渡辺 昌子
1,087,100
持株比率(%)
33.99
5.10
2.30
1.83
1.58
1.57
0.93
0.83
0.83
0.78
(注) 当社は自己株式4,461,575 株を保有しておりますが、上記大株主から
除いております。また、持株比率は自己株式を控除して計算しており
ます。
所有者別株式分布状況(平成27年3月31日現在)
金融機関
0.75%
自己名義株式
3.11%
証券会社
4.08%
その他の法人
39.98%
本 社 ・ 工 場
京都市山科区東野狐藪町16番地
資
数
9,000万円
102名
容
金属製品の企画・製造・販売
所
京都営業所
本
従
業
事
業
営
金
員
内
業
中部営業所
東京営業所
九州営業所
役員一覧(平成27年6月24日現在)
代表取締役社長
堀 直 樹
取
締
役
宮 浦 雄 次
取
締
役
古 川 泰 司
取
締
役
木 村 隆 宣
取
締
役
伊 藤 誠 英
取
締
役
李 載 浩
常 勤 監 査 役
堀 内 美喜雄
監
査
役
山 内 一 郎
監
査
役
豊 田 幸 宣
(注) 取締役 伊藤誠英および取締役 李載浩は社外取締役であります。
監査役 山内一郎および監査役 豊田幸宣は社外監査役であります。
個人・その他
50.79%
外国法人等
1.29%
6
株主メモ
事
業
年
度
毎年4月1日から翌年3月31日まで
定 時 株 主 総 会
毎年6月開催
基
定時株主総会 毎年3月31日
期末配当 毎年3月31日
中間配当 毎年9月30日
準
日
そのほか必要があるときは、
あらかじめ公告して定めた日
株式に関する住所変更等のお手続きについてのご照会
証券会社の口座をご利用の株主様は、三井住友信託銀行株式会
社ではお手続きができませんので、取引証券会社へご照会くだ
さい。
証券会社の口座をご利用でない株主様は、下記電話照会先まで
ご連絡ください。
株主名簿管理人および
特別口座の口座管理機関
東京都千代田区丸の内一丁目4番1号
三井住友信託銀行株式会社
株主名簿管理人
事 務 取 扱 場 所
大阪市中央区北浜四丁目5番33号
三井住友信託銀行株式会社 証券代行部
郵 便 物 送 付 先
〒168-0063
東京都杉並区和泉二丁目8番4号
三井住友信託銀行株式会社 証券代行部
電 話 照 会 先
0120-782-031(フリーダイヤル)
インターネット
ホ ー ム ペ ー ジURL
http://www.smtb.jp/personal/agency/
index.html
電子公告により行う。
公告掲載URL http://www.kk-yamashina.co.jp
公 告 の 方 法
ただし、電子公告によることが出来ない事
故、その他やむを得ない事由が生じたとき
は、日本経済新聞に公告いたします。
上場金融商品取引所
東京証券取引所
特別口座について
株券電子化前に「ほふり」
(株式会社証券保管振替機構)を利
用されていなかった株主様には、株主名簿管理人である上記の
三井住友信託銀行株式会社に口座(特別口座といいます。)を
開設しております。特別口座についてのご照会および住所変更
等のお届出は、上記の電話照会先にお願いいたします。