<新規受託開始項目 totalP1NPのご紹介>

NR25029_別紙
<新規受託開始項目 total P1NPのご紹介>
◆total P1NP と intact P1NP の違い
P1NP はⅠ型コラーゲンの生成過程で骨芽細胞から血中に放出される代謝産物で
す。血中では三量体分子と単量体分子が存在し、intact P1NP は三量体分子のみを
検出するのに対し、total P1NP は三量体分子と単量体分子を検出しますので、骨
形成をより正確に反映しえるとされています。
◆total P1NP のお勧めポイント
total P1NP と intact P1NP の相関性は非常に良好です。また、intact P1NP と
比べて検査所要日数が大幅に短縮され、測定範囲も拡大されることから、診療にお
いてとても有用な検査項目です。
≪total P1NP と intact P1NP の検査方法、所要日数、基準値、測定範囲の比較≫
total P1NP
intact P1NP
項目
コード
591
3457
検査
方法
ECLIA法
RIA2抗体法
所要
日数
1~2日
4~8日
基準値
M 18.1~74.1
F 閉経前 16.6~69.6
閉経後 26.6~97.5
(ng/mL)
M 19.0~83.5
F 閉経前 17.1~64.7
閉経後 21.9~79.1
(μg/L)
測定範囲
5~1200 (ng/mL)
5~250 (μg/L)
検出
三量体分子と単量体分子
三量体分子のみ
≪total P1NP と intact P1NP の相関図≫
(ng/mL)
350
y = 1.0114x + 2.1639
γ = 0.9857
n=94
totalP1NP
300
250
200
150
100
50
0
0
50 100 150 200 250 300 350
【参考資料】
曽根照喜・大成和寛:各種マーカーとその特徴
intactP1NP
(μg/L)
3.P1NP
(西沢良記・三浦雅一・稲葉雅章編:骨代謝マーカー改訂版、医薬ジャーナル社)