平成27年度 認知症介護実践リーダー研修実施要領 1.趣旨 認知症介護技術の向上を図り、もって認知症高齢者に対する介護サービスの充実を図る ため、認知症介護にかかる知識をさらに深め、施設・事業所において、ケアチームを効果 的・効率的に機能させる能力を有した指導者(リーダー)を養成します。 2.実施主体および実施機関 実施主体:滋賀県 実施機関:社会福祉法人 滋賀県社会福祉協議会(以下、事務局) 3.研修対象者 下記の介護保険施設・事業所等に従事する介護職員および看護職員であって、認知症介 護の実務経験が概ね5年以上あり、かつ、「認知症介護実践者研修(含旧基礎課程)」修 了後、1年以上経過している、次の(1)または(2)の者を対象とします。 (1)義務づけ研修対象者 指定認知症対応型共同生活介護事業所で短期利用共同生活介護の指定を受けようとす る事業所において、本研修修了者がいない場合、受講が義務づけられています。 (2)自己研鑽のための受講希望者 (1)以外の受講を希望する者。 ※本研修の受講対象となる介護保険施設・事業所等 ①介護老人福祉施設 ②介護老人保健施設 ③介護療養型医療施設 ④通所介護事業所 ⑤通所リハビリテーション事業所 ⑥訪問介護事業所 ⑦訪問看護事業所 ⑧特定施設入居者生活介護事業所 ⑨短期入所生活介護事業所 ⑩地域密着型サービス事業所(認知症高齢者グループホーム事業所、小規模多機能 型居宅介護事業所、認知症対応型デイサービス事業所、複合型サービス事業所、 定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所) 4.研修定員 60名 (各施設・事業所1名とします。) 5.研修日程等 日 程 申し込み期限(事務局必着) 平成27年 7月8日(水)~平成27年10月8日(木) 平成27年5月15日(金) 内容:講義・演習8日間 職場実習4週間 研修まとめ2日間 ※ 詳細は、別添「平成 27 年度 研修プログラム」を参照してください。 6.受講申込方法 所属する職員の研修受講を希望する施設・事業所は、「受講申込書(別紙様式1)」 および「受講者の実践者研修(旧基礎課程)修了証の写し」を下記の提出先に送付してく ださい。 なお、FAXでの申し込みは受け付けません。 【提出先】 (1)義務づけ研修対象者 → 各市町担当課 へ提出してください。 ※ 市町担当課で取りまとめていただき、市町の推薦書(別紙様式2)を 添えて申し込み期限までに事務局まで送付してください。 (2)自己研鑽のための受講希望者 → 事務局へ直接送付してください。(申し込み期限を厳守してください。) 8.受講者の決定 受講の可否にかかわらず通知します。 定員を超えて応募があった場合は、「義務づけ研修」対象者を優先するとともに、申込 書に記載された介護実務経験や施設・事業所における職務等を勘案して選考します。 (1)義務づけ研修対象者 → 各市町長および各施設・事業所の長に通知します。 (2)自己研鑽のための受講希望者 → 各施設・事業所の長に通知します。 9.事前課題の提出等 (1) 事前レポートの提出 受講決定後、下記のテーマについてのレポートを平成 27 年 6 月 12 日(金)までに事 務局あて提出してください。 <テーマ> 「実践者研修を終えて、認知症介護の資質の向上のためにあなたが取り組んできた内 容と、この研修で学びたいこと」について 600 字~800 字で記述してください。 (2) 本研修の副読本「第2版 新しい認知症介護(実践リーダー編)」(中央法規)を購入 のうえ、研修までに読んでおいてください。 10.受講料等 (1) 受講料 26,790円 受講決定後、指定する期日までに振り込みにてお支払いください。 ※受講決定後に受講料を納付された後は、受講者都合による返金はいたしませんの でご了承ください。 (2) その他 教材費(テキスト本等)が必要な場合は実費負担とします。 11.修了証書の交付 全日程・全課目を修了した者に修了証書を交付します。 (遅刻・早退・欠席の場合はレポートや補講等の対象となり、修了証書を交付できない 場合があります。) 12.その他 (1)受講決定後、参加できなくなった場合は、事務局あて早急に連絡をしてください。 (2)受講態度の良くない方は、退室していただく場合または修了を認めない場合がありま す。 (3)昼食は各自でご用意ください。 何らかの警報が発令された場合や、県から事業の自粛勧告が出された場合、研修を延期ま たは中止せざるを得ない状況となる可能性があります。 このような場合は、下記のホームページの「緊急のお知らせ」をご確認いただくか、お電 話にて開催の有無をご確認いただいたうえ、会場へお越しいただきますようご協力をお願い いたします。ホームページアドレス(滋賀県社会福祉協議会)h t t p : / / w w w . s h i g a s h a k y o . j p / 福祉研修センター TEL:077-567-3927 13.研修会場 県立長寿社会福祉センター(草津市笠山七丁目8番138号) ※ 研修会場へは、公共交通機関でお越しください。最寄り駅は瀬田駅です。 【交通案内】 JR瀬田駅からバスで約15分 長寿社会福祉センター下車 帝産バス:滋賀医大行き(レストタウン・長寿社会経由) 8:00発 8:30発 ※バスの時刻をご案内しておりますが、ダイヤ改正等により変更される場合があります ので、お確かめのうえご利用ください。 問い合わせ・申込み先(事務局) 〒525-0072 草津市笠山 7 丁目 8-138 県立長寿社会福祉センター内 社会福祉法人 滋賀県社会福祉協議会 福祉研修センター 丸橋 大澤 TEL 077-567-3927 FAX 077-567-3910 滋賀県社会福祉協議会ホームページh t t p : / / w w w . s h i g a s h a k y o . j p / 平成27年度 認知症介護実践リーダー研修 プログラム 目的: 介護現場のチームが、認知症の中核症状と疾患の特徴を理解し、認知症介護の基本理念(利用者中 心・尊厳の保持)に基づいた介護が展開できるよう、実践リーダーとしてスタッフを指導し、認知症介護の 質の向上の推進役となる指導者を養成する。 1 認知症の人の困難さは、認知症の中核症状や本人の心身の状態、生活環境、人間関係など様々な要 因が絡み合っていることを理解し、説明できる。 2 認知症の人の行動・心理症状(BPSD)の要因や背景を探るプロセス(アセスメント等)を理解し、スタッフ に指導できるようになる。 3 アセスメント・プランニング・カンファレンス等のプロセスにおいてスタッフの一員として、共に考え、チー ムケアが展開できるよう、リーダーとしての役割を理解し、実践できる。 月日 時間 9:00-9:15 9:15-9:30 教科名 受付 オリエンテーション ねらい 時間数 9:30 - 講義 研修のねらいの確認 研修の目的を確認する。 30分 10:00 10:00 講義 生活支援のための認 認知症介護の基本的な理念(利用者中心・尊厳の保持) 150分 知症介護のあり方・認 に基づいた認知症介護のあり方を再確認する。職場で理 知症介護理念の構築 念に基づいた介護が展開できているかを振り返り、理念 7月8日 12:30 1 を再構築できる。 (水) 12:30 - 13:15 休 憩 13:15 講義 認知症の人を理解す 認知症の人の理解を深める視点を理解し、自施設の認 180分 演習 るためのアセスメント 知症の人の理解を深める。 16:15 講師等(敬称略) サンビレッジ大垣 施設長 桑原 陽 16:15 - 16:30 振り返りシート記入 9:00-9:15 受付 9:15-9:20 オリエンテーション 9:20 - 講義 認知症の医学的理解 認知症の中核症状とBPSD、疾患別ケア、治療について 10:50 理解できる。 10:50 講義 家族支援のあり方 7月15日 12:20 2 (水) 12:20 - 13:20 休 憩 13:20 講義 地域資源の活用と展 開 14:20 14:20 講義 実践リーダーの役割と 演習 視点・チームケアのあ 16:20 り方 90分 リーダーの立場から、高齢者と家族の関係、支援のあり 方を理解する。 90分 リーダーの立場から、高齢者を支援するために必要な地 域資源の内容と連携する方法を理解する。 60分 大津赤十字病院 神経内科 部長 松井 大 認知症介護指導者 (4人) 自施設の認知症の人の理解を深め、チームケアのあり 120分 方を理解し、実践リーダーが担う役割とそのために身に つけるべき考え方としての視点を明らかにし実践できる。 16:20 - 16:30 振り返りシート記入 9:00-9:15 9:15-9:20 受付 オリエンテーション 9:20 - 講義 人材育成の考え方と 12:20 展開 3 人材育成の目的や方法、課題を理解し、人材育成の重 要性と手法(スーパービジョン)を理解する。 180分 休 憩 7月24日 12:20 - 13:20 立命館大学 産業社会 13:20 講義 人材育成の振り返りと アセスメント・プランニング・カンファレンス等のプロセスを 180分 学部 現代社会学科 (金) 演習 改善への実践①(スー 通して行う、スーパービジョンの内容と方法を演習を通し 教授 岡田 まり 16:20 パービジョン実践の概 て理解する。 要) 16:20 - 16:30 振り返りシート記入 9:00-9:15 受付 9:15-9:20 オリエンテーション 9:20 - 講義 ストレスマネジメント 12:20 演習 4 7月29日 12:20 - 13:20 休 憩 (水) 13:20 講義 サービス展開のため 演習 のリスクマネジメント 16:20 介護現場の環境としての職場内の対人関係と介護の質 180分 を維持向上させるため、職員のメンタルヘルスやストレス マネジメントの内容と方法を理解し実践できる。 認知症介護の現場における虐待・拘束・人権擁護の内容 180分 と対応策を理解するとともに、認知症により生じうるリスク を理解し、リスクマネジメントを実践することが出来る。 大谷大学 名誉教授 佐賀枝 夏文 介護老人保健施設 大阪緑ヶ丘 事務長 柴尾 慶次 16:20 - 16:30 振り返りシート記入 9:00-9:15 9:15-9:20 9:20- 講義 16:20 演習 8月6日 5 (木) 受付 オリエンテーション 人材育成の振り返りと 認知症介護の実践リーダーとして、自施設の現状と課題 360分 改善への実践②(個人 について分析を行い、その原因や改善に向けた課題を明 スーパービジョン) 確にし、スタッフに指導できる。 16:20 - 16:30 振り返りシート記入 認知症介護指導者 (4人) 9:00-9:15 9:15-9:20 9:20- 講義 16:20 演習 6 受付 オリエンテーション 人材育成の振り返りと 改善への実践③(グ ループスーパービジョ ン) アセスメント・プランニングを通して認知症介護の実践 リーダーとして、スーパービジョン、またそれを用いた効 果的なケースカンファレンスの持ち方を学び、具体的に 展開できる。研修成果を自施設で確認する。 360分 8月11日 (火) 認知症介護指導者 (4人) 16:20 - 16:30 振り返りシート記入 9:00-9:15 9:15-9:20 受付 オリエンテーション 9:20- 演習 人材育成の振り返りと 16:20 改善への実践④(再ア セスメント・プランニン 9月2日 グ) 7 (水) 前プログラムの自施設における研修成果の確認をふま え、実践の検証(アセスメント・プランニング・カンファレン ス)を通して、認知症介護のリーダーとしてチームケアが 展開できる。研修成果を自施設で確認する。 360分 認知症介護指導者 (4人) 16:20 - 16:30 振り返りシート記入 9:00-9:15 9:15-9:20 受付 オリエンテーション 9:20 - 講義 実習オリエンテーショ 10:20 ン 9月8日 10:20 講義 実習課題設定につい 8 (火) 演習 て 16:20 実習結果報告会につ いて 職場実習の意義や目的を理解することが出来る。 60分 自己の設定した課題と研修の成果に基づき、実践で活用 300分 できる実習目標と課題を設定する。 実習結果報告会の流れ、目的を理解する。 認知症介護指導者 (4人) 16:20 - 16:30 振り返りシート記入 自施設職場実習 (4週間) 9:00-9:15 9:15-9:20 9 10月7日 自施設での4週間の実習を通して、自己の設定した課題 を達成する。 4週間 実習が設定した課題に沿って実施できたかを報告する。 またその成果を活用して、今後自施設で行う取組につい て検討・発表し、学びを共有する。 360分 受付 オリエンテーション 9:20 - 講義 実習結果報告会 16:20 演習 (水) 認知症介護指導者 (4人) 16:20 - 16:30 振り返りシート記入 9:00-9:15 9:15-9:20 受付 オリエンテーション 9:20 - 講義 研修振り返り 15:20 演習 10 報告会での発表・共有内容をふまえ、今後自施設で行う 取組を明確にする。事前レポート等も活用し、研修での 学びをグループ内で共有する。 180分 研修を振り返り、実践リーダーとして、研修での学びを全 120分 体で共有し、今後の自施設における取り組み課題を明確 にし、実践できる。 10月8日 (木) 15:20 講義 研修のまとめ 演習 16:20 16:20 修了証交付 16:30 ※他施設実習の実習先・日程については研修開始後、調整のうえお知らせします。 60分 認知症介護指導者 (4人)
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