くすりのしおり 自己注射製剤 2012 年 1 月改訂 商品名: ソマバート皮下注用 10mg、15mg、20mg 主成分: ペグビソマント(遺伝子組換え) (Pegvisomant(genetical recombination)) 剤形: 白色~微灰白色の塊状をした粉末剤(用時溶解)、 注射剤(溶解液添付) この薬の作用と効果について 成長ホルモン(GH)受容体に結合し、GH の結合を阻害することによっ て、IGF-I(インスリン様成長因子ソマトメジン-C)の血清中濃度を低下 させ、IGF-I 過剰による軟部組織の肥大などの症状を改善します。 通常、先端巨大症における成長ホルモン過剰分泌による症状を改善しま す。 次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。 ・ 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たこ とがある。 ・ 妊娠または授乳中 ・ 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能 性もありますので、大衆薬も含めて他に使用中の医薬品に注意して ください)。 用法・用量(この薬の使い方) ・ あなたの用法・用量は≪ :医療担当者記入≫ ・ 通常、成人は主成分タンパク質として初日に 1 回 40mg を 1 日 1 回皮下に注射します。2 日目以降は 1 回 10mg を 1 日 1 回皮下に注射します。血清中 IGF-I 値および症状に応じて 5mg ずつ適宜増減されま すが、1 日量 1 回 30mg を超えません。本剤は 1 バイアル中に主成分タンパク質として 10mg を含有し ます。必ず指示された方法に従ってください。 ・ 注射する部位は毎回変更してください。発赤、湿疹、損傷のある部位には注射しないでください。 ・ 注射を忘れた場合は、気がついた時に 1 回分を注射してください。絶対に 2 回分を一度に注射してはい けません。 ・ 誤って多く注射した場合は医師または薬剤師に相談してください。 ・ 在宅自己注射を行うにあたっては、自己判断で使用を中止したり、量を加減せず、医師の指示に従って ください。 この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用) 主な副作用として、アナフィラキシー様反応(呼吸困難、冷汗、蕁麻疹)、注射部位反応(紅斑、疼痛、 腫脹など)、腹痛、胃不快感、下痢、鼻咽頭炎、頭痛、倦怠感、注射部位出血などが報告されています。 このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。 該当する記載事項はありません。 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師また は薬剤師に相談してください。 保管方法その他 ・ 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、湿気を避けて 2~8℃で保管してください。溶解後は できるだけ速やかに使用してください。 ・ 薬および溶解液が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については、薬を受け取った薬局 に相談してください。 より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの「添 付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。
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