新津検定を作ろう ~ホームページビルダーのe-ラーニング機能「テスト」を使って~ 坂内 1 徹 はじめに 6 年生の総合的な学習の時間で地域学習を行いました。地域で学んだことを発表する形 式として検定の形式でまとめてみることにしました。 多くの人に検定問題をしてもらって、新津のよさを知ってもらうための方法としてイン ターネットを活用して取り組んでみた。ホームページ形式で紹介し、クイズ形式で4択の 回答。これを実現するためにホームページビルダーの「テスト」の形式を活用しました。 その取組の様子を紹介します。 2 取組の実際 (1)ど う し て ホ ー ム ペ ー ジ ビ ル ダ ー ? ホームページビルダーのヘルプに「テスト」とは次のように説明されています。 テストとは、ホームページ上で受験できるテストのページです。 ホ ー ム ペ ー ジ ・ ビ ル ダ ー を 使 え ば 、 ホ ー ム ペ ー ジ 上 で 、 効 果 的 な e-ラ ー ニ ン グ を 実 現 で き ます。 ホームページ・ビルダーのテスト作成機能の特徴は、次のとおりです。 ・ウィザード形式で簡単作成 ・ 3 種 類 の 問 題 形 式 (選 択 式 、 記 述 式 、 穴 埋 め 式 ) ・2 パターンのレイアウト ・各問題に配点、制限時間の設定、解説ページの指定 ・自動採点機能 ・自動合格判定 ・採点結果のメール送信 ・ テ ス ト 問 題 の CSV フ ァ イ ル へ 保 存 /読 み 込 み 特に太字・下線の部分が今回の目的に合っていると感じました。 (2)作 成 の 手 順 ウィザード通りに進めていけば、簡単に作成できます。 子どもが事前に用意する物は、①検定問題 ②答え4択(4つ分)③解説の3つです。 問 題 の 中 身 は よ く 考 え て 、多 く の 人 に 知 っ て も ら い た い 内 容 に し ま す 。答 え は 正 答 1 つ 、 誤答3つとなります。それぞれのグループで問題や答えを検討し、修正する活動を入れま した。 以下に手順を示します。 ① 問 題 や 解 答 を 考 え ま す 。( 事 前 に 自 分 の テ ー マ で 調 査 活 動 を し て お く 。) ② 子どもが表計算ソフト(エクセル)等で問題、答えを入力します。解説はワープロ ソフトで別ファイルとして入力します。 ③ 表計算ソフトで、次のような形式で入力しておきます。 ④ ③の表に②の問題、答えなどをコピーして貼り付けます。 ⑤ こ れ を CSV フ ァ イ ル と し て 保 存 し ま す 。 ⑥ ここからは、ホームページビルダーを使います。 「挿入」-「eラーニング」-「テスト」を選択します。 ファイルから読み込みを選択します。 ⑦ 先 ほ ど 作 っ た フ ァ イ ル ( CSV) を 読 み 込 み ま す 。 こ こ で 、「 問 題 を フ ァ イ ル に 保 存 」 し て お く と CSV フ ァ イ ル に 変 換 し て く れ ま す 。 訂 正 する時にこのファイルを操作することになります。ぜひ保存してください。 ⑧ 編集します。 「編集」をクリックします。テストの編集をします。 問題と一緒に作った解説をここで、リンクさせます。 ⑨ ここで完成です 必要なところに、チェックを入れて完成です。 3 成果・問題点 成果と問題点をあげてみます。 ○ 多くの人に簡単に参加してもらえる。 ○ クイズ形式なので、とても楽しんでできる。 ○ 合格、不合格が出て、さらに意欲的になる。 ○ 検定実施後、解説が出るので分かりやすい。 △ 問題は、作成段階 でよく子どもに考え させる。難しすぎて もだめである。 △ 解説や問題は間違 いがないように、正 確 に 記 述 さ せ る 。( お 店や、商品。鉄道な ど。記述に間違いが ないかといできた後に問い合わせをすると、訂正を取材先からお願いされたケースが い く つ か あ っ た 。 正 し い 情 報 を 得 て 発 信 す る こ と が 大 事 。) △ 4 作業の時間が足りずに、解説が十分ではなかった。 おわりに 卒 業 間 近 の 3 月 に 完 成 し た の で 、な か な か 見 直 し た り 、訂 正 し た り す る 時 間 が 取 れ ず 、 まだまだ修正点は多いと反省しています。もう少し、解説を詳しくして絵や写真を取り 入れたり、問題の難易度を考えたり問題数を増やしたりする等のことが改善点として考 えられます。 この方法を使えば、いろいろなことに応用できるのではないかと思います。学習のま とめと発表の方法の一つの方法として子どもも意欲的に取り組むことができ、楽しく実 践できました。
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