校長挨拶本校は、特別支援学校未設置地域の解消のため、平成２５年４月、群馬県立みやま養護学校富岡分校として開校しました。本校の第一の特徴は、富岡市さんのご理解とご協力により、富岡市立富岡中学校の敷地内に併設されたことにあります。この素晴らしい環境と富岡中教職員の皆様のご支援により、子どもたち同士が自然に挨拶を交わしたり、図書委員会の生徒が読み聞かせに来てくれたり、また、運動会を合同実施するなど、様々な交流が展開されています。このほかにも、隣接する富岡市立西小学校でのプール学習、富岡実業高校の生徒との作業学習、福祉施設での作業体験など、地域の皆様から様々なご支援をいただいています。このような交流は、本校の子どもたちにとって有意義であることはもちろん、子どもたちの笑顔や優しさ、頑張りに直接触ることをとおして、一人一人の多様性を尊重し、認め合い、支え合う共生社会の基盤が形成されるものと確信しています。また、本校は甘楽・富岡地区における特別支援教育のセンターとしての役割を果たすため、専門アドバイザーが小中学校等への支援・援助を行っております。昨年度は、幼稚園や小中学校等から、年間述べ２００件を超える相談の依頼があり、専門的な視点から担任の先生等と共に適切な指導・支援を考えています。このたび、平成２７年４月１日、県立みやま養護学校の分校から独立し、単独校として開校しました。校名は所在地であり、世界文化遺産・国宝のある富岡の名を冠し、群馬県立富岡特別支援学校となります。これまでの２年間の成果を継続・発展させ、子どもたちにとっては「楽しい学校」、保護者にとっては「信頼できる学校」、そして、地域の皆様にとっては、「あってよかった、応援したいと思える学校」をつくるため、教職員一丸となって地域に根ざした教育活動を展開する所存です。皆様からのご支援、ご協力を、引き続き賜りますようお願い申し上げます。群馬県立富岡特別支援学校校長樋山篤