鉄骨ジョイントガイド

Tekla
Structures
鉄骨ジョイントガイド
製品バージョン 21.0
3 月 2015
©2015 Tekla Corporation
目次
1
鉄骨ジョイントプロパティ..........................................................................3
1.1
1.2
1.3
1.4
1.5
1.6
1.7
1.8
1.9
1.10
1.11
1.12
1.13
鉄骨ジョイントの部材.........................................................................................................3
スチフナー............................................................................................................................. 5
ハンチ..................................................................................................................................... 8
ノッチ..................................................................................................................................... 9
BCSA ノッチ........................................................................................................................ 14
ボルト................................................................................................................................... 17
梁カット部...........................................................................................................................24
補強プレート.......................................................................................................................28
アングルボックス...............................................................................................................30
溶接....................................................................................................................................... 35
[一般]タブ............................................................................................................................ 36
[設計基準]タブと[設計]タブ............................................................................................. 36
[解析]タブ............................................................................................................................ 39
2
Joints.def ファイル..................................................................................... 41
2.1
2.2
2.3
2.4
2.5
joints.def ファイルの使用................................................................................................ 41
例: Tekla Structures による joints.def ファイルの使用方法...................................... 44
joints.def ファイルの一般デフォルト............................................................................45
joints.def ファイルでのボルト径とボルト本数........................................................... 46
joints.def ファイル内のボルトプロパティと部材プロパティ................................... 48
joints.def ファイル内のガセットジョイントプロパティ.......................................................... 49
joints.def ファイル内の斜材ジョイントプロパティ.................................................................. 52
joints.def ファイル内のボルト寸法に依存したプロファイル..................................................54
3
接合部設計における Excel スプレッドシート....................................... 55
3.1
3.2
3.3
Excel スプレッドシートの接合部設計で使用されるファイル...................................55
接合部設計における Excel スプレッドシートの例...................................................... 57
外部設計リンクで接合部の状態の表示..........................................................................59
4
免責条項........................................................................................................ 61
2
1
鉄骨ジョイントプロパティ
Tekla Structures モデル内に部材のフレームを作成したら、それらの部材を接続し
てモデルを完成させる必要があります。
このセクションでは、Tekla Structures のさまざまなジョイントに共通するプロパ
ティについて説明します。
参照項目 鉄骨ジョイントの部材ページ 3
スチフナーページ 4
ハンチページ 8
ノッチページ 9
BCSA ノッチページ 14
ボルトページ 17
梁カット部ページ 24
補強プレートページ 27
アングルボックスページ 30
溶接ページ 35
[一般]タブページ 35
[設計基準]タブと[設計]タブページ 36
[解析]タブページ 39
1.1 鉄骨ジョイントの部材
Tekla Structures がジョイントに作成する部材を定義する場合は、[部材]タブを使
用します。 一部のジョイントでは、1 つの[部材]タブまたは[プレート]タブにすべ
鉄骨ジョイントプロパティ
3
鉄骨ジョイントの部材
ての部材が表示されます。 他のジョイントは、部材ごとに個別のタブがあります。
下の例の図を参照してください。
すべての部
材が 1 つの
タブにある
部材ごとに
個別のタブ
がある
プロパティ
説明
厚さ(t)、幅(b)、 部材の厚さ、幅、および高さを定義します。
高さ(h)
一部のジョイントタイプでは、これらのプロパティを入力する必
要はありません。 たとえば、エンドプレートジョイントでは、
Tekla Structures によりボルト本数とボルト縁端距離を使用して
幅と高さが計算されます。
厚さの値をゼロ(0)と入力すると、部材を削除できます。
プロファイル
[プロファイルカタログ]から適切なプロファイルを選択するか、
プロファイル名を入力します。
部材マークシ
リーズ
(Pos_No)
部材マークシリーズは、頭文字および開始番号で構成されます。
1.
頭マーク
2.
開始番号
ジョイントによっては部材マークシリーズの 2 行目が存在し、製
品マークシリーズを入力できます。
ジョイントダイアログボックスで定義された部材マークシリー
ズは、 [ツール] --> [オプション] --> [オプション...] --> [コンポー
ネント] タブで定義された設定によりも優先されます。
材質
[材質カタログ]から適切な材質を選択します。
名前
図面およびレポートに表示される名前を定義します。
鉄骨ジョイントプロパティ
4
スチフナー
1.2 スチフナー
スチフナーは、鉄骨の梁または柱を補強するために使用されます。スチフナーは通
常プレートです。
スチフナープレートの寸法
部材
説明
[上部 NS]
上部手前側のスチフナーの厚さ、幅、および高さを定義します。
[上部 FS]
上部向う側のスチフナーの厚さ、幅、および高さを定義します。
[下部 NS]
下部手前側のスチフナーの厚さ、幅、および高さを定義します。
[下部 FS]
下部向う側のスチフナーの厚さ、幅、および高さを定義します。
オプシ
ョン
説明
標準
[マーク] 部材マークの頭文字および開始 デフォルトの部材開始番号を定義す
番号を定義します。
るには、 [ツール] --> [オプション] -->
[オプション...] --> [コンポーネント]
タブで設定します。
[材質]
材質を定義します。
デフォルトの材質は、 [ツール] --> [オ
プション] --> [オプション...] --> [コン
ポーネント] タブを開き、[材質]ボック
スで設定します。
[名前]
図面およびレポートに表示され
る名前を定義します。
スチフナーの方向
オプション
説明
スチフナーは副部材に対して平行に作成されます。
スチフナーはメイン部材に対して直交方向に作成されます。
スチフナー作成
鉄骨ジョイントプロパティ
5
スチフナー
オプション
説明
スチフナーは作成されません。
スチフナーが作成されます。
一部のコンポーネントについては、次のことも可能です。
•
Tekla Structures により、ガセットプレートのサイズに基
づいてスチフナーのサイズが決定されるオプションを選
択できます。スチフナープレートとせん断プレートの下
端は、Tekla Structures により、可能であれば同じ高さに
維持されます。
•
スチフナープレートとメイン部材の下フランジの間にギ
ャップを残す部分スチフナーを作成できます。
スチフナーの形状
オプション
説明
直角スチフナーを作成します。メイン部材ウェブのスカラップ
丸めに対応するギャップが残されます。
ラインカット角処理されたスチフナープレートが作成されま
す。
スチフナーギャップ
オプション
説明
メイン部材フランジとスチフナーの間のギャップサイズを定義
します。
一部のコンポーネントについては、次のことも定義できます。
•
フランジの縁端からスチフナーの縁端まで距離
•
スチフナーの角処理のラインの垂直寸法
•
スチフナーの角処理の水平寸法、または円弧タイプ角処理
の半径
スチフナー角処理寸法
鉄骨ジョイントプロパティ
6
スチフナー
1.
垂直寸法
2.
水平寸法
スチフナーコーナー処理タイプ
オプション
説明
角処理無し
ラインカットコーナー処理
凸円弧のスカラップ
凹円弧のスカラップ
スチフナーの位置
鉄骨ジョイントプロパティ
7
スチフナー
1.
スチフナーと梁のウェブ縁端の間のギャップ
2.
上部手前側のスチフナーと梁のフランジ縁端の間のギャップ
3.
下部手前側のスチフナーと梁のフランジ縁端の間のギャップ
4.
下部向う側のスチフナーと梁のフランジ縁端の間のギャップ
5.
上部向う側のスチフナーと梁のフランジ縁端の間のギャップ
デフォルトでは、Tekla Structures によりスチフナーの縁端が副部材のフランジと
同じ高さに配置されます。
1.3 ハンチ
ハンチは、端部で梁を補強するために使用されるウェッジのような構造です。
ハンチプレート
部材
説明
[上部プレー
ト]
上部ハンチプレートの厚さ、幅、および高さを定義します。
[下部プレー
ト]
下部ハンチプレートの厚さ、幅、および高さを定義します。
オプション
説明
標準
[マーク]
部材マークの頭文字 デフォルトの部材開始番号を定義するには、
および開始番号を定 [ツール] --> [オプション] --> [オプション...]
義します。
--> [コンポーネント] タブで設定します。
[材質]
材質を定義します。 デフォルトの材質は、[ツール] --> [オプショ
ン] --> [オプション...] --> [コンポーネント]
タブを開き、[材質]ボックスで設定します。
[名前]
図面およびレポート
に表示される名前を
定義します。
鉄骨ジョイントプロパティ
8
ハンチ
ハンチプレートの作成
オプション
説明
上部ハンチプレートと下部ハンチプレートが作成されます。
プレートを 1 つ作成するには、作成しないプレートについて
厚さを 0 と入力します。
ハンチプレートは作成されません。
ハンチプレートの角処理
1.
上部ハンチプレートの角処理の幅
2.
上部ハンチプレートの角処理の高さ
3.
下部ハンチプレートの角処理の高さ
4.
下部ハンチプレートの角処理の幅
1.4 ノッチ
副梁にノッチを作成できます。[ノッチ]タブには、自動ノッチと手動ノッチの別個
のオプションがあります。
自動ノッチ
自動ノッチオプションは、上下両方のフランジに影響します。
ノッチ形状
鉄骨ジョイントプロパティ
9
ノッチ
オプション
説明
副梁に対してノッチを作成します。カットはメイン梁ウェ
ブに対して直角になります。
副梁に対してノッチを作成します。カットは副梁ウェブに
対して直角になります。
副梁に対してノッチを作成します。垂直方向のカットはメ
イン梁に対して直角になり、水平方向のカットは副梁に対
して直角になります。
自動ノッチが使用されていません。
副梁の両フランジへのノッチが作成されます。カットは副
梁に対して直角になります。
ノッチサイズ
オプション
説明
ノッチサイズは、メイン梁フランジの縁端とメイン梁の上
フランジの真下から測定されます。
ノッチサイズは、メイン梁の中心線とメイン梁の上フラン
ジから測定されます。
カットの水平値と垂直値が定義されます。
フランジカット形状
オプション
説明
副梁フランジがメイン梁に対して平行にカットされます。
副梁フランジが直角にカットされます。
ノッチ寸法の切り上げ
ノッチ寸法を切り上げるかどうかを定義するには、ノッチ寸法の切り上げオプショ
ンを使用します。寸法の切り上げが有効に設定されていても、寸法の切り上げは必
要時にしか行われません。
ノッチ寸法の切り上げは行われません。
鉄骨ジョイントプロパティ
10
ノッチ
入力された水平値と垂直値を使用して、ノッチ寸法が丸め
られます。
寸法は、入力した値の最近似倍数に切り上げられます。たとえば、実際の寸法が
51 で、切り上げ値に 10 を入力した場合、寸法は 60 に切り上げられます。
下の図は、丸めの例を示しています。
1.
丸め前
2.
Tekla Structures により、水平方向および垂直方向の丸め値が適用されます。
3.
丸め後
ノッチ位置
オプション
説明
メイン梁フランジの下にカットを作成します。
鉄骨ジョイントプロパティ
11
ノッチ
オプション
説明
メイン梁フランジの上にカットを作成します。
ノッチの角処理
オプション
説明
ノッチは角処理されません。
ラインカット角処理でノッチを作成します。
入力した半径に従って角処理でノッチが作成されます。
角処理の半径を入力します。
手動ノッチ
ジョイントに属していない部材が副梁に干渉する場合は、手動ノッチを使用しま
す。手動ノッチを使用すると、[ノッチ]タブに入力した値がジョイントによって作
成されるカットに適用されます。上フランジと下フランジのそれぞれに異なる値
を使用できます。
フランジのノッチ面
オプション
説明
フランジの両側にノッチが作成されます。
フランジの手前側にノッチが作成されます。
フランジの向う側にノッチが作成されます。
カット寸法
鉄骨ジョイントプロパティ
12
ノッチ
1.
水平方向のフランジカットの寸法。デフォルト値は 10 mm です。
2.
垂直方向のフランジカットの寸法。
ノッチ縁端と梁フランジの間のギャップは、メイン部材ウェブのスカラップ丸
めに等しくなります。ノッチの高さは、5 mm 刻みで切り上げられます。
フランジノッチ形状
オプション
説明
フランジに角処理を作成します。
水平方向の寸法を入力しない場合は、45 度で角処理が施され
ます。
水平方向
および垂直方向
の寸法の値を入力していない
場合、デフォルト値を使用してフランジにカットが作成され
ます。上のカット寸法のイメージを参照してください。
フランジはカットされません。
水平方向の寸法
に従ってフランジにカットが作成され、ウ
ェブと水平にされます。上のカット寸法のイメージを参照し
てください。
水平方向
および垂直方向
の寸法に従ってフランジにカ
ットが作成されます。上のカット寸法のイメージを参照して
ください。
フランジノッチデプス
オプション
説明
フランジノッチデプスを定義します。
副梁のウェブの中心線からノッチの縁端までの寸法で、フラ
ンジノッチデプスを定義します。
鉄骨ジョイントプロパティ
13
ノッチ
ウェブからフランジカットまでの寸法
1.
ウェブからフランジカットまでの距離
1.5 BCSA ノッチ
副梁の上部および下部のノッチ形状
[BCSA ノット標準]リストから、ノットが British Constructional Steelwork
Association (BCSA)の仕様に従って作成されるかどうかを選択できます。
オプション
説明
[デフォルト]
ノッチの寸法を定義します。
[はい]
単純な梁と梁の接続で 50 mm のノッチを作成します。
[いいえ]
コンポーネントにより、この[ノッチ]タブのオプションを使
用してノッチの寸法が定義されます。
ノッチの寸法
[BCSA ノッチ標準]オプションを[いいえ]に設定した場合は、ノッチの上部と下部の
寸法を定義します。
1.
ノッチの垂直寸法
2.
ノッチの水平寸法
ノッチ形状
鉄骨ジョイントプロパティ
14
BCSA ノッチ
オプション
オプション
説明
ノッチは作成されません。
副部材の上側または下側に直角の
ノッチを作成します。
ノッチの寸法を定義できます。傾
斜が付けられた副部材を含む梁と
梁の接続では、イメージに示されて
いるようにデプスが測定されます。
副梁の両側にノッチを作成します。
ノッチの寸法を定義できます。
副梁の両側に角処理されたノッチ
を作成します。
角処理寸法を定義できます。
ストリップを作成します。
ストリップの長さを定義できます。
フランジは完全にカットされます。
特殊な直角のノッチを作成します。
ノッチの寸法を定義できます。ノ
ッチは、副梁に対して直角となりま
す。デフォルトでは、長さとデプス
の値は設定されていません。
ノッチ処理側
オプション
説明
両側にノッチが作成されます。
左側にノッチが作成されます。
鉄骨ジョイントプロパティ
15
BCSA ノッチ
オプション
説明
右側にノッチが作成されます。
ノッチの寸法
[BCSA ノッチ標準]オプションを[いいえ]に設定した場合は、ノッチの上部と下部の
寸法を定義します。
1.
ノッチの垂直寸法
2.
ノッチの水平寸法
ノッチ形状
オプション
オプション
説明
ノッチは作成されません。
副部材の上側または下側に直角の
ノッチを作成します。
ノッチの寸法を定義できます。傾
斜が付けられた副部材を含む梁と
梁の接続では、イメージに示されて
いるようにデプスが測定されます。
鉄骨ジョイントプロパティ
16
BCSA ノッチ
オプション
オプション
説明
副梁の両側にノッチを作成します。
ノッチの寸法を定義できます。
副梁の両側に角処理されたノッチ
を作成します。
角処理寸法を定義できます。
ストリップを作成します。
ストリップの長さを定義できます。
フランジは完全にカットされます。
特殊な直角のノッチを作成します。
ノッチの寸法を定義できます。ノ
ッチは、副梁に対して直角となりま
す。デフォルトでは、長さとデプス
の値は設定されていません。
ノッチ処理側
オプション
説明
両側にノッチが作成されます。
左側にノッチが作成されます。
右側にノッチが作成されます。
1.6 ボルト
ボルトの基本プロパティ
オプション
[ボルト呼び]
説明
標準
ボルト径を定義しま
す。
使用可能なサイズは、[ボルトセットカ
タログ]に定義されています。
[ボルトセット名] [ボルトセットカタロ
グ]からボルトセット
名を選択します。
[呼びに加える値] ボルトと孔の間のギ
ャップを定義します。
鉄骨ジョイントプロパティ
17
ボルト
オプション
[部材内ねじ山]
説明
標準
軸ボルトを使用する はい
場合に、ボルト留め部
材の内側に収めるね
じ山を定義します。
頭なしボルトを使用
する場合は無視され
ます。
[現場/工場]
ボルトの取り付けが
必要な場所を定義し
ます。
現場
長孔
長孔、調整孔、または小さな孔を定義できます。
1.
垂直寸法
デフォルト値 0 の場合、丸孔が作成されます。
2.
平寸法、または調整孔のクリアランスです。
デフォルト値 0 の場合、丸孔が作成されます。
オプション
[孔タイプ]
説明
[長孔]では、長孔が作成されます。
[調整孔]では調整孔または小さな孔が作成されます。
長孔部材
孔のタイプが[長孔]の場合、このオプションによって長孔
の向きが指定されます。
長孔
長孔が作成される部材。[いいえ]の場合、丸孔が作成され
ます。
以下のイメージは、長孔の長さの例を示しています。
鉄骨ジョイントプロパティ
18
ボルト
ボルトグループの寸法
ボルトグループ寸法を定義して、エンドプレートのサイズと位置を制御できます。
ボルトグループからボルトを削除することもできます。この例のイメージは、[エ
ンドプレート(144)]ジョイントのボルトグループ寸法を示しています。
1.
水平方向のボルトグループの位置の寸法
2.
水平方向のボルトグループ位置の寸法を測定する方法を選択します。
•
[左] : 副部材の左端から一番左のボルトまで。
鉄骨ジョイントプロパティ
19
ボルト
3.
•
[中] : 副部材の中心線からボルトの中心線まで。
•
[右] : 副部材の右端から一番右のボルトまで。
ボルト縁端距離
縁端距離とは、ボルトの中心から部材の端部までの距離です。
4.
ボルト数
5.
ボルト間隔
鉄骨ジョイントプロパティ
20
ボルト
ボルト間隔の値はスペースを使用して区切ります。ボルト個々の間隔を示す
値を入力します。たとえば、3 つのボルトがある場合は
を入力します。
、2 つの間隔値
以下のイメージは、ボルトグループのレイアウトの配置を示しています。
6.
垂直方向のボルトグループの位置の寸法
7.
垂直方向のボルトグループ位置の寸法を測定する方法を選択します。
•
[上部] : 副部材の上端から一番上のボルトまで
•
[中] : ボルトの中心線から副部材の中心線まで
•
[下] : 副部材の下端から一番下のボルトまで
鉄骨ジョイントプロパティ
21
ボルト
8.
部材の下部から一番下のボルトまでの距離
9.
ボルトグループ削除するボルト
削除するボルトの番号を入力します。複数のボルト番号を入力する場合は、ス
ペースで区切ります。ボルトには、左から右、上から下の順に番号が付与され
ています。
たとえば、イメージに示されているボルトグループからボルト 2 と 5 を削除
した場合、次のようになります。
変更されたボルトグループは次のとおりです。
ボルトセット
選択したチェックボックスによって、ボルトセットに使用されるコンポーネントオ
ブジェクト(ボルト、ワッシャー、およびナット)が定義されます。
孔のみを作成する場合は、チェックボックスをすべてオフにします。
既存のコンポーネントのボルトセットを変更するには、[変更効果]チェックボック
スをオンにし、[変更]をクリックします。
鉄骨ジョイントプロパティ
22
ボルト
ボルト長を増やす
ボルト長を増やすことができます。たとえば、塗装のためにボルト長を増やす必要
がある場合に、このオプションを使用します。Tekla Structures により、ボルト長
計算の値が使用されます。
千鳥ボルト
複数のボルトグループパタンを使用できます。
オプション
クリップアングルでの千鳥ボルト
オプション
ボルトは千鳥配置になりません。
クリップアングルを副部材に接続するボルトは、クリップア
ングルをメイン部材に接続するボルトと同じ水平位置に配
置されます。
メイン部材のボルトが千鳥配置になります。
クリップアングルをメイン部材に接続するボルトは、垂直方
向の間隔値の半分だけ下方向に移動されます。
副部材のボルトが千鳥配置になります。
クリップアングルを副部材に接続するボルトは、垂直方向の
間隔値の半分だけ下方向に移動されます。
副部材のボルトが千鳥配置になります。
傾斜した副部材にクリップアングルを接続するボルトは、副
部材と平行に留められます。
ボルトグループの方向
鉄骨ジョイントプロパティ
23
ボルト
オプション
説明
ボルトは、副部材の向きと平行に千鳥状に留められます。
四角形のボルトグループが水平に配置されます。
四角形のボルトグループは、副部材の方向に沿って傾斜して
配置されます。
1.7 梁カット部
溶接裏当材
部材
[溶接裏当材]
説明
溶接裏当材の厚さおよび幅を定義します。
オプション
[マーク]
説明
標準
部材マークの頭文字
および開始番号を定
義します。
一部のコンポーネン
トには別のボックス
行があり、そこに製品
マークを入力できま
す。
[材質]
材質を定義します。
[名前]
図面およびレポート
に表示される名前を
定義します。
デフォルトの部材開始番号を定義す
るには、 [ツール] --> [オプション] -->
[オプション...] --> [コンポーネント]
タブで設定します。
デフォルトの材質は、 [ツール] --> [オ
プション] --> [オプション...] --> [コン
ポーネント] タブを開き、[材質]ボック
スで設定します。
溶接アクセス孔の寸法
鉄骨ジョイントプロパティ
24
梁カット部
1.
副部材の上フランジとメイン部材の間のギャップ
2.
上部および下部の溶接アクセス孔の垂直寸法
3.
上部および下部の溶接アクセス孔の水平寸法
4.
副部材ウェブとメイン部材の間のギャップ
Tekla Structures により、ここで入力した値が、コンポーネントの[ピクチャ
ー]タブで入力したギャップに加算されます。
5.
副部材の下フランジとメイン部材の間のギャップ
Tekla Structures により、ここで入力した値が、[ピクチャー]タブで入力した
ギャップに加算されます。
スカラップ
オプション
説明
円形の溶接アクセス孔が作成されます。
四角形の溶接アクセス孔が作成されます。
斜めの溶接アクセス孔が作成されます。
特定の半径を持つ円形の溶接アクセス孔が作成されます。半
径は、
鉄骨ジョイントプロパティ
で定義できます。
25
梁カット部
オプション
説明
特定の半径と寸法を持つ拡張円錐形の溶接アクセス孔が作成
されます。半径と寸法は、
と
で定義できます。
特定の複数の半径を持つ円錐形の溶接アクセス孔が作成され
ます。半径は、
す。
と
で定義できま
大文字の R は大きい半径(高さ)を定義します。デフォルト値
は、[R = 35]です。
小文字の r は小さい半径を定義します。デフォルト値は、[r
= 10]です。
梁端部開先
オプション
説明
梁端部は処理されません。
上部および下部フランジに開先が作成されます。
上フランジに開先が作成されます。
下フランジに開先が作成されます。
フランジカット
オプション
説明
フランジはカットされません。
フランジがカットされます。
溶接裏当材
鉄骨ジョイントプロパティ
26
梁カット部
オプション
オプション
説明
裏当材は作成されません。
裏当材はフランジの内側に作成されます。
裏当材はフランジの外側に作成されます。
溶接裏当材の長さ
オプション
説明
裏当材の絶対長さ
フランジのエッジを超える長さ
溶接裏当材の位置
オプション
説明
フランジの終端を基準として裏当材の前端を移動量を正
または負の値の寸法値
施工場所
[施工場所]では、溶接裏当材が溶接される場所を定義します。[工場]オプションに
は、製品の裏当材が含まれています。
鉄骨ジョイントプロパティ
27
補強プレート
1.8 補強プレート
補強プレートは、メイン部材のウェブの補強に使用されます。デフォルトでは、
Tekla Structures により補強プレートは作成されません。
ウェブプレート
部材
説明
[ウェブプレー
ト]
オプション
ウェブプレートの厚さおよび高さを定義します。
説明
標準
[マーク]
部材マークの頭文字お デフォルトの部材開始番号を定義するには、
よび開始番号を定義し [ツール] --> [オプション] --> [オプション...]
ます。
--> [コンポーネント] タブで設定します。
[材質]
材質を定義します。
[名前]
図面およびレポートに
表示される名前を定義
します。
デフォルトの材質は、[ツール] --> [オプショ
ン] --> [オプション...] --> [コンポーネント]
タブを開き、[材質]ボックスで設定します。
補強プレート
オプション
説明
補強プレートは作成されません。
補強プレートが向う側に作成されます。
補強プレートが手前側に作成されます。
補強プレートが両側に作成されます。
補強プレートの縁端形状
鉄骨ジョイントプロパティ
28
補強プレート
オプション
説明
で定義された角度を使用して斜め補強プレート
が作成されます。
角切り補強プレートが作成されます。
寸法
1.
柱フランジからの縁端距離
2.
補強プレートの縁端距離
縁端距離とは、孔の中心から部材の端部までの距離です。
3.
副部材の下部を基準とする補強プレートの縁端距離
4.
孔数
5.
孔の間隔
孔の間隔の値はスペースを使用して区切ります。孔個々の間隔を示す値を入
力します。たとえば、3 つの孔がある場合は、2 つの間隔値を入力します。
溶接孔のサイズ
鉄骨ジョイントプロパティ
29
補強プレート
1.
孔径
2.
スロット長さ
3.
スロット幅
1.9 アングルボックス
シートアングル
シート配置角度は、副部材にかかる負荷を支える目的で使用されます。シートアン
グルは、副部材の上部フランジ、下部フランジ、またはその両方に配置できます。
シートアングルは、メイン部材と副部材をスチフナーで強化できます。また、シー
トアングルを、メイン部材と副部材にボルト締めまたは溶接できます。シート配置
角度がデフォルトで作成されるのは、[アングルボックス (170)]ジョイントと[アン
グルボックス (1040)]ディテールです。
部材
説明
[スチフナー]
スチフナーの厚さ、幅、および高さを定義します。
[プロファイ
ル]
[プロファイルカタログ]からシートアングルのプロファイルを選
択して定義します。
オプション
説明
標準
[マーク]
部材マークの頭文字
および開始番号を定
義します。
デフォルトの部材開始番号を定義するには、
[ツール] --> [オプション] --> [オプション...]
--> [コンポーネント] タブで設定します。
[材質]
材質を定義します。
デフォルトの材質は、 [ツール] --> [オプショ
ン] --> [オプション...] --> [コンポーネント]
タブを開き、[材質]ボックスで設定します。
[名前]
図面およびレポート
に表示される名前を
定義します。
シートアングルの位置
鉄骨ジョイントプロパティ
30
アングルボックス
オプション
説明
シートアングルは作成されません。
フランジの上にシートアングルが作成されます。
フランジの下にシートアングルが作成されます。
フランジの両側にシートアングルが作成されます。
シートアングルの取り付け
副部材の上または下にシートアングルが配置されます。
オプション
オプション
説明
シートアングルをメイン部材と副
部材にボルト留めします。
シートアングルをメイン部材に溶
接し、副部材にボルト留めします。
シートアングルをメイン部材にボ
ルト留めし、副部材に溶接します。
鉄骨ジョイントプロパティ
31
アングルボックス
オプション
オプション
説明
シートアングルをメイン部材と副
部材に溶接します。
シートアングルのオフセット
1.
メイン部材の中心線から水平オフセット
スチフナーのタイプ
オプション
説明
長方形のスチフナープレートを作成します。
三角形のスチフナープレートを作成します。
シートアングルの脚の端部を結ぶ線によってスチフナープ
レートの形状が定義されます。
シートアングルの回転
オプション
説明
シートアングルは回転しません。
シートアングルを水平に 90 度回転させます。
[中スチフナーの位置]リストで[中スチフナー]オプションを
選択すると、回転したシートアングルがスチフナーで補強
されます。
シートアングルの方向
鉄骨ジョイントプロパティ
32
アングルボックス
オプション
説明
シートアングルの長脚側を副部材に接続します。
シートアングルの長脚側をメイン部材に接続します。
側面スチフナーの位置
オプション
説明
側面スチフナーは作成されません。
側面スチフナーが手前側に作成されます。
側面スチフナーが向う側に作成されます。
スチフナーが手前側と向う側に作成されます。
中スチフナーの位置
オプション
説明
中間スチフナープレートは作成されません。
スチフナープレートが、シートアングルの中央に作成され
ます。
中スチフナー数は、[中スチフナー数]ボックスに入力しま
す。
複数のスチフナーは中心に等間隔に配置されます。
スチフナープレートは、ボルト間隔の中間に作成されます。
デフォルトでは、スチフナーは 1 つおきにボルトの間に作
成されます。
オプションの下のボックスに中間スチフナーの数を入力し
ます。
ギャップ
鉄骨ジョイントプロパティ
33
アングルボックス
1.
シートアングルと副部材間の上部ギャップと下部ギャップ
角処理寸法
1.
角処理の垂直寸法
2.
角処理の水平寸法
角処理タイプ
オプション
説明
角処理無し
ラインカットコーナー処理
凸円弧の角処理
鉄骨ジョイントプロパティ
34
アングルボックス
オプション
説明
凹円弧のスカラップ
1.10 溶接
コンポーネントで使用する溶接のプロパティを定義できます。コンポーネントプ
ロパティダイアログボックスで[溶接]ボタンをクリックすると、Tekla Structures
に適切な溶接ダイアログボックスが表示されます。
この例の図は、[折れガセット(140)]ジョイントの値を使用した各溶接定義を示して
います。溶接定義ごとに、上の行を使用して溶接の線の上のプロパティを定義し、
下の行を使用して線の下のプロパティを定義します。
鉄骨ジョイントプロパティ
35
溶接
1.11 [一般]タブ
[一般]タブは、鉄骨ジョイントと鉄骨ディテールで使用できます。
オプション
[上方向]
説明
副部材またはメイン部材を基準にジョイントを回転します。
副部材の x 軸および y 軸に対する回転角度を定義できます。
上のボックスは y 軸で、下のボックスは x 軸です。
[メイン部材に対
する位置]
ディテールにのみ使用できます。イメージの横のチェックボ
ックスは、メイン部材を基準としたディテールの定義点の位
置を示しています。
[水平オフセット]フィールドと[垂直オフセット]フィールドで
は、メイン部材を基準とした、ディテールの水平方向および
垂直方向の配置が定義されます。
[ロック]
変更できなくなります。
[クラス]
ジョイントにより作成されるすべての部材に付与される番
号。クラスを使用すると、モデルの部材の色を定義できます。
[ジョイントコー
ド]
ジョイントを識別します。Tekla Structures では、図面のジョ
イントマーク内にこのジョイントコードを表示できます。
[オートデフォル
ト]
選択したルールグループに従ってジョイントのプロパティを
自動設定します。ルールグループ[なし]を選択すると、オート
デフォルトがオフになります。
[オートコネクシ
ョン]
選択したルールグループに従って、自動的に別のジョイント
に切り替えられます。
1.12 [設計基準]タブと[設計]タブ
コンポーネントダイアログボックスには、[設計基準]タブが含まれているものと、
[設計]タブが含まれているものがあります。これらのタブのオプションを使用し
て、コンポーネントが UDL(等分布面荷重)に耐えられるかどうかをチェックできま
す。一部の[設計]タブには、設計チェックしかありません。Tekla Structures によ
り、設計チェックの結果がモデルフォルダに.txt ファイルとして保存されます。
設計チェックでは、オートデフォルトのルールグループと Excel ファイルを使用で
きます。
鉄骨ジョイントプロパティ
36
[設計基準]タブと[設計]タブ
•
オートデフォルトでは、コンポーネントプロパティが自動的に変更され、計算
された荷重が取得されます。使用するオートデフォルトを指定するには、[一
般]タブに移動し、[オートデフォルト]リストボックスでルールを選択します。
詳細については、「Using reaction forces and UDLs in AutoDefaults and
AutoConnection」を参照してください。
•
Excel ファイル内の情報は、ジョイントの設計をチェックし、UDL に耐えるよ
うにコンポーネントプロパティを自動的に更新します。このオプションは、他
の設計基準に従ってジョイントの設計をチェックする場合に役立ちます。「接
合部設計における Excel スプレッドシートページ 55」を参照してください。
[設計基準]タブ この設計チェックは、フィート・インチ単位用です。
設計をチェックするには、次のようにします。
1.
[設計基準]タブに移動し、[UDL を使用する]リストで[はい]を選択します。
2.
Excel スプレッドシート内の情報を UDL 計算に使用するには、[外部設計リン
ク]リストで[Excel]を選択します。
3.
計算に使用する情報を入力します。
4.
モデル内でジョイントを選択し、[変更]をクリックします。
Tekla Structures により、コンポーネントがチェックされます。ジョイントシ
ンボルが緑色の場合はジョイントが UDL に耐えられることを示し、赤色の場
合は耐えられないことを示します。
5.
チェックの結果を表示するには、コンポーネントシンボルを右クリックし、ポ
ップアップメニューの[情報]を選択します。
[オブジェクト情報]ダイアログボックスに、設計チェックの結果と関連情報が
表示されます。
「接合部設計における Excel スプレッドシートページ 55」も参照してください。
[設計]タブ この設計チェックは、フィート・インチ単位用です。
設計をチェックするには、次のようにします。
1.
[設計]タブに移動し、[チェックを行う]リストで[はい]を選択します。
ジョイントがモデルで使用または変更されるたびに、Tekla Structures により
ジョイントがチェックされます。
2.
計算に使用する情報を入力します。
3.
モデル内でジョイントを選択し、[変更]をクリックします。
Tekla Structures により、コンポーネントがチェックされます。ジョイントシ
ンボルが緑色の場合はジョイントが UDL に耐えられることを示し、赤色の場
合は耐えられないことを示します。
鉄骨ジョイントプロパティ
37
[設計基準]タブと[設計]タブ
4.
チェックの結果を表示するには、コンポーネントシンボルを右クリックし、ポ
ップアップメニューの[情報]を選択します。
[オブジェクト情報]ダイアログボックスに、設計チェックの結果(チェックした
部材、チェックの名称、適用された力、許容される力、使用された容量、結果
と考えられる解決策)が表示されます。
設計チェック専 設計は British standard BS5950 に基づきます。
用の[設計基準]
設計には次の制限があります。
タブ
•
設計基準が機能するのは UK 式の環境だけです。
•
設計基準を使用できるのは、メイン部材と副部材が鉛直になっている場合だけ
です。
•
設計基準を使用できるのは、2 つのボルトが水平になっている場合だけです。
•
設計基準を使用できるのは、垂直方向のボルトが上面から定義されている場合
だけです。
•
設計基準は、H 形鋼、I 形鋼に対してのみ有効です。
設計をチェックするには、次のようにします。
1.
[設計]タブに移動し、[設計]リストで[オン]を選択します。
2.
タイフォースをキロニュートン(kN)単位で入力します。
タイフォースは、設計チェックがオンになっていて、ジョイントの部材構成条
件が梁と柱である場合に必要です。タイフォースがない場合は、0 を入力しま
す。
3.
せん断力を kN 単位で入力します。
設計チェックをオンにした場合は、正の値を入力します。せん断力がない場合
は、0 を入力します。
4.
モデル内でジョイントを選択し、[変更]をクリックします。
ジョイントシンボルに、設計チェックの状態が示されます。
5.
•
緑色は、設計チェックに成功したことを意味します。
•
黄色は、設計チェックで警告が発生したことを意味します。
•
赤色は、設計チェックで致命的なエラーが発生したことを意味します。
チェックの結果を表示するには、ジョイントシンボルを右クリックし、ポップ
アップメニューの[情報]を選択します。
[オブジェクト情報]ダイアログボックスに、設計チェックの結果と関連情報が
表示されます。
[オブジェクト情報]ダイアログボックスに[鉄筋のナンバリングは最新で
はありません。]というメッセージが表示された場合、現在表示されている
マークは正しくない場合があります。マークが最新のものになるよう
鉄骨ジョイントプロパティ
38
[設計基準]タブと[設計]タブ
に、モデル上のマークを更新する必要があります。その後、[情報]コマン
ドを再度使用して、設計チェックの結果の正しいマークを取得します。
1.13 [解析]タブ
Tekla Structures が解析でジョイントとディテールを処理する方法を指定するに
は、ジョイントダイアログボックスまたはディテールダイアログボックスの[解析]
タブを使用します。
オプション
[解析拘束を使用する]
説明
[はい]に設定すると、ジョイントの部材の解析プロ
パティの代わりに、ジョイントの解析プロパティま
たは解析のディテールが使用されます。
解析モデルを作成する場合は、[解析モデルプロパ
ティ]ダイアログボックスの[各部材の支持条件によ
る]も[はい]に設定する必要があります。
詳細について、「解析モデルプロパティ」を参照し
てください。
鉄骨ジョイントプロパティ
39
[解析]タブ
オプション
説明
[部材選択]
解析プロパティを各ジョイント部材([メイン部材]、
[副部材 1]、[副部材 2]など)に関連付けるために使用
します。
[拘束組み合わせ]
詳細について、
「Defining support conditions」を参
照してください。
[支持条件]
[軸方向部材オフセット]
詳細について、「解析部材のプロパティ」を参照し
てください。
[解析断面]
Tekla Structures では、ジョイントまたはディテー
ルの剛性を考慮に入れるために、物理モデルのプロ
ファイルではなく、このプロファイルを解析に使用
します。
[解析プロファイル長]
解析では、Tekla Structures により物理モデルの部
材のプロファイルが無視され、この長さが解析に使
用されます。
鉄骨ジョイントプロパティ
40
[解析]タブ
2
Joints.def ファイル
joints.def ファイルには、さまざまなジョイントタイプの全般的なジョイント
設定とジョイント固有の設定が含まれています。joints.def ファイルを使用す
ると、各ジョイントタイプのデフォルトプロパティを設定できます。Joints.def
は、標準のテキストエディタで開いて編集できるテキストファイルです。
Tekla Structures では、ジョイントダイアログボックスに値がないプロパティにつ
いては、joints.def ファイルで定義された値が使用されます。ジョイントダイ
アログボックスに値を手動で入力した場合、joints.def ファイルの値の代わり
に手動で入力した値が使用されます。オートデフォルトも、joints.def ファイ
ルで定義された値よりも優先されます。
デフォルトでは、Tekla Structures により joints.def ファイルが\system フォ
ルダに保存されます。Tekla Structures は、joints.def ファイルを標準の検索フ
ォルダ(モデルフォルダ、プロジェクトフォルダ、企業フォルダ、システムフォル
ダ)で検索します。
参照項目 joints.def ファイルの使用ページ 41
例: Tekla Structures による joints.def ファイルの使用方法ページ 43
joints.def ファイルの一般デフォルトページ 44
joints.def ファイルでのボルト径とボルト本数ページ 46
joints.def ファイル内のボルトプロパティと部材プロパティページ 47
2.1 joints.def ファイルの使用
joints.def ファイルでは、さまざまなジョイントタイプの全般的なジョイント
設定とジョイント固有の設定が別個のセクションに含まれています。
joints.def ファイルは、標準のテキストエディタを使用して変更できます。
ファイルを変更する場合は、次のようにします。
•
絶対値または名前を入力してください。
•
フィート・インチ記号を使用しないでください。
Joints.def ファイル
41
joints.def ファイルの使用
•
プロファイルが[プロファイルカタログ]にあることを確認します。
•
ボルトが[ボルトカタログ]にあることを確認します。
•
ファイルの先頭で測定単位を設定できます。
•
JOINTDEFAULT 行では、Tekla Structures が joints.def ファイルのデフォ
ルト値を使用するか、システムデフォルト値を使用するかを定義できます。た
とえば、次のとおりです。
•
•
値 1 は、joints.def ファイルで定義されているデフォルト値が使用さ
れることを意味します。
•
値 0 は、システムデフォルト値が使用されることを意味します。
•
行の先頭にある//文字は、その行がコメント行であることを意味します。
これらの行の情報は、Tekla Structures により使用されません。
プロパティに値-2147483648 を入力すると、Tekla Structures が強制的に特
定のプロパティにシステムデフォルトを使用するようになります。
ジョイント固有のプロパティ
クリップアングル、せん断プレート、エンドプレート、ガセットジョイント、斜材
ジョイントのプロパティは、別個のセクションにあります。各セクションの先頭は
ヘッダー行になっており、列ラベルが含まれています。たとえば、次のとおりで
す。
joints.def
ファイルに列を追加しないでください。ジョイント固有のセクションで Tekla
Structures がプロパティを検出できない場合、一般デフォルトセクションでデフォ
ルトプロパティが検索されます。
joints.def ファイルを使用するジョイント
次のジョイントでは、joints.def ファイルが使用されます。
•
溶接されたガセット(10)
•
ボルトガセット(11)
•
ブレーシングクロス(19)
•
チューブガセット(20)
•
チューブクロス(22)
•
両面クリップアングル(25)
•
Corner tube gusset (56)
•
コーナーボルトガセット(57)
•
ガセットラップ付(58)
Joints.def ファイル
42
joints.def ファイルの使用
•
チューブガセット ラップ付(59)
•
ラップアラウンドガセット交差(60)
•
コネクション ラップ付(61)
•
ガセットクロス(62)
•
コーナーガセット ラップ付(63)
•
スチフナーコネクション梁(129)
•
シアープレートコネクション 柱(131)
•
ボルト-モーメントコネクション(134)
•
クリップアングル(141)
•
両面エンドプレート(142)
•
両面クリップアングル(143)
•
エンドプレート(144)
•
シンプルシアープレート(146)
•
フィンプレート 2 (147)
•
フィンプレート 3 (149)
•
モーメントコネクション(181)
•
スチフナーコネクション 柱 4 (182)
•
フルデプス(184)
•
フルデプス拡張(185)
•
スチフナーコネクション柱 1 (186)
•
スチフナーコネクション 柱 3 (187)
•
スチフナーコネクション柱 1 (188)
•
シアープレートチューブ柱(189)
•
ベントプレート(190)
参照項目 joints.def ファイルの一般デフォルトページ 44
例: Tekla Structures による joints.def ファイルの使用方法ページ 43
joints.def ファイルでのボルト径とボルト本数ページ 46
joints.def ファイル内のボルトプロパティと部材プロパティページ 47
Joints.def ファイル
43
例: Tekla Structures による joints.def ファイルの使
用方法
2.2 例: Tekla Structures による joints.def ファイルの使用方法
この例は、Tekla Structures が joints.def ファイルを使用してボルト間ガセット
(11)のボルト径や他のプロパティを計算する方法を示しています。
斜材の高さは 10 インチとします。Tekla Structures は、プロファイルの高さに基
づいてボルトサイズとボルトの数を計算します。プロファイルの高さが 10 インチ
である BOLTHEIGHT 行が検索されます。
プロファイルの高さは 8.0 より高く、12.0 より低いため、Tekla Structures はプ
ロファイルの高さが 8.0 の行を使用します。これにより、ボルト径が 0.75 に設
定されます。
Tekla Structures は、ボルト径を使用してボルトと部材プロパティを割り当てます。
ボルト径が 0.75 である DIAGBOLTPART 行が検索されます。
以下のプロパティ値が使用されます。
ボルト径
0.75
水平方向のボル 2
ト本数
水平方向の縁端 1.5
距離
垂直方向の縁端 1.5
距離
水平方向のボル 2.5
ト間距離
垂直方向のボル システムデフォルトが使用されます。
ト間距離
このジョイントでは、Tekla Structures によりコネクションプレート厚やアングル
プロファイルのプロパティは使用されません。
Joints.def ファイル
44
joints.def ファイルの一般デフォルト
2.3 joints.def ファイルの一般デフォルト
Tekla Structures は、ジョイント固有のセクションでジョイントのプロパティが見
つからない場合に一般デフォルトを使用します。
たとえば、クリップアングルの場合、Tekla Structures は副部材の高さに基づいて
ボルト径とボルトの数を指定します。副梁が joints.def ファイルのクリップア
ングルセクションの最高値より高い場合、Tekla Structures は一般デフォルトのデ
フォルトボルト径を使用します。
joints.def ファイルの一般デフォルトセクションのプロパティは次のとおりで
す。
プロパティ
boltdia
ボルト径
pitch
あるボルトの中心からの隣のボルトの中心までの距離
clipweld
溶接サイズ
説明
angle-cc-inc Tekla Structures により、ボルト間隔とウェブ厚を加算した値
がこの値を使用して切り上げられます。US AISC 規格に準拠し
ています。
lprofgapinc
Tekla Structures により、アングルプロファイルのギャップが
この値を使用して切り上げられます。US AISC 規格に準拠して
います。
lsize
アングルプロファイルのサイズ
copedepth
ノッチサイズ
copelength
ノッチサイズ
boltedge
縁端距離
webplatelen
ハンチプレート高さ(h)
webplatewid
ハンチプレートの幅(b)
beamedge
梁端部とメイン部材の間のセットバック距離
knifeclr
使用されなくなりました
clipedge
ボルトの縁端距離(クリップアングルの場合のみ)
gap
使用されなくなりました
shearplateth せん断プレートの厚さ
k
endplatethk
エンドプレートの厚さ
shearweld
溶接のサイズ
cliplsize
アングルプロファイルのサイズ(クリップアングルの場合のみ)
flangecutcle フランジ切断クリアランス
ar
slotsize
長孔のサイズ
clipslots
長孔対象部材
•
1=梁
Joints.def ファイル
45
joints.def ファイルの一般デフォルト
プロパティ
•
説明
2 = アングルプロファイル
•
3 = 両方
このプロパティは、[ボルト]タブの[長孔部材]オプションです。
clip_attac
メイン部材と副部材に取り付けるクリップアングル
•
1 = 両方の部材がボルト留め
•
2 = メイン部材にボルト留め、副部材に溶接
•
3 = メイン部材への溶接なし
•
4 = メイン部材に溶接、副部材にボルト留め
•
5 = 両方の部材が溶接
•
6 = メイン部材にボルト留めなし
•
7 = 副部材に溶接なし
•
8 = 副部材にボルト留めなし
•
9 =両方の部材にボルト留め/溶接
このプロパティは、ボルトの位置が定義された[ボルト]タブの
ボルト取り付けオプションです。
copedepth_in Tekla Structures により、ノッチ高さがこの値を使用して切り
c
上げられます。
copelength_i Tekla Structures により、ノッチ長さがこの値を使用して切り
nc
上げられます。
参照項目 joints.def ファイルの使用ページ 41
2.4 joints.def ファイルでのボルト径とボルト本数
Tekla Structures では、以下のプロパティごとに、ジョイントタイプに基づいてボ
ルト径とボルト本数が決定されます。
プロパティ
ジョイントタイプ
クリップアングル 副部材の高さ
せん断プレート
副部材の高さ
エンドプレート
副部材の高さ
ガセットジョイン アングルプロファイルの長さ
ト
斜めジョイント
プロファイルの高さ。
joints.def ファイルの各ジョイント固有のセクションにある BOLTHEIGHT 行
は、ジョイントタイプのデフォルトのボルト直径とボルト列数を示しています。
Joints.def ファイル
46
joints.def ファイルでのボルト径とボルト本数
クリップアング Tekla Structures では、副部材の高さに基づいて、デフォルトのボルト直径とボル
ル、せん断プレ ト列数が垂直方向に計算されます。以下のプロパティを入力できます。
ート、エンドプ
プロパティ
説明
レートのジョイ
ント name
BOLTHEIGHT
part
ANGLECLIP
sec.beam.height あるボルト数を適用する副部材の最大高さ
diameter
ボルト径です。径が[ボルトカタログ]に存在している必要
があります。
number_of_bolts 垂直方向のボルト本数。
ガセットジョイ Tekla Structures では、アングルの長さに基づいて、デフォルトのボルト径とボル
ント ト列数が水平方向に計算されます。以下のプロパティを入力できます。
プロパティ
name
BOLTHEIGHT
part
GUSSET
説明
lproflength また アングルプロファイルの長さ
は
angleproflength
diameter
ボルト径です。径が[ボルトカタログ]に存在している必要
があります。
number_of_bolts 水平方向のボルト本数
斜めジョイント Tekla Structures では、プロファイルの高さに基づいて、デフォルトのボルト直径
とボルト列数が水平方向に計算されます。以下のプロパティを入力できます。
プロパティ
name
BOLTHEIGHT
part
DIAGONAL
conn.pl.height
または
profileheight
プロファイルの高さ
diameter
ボルト径です。径が[ボルトカタログ]に存在している必要
があります。
説明
number_of_bolts 水平方向のボルト本数
参照項目 joints.def ファイル内のボルトプロパティと部材プロパティページ 47
Joints.def ファイル
47
joints.def ファイル内のボルトプロパティと部材プ
ロパティ
2.5 joints.def ファイル内のボルトプロパティと部材プロパティ
Tekla Structures により、joints.def ファイルを使用してボルト径が計算される
と、その結果を使用して、ジョイントタイプに応じて他のプロパティがボルトと部
材に割り当てられます。たとえば、クリップアングルジョイントの場合、ボルトと
部材のデフォルトのプロパティは、joints.def ファイルの CLIP ANGLE セクシ
ョンにある ANGLECLBOLTPART で始まる行に存在しています。
以下の表に、各ジョイントタイプのボルトと部材に割り当てることができるプロパ
ティを示します。
プロパテ
ィ
説明
ジョイントタイプを識別
します。
name
クリッ
プアン
グル
せん断
プレー
ト
エンド
プレー
ト
ガセ
ット
斜材
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
たとえば、ガセットジョイ
ントの場合は、
GUSSETBOLTPART になり
ます。
bolt
ボルト径が[ボルトカタロ
diamete グ]に存在している必要が
r
あります。
shear
ガセットプレートの厚さ
plate
thickne
ss
*
end
エンドプレートの厚さ
plate
thickne
ss
*
gusset ガセットプレートの厚さ
thickne
ss
*
conn.
コネクションプレートの
plate
厚さ
thickne
ss
*
angle
profile
または L
profile
使用するアングルプロフ *
ァイルの名前が[プロファ
イルカタログ]に存在して
いる必要があります。正
確なプロファイルを入力
します(例: L100*100*10.
number
各行の垂直方向と水平方
向のボルト本数。
Joints.def ファイル
48
*
*
*
*
*
*
*
joints.def ファイル内のボルトプロパティと部材プ
ロパティ
プロパテ
ィ
説明
クリッ
プアン
グル
垂直方向および水平方向 *
のボルトについて、各ボル
トの中心からボルトまで
の距離
pitch
edge
あるボルトの中心から垂
distanc 直方向および水平方向の
e
ボルトの部材の縁端まで
の距離
vert.
ボルトの最初の垂直方向
bolt
の行の位置
firshol
e
せん断
プレー
ト
*
エンド
プレー
ト
*
ガセ
ット
斜材
*
*
*
*
*
*
*
*
*
参照項目 joints.def ファイルでのボルト径とボルト本数ページ 46
joints.def ファイル内のガセットジョイントプロパティページ 49
joints.def ファイル内の斜材ジョイントプロパティページ 52
joints.def ファイル内のボルト寸法に依存したプロファイルページ 53
joints.def ファイル内のガセットジョイントプロパティ
GUSSETDEFDIM 行に、ガセットジョイントの追加のデフォルトプロパティを入力
します。すべてのガセットジョイントですべてのプロパティが使用されるわけで
はありません。
プロパティ
name
説明
GUSSETDEFDIM
boltdia_def
すべてのボルトグループに適用す
るボルト径
プレートの形状に影響
ジョイントダイアログボックスで
[ボルトサイズ]ボックスが空の場
合、Tekla Structures はこの値を使
用します。
tol_prim
ガセットとメイン部材ウェブ間の
間隔。
tol_sec
ガセットと副部材ウェブ間の間
隔。
dist_diag_pri 選択した最初の副部材とメイン部
m
材の間の間隔。
Joints.def ファイル
49
joints.def ファイル内のボルトプロパティと部材プ
ロパティ
プロパティ
説明
プレートの形状に影響
dist_diag_sec 選択した最後の副部材から最も近
い副部材への垂直距離
angle_first_c コーナー角度寸法
はい
orner
angle_sec_cor
ner
dist_between_ ブレース間の間隔
diag
first_bolt_fr [ガセット]タブのボルトグループ
om_line
のボルト縁端距離
corner_dx
コーナー寸法
corner_dy
コーナー寸法
movey
[ガセット]タブの
ン
オプショ
movez
[ガセット]タブの
ション
オプ
dist1
一番下のブレースに対して垂直な はい
ガセットプレートの縁端の長さ
dist2
ブレースに対して垂直なガセット はい
プレートの縁端の長さ
dist3
一番上のブレースに対して垂直な はい
ガセットプレートの縁端の長さ
tol_lprof
ガセットプレートからコネクショ
ンプレートまでの縁端の距離
tol_stiffener スチフナーの許容値
chamfer_dx
[ガセット]タブのスチフナー角処
理寸法
chamfer_dy
[ガセット]タブのスチフナー角処
理寸法
chamfer_corne
r_dx
chamfer_corne
r_dy
side_length
側面の長さ
diafit_length [ブレーシング交差(19)]ジョイン
トのフィット長。
Joints.def ファイル
50
joints.def ファイル内のボルトプロパティと部材プ
ロパティ
プロパティ
説明
[パラメーター]タブのオプション
が空の場合、Tekla Structures はこ
の値を使用します。
プレートの形状に影響
以下の例の図は、[ピクチャー]タブの[ガセットラップ付(58)]ジョイントのプロパテ
ィを示しています。
1.
tol_lprof
2.
corner_dy
3.
corner_dx
4.
dist_diag_sec
5.
tol_sec
6.
angle_sec_corner
7.
dist3
8.
dist_between_diag
Joints.def ファイル
51
joints.def ファイル内のボルトプロパティと部材プ
ロパティ
9.
dist2
10. dist1
11. dist_diag_prim
12. tol_prim
joints.def ファイル内の斜材ジョイントプロパティ
DIAGDEFDIM 行に、ボルトと部材の付加的なデフォルトプロパティを入力します。
すべての斜材ジョイントですべてのプロパティが使用されるわけではありません。
プロパティ
name
DIAGDEFDIM
boltdia_def
すべてのボルトグループに適用するボルト径
説明
ジョイントダイアログボックスで[ボルトサイズ]ボックスが
空の場合、Tekla Structures はこの値を使用します。
dist_gus_diag
ガセットプレートとチューブの間のギャップ
チューブプロファイルがエンドプレートによって閉じられて
いる場合、dist_gus_diag はガセットプレートからエンド
プレートまでのギャップです。
以下の[チューブ交差(22)]イメージを参照してください。
dist_in
ブレースの断面図デプス。コネクションプレートをチューブ
ブレースの内側に配置しないようにするには、負の値を入力
します。
以下の[チューブ交差(22)]イメージを参照してください。
dist_dv
コネクションプレートの縁端までのブレース縁端距離。この
寸法により、コネクションプレートの幅が変更されます。
以下の[チューブ交差(22)]イメージを参照してください。
sec_cut_tol
[ブレース接合]タブ:
slot_length_t
ol
tube_cut_tol
[ブレース接合]タブ:
conn_cut_dx
[ブレース接合]タブ:
conn_cut_dy
Joints.def ファイル
52
joints.def ファイル内のボルトプロパティと部材プ
ロパティ
プロパティ
説明
round_plate_t
ol
[ブレース接合]タブ:
flanges_cut_a
ngle
[ブレース接合]タブ:
dist_flanges_
cut
dist_skew_cut
end_plate_thk
エンドプレートの厚さ
以下の例の図は、[ピクチャー]タブの[チューブ交差(22)]ジョイントのプロパティを
示しています。
1.
dist_dv
2.
dist_in
3.
dist_gus_diag
Joints.def ファイル
53
joints.def ファイル内のボルトプロパティと部材プ
ロパティ
joints.def ファイル内のボルト寸法に依存したプロファイル
[クリップアングル(141)]や[両面クリップアングル(143)]など、一部のジョイントで
は Tekla Structures によりプロファイルサイズに基づいてボルトサイズが計算さ
れます。
これらのジョイントでは、[ボルト]タブで対応するオプションを空のままにした場
合、Tekla Structures は joints.def ファイルにある PROFILE TYPEDEPENDENT BOLT DIMENSIONS セクションの PROFILEBOLTDIM 行からボルト
サイズを取得します。
プロパティ
width
説明
プロファイルの幅
one bolt
firsthole
1 本のボルトの場合、プロファイルアングルの縁端から
最初の孔までの距離
two bolts
firsthole
2 本のボルトの場合、プロファイルアングルの縁端から
最初の孔までの距離
pitch
垂直方向および水平方向のボルトについて、各ボルトの
中心からボルトまでの距離
たとえば、クリップアングルジョイントにおいて L6X6X1/2 プロファイルで使用
されるボルト寸法を見つける場合、次のようになります。
1.
Tekla Structures は、まず PROFILE TYPE-DEPENDENT BOLT DIMENSIONS
セクションの PROFILEBOLTDIM 行で L6X6X1/2 を検索します。
2.
一致するものが見つからない場合、Tekla Structures は、CLIP ANGLE セクシ
ョンにある ANGLECLBOLTPART 行で検索します。
Joints.def ファイル
54
joints.def ファイル内のボルトプロパティと部材プ
ロパティ
3
接合部設計における Excel スプ
レッドシート
スプレッドシートを鉄骨ジョイントにリンクすることで、ジョイント設計で Excel
スプレッドシートを使用できます。ジョイントプロパティダイアログボックスに
[設計基準]タブまたは[設計]タブがあるすべての鉄骨ジョイントで Excel を使用で
きます。[外部設計]オプションで Excel を選択し、ジョイントを適用または変更す
ると、必要な計算が行われるジョイントタイプ固有のスプレッドシートにジョイン
ト情報が転送されます。計算されたプロパティは出力ファイルに保存され、変更さ
れたコンポーネントプロパティ値はジョイントに戻されます。変更内容に従って
ジョイントが変更されます。
..\Tekla Structures\<version>\Environments\Common\exceldesign
にある component_template.xls ファイルを使用してジョイントタイプ用の
Excel スプレッドシートを作成するか、事前定義されたファイルを使用することが
できます。
参照項目 Excel スプレッドシートの接合部設計で使用されるファイルページ 55
接合部設計における Excel スプレッドシートの例ページ 57
外部設計リンクで接合部の状態の表示ページ 59
3.1 Excel スプレッドシートの接合部設計で使用されるファイル
Excel スプレッドシートを使用した接合部設計では、次のファイルが使用されます。
ファイル
Visual Basic スクリプ
トファイル
説明
Excel.vb ファイルは、Tekla Structures と外部ソフトウ
ェアをリンクし、Excel スプレッドシートのファイル名と
場所を定義します。このファイルは、..\Tekla
Structures\<version>\environments\common
\exceldesign フォルダにあります。
Excel は、関連するスプレッドシートファイルを以下の順
序で検索します。
接合部設計における Excel スプレッドシート
55
Excel スプレッドシートの接合部設計で使用される
ファイル
ファイル
1.
2.
説明
現在のモデルフォルダの\exceldesign フォルダ
から: component_ + number or name + .xls と
いう名前のファイル、たとえば、..\test_model
\exceldesign\component_144.xls など。
次のように、詳細設定
XS_EXTERNAL_EXCEL_DESIGN_PATH で定義され
た場所から:
XS_EXTERNAL_EXCEL_DESIGN_PATH (=
%XS_DIR%\environments\common
\exceldesign\) + "component_" + number
+ ".xls"
コンポーネントタイプ コンポーネントタイプ固有のスプレッドシートには、事
固有の Excel スプレッ 前定義の計算が含まれています。ジョイント設計を実行
ドシート
すると、メイン部材および副部材のジョイントプロパテ
ィと情報が Excel スプレッドシートの[Input]シートと
[Component]シートに転送されます。
ジョイント固有の結果 結果ファイルには、変更されたジョイントプロパティが
ファイル
含められます。
•
この結果ファイルは、[Calculation]シートから自動的
に作成されます。
•
ファイルは、デフォルトではモデルフォルダの
\ExcelDesignResults フォルダに、コンポーネン
ト ID 付きの名前で保存されます。
•
ファイルは、ジョイントを変更するたびに更新され
ます。
•
計算結果は、計算スプレッドシートの設定方法に応
じて Excel スプレッドシート、または HTML 形式か
PDF 形式で保存できます。
コンポーネントカタロ ..\Tekla Structures\<version>\Environments
グファイル
\Common\system フォルダリストの
ComponentCatalog.txt ファイル名には、ファイル名
に使用されるコンポーネント ID がリストされています。
正しい ID を使用していることを確認してください。
テンプレートスプレッ ..\Tekla Structures\<version>\Environments
ドシート
\Common\exceldesign フォルダには、Tekla
Structures コンポーネントで使用する独自スプレッドシ
ートアプリケーションの作成に使用する
component_template.xls スプレッドシートがあり
ます。
接合部設計における Excel スプレッドシート
56
Excel スプレッドシートの接合部設計で使用される
ファイル
3.2 接合部設計における Excel スプレッドシートの例
以下のイメージは、[エンドプレート(144)]ジョイントに使用される Excel スプレッ
ドシートの例を示しています。
サンプルスプレッドシートには、次のシートがあります。
[Calculation]シートには、計算レポートが含まれています。
接合部設計における Excel スプレッドシート
57
接合部設計における Excel スプレッドシートの例
[Inputs]シートには、ジョイントダイアログボックスからのジョイントのプロパテ
ィが含まれています。
[Outputs]シートには、設計結果が含まれています。これらの値はコンポーネント
に転送されます。モデル内のジョイントは、これらの値に従って変更されます。
[Component]シートには、計算内容、計算形状に関する情報、メイン部材と副部材
に関する情報が含まれています。スプレッドシート内のコンポーネント属性は、対
応する.inp ファイル内の属性と同じです。.inp ファイルの詳細については、
「Input files」を参照してください。
接合部設計における Excel スプレッドシート
58
接合部設計における Excel スプレッドシートの例
次のシートもあります。
•
[Data]には、カタログ情報が示されます。
•
[Norm]には、コード選択内容やコードの参照が示されます。
•
[Language]には、翻訳が示されます。
3.3 外部設計リンクで接合部の状態の表示
接合部の設計で Excel を使用する場合、Tekla Structures では色分けされたコンポ
ーネントシンボルを使用して、モデル内のコンポーネントの状態が示されます。こ
接合部設計における Excel スプレッドシート
59
外部設計リンクで接合部の状態の表示
れは、コンポーネントの Excel スプレッドシートの[Outputs]シートにエラー属性
が含めることで行うことができます。属性のタイプは int です。
有効な値は以下のとおりです。
値
1
色
状態
[緑]
ボルト縁端距離が十分にあります。
接合部は、システムに搭載された英国および米国の設計基準を使用
した接合部設計チェックに合格しています。
2
[黄]
[ツール] --> [オプション] --> [オプション...] --> [コンポーネント] タ
ブで定義された値に従うと、ボルト縁端距離が不十分です。
3
[赤]
Tekla Structures がコンポーネントプロパティを計算できません。
以下のような理由が考えられます。
•
ジョイント方向が正しくない。
•
作業平面が正しくない。
•
選択されたコンポーネントが状況に適切ではない。
•
接合部設計チェックは、搭載されている英国および米国の設計
基準を使用して実行されましたが、定義された荷重はコンポー
ネントでサポートされません。
接合部設計における Excel スプレッドシート
60
外部設計リンクで接合部の状態の表示
4
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61
外部設計リンクで接合部の状態の表示
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