平成 27 年度事業計画書 〔平成 27 年 4 月 1 日∼平成 28 年 3 月 31 日〕 I Ⅱ 基本方針 食や食生活を巡っては、 “和食:日本人の伝統的な食文化”のユネスコ世界 無形遺産登録ともあいまっていわゆる“日本食”が内外で評価される一方で、 食の安全性の確保、表示の適正化、超高齢社会への対応など多くの課題や問 題が生じている。 このような状況の中で、食の専門家としてのフードスペシャリストへの期 待は今後ますます高まり、高度化し多様化すると考えられる。 当協会の使命は、このような社会の要請や期待に的確に応え有為な人材と して資質の高いフードスペシャリストを養成し、社会に送り出すことである。 このため、平成 27 年度において当協会は、前年度に引き続きフードスペシ ャリストの資質の向上に向け新たな資格制度の着実な推進と教育内容の充実 を図るとともに、フードスペシャリスト資格の認知度向上のための広報活動 の拡充、食関係業界との連携強化に重点をおいて諸事業の推進に努める。 事業内容 1 教育内容の企画、指導及び助言に関する事業 (1)フードスペシャリスト養成の充実に向けた検討 新たなフードスペシャリスト資格制度の着実な実施を含めフードスペシ ャリスト養成の充実に向け、様々な課題と対応の方向について、幅広い観 点から専門委員会で検討していく。 (2)協会指定テキストの改訂等 協会指定テキストについては、例年どおり増刷時に誤記修正やデータの 更新を行うほか、改訂が必要なテキスト(「食品の消費と流通」、 「食品の安 全性」、 「フードスペシャリスト論」、 「食品表示」)については、来年3月の 発刊を目指して改訂作業を進める。 また、協会指定テキストがない調理学に関する科目については、この3 月に発刊される予定であるが、食物学に関する科目については、来年3月 の発刊に向けて作業を進める。 2 フードスペシャリスト資格認定試験事業 (1)平成 27 年度フードスペシャリスト資格認定試験の実施 平成 27 年度フードスペシャリスト資格認定試験を 12 月 20 日(日)に全国 の会員校で実施する。また、前年度に引き続き資格認定試験を従来のフー ドスペシャリスト資格試験と専門フードスペシャリスト資格試験の2段階 に分けて実施する。受験者数については、従来のフードスペシャリスト資 格試験は前年度とほぼ同じ 5,600 人、また、専門フードスペシャリスト資 格試験はその半数の 2,800 人を見込む。資格認定試験問題の作成及び合否 の判定は専門委員会において行う。 (2)フードスペシャリスト資格認定証の交付等 フードスペシャリスト資格認定試験の合格者のうち申請のあった養成機 関の卒業者に対しフードスペシャリスト資格認定証を交付する。 また、会員校から推薦があったフードスペシャリスト資格を優秀な成績 で取得した者に対し表彰状を授与するとともに、平成 27 年度フードスペシ ャリスト資格認定試験において特に優秀な成績で合格した者に対し、専門 委員会の推薦に基づき特別表彰を行う。 (3)新資格試験の検証と今後の検討 新資格試験が関係者の多大なご尽力とご協力により前年度からスタート したが、今後より円滑な実施を図るため、今回の試験実施全般について専 門委員会において検証を行う。 また、新資格制度検討の過程で提案され持ち越された意見や課題につい て、専門委員会で検討を進める。 3 フードスペシャリスト養成機関認定事業 本協会の正会員、または正会員となる資格を有する教育機関からの養成機 関認定申請について、専門委員会において審査を行い、その結果を踏まえ、 理事会において認定の可否を決定する。 4 助成、研究、研修等に関する事業 (1)食に関する一般向け啓発事業 前年度に引き続き、食に関する一般向け啓発活動の推進を図ることとし、 応募のあった企画の中から審査会で承認された事業につき、協会が助成し、 応募団体と協会との共催で実施する。 実施事業の結果の概要については、ホームページに掲載する。 (2)研究・調査等 平成 26 年度にフードスペシャリスト資格を取得した者を対象に、就職状 況等に関するアンケート調査を行い、その結果を会報及びホームページに 掲載する。 (3)研修会の開催 9月上旬に、フードスペシャリスト養成機関研修会を開催する。研修会 の具体的な日程、内容については、専門委員会で検討のうえ、会員校に直 接案内するとともに、ホームページに掲載する。また、研修会の結果の概 要については、会報やホームページに掲載する。 5 情報の収集及び提供に関する事業 (1)会報の発行及び配布 協会の会報「JAFS NEWS LETTER」を年4回(5月、8月、11月、2 月)、各 2,600 部発行し、会員、関係機関等に配布するとともに、ホームペ ージに掲載する。 (2)広報活動 ア 新たなフードスペシャリスト資格制度の発足を踏まえ、資格紹介パン フレットや協会ホームページの充実を図る。また、これらを通じ食品産 業関係者や幅広い国民に向け、協会からの情報発信に努める。 イ 当協会や会員校の活動及びフードスペシャリスト資格制度を紹介する ためのビデオを完成させ、会員校等に配布する。 ウ 食品産業関係者等にフードスペシャリスト資格の紹介、PRを行うた め、4月 15 日(水)∼17 日(金)に東京ビッグサイトで開催される「ファベ ックス 2015」に出展するとともに、10 月 21 日(水)∼23 日(金)にイ ンテックス大阪で開催される「ファベックス関西 2015」(ともに日本食糧 新聞社主催)に出展する。これらフェアやその他の機会をとらえ、食関係 企業や団体等の関係者に対しフードスペシャリスト資格への認知度の向 上を図るとともに、資格者の採用等を呼び掛ける。 エ フードスペシャリスト資格の企画記事広告やPR広告を「日本食糧新 聞」(日本食糧新聞社)、「全私学新聞」(全私学新聞運営委員会)、「栄養 と料理」(女子栄養大学出版部)、「日本食生活学会誌」(建帛社)、「全栄 施協月報」(全国栄養士養成施設協会)に必要に応じて適宜掲載する。 (3)フードスペシャリスト資格認定試験過去問題集の発刊 平成 28 年2月を目途に、「2016 年版フードスペシャリスト資格認定試験 過去問題集」を発刊する。 (4)養成機関への資料提供 フードスペシャリスト養成機関に対し、農林水産省その他関係団体から 提供された各種資料を配布する。
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