第11回日本クリティカルケア看護学会学術集会 ランチョンセミナー6 日時 場所 2015年 3 6 月 28 日(日) 1 2:0 0 ∼ 1 2:5 0 第 会場 福岡国際会議場 4階409-410 〒812-0032 福岡県福岡市博多区石城町2−1 演題 クリティカルケア領域で PAD管理に取り組む 根拠と魅力 座長 演者 学校法人鉄蕉館 亀田医療大学 成人看護学 古賀 雄二 先生 武蔵野赤十字病院 救命救急センター 安田 英人 先生 ランチョンセミナーは整理券制です 配布場所 福岡国際会議場1階 エントランス 配布時間 開催当日8:15∼(※なくなり次第終了) ※整理券は、セミナー開始10分後に無効となります 共催:第11回日本クリティカルケア看護学会学術集会 ホスピーラ・ジャパン株式会社 丸石製薬株式会社 第11回クリティカルケア看護学会学術集会 ランチョンセミナー6 「クリティカルケア領域で PAD 管理に取り組む 根拠と魅力」 武蔵野赤十字病院 救命救急センター 安田 英人 先生 重症患者管理のみならず入院患者管理において、 痛み・不穏・せん妄 (PAD) という言葉を 目にしない日はないと言っても過言ではないほどPADが近年注目の的となっている。その きっかけとなったのが2013年1月に約10年ぶりに米国集中治療医学会より改定・発表さ れた痛み・不穏・せん妄に関するガイドラインであろう。それに約1年半遅れて、本邦におい ても日本版の痛み・不穏・せん妄に関するガイドラインが発表されており、今、本邦のみなら ず世界でPADが熱い注目の的となっている。PADが注目される根底にあるのが、近年話 題の的となっている 「患者中心の医療 (patient-centered) 」であり、患者からの主観的情 報や医療従事者からの客観的評価により適切にアセスメントを行い、必要に応じて治療介 入し、そして何よりも痛みがないように、興奮を起こさないように、せん妄を起こさないよう に予防することが重要であるとされ、両ガイドラインでもバンドルとして提唱している。こと にせん妄に関してはもっとも最近話題となっている領域であると言っても過言ではなく、せ ん妄が長期的な認知機能低下につながることが示された大規模研究も報告された昨今に おいては、集中治療領域におけるせん妄管理は様々な患者予後改善において非常に重要 な位置を占めることになっている。今回は、集中治療領域におけるせん妄予防と治療の重 要性の根拠を中心に解説し、患者への傾聴や環境整備などによる看護師を中心としたチー ム医療で取り組む必要性について言及したい。また、可能な範囲内で痛みと不穏に関して も触れてみようと思う。
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