平 成 27 年 度 (平成 27 年 4 月 1 日から平成 28 年 3 月 31 日まで) 事 業 計 画 書 一般財団法人 大阪科学技術センター 1 2 目 次 概 要 ·································································1 【事業活動】 事業概要 ·······························································2 Ⅰ 普及広報事業(継続事業1) ··········································4 Ⅱ 技術振興事業·······················································8 1.技術開発委員会事業(継続事業1) 2.エネルギー技術対策委員会事業(継続事業1) 3.中堅・中小企業技術振興委員会事業(継続事業1) 4.地球環境技術推進懇談会事業(継続事業1) 5.大阪科学賞(継続事業1) 6.学協会の地域活動支援事業(その他事業2) Ⅲ ニューマテリアルセンター事業 ········································19 1.標準化事業(継続事業1) 2.研究開発事業(継続事業1) 3.材料技術振興基盤の整備事業(継続事業1) 4.学協会の地域活動支援事業(その他事業2) Ⅳ 地域開発促進事業(継続事業2) ·····································22 Ⅴ ビル利用促進事業(その他事業1) ···································24 Ⅵ 総合企画活動······················································26 1.科学技術振興の基盤づくり(継続事業1) 2.賛助会員対応活動(その他事業2) *括弧内は、公益目的支出計画における事業区分 3 4 概 要 大阪科学技術センターは、昭和 35 年に、関西財界をはじめとする各界の総意で設立され、以来、半世紀 にわたり、科学技術の普及広報、技術振興等の諸事業を精力的に進め、関西地域、関西経済の発展に資す る活動を実施してきた。 近年、国等の委託事業の減少や、企業からの事業協賛、賛助会費の減少など、社会情勢の変化等の影響 により、当財団をめぐる経営環境は非常に厳しいものがあり、それらの対応が喫緊の課題となっている。 平成 27 年度も、引き続きこれら経営課題への対応として、新規受託事業への積極的な挑戦や自主事業の 新たな展開、賛助会員の減少に歯止めをかける活動等に取り組んでいく。特に、大阪科学技術館について は、2 年に 1 度の展示改装を機に、新規出展の誘致に努める。さらに、当センターの事業基盤であるビル 事業については、貸会場収入の更なる増収を図るとともに、平成 27 年度より開始する「大阪科学技術セン タービル主要部分改修工事」の第一期工事を着実に実施する。 次頁に、今年度取り組む各事業の概要を記す。 なお、事業推進にあたっては、事業分野ごとに設置した委員会等に産学官の各界の専門家を委員として 迎え、意見を踏まえながら事業計画を立案し、実施する。また、国等受託事業以外の自主事業については、 賛助会費や基本財産からの収益などの自主財源をあてるとともに、事業ごとに産業界等から資金的な協力 を得て推進する。 1 事 業 概 要 関西産業発展の基盤の強化に資すること、及び、わが国科学技術水準の向上に寄与することを目的に、 科学技術の振興に関する諸事業及び地域開発の促進に関する事業を産学官連携等により総合的かつ効果的 に推進する。 Ⅰ.普及広報事業 長年培ってきた知見を活かし、大阪科学技術館の運営をはじめ各種活動を通じ、学校、子供会、女性会 等幅広い層に対して、積極的に広報活動ならびにエネルギーに関する普及啓発活動を展開する。 今年度は、特に7月に実施する、第31回大阪科学技術館の展示改装を通して、新たな展示展開を行う。 また、理科教育に係わる企業、団体等との連携により普及広報事業を効果的に推進し、活動の基盤強化を 図るとともに、イベントの充実によるマスメディア等へのアピールを通じて大阪科学技術館の知名度並び に社会的価値の向上を図る。 Ⅱ.技術振興事業 国の科学技術基本計画や産業界ニーズに機動的に対応しながら、各種技術分野において産学官等の連携 による研究コミュニティを形成し、技術に関する情報交流、調査研究、共同研究開発、中堅中小企業を対 象とした技術支援などの各種技術振興活動を展開する。 今年度は、昨年度に引き続き、「ネイチャー・インダストリー・アワード」事業の拡充による若手研究者 支援や、戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)等を通じた中堅・中小企業の事業化支援等を推進する。 また、国が推進する重点的領域分野についても積極的に取り組むとともに、創造的科学技術の振興を図 るため、大阪科学賞を授与する。 Ⅲ.ニューマテリアルセンター事業 今年度、標準化事業に関しては、経済産業省の委託事業であるタービンの遮熱コーティングの特性評価 試験方法に関する国際標準化を昨年度に引き続き受託し、ISO 制定に向けた活動を推進する。あわせて、過 去 29 年間に制定に関与してきた JIS 96 件、ISO 38 件のメンテナンスを継続して行う。 また、研究開発事業に関しては、標準化のシーズ発掘に向けた研究開発をめざし、昨年度予備調査した 高磁界磁気測定技術開発について、本格的に取り組む。地域中小企業の技術開発支援のため、国の支援事 業である戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)については、前年度からの継続事業を推進するととも に、新規受託を目指して応募する。 さらに、平成 28 年 9 月にニューマテリアルセンターが設立 30 周年を迎えるため、今年度から記念行事 等の内容を検討する。 Ⅳ.地域開発促進事業 国及び地方自治体の地域開発計画や産業界ニーズに機動的に対応しながら、関西地域を中心とする地域 開発整備や都市再生のあり方についての調査・検討に取り組む。今年度は、新規研究会として、「住環境 システム部会」を立ち上げ、住宅市場活性化に資するシステムの検討について新たに取り組む。 さらに、地域において求められる新たな地域開発・地域活性化推進に向けた方策を調査するとともに、 必要に応じて新規の研究会、セミナー、プロジェクト等を企画立案し実施する。 2 Ⅴ.ビル利用促進事業 関西における科学技術振興の拠点として、科学技術関連の入居団体および一般諸団体との連携を強化し、 公共性の高い施設としてのビル利用を促進する。 また、竣工後51年を迎え、安全で環境に配慮した快適な建物環境を維持し、有益な社会資産としての 価値を保ち続けるために、長期的な改修計画に基づき、今年度より改修工事に着手する。 さらに、ビルの運用益が、財団の公益的事業の財政基盤であるため、ビル事業の増収に向けた取り組み を積極的に推進する。 Ⅵ.総合企画活動 当センター事業の総合調整に加え、科学技術振興の基盤づくりのために、賛助会員をはじめ関係機関と の連携強化に取り組む。さらに科学技術分野に関する情報発信機能の強化を図り、科学技術情報等のプラ ットフォームづくりを行う。 また、今年度も事業運営の基となる会員の維持と一層の拡大を図るため、既存会員には、当センターへ のニーズや社会的ニーズをふまえ、会員満足度の高い講演会や見学会等の活動や情報提供を行い、会員拡 大に向けては、当センター事業の積極的な広報活動等を行う。 3 Ⅰ 普 及 広 報 事 業 次代の科学技術を担う人材育成の視点から、青少年をはじめ一般の方々に対し、科学技術 に関する正しい理解を普及し、広報するため、長年培ってきた知見を活かし、大阪科学技術 館の運営をはじめ各種活動を通じ、学校、子供会、女性会等幅広い層に対して、積極的に広 報活動ならびにエネルギーに関する普及啓発活動を展開する。 今年度は、特に7月に実施する、第31回大阪科学技術館の展示改装を通して、新たな展 示展開を行う。また、理科教育に係わる企業、団体等との連携により普及広報事業を効果的 に推進し、活動の基盤強化を図るとともに、イベントの充実によるマスメディア等へのアピ ールを通じて大阪科学技術館の知名度並びに社会的価値の向上を図る。 <委員会活動> 1.普及広報委員会 科学技術・産業技術を担う次世代層の育成に軸足を置きながら、青少年及び一般の方々への科学技術の普 及啓発を行うため、大阪科学技術館運営、科学技術広報、エネルギー広報等の普及広報事業を推進するととも に、新規事業の企画検討を進める。 ・委員長:谷川 雅之 日立造船(株) 執行役員 事業・製品開発本部 技術研究所長 ・産業界 30 名、団体5名 (1)展示部会 本部会では、大阪科学技術館の出展機関で構成し、同館の管理・運営をはじめ、実験・工作教室、特別展等 の付帯するサービス活動等科学技術の次代を担う次世代層の育成に資する科学館運営事業の企画検討を進める。 (所管事業は「1.大阪科学技術館の運営」参照) ・部会長:河井 義弘 日立造船(株) 総務・人事部 東京総務グループ長 ・産業界 19 名、団体4名 (2)広報部会 本部会では、大阪科学技術館の運営以外の科学技術の普及広報活動を実施する。本年度は、従来から実施し ている青少年対象活動と一般対象活動を引き続き展開するとともに、各種助成金制度を積極的に活用しつつ関 係諸機関との連携を深めながら、支援学校並びに院内学級への出前授業である「サイエンス・ラボ」の拡充や 新規事業の企画検討を進める。(所管事業は「2.広報活動」参照) ・部会長:松倉 克浩 関西電力㈱ 広報室 広報部長 ・産業界7名、団体1名 (3)エネルギー広報対策特別部会 本部会では、わが国におけるエネルギー問題の重要性に鑑み、従来同様、本年度においてもエネルギーに関 する技術的・社会的観点からの普及広報活動を積極的に実施するとともに、新規事業の企画検討を進める。 (所管事業は「3.エネルギー広報活動参照」参照) ・部会長:保田 亨 関西電力(株) 広報室長 ・産業界5名、団体2名 4 <活動内容> 1.大阪科学技術館の企画・運営 6月までの統一テーマ「未来へジャンプ!科学技術は夢いっぱい」、7月より新統一テーマ「見つけよう! 科学技術でつくる未来の夢」の下、科学技術の次代を担う次世代層ならびに一般の方々を対象に科学技術、産 業技術の果たす役割について正しく理解を深めるための展示を公開し、運営する。今年度は、2年に一度の展 示改装の年にあたり、産業界、団体等の協力を得て改装を行うとともに、展示改装を機に新規出展者の誘致に 取り組み、展示内容の充実を図る。 さらに、来館者・出展機関のニーズの把握に努め、企業、研究機関、団体等と連携し、効果的な事業が展 開できるよう来館者サービスや情報発信機能の充実を図るとともに、館のゆるキャラ「テクノくん」を引き続 き積極的に活用し、館知名度向上・マスメディアへのアピールを行うことにより、来館者増ならびに新規出展 者の探索・誘致に繋げていく。 (1)展示場所 大阪科学技術センタービル 1・2 階(約 1,330 ㎡) (2)開館日・時間 平日(月∼土) 10:00∼17:00 日曜・祝日 10:00∼16:30 休館日: 4/5 (ビル定期点検)、4/29(ビルメンテ)5/2∼6(ビル定期点検)、 6/7(ビル定期点検)、7/1∼16(改装)、8/13∼17(夏期休館)、10/4(ビル定期点検)、11/23(ビ ル定期点検)、12/29∼1/3(冬期休館) ※上記以外にビルメンテナンス等のため、臨時休館する場合もある。 (3)展示内容 多岐にわたる科学技術について「マテリアル」、「ニューライフ」、「アース」、「インフォメーショ ン」、「エネルギー」という 5 つのテーマに分けて最新技術を紹介する。 ・出展ブース数 23(平成 27 年2月現在) (4)来館者サービス活動 ①団体見学者向け、科学実験実演、出展者等による先端技術等の講座実施、科学・教育映像上映 ②日曜開館、春・夏・冬休み期間等における工作・実験教室、特別イベント等の実施 ③出展者や科学技術トピックス等のテーマを設定した特別展の実施 ④来館者が展示内容を効果的に学べるワークシートの設置 ⑤展示ブース情報提供モニター「もっとリサーチ!パネル」の設置 (日本語および英語・韓国語・中国語による案内) ⑥サイエンス・ボランティア設置による館内案内、簡単工作等の実施 ⑦新技術・新製品紹介コーナーの設置 ⑧出展者情報コーナーの設置(壁新聞や館ホームページツールによる情報提供、配布) ⑨出展者各種パンフレットの配布と映像による紹介 ⑩大阪科学技術館キャラクター「テクノくん」の活用 (5)来館者誘致活動 来館者動員を図るため、関係機関および一般の方々に対して誘致活動を展開する。 5 ①案内パンフレット送付やホームページ、新聞・情報誌、地下鉄看板等での情報提供による誘致活動の 実施 ②学校、旅行社、一般市民向け誘致活動の実施 ③地域共生活動の実施 (6)館の防犯・警備・安全の強化策 サイエンス・ボランティアの配置による館内巡回および館内全域における防犯カメラの設置による防犯、 警備による安全強化。 2.広報活動 科学技術への関心を高めると同時に、正しい知識の普及広報を行うべく、継続して実施している青少年、 婦人層、一般の方々を対象とした講座、実験、工作教室等に加え、新たな参加者獲得に向けて、理科教育に携 わる関係諸機関との連携を深めながら、幅広い層が興味を持って参加できる事業を企画・実施する。事業実施 にあたっては、効果的に事業を強化すべく公的機関の助成金等の活用を図る。 また、新たな実施形態を模索しながら、新たな活動の柱となる事業の構築を模索する。 (1)青少年対象活動 次世代層を対象に、科学技術への興味を促すため、科学に親しむ機会を与え、サイエンス・マインドの 育成ならびに新しい科学技術について正しい知識を普及するために各種事業を引き続き実施する。 また、事業内容の充実化を図るため、各種助成金制度を活用し、事業の拡大・強化をはかる。 ①サイエンス・メイト(小学校 4 年生∼中学校 2 年生対象の科学クラブ)の会員誘致活動の強化 ②サイエンス・メイトにおける科学工作教室、施設見学会、お話し会などの開催 ③サイエンス・ラボの実施(特別支援学校・病院他) ④「宇宙の日」作文・絵画コンテスト参加協力 ⑤大阪府学生科学賞の授与、及びエネルギー利用技術作品コンテストにおける賞の選考及び授与 ⑥特別出前科学教室の実施 (2)一般対象活動 一般の方々や地域団体などを対象に、時代に応じた最先端の科学技術情報を、生活と関連させるなど、 親しみやすく提供し、より一層のサイエンスファンづくりのために下記活動を引き続き実施する。 ①巡回講座 ②LSS活動(レディース・サイエンス・セッション) ③科学技術週間行事(サイエンスカフェ等) 3.エネルギー広報活動 次世代層、教職員を中心とした各層に対し、エネルギーに関する普及広報の機会の充実を図るため、出前 授業、講演会等をニーズに合わせて実施し、適切な情報をきめ細かく提供し、エネルギー問題及び科学技術に 対する意識喚起、理解増進活動を効果的に展開する。また、昨年度に引き続き、防災や放射線教育活動等、幅 広い事業の確立に向け、エネルギー広報活動においても助成金等の活用を図る。 (1)意見交流活動 エネルギーについて、意見交流のための懇談会の実施やエネルギー広報の具体的方策などの検討を行う。 6 また必要に応じて有識者を組織し、エネルギー広報活動に役立てる。 ①エネルギー懇談会 ②企画立案検討会 (2)ニーズに合わせたエネルギー情報の発信・提供活動 出前授業、教職員向け情報提供活動等によるエネルギー広報活動を他団体・機関との連携や、外部講師 とのネットワークを意識し、実施する。 ①小中高校の生徒や教職員向けエネルギー広報活動 ②一般向けエネルギー広報活動 ③教職員・自治体職員向け防災・放射線教育活動 (3)エネルギー情報の常時発信活動 大阪科学技術館2階に設置しているエネルギー情報コーナーに、エネルギーや環境、資源に関する資料、 映像などを整備し一般の利用に供する。 (4)エネルギー広報ツールの整備と貸出 エネルギーに関する実験・展示物を製作もしくは購入し、出前授業で活用するとともに、原則として無 料で教職員向けに貸し出しする。 (5)エネルギー等科学広報 当財団における科学技術・エネルギーに関する普及広報事業の長年の実績を有効活用し、青少年の科学 技術・エネルギーへの興味喚起や科学する心を育てるため、全国各地におけるエネルギー、環境、放射線 等に関する出前授業や普及広報活動の国等の公募事業に対し、提案・応募する。 7 Ⅱ 技 術 振 興 事 業 国の科学技術基本計画や産業界ニーズに機動的に対応しながら、各種技術分野において 産学官等の連携による研究コミュニティを形成し、技術に関する情報交流、調査研究、共 同研究開発、中堅中小企業を対象とした技術支援などの各種技術振興活動を展開する。 今年度は、昨年度に引き続き、「ネイチャー・インダストリー・アワード」事業の拡充 による若手研究者支援や、戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)等を通じた中堅・中 小企業の事業化支援等を推進する。 また、国が推進する重点的領域分野についても積極的に取り組むとともに、創造的科学 技術の振興を図るため、大阪科学賞を授与する。 1.技術開発委員会事業 技術開発委員会のもとに、科学技術の様々な分野における研究開発と産業化を促進するため、産学官の連 携等による情報交流、調査研究、提言、普及啓発等を実施する。なお、国等の公募事業については、本委員会 の事業活動により得た技術情報や技術力を活用し、科学技術を推進する事業に積極的に提案・応募する。 <委員会活動> 技術開発委員会 ①目的:産学官等の委員及び幹事による科学技術振興及び産業化課題の抽出と対応方策の検討、審議 ②活動概要: ・所管事業の計画・報告の審議 ・「ネイチャー・インダストリー・アワード」の開催 ・国の科学技術・開発施策のフォロー ③委員長:伊藤 順司 住友電気工業㈱ 常務取締役、研究統轄本部副本部長 パワーシステム研究開発センター長 ④構成:産業界 29 社、学界 7 名、官界 12 名 <活動内容> 【情報交流・調査研究事業】 (1)フォトニクス技術フォーラム ①目的:フォトニクス技術に関する情報交流と共同研究開発プロジェクトの企画 ②活動概要: ・第4期(平成 26∼27 年度)後半の活動を行う。 ・常に将来を見据えた最新の話題提供および見学会を行い、堅実な情報の取得とともに柔軟かつ斬新な発 想を議論できる研究会活動へ繋がる産学官交流を促進支援する。 ③座 長 :一岡芳樹 大阪大学 名誉教授 副座長:西原 浩 大阪大学 名誉教授 ④構成:「光情報技術研究会」、「次世代光学素子研究会」の2研究会 8 1)光情報技術研究会 ①目的:光情報技術の情報交流と共同研究開発プロジェクトの企画、及び産学官研究者ネットワーク の構築 ②活動概要: ・第4期(平成 26∼27 年度)後半の研究会活動を行う。 ・研究会:4 回予定、幹事会:4 回予定 ・第3期で得られた展開先(「ライフサポート」、「メディカル」、「ヘルスケア」、「セキュアア シスト」、「グリーン」、「アミューズメント」に、昨今急速に立ち上がっている「ビッグデー タ」を加えた 7 分野を中心に、利用可能な技術の現状、課題を整理し、それらの発展性を議論する。 ・各回のテーマを掘り下げて討議するため、講演会後パネルディスカッションを行う。 ・平成 26 年度は「ビジュアルインターフェース」「半導体レーザーとその計測,情報処理への応用」 から「自然災害予報のための可視化技術」などに調査範囲を広げた研究会を行ったが、H27 年度はさ らに「農業に応用される光情報技術」なども調査対象の範囲とし、研究会を行う予定である。 ③委員長:谷田 純 大阪大学大学院 情報科学研究科 教授 ④構成:産業界 9 社、学官 17 名 2) 次世代光学素子研究会 ①目的:光学部材技術の情報交流と共同研究開発プロジェクトの企画、及び産学官研究者ネットワークの 構築 ②活動概要: ・第4期(平成 26∼27 年度)後半の研究会活動を行う。 ・研究会:4 回予定、幹事会:4 回予定 ・昨年度に引き続き、「クルマと光学素子」を年間テーマとして開催する。 ・赤外線や紫外線に対応した光学素子の作製技術についても動向を調査し、開発につなげる課題の議論 などを行う。 ③委員長:菊田 久雄 大阪府立大学大学院 工学研究科 教授 ④構成:産業界 8 社、学官 13 名 (2)過熱水蒸気による食の研究会 ①目的:過熱水蒸気による調理/食品加工技術に関わる情報交換と共同研究開発プロジェクトの企画 ②活動概要 ・第4期(平成 26∼27 年度)研究会活動後半の活動を行う。 ・研究会:3 回予定、 幹事会:3 回予定 ・今期、過熱水蒸気技術を“分子調理学”の概念を導入し、技術およびプロセスの“見える化”を通じて 素材、調理加工、調理設備、加工調理における有用性を見出し、新たな用途展開へも結びつける。 ・テーマとして「地域素材の発掘(山と海の素材)」「カロリーをリアルタイムで測る」「淡味と和食」 を中心に研究会を開催する。 ・研究会ネットワークを利用した新たなプロジェクト(仮称:農の6次産業化を目指す食・健康・環境を 考える集まり)立ち上げも検討する。 ③主査:宮武和孝 帝塚山学院大学 教授 ④構成:産業界 8 社、学官 12 名 9 (3)カーボンナノ材料研究会 ①目的:カーボンナノ材料に関する技術開発動向、用途、ビジネス事例等の情報交流 ②活動概要: ・研究会:4 回予定 ・「シリセン」・「ワープド・ナノグラフェン」等、近年発見された新素材カーボンナノ材料についての 講演会を行う。 ・カーボンナノチューブの新しい応用展開と、工業化における課題(分散技術等)について取扱う。 ・ナノリスク研究の現状について、基礎的な点も踏まえ、取扱う。 ③主査:中山喜萬 大阪大学 名誉教授 ④構成:産業界 14 社、学識委員 11 名 (4)国の科学技術・開発施策のフォロー 当財団がこれまでに取り組んできた産学官連携による研究開発プロジェクトや、多分野にわたる情報交 流・調査研究、科学技術に関する普及啓発・理解増進等の事業で蓄積したノウハウや知識に加え、これら の事業を通じて形成してきた各界とのネットワークを活用し、国や自治体、経済団体等との連携を強化し、 国等の科学技術・開発施策の推進を支援する。 【産業化促進事業・表彰事業】 ネイチャー・インダストリー・アワード ①目的:動植物が有する構造や自然界の機構や機能など“自然の叡智”を産業技術へ応用することを目指し た研究を行っている若手研究者の支援 ②活動概要: ・若手研究者が優れた研究内容を産業界へ発信する機会確保のため、シーズ募集対象者を拡大すると共に、 産業界とのマッチング率向上のため、異業種シーズ探索者をはじめとする参加者拡大をめざす。 ・優れた研究を表彰することによる若手研究者の研究奨励 ③幹事長:瀬村 滋 住友電気工業(株) 研究統轄部 技師長 ④構 成:技術開発委員会幹事会 2.エネルギー技術対策委員会事業 エネルギー技術対策委員会のもとに、科学技術のうち特にエネルギーに関わる研究開発と産業化を促進す るため、産学官等の連携による情報交流、調査研究、提言、共同研究、普及啓発等を実施する。 なお、本委員会の事業活動を通じた技術情報や技術ポテンシャルをもとに、調査研究・研究開発プロジェ クトや、情報発信・交流を目的としたセミナーなどの国等の公募事業に企画・提案して受託を目指すなど、継 続的に事業展開の拡大を図っていくものとする。 <委員会活動> エネルギー技術対策委員会 ①目的:産学官等の委員及び幹事によるエネルギーに関わる科学技術振興及び産業化課題の抽出と対応方策の 検討、審議 ②活動概要: ・委員会主催講演会:1∼2 回予定 10 ・CO2 排出量抑制、地球温暖化防止への取り組みなどをはじめとする諸課題の調査研究 ・国の施策に沿った研究開発課題についての技術情報交流 ・関西地域で取り組むべき課題についての企画立案 ・所管事業の計画・報告の審議 ③委員長:生駒 昌夫 (一財)大阪科学技術センター 会長(関西電力㈱ 取締役副社長) ④構成:産業界 27 社、学界 4 名、官界他 9 名 <活動内容> 【情報交流・調査研究事業】 (1)スマートグリッド/スマートコミュニティ研究会 ①目的:エネルギーの供給側・需要側を包含した次世代のエネルギーシステムとなり得るスマートグリッド/ スマートコミュニティについて、機能・システムとしての最適性、重要性を見定めるとともに、効 果的なビジネス展開へと繋げていく。 ②活動概要: ・講演会・見学会:7 回予定 ・スマートグリッド/スマートコミュニティの実証についての調査 ・次世代エネルギー・社会システムに影響を与える施策、制度の調査 ・調査から見えてくる課題の整理、検討 ・再生可能エネルギーの技術、施策、普及動向調査 ・次世代エネルギー・社会システムの方向性の提案 ③会長:鈴木 胖 公益財団法人地球環境戦略研究機関 関西研究センター所長、大阪大学名誉教授 ④構成:産業界 12 社、学界・官界等 10 名 (2)燃料電池・FCH部会 ①目的:各種の燃料電池、水素関連等の研究開発動向と燃料電池に関する政策等についての情報交流 ②活動概要: ・講演会・見学会:7 回(1 回は公開)予定 ・燃料電池開発におけるコンセンサスの醸成のための講演会、見学会、ディスカッションの実施 ・水素・燃料電池関連の技術課題解決に向けた分科会活動の設置の検討 ・燃料電池に関する取り組みを行っている地域や機関との連携 ③代表:江口 浩一 稲葉 稔 京都大学大学院 工学研究科 物質エネルギー化学専攻教授 同志社大学理工学部 機能分子・生命化学科教授 ④構成:産業界 30 機関、学界・官界等 61 名 (3)アドバンスト・バッテリー技術研究会 ①目的:高性能な新型二次電池(高性能リチウム電池、車載用リチウム電池、エネルギー変換・貯蔵デバイ ス)に関する技術情報交流 ②活動概要: ・講演会・見学会:6 回(1 回は公開)予定 ・高性能な新型二次電池、ポストリチウムイオン電池、電力貯蔵デバイス、さらに解析技術等に関す る国内外の研究開発動向等の情報交流活動として講演会、見学会を実施 11 ③会長:内本 喜晴 京都大学大学院人間・環境学研究科 相関環境学専攻 教授 ④構成:産業界 18 社、学界・官界等 42 名 (4)電磁界(EMF)調査研究委員会 ①目的:電磁界(EMF)に関する健康影響の検討、一般市民への正しい知識の普及啓発 ②活動概要: ・高周波、低周波および中間周波数に関する調査研究 ・電磁界に関する正しい知識の理解促進を図るための青少年を含む一般市民に向けた科学イベントへ の出展や出前講座などの実施 ③委員長:山本 幸佳 大阪大学名誉教授 ④構成 :学界 12 名、医療機関1名、団体3名 (5)下水処理施設におけるバイオマス利用発電システムのモデル評価研究 ①目的:本研究では、今後の下水処理施設で導入可能な下水バイオマス利用発電システムの現状や動向を把握 するとともに、下水処理場由来のエネルギーを有効に利用できる多様な下水バイオマス利用発電シ ステムの特徴等を比較検討してきた。平成 27 年度は、自立電源として期待されるガスエンジン発電 等と組み合わせた下水バイオマス利用発電システムについてモデルスタディによる評価研究を行う ことにより、今後、自治体が取り組むべき施策に貢献する。 ②活動概要: ・モデルスタディによる下水バイオマス利用発電システムの検討 ・モデルスタディの結果をもとに実現に向けた課題を整理し、提言を取り纏める ③委員長:宗宮 功 京都大学 名誉教授 ④構成:学界 5 名、自治体 9 名、コンサルタント 3 名、団体 3 名、官界 1 名 3.中堅・中小企業技術振興委員会事業 中堅・中小企業技術振興委員会のもとに、中堅・中小企業における技術振興と事業化支援を図るため、 産学官等の連携による情報交流、調査研究、提言、普及啓発、研究開発事業等を展開する。 なお、研究開発事業においては、戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)について、前年度からの継 続事業を推進するとともに、新規受託を目指して応募する。あわせて、昨年度はじめて受託した「医工連携 事業化推進事業」についても、H26 年度に引き続き受託を目指して応募する。 <委員会活動> 中堅・中小企業技術振興委員会 ①目 的:関西における中堅・中小企業の技術振興支援のため、大学、公設試験所や他の支援機関との連携 を強化し、新たな支援具体策を検討する。 ②活動概要: ・中堅・中小企業の意見の取りまとめ及び関係各方面への発信 ・中堅・中小企業における技術振興及び事業化促進のために新たに取り組む事業の企画立案 ・所管事業の計画・報告の審議 ③委員長:長村 義則 (株)ソフトウェアエンジニアリング 代表取締役社長 ④構 成:産業界 13 名 12 <活動内容> 【情報交流・調査研究事業】 (1)マーケット&テクノロジー研究会(MATE研究会) ①目的:異業種・異業態企業の経営・技術にかかわる情報交換、経営課題・技術課題解決のための情報交換 ②活動概要: ・異業種・異業態企業がもつ経営ノウハウや技術の相互交換 ・経営課題や技術課題に関する解決方法の情報交換 ・連携大学との交流(講師招聘、会員の出前講義・シンポジウムへの登壇、施設見学など) ・その他、機会があれば、ベトナムなど東南アジアの国々との科学技術に関する国際交流 ③代表幹事:北庄司 健((株)ナード研究所) ④構成:産業界 23 社、アドバイザー5名、オブザーバ2名 【技術支援事業】 (1)ATAC(Advanced Technologist Activation Center) ①目的:民間企業 OB 等による中堅・中小企業の経営改善、品質・生産性向上、環境問題、生産ライン、新規 事業、新製品開発・マーケティング等のコンサルティング ②活動概要: ・新規事業の立ち上げ、経営改善、産学連携、環境問題、新製品開発やマーケティングなどの諸課題 についての技術的支援 ・社長懇話会・セミナー・講演会の開催や産学交流マッチングフェアへの出展を通じた企業とのマッ チング支援、シーズの橋渡し ・RWF法の講習会や大学における講義など、各種ノウハウの伝授 ③会長:生駒 昌夫 (一財)大阪科学技術センター 会長(関西電力㈱ 取締役副社長) ④運営委員長:梶原 孝生 ⑤構成:コンサルタント22名 (2)技術相談、公募情報提供 大阪府立大学・大阪市立大学産学連携共同オフィスとの連携のもと、中小企業が技術相談を行うことが できる「ホームドクター制度」や、最新の研究開発支援制度・公募情報を、ウェブサイトを通じて提供す る。 (3)ものづくり中小企業のための支援策勉強会 中堅・中小企業の技術振興や事業化支援を目的に戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)やも のづくり補助金等々の中小企業支援策等について、中小企業の理解を深めるための勉強会を開催すると共 に、企業ニーズに応じた提案サポートを行う。なお、サポイン事業に関しては、採択後、事業管理機関と して事業の推進にあたる。 【研究開発事業】 「戦略的基盤技術高度化支援事業」(サポイン事業) (1)「電力品質の高安定化を実現する省スペース型・高機能扁平メタセラ抵抗体の研究開発」 (近畿経済産業局受託事業) 13 ①目的:電力業界ではスマートグリッドの普及に対して、電力品質の安定化が喫緊の課題であり、低イン ダクタンス機能を有する低コスト・小型抵抗体の開発に対する強いニーズがある。同時進行する 金属粒子扁平化とその表面へのセラミックス粉末均一付着技術及び焼結技術の確立により、体積 抵抗率の制御を果たし、ニーズを満たす世界初の抵抗体を開発する。 ②期間:平成25年∼27年度 ③PL:春井眞二 鈴木合金株式会社 取締役開発本部長 ④構成:企業1社、大学 3 法人、アドバイザー3 名 (2)「船舶用エンジンの高出力化とクリーン化の革新をもたらす高疲労強度すべり軸受製造技術の確立」 (近畿経済産業局受託事業) ①目的:船舶用エンジンや産業用発電機のエンジンは高出力・低燃費・低環境負荷が強く求められている。 高効率化には使用温度での疲労強度と耐面圧の性能の大幅な改善が求められ、従来の Sn-Sb-Cu 系 合金では能力不足になる。次世代の材料として Al-Sn 合金が注目されているが、厚みのある広幅 軸受を安価で安定的に且つ低欠陥密度で製造する技術は確立されていない。半凝固鋳造技術で広 幅の高性能軸受製造技術を確立する。 ②期間:平成25年∼27年度 ③PL:西根 士郎 株式会社大阪アサヒメタル工場 取締役研究開発部長 ④構成:企業 1 社、大学 2 法人、研究機関 1 法人、アドバイザー3 名 (3)「太陽電池材料の製造における高硬度化・ち密化を実現したボロンカーバイド(B4C)溶射被膜の研究開発」 (近畿経済産業局補助事業) ①目的:太陽電池及び二次電池の製造に関する電池粉末材料の粉砕・撹拌工程では、短時間に大量の粉末 材料を均一に微細化することが求められており、その結果、川下製造業者から粉砕・撹拌装置の 内面に更なる耐摩耗性の向上が要求されている。本件は、新たな溶射材料及び溶射法の開発を行 い、それらを組み合わせて、従来技術を凌駕した革新的な高硬度化・ち密化を実現した溶射被膜 を研究開発するものである。 ②期間:平成26年∼27年度 ③PL:吉田 満 株式会社シンコーメタリコン 取締役 技術部 部長 ④構成:企業1社、アドバイザー4名 (4)「機能性フィルム表面改質度合測定用、非接触・リアルタイム・定量測定装置の研究開発」 (近畿経済産業局補助事業) ①目的:包装用途、フラットパネルディスプレイ、2次電池などに 広く用いられている高分子機能性フィ ルムは、コロナ・プラズマ放電処理などの表面処理が必須である。ロール to ロールで大量生産さ れる機能性フィルムの表面処理度合をリアルタイムに定量測定する装置は無く、抜取り感応検査 によるロットアウトが大きな課題となっている。それら表面改質度合を非接触でリアルタイムに 定量測定する装置を開発する。 ②期間:平成26年∼28年度 ③PL:中宗 憲一 株式会社センテック ④構成:企業1社、大学 1 法人、アドバイザー3名 14 (5)「射出成形の超微細構造プリズムレス SPF バイオセンサーチップ及び装置の開発」 (近畿経済産業局補助事業) ①目的:健康で安心して暮らす健康長寿社会の実現のため、病気にならない予防医療技術、病気になった としても、疾患が軽微なうちに治療を行い完治までの時間や苦痛を軽減するための早期発見技術 が求められている。透明樹脂基板に波長以下の超微細構造を高精度に施したバイオセンサーチッ プを射出成型で生産する技術を確立することにより、革新的な高感度・低コスト・小型薄型・迅 速・簡便な疾病マーカー検出技術を実現するものである。 ②期間:平成26年∼28年度 ③PL:簗瀬 紘 ジュラロン工業株式会社 ④構成:企業1社、研究機関 1 法人、大学 1 法人、アドバイザー4名 (6)「超高温域の高速成長と低コスト化の単結晶 6HSiC インゴット成長技術の開発」 (近畿経済産業局補助事業) ①目的:次世代パワー半導体の実用化に向け、単結晶 SiC が大学や研究所、企業を中心に研究開発されて いるが、電気特性から4H の為、ウエハコストが高いのが現状である。一方、情報通信インフラ をはじめとした高周波デバイスにおいても、高速通信、大容量化に伴い、更なる高周波化、ハイ パワー化が必要とされている。しかし、従来系デバイスにおいても性能限界が近く、LED におい て量産実績のある GaN/SiC デバイスのニーズがあり、そのニーズに対応する低価格の単結晶 6HSiC を開発し普及させる。 ②期間:平成26年∼28年度 ③PL:都筑一夫 株式会社新興製作所 材料G次長 ④構成:企業 1 社、大学 1 法人、アドバイザー1 名 (7)「生体内環境近似三次元細胞培養装置の開発」 (近畿経済産業局補助事業) ①目的:再生医療等、細胞の研究を行う機関に広く普及している CO2 インキュベータ内で使用でき、かつ 生体内環境を近似できる三次元細胞培養装置を研究開発する。本研究は既存の多孔性培養基材に 改良を加えるとともに、細胞培養部の溶存酸素及び圧力を制御し、生体内血圧等を近似できる細 胞培養装置を提供するものである。 ②期間:平成26年∼28年度 ③PL:田中安隆 株式会社積進 専務取締役 ④構成:企業 2 社、大学 1 法人、アドバイザー2 名 (8)「膝回旋不安定性の非侵襲的かつ簡便な定量化技術の開発」 (近畿経済産業局補助事業) ①目的:スポーツ年齢層の拡大・高齢化・肥満化により膝前十字靭帯損傷の怪我が近年増加傾向にある。 しかし靱帯再建手術は、靱帯をX線で検知できない為、術後の復元状態を正確に把握できず、術 後に変形性関節症が残るなど再手術が必要になる事例が多発している。後遺症や再手術を減らす 為、定量評価技術確立への強いニーズを叶えるべく、本案件では小型センサを活用して非侵襲的 かつ簡便に膝関節の挙動を定量化する技術の開発を行う。 ②期間:平成26年∼28年度 ③PL:黒川正幸 スキルインフォメーションズ株式会社 システム事業部部長 ④構成:企業 1 社、大学 1 法人、アドバイザー1 名 15 (9)サポイン事業フォロー 終了したサポイン事業について、中小企業が実施する補完研究の調整を行うと共に、経済産業省、近畿 経済産業局が実施するフォローアップ調査やアンケート調査等にも対応し、中小企業の事業化に向けた取 り組みに関する情報を収集する。更に、中小企業からの要望に応じて、研究成果のPR等を行い、実用化、 事業化に向けた支援を継続的に行う。 4.地球環境技術推進懇談会事業 地球環境技術推進懇談会のもとに、地球環境技術に関する研究開発と産業化を促進するため産学官等の連 携による情報交流、調査研究、提言、共同研究、普及啓発等を展開する。 <委員会活動> 地球環境技術推進懇談会総会 ①目的:産学官等の委員による地球環境に関わる科学技術振興及び産業化課題の抽出と対応方策の検討、 審議 ②活動概要: ・講演等による情報交流 ・所管事業の計画・報告の審議 ・新規テーマ・研究会の企画立案等 ③委員長:中嶋 規之 (大阪ガス㈱ 顧問) ④構成:産業界 14 社、学界 13 名、官界 14 団体 <活動内容> 【情報交流・調査研究事業】 (1)地球環境技術推進懇談会本体活動 ①目的:国内外で注目を浴びている地球環境に関する話題やテーマについて調査研究を行う。 ②活動概要: ・講演会の開催(3 回予定) ・見学会の開催(3 回予定) ③委員長:中嶋 規之 (大阪ガス㈱ 顧問) ④構成:産業界 14 社、学界 13 名、官界 14 団体 (2)循環・代謝型社会システム研究会 ①目的:廃棄物を中心に、エネルギー、水、環境負荷物質などを対象に、新たな社会インフラを創造・改善 することや更なる社会効率を目ざしたシステムを提言することに関する調査研究を行う。 ②活動概要: ・研究会 4 回予定 ・活動テーマ(静脈系システムの今後の在り方)に関する産学官の専門家を講師に招いた調査研究の実施 ・活動テーマに関連する最新技術の調査研究 ・施設視察会の実施 ・若手会員によるワーキンググループ活動の実施 ③主査:高岡 昌輝 京都大学大学院 地球益学廊 資源循環科学論 教授 16 ④構成:35 名(14 企業) (3)水再生・バイオソリッド研究会 ①目的:下水道に流入する全ての汚水を水資源として再生すること、汚泥すなわちバイオソリッドを資源と して有効活用することに関する調査研究、普及啓発を行う。 ②活動概要: ・研究会 4 回予定 ・活動テーマ(下水道における水環境の安全・安心、資源の安定確保)に関する産学官の専門家を講 師に招いた調査研究の実施 ・活動テーマに関連する最新技術の調査研究 ・施設視察会の実施 ③主査:田中 宏明 京都大学大学院工学研究科 附属流域圏総合環境質研究センター教授 ④構成:24 名(13 企業・団体) 5.大阪科学賞 大阪府、大阪市との共催で、大阪の発展と明日の人類社会に貢献することを目的に、科学技術の発展に寄与し た研究・開発を行った第一線の若手研究者(50 歳以下)に対して、大阪科学賞の授与を行う。 <委員会活動> (1)運営委員会 ①目的:大阪科学賞の計画、報告、予算、決算などの運営に関わる事項の審議・決定 ②活動概要: ・選考委員の就任依頼 ・事業計画および予算について審議 ・事業報告および決算について審議 ・受賞者の決定 ・表彰式、記念講演会の開催 ・実施要項の変更、その他 ③委員長:生駒 昌夫 (一財)大阪科学技術センター 会長(関西電力(株) 取締役副社長) ④委 員:大阪府(商工労働部)、大阪市(経済戦略局) (2)選考委員会 ①目的:大阪科学賞受賞者の選考 ②活動概要: ・大阪科学賞受賞者の選考 ③委員長:西澤 良記 大阪市立大学長(平成 24 年度∼ ) ④構成:学 11 名、独法4名、産4名 6.学協会の地域活動支援事業 日本ライセンス協会関西本部の活動支援 (日本ライセンス協会受託事業) ①目的:技術、特許、ノウハウ、商標、ソフトウェア、デジタルコンツなどを含む知的財産のライセンス、 17 技術協力等に関与している企業のトップマネージメント、リーダー、実務者、弁護士、弁理士など から構成される日本ライセンス協会の関西本部活動の支援 ②活動概要: ・月例研究会、ワーキンググループ、その他の研究会、および研修委員会、教育委員会(教育講座を含 む)、その他の委員会の開催 ・年次大会など、国内外の各種会議・会合における関西本部が関係する諸活動の実施 ・年次大会 1 回、関西月例研究会 10 回、関西研修委員会 3 回、教育講座 6 回(大阪・名古屋) ③会長:中冨 一郎(ナノキャリア株式会社 代表取締役社長) ④構成:産業界 343 名、学界 20 名、事務所他 311 名 会員総数 674 名(2014 年 12 月末) 18 Ⅲ ニューマテリアルセンター事業 わが国産業界の国際競争力向上に資する観点から、国家施策に沿った事業として金属系新 素材の評価試験方法の確立および標準化の促進とそれに関連する研究開発を推進してきた。 標準化事業に関しては、アジアと一体となった国際標準化に重点を置いてテーマの選定と 提案に努めるとともに、金属系新素材標準化のナショナルセンターとしての社会的使命と責 任を果たすべく活動を推進する。今年度、具体的には、経済産業省の委託事業であるタービ ンの遮熱コーティングの特性評価試験方法に関する国際標準化を昨年度に引き続き受託し、 ISO 制定に向けた活動を推進する。あわせて過去 29 年間に制定に関与してきた JIS 96 件、 ISO 38 件のメンテナンスを継続して行う。 また、研究開発事業に関しては、標準化のシーズ発掘に向けた研究開発をめざし、昨年度 予備調査した高磁界磁気測定技術開発について、本格的に取り組む。地域中小企業の技術開 発支援のため、国の支援事業である戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)については、 前年度からの継続事業を推進するとともに、新規受託を目指して応募する。 さらに、平成 28 年 9 月にニューマテリアルセンターが設立 30 周年を迎えるため、今年度 から記念行事等の内容を検討する。 <委員会活動> 運営委員会 ・委員長:山本 三幸 新日鐵住金(株)技術開発本部フェロー ・産業界 20 名、官界 6 名、学界 3 名 <活動内容> 1.標準化事業 (1)「タービンの遮熱コーティングの特性評価試験方法に関する国際標準化」 (経済産業省受託事業) CO2排出量比率が高い火力発電では、高効率化と省エネルギーを図る上で、タービン燃焼ガス温度の上昇 が極めて有効である。このため耐熱性のある高温部材の導入が急速に進展しており、さらにタービン翼を酸 化・腐食から防護し、メタル部を低温に保って強度を保持するために遮熱コーティング(TBC)が一部実用化さ れている。TBC はタービン燃焼ガス温度の高温化を実現するためのキーテクノロジーで、その更なる導入促進 を図るためには、合理的かつ客観的な特性評価試験方法の標準化が不可欠となっている。 本事業では、遮熱コーティングの特性評価試験方法として、室温における熱伝導率試験方法とヤング率試験 方法の国際標準を制定する。さらに実機使用環境の高温における特性試験方法の国際規格開発のため、熱伝導 率とヤング率の高温試験方法ならびに、熱応力評価に必要な線膨張率試験方法について、産学官連携で試験研 究を実施する。 平成27年度は、遮熱コーティングの熱伝導率測定法についてはFDIS(最終国際規格案)の承認を、ヤング率試 験方法についてはDIS(国際規格案)の承認を目指して取り組む。また、高温における遮熱コーティングの特性評 価試験方法に関連する規格原案作成のために試作、検討し、データを収集する。 19 (2)JIS 原案の作成 ①「金属系超塑性材料の引張特性評価方法の JIS 原案改正」 (日本規格協会共同事業) 超塑性材料は、自動車、航空機用製品に使用されて応用範囲が拡大している。大阪科学技術センターでは昭 和 61 年度から、石油代替電源用新素材の試験・評価方法の標準化調査研究を工業技術院(当時)から委託さ れて調査研究を推進し、平成 14 年に平行型試験片での超塑性材料の引張特性評価方法(JIS H7501 金属系超 塑性材料の引張特性評価方法)を、更に簡便な方法として R 型試験片による引張特性評価方法(JIS H7505 金 属系超塑性材料の R 型試験片による引張特性評価方法)の JIS 原案を作成し、制定した。 平成 15 年度には経済産業省の委託を受けて上記 JIS を基にする国際標準化に取り組み、米、英、独など海 外の主要メンバーと意見交換しながら ISO 化を推進し、平成 19 年 2 月に ISO20032:Method for evaluation of tensile properties of metallic superplastic materials が制定され、平成 25 年 8 月に改正 ISO が発行 された。ISO の制定及び改正の過程で海外のメンバーと審議検討し、合意を形成する過程で、基になった JIS と ISO で種々変更、修正、追記があり、齟齬が生じている。 そこで、平成26年度中にJIS原案改正委員会の委員構成を決め、日本規格協会(JSA)の公募に応募し共同作 成事業として、平成27年度にJIS改正原案をまとめ、JIS申請することを目指す。 2.研究開発事業 (1)「高磁界での精密磁気測定技術の開発」 (高効率モーター用磁性材料技術研究組合(Mag-HEM) 受注事業) 電気自動車用やハイブリッド自動用のモーターに使用されるネオジム系等の高保磁力永久磁石の開発にお いては、高磁界領域での磁気特性を正確に測定することが不可欠である。しかし現行の測定方法ではいずれ も高磁界での磁気特性を精度良く測定することができない。今回上記高磁界での高精度な磁気測定方法の開 発に取り組む。 平成 26 年度は、予備調査として、高保磁力永久磁石の精密評価用静的高磁界磁気測定技術に関し、次の調 査を行った。 ・現行測定方法の課題抽出とそれを解決する方向性の明確化 ・解決のために導入する新測定装置の所要性能を明らかにすること。 平成 27 年度は、上記予備調査の成果を踏まえて、高磁界での磁気測定方法の研究開発を大阪大学と共同で 推進する。 尚、本 PJ の最終ゴールは、開発した測定法を国際標準提案し、日本主導の国際標準化を計り、国内関連業 界の国際競争力向上に貢献することにある。 (2)「戦略的基盤技術高度化支援事業」(サポイン事業) NMC 運営会員に関連する中堅・中小企業における事業化支援を図るため、前年度からの継続事業を推進すると ともに、新規受託を目指して応募する。 ①「半導体製造用 CMP パッドコンディショナーへのアモルファスクロムめっき皮膜形成技術の開発」 (近畿経済産業局受託事業) 化学機械研磨工程(CMP プロセス)に用いる部材の耐薬品性、耐摩耗性を高めるために、高硬度なアモルフ ァスクロムめっき技術の確立を行い、高性能、低コストの次世代CMPパッドコンディショナーの開発を行い、 半導体製造における高機能化、高密度化に対応する更なる配線の微細化と多層化を目指すものである。 20 平成25年度の経済産業省・戦略的基盤技術高度化支援事業へ提案し、採択された。平成27年度は第3年目(最終 年度)にあたり、目標達成に向けて活動を行う。 ・期 間:平成 25 年度∼平成 27 年度 ・委員長:中村 孝司 帝国イオン(株) 代表取締役 ・産業界:4 社、学界 7 名 ②「レーザークラッディング表面機能化技術による次世代高速鉄道用ブレーキディスクの開発」 (近畿経済産業局補助事業) 将来計画されている時速 400km/hの次世代高速鉄道ブレーキディスク開発を目的に、熱負荷が小さく溶 込み制御が可能なレーザークラッディング技術を用いて、高速鉄道用ブレーキディスクの肉盛材料及び 生産性の高く、高品質(溶込み制御)の施工技術の研究開発を行う。 平成 26 年度の経済産業省・戦略的基盤技術高度化支援事業へ提案し、採択された。平成 27 年度は第 2 年目 にあたり、継続して活動を行う。 ・期 間:平成 26 年度∼平成 28 年度 ・委員長:米山 三樹男 大阪富士工業(株) 常務取締役 ・産業界:3 社、学界 4 名 3.材料技術振興基盤の整備事業 (1)普及・広報活動 NMC 事業活動を通じて得られた成果や最新の技術情報などについては、できるだけ迅速かつ的確に会員企業 の技術者・研究者に提供するために下記事業を展開する。 ①NMC ニュースレターの発行 NMC の各種事業に関する活動状況と行事予定、新技術・新素材の開発動向に関する情報提供の媒体として、 毎月発行して会員サービスの充実を図る。 ②NMC 講演会の開催 国の施策、先端材料、先端技術の紹介を中心に会員企業の関心の高いテーマを取り上げて講演会を開催す る。 4.学協会の地域活動支援事業 (1)「日本鉄鋼協会関西支部・日本金属学会関西支部」の活動支援 日本鉄鋼協会・日本金属学会関西支部の講演会、見学会、材料セミナー等の運営を行うとともに、関西で 開催される国際会議や物づくり教育(学生工場見学)等を支援する。 21 Ⅳ.地域開発促進事業 国及び地方自治体の地域開発計画や産業界ニーズに機動的に対応しながら、関西地域を 中心とする地域開発整備や都市再生のあり方についての調査・検討に取り組む。今年度は、 新規研究会として、「住環境システム部会」を立ち上げ、住宅市場活性化に資するシステ ムの検討について新たに取り組む。 さらに、地域において求められる新たな地域開発・地域活性化推進に向けた方策を調査 するとともに、必要に応じて新規の研究会、セミナー、プロジェクト等を企画立案し実施 する。 1.地域開発委員会事業 地域開発委員会のもとに、関西地域における科学技術・産業基盤の強化、地域活性化を促進するため、前 年度に引き続き、産学官等の連携による情報交流、調査研究、提言、普及啓発等を実施する。なお、本委員会 の事業等で蓄積したノウハウや知識に加え、事業を通じて形成してきた各界とのネットワークを活用し、地域 開発を促進する国等の公募事業に提案・応募することを検討する。 <委員会活動> (1)地域開発委員会 ①目的:産学官等の委員及び幹事による地域開発及び地域活性化課題の抽出と対応方策の検討、審議 ②活動概要: ・フォーラム等による情報交流 ・大阪および関西地域で取り組むべき課題の抽出 ・所管事業の計画・報告の審議 ③委員長:鶴田 信夫 ㈱大林組 常務執行役員 ④構成:産業界 28 社、学界 5 名、官界 17 名 <活動内容> 【情報交流・調査研究事業】 (1)大阪都市再生部会 ①目的:大阪および関西圏における開発整備や都市再生のあり方の調査研究・提言 ②活動概要: ・大阪の都市格向上に資する仕組みや基盤整備の方向性の調査検討、発信 ・都市再生の先進事例についての情報提供活動、見学会の実施 ③部会長:吉川 和広 京都大学 名誉教授 ④構成:産業界 12 社、学界 6 名、官界 4 名、団体 1 名 (2)住環境システム部会(新規事業) ①目的:新築、中古を問わず購入した住宅の価値をハード(リノベーション、住宅設備機器買い替え等)なら びにソフト(住宅の資産価値が減じない査定システムの整備等)の両面から高めるためのシステム 検討と情報交流 22 ②活動概要: ・セミナーを通じて住環境システムに関する国の施策や先進事例の情報を収集 ・ケーススタディを通じて住宅資産価値向上を目指したシステムを検討、ビジネス機会創出を支援 ③部会長:横山 禎徳 東京大学特任教授/社会システム・アーキテクト ④構成:産業界 10 社、学界 1 名 23 V.ビル利用促進事業 関西における科学技術振興の拠点として、科学技術関連の入居団体および一般諸団体との 連携を強化し、公共性の高い施設としてのビル利用を促進する。 また、竣工後51年を迎え、安全で環境に配慮した快適な建物環境を維持し、有益な社会 資産としての価値を保ち続けるために、長期的な改修計画に基づき、今年度より改修工事に 着手する。 さらに、ビルの運用益が、財団の公益的事業の財政基盤であるため、ビル事業の増収に向 けた取り組みを積極的に推進する。 <活動内容> 1.ビル資産の有効な運用による安定した収益基盤の確立 ∼顧客視点に立ったビル運営の取り組み∼ (1)テナント事業 ①新規テナント誘致活動(各団体、学会の調査および営業活動) ②テナント事業及び貸し会場事業のシナジー効果による収入の安定化 (2)貸会場事業 ①顧客ニーズを踏まえたソリューションの提供 1) 市場調査によるサービス内容の情報収集 2) 利用者の要望に添ったフレキシブルな対応 3) 顧客要望による新規サービスの検討 ②既存顧客の深耕や新規顧客の開拓による売り上げの増加 1) 重点営業活動による既存顧客の深耕 2) 近隣新規利用者の開拓 3) インターネットサイトによる広報による新規顧客の獲得 ・ホームページによる広報 ・会場紹介専用ネットサイトによる利用促進 ・顧客メールマガジン配信による情報提供(随時キャンペーン実施) ③過去のデータを活用した新料金システムの検討 1) 過去のデータによる閑散期の把握 2) 閑散期のニーズ調査による料金の検討 ④顧客情報の整備 1)利用時期、利用形態、利用人員等の情報活用による顧客の定着化 ⑤貸会場の整備 1) 会場設備機器の整備および更新 2) 各会場の老朽部分の整備 2.安全で環境に配慮した快適な空間の提供 (1)リニューアル工事 ①ビル主要部分改修工事第1期工事 24 1) 空調更新工事(第 1 期工事) 2) 3階、7階共用部改修工事 ②その他 随時老朽部分の整備 (2)管理・維持保全 ①ビル内主要設備点検整備 (電気設備点検、防災設備点検、空調設備点検、ガス設備点検、昇降設備点検、通信設備点検、給排水設 備点検他) ②ビル共同防火管理協議会の運営 (3) ビル主要部分改修工事の実施と計画 ①大阪科学技術センタービル改修工事の着実な実施と次年度工事計画の策定 25 Ⅵ 総 合 企 画 活 動 当センター事業の総合調整に加え、科学技術振興の基盤づくりのために、賛助会員をはじ め関係機関との連携強化に取り組む。さらに科学技術分野に関する情報発信機能の強化を図 り、科学技術情報等のプラットフォームづくりを行う。 また、今年度も事業運営の基となる会員の維持と一層の拡大を図るため、既存会員には、 当センターへのニーズや社会的ニーズをふまえ、会員満足度の高い講演会や見学会等の活動 や情報提供を行い、会員拡大に向けては、当センター事業の積極的な広報活動等を行う。 <活動内容> 1.科学技術振興の基盤づくり 科学技術の振興と関西産業発展のための基盤づくりに向けて、次の諸事業を実施する。 (1)科学技術政策提言 関西における地域再生拠点整備のために、研究開発機能や科学技術振興機関がはたすべき役割や、イ ノベーション・プラットフォームの構築など産官学連携による新産業創造をねらいとした活動に対し提 言を行う。 (2)広報活動 ホームページ、機関誌等による当財団事業の活動・成果などの広報活動および関西地域における科学技 術に関する情報発信など科学技術情報等のプラットフォームづくりを行うとともに、報道機関とのより 一層の連携を図り、積極的な情報発信を行う。 (3)情報提供活動 ①OSTEC講演会および見学会等の開催 賛助会員等を対象に、科学技術動向や先端技術開発課題等をテーマとした満足度の高い講演会や、 新技術を導入している企業等の施設や地域の産業技術に係る関心の高い施設の見学会といった情報収 集および参加者相互の情報交流に資する催しを行う。 ②機関誌「the OSTEC」の発行 OSTECが取り組んでいる事業内容を中心として、科学・産業技術に関する施策や動向、産学官 における先端研究などを総合的に掲載した機関誌「the OSTEC」を四季報として発行する。 (4)関係機関との連携 当センター事業の活動を深めていくために、全国の科学技術振興機関等との情報交流など連携を強化 し、国などの地域技術振興施策に対する提言活動等を適宜実施する。 (5)新規事業の企画検討 当センターを取り巻く事業環境分析に取り組み、既存事業の強化・拡大等の見直しも含め、新規事業 の方向性、事業コンセプト等の検討を行い、基盤となる事業の展開に向けた活動を推進する。 2.賛助会員対応活動 (1)既存会員の維持および当センター事業の広報による会員拡大 (2)訪問活動等を通じて収集した会員ニーズや、社会的ニーズをふまえた活動の実施および事業参画の推進 (3)叙勲、国家褒章、文部科学大臣表彰などの顕彰候補者の推薦 (4)メールによる情報発信 26 27
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