クルーズレポート - 環オホーツク観測研究センター

KH-15-1 白鳳丸航海クルーズレポート
2015 年 3 月 6 日~2015 年 3 月 26 日
オホーツク海氷融解水が春季親潮域の植物プランクトンブルームと
生物地球化学過程に与える影響
乗船研究者一同
編集: 主席研究員
北海道大学 西岡
純
KH-15-1 白鳳丸航海クルーズレポート
目次
1. 航海概要
2. 乗船者
2.1. 乗船研究者リスト
2.3. 乗組員リスト
3. 航海情報
3.1. 航跡図
3.2. 観測点
CTD 観測点
VMP500 観測点
Underway-CTD 観測点
Bio-Optics 観測点
4. 観測内容
4.1. 観測概要
4.2. 観測方法
4.2.1. チタンアーマードケーブルを用いた CTD-CMS クリーン採水
4.2.2. ノルパックネット
4.2.3. VMP500 を用いた乱流観測
4.2.4. グライダー観測
4.2.5. Underway-CTD
4.2.6. 光学観測
4.2.7. 大気観測
5. 海水サンプルのルーチン分析
5.1. 塩分
5.2. 溶存酸素
5.3. 栄養塩
5.4. クロロフィル a
6. 研究内容
6.1. 晩冬道東親潮海域の鉛直混合と水塊分布に関する研究
(東大大気海洋研/ 安田・田中・後藤)
6.2. 親潮海域におけるオホーツク海氷融解水の分布と植物プランクトンブルームを支
える鉄分供給過程の解明
(北大低温研/ 西岡・小野・村山)
6.3. Distribution and Dynamics of Dissolved Organic Matter in the western subarctic Pacific
(Hokkaido Univ. EES, Yamashita, Mizuno, Nakane
6.4. Distribution and abundance of DMSP-degrading genes and the corresponding bacterial
community structures in the Oyashio current
(AORI/ Sai & Suzuki)
6.5. Validation of ocean color products to reveal the relationship between sea ice in the
Okhotsk Sea and phytoplankton bloom in Coastal Oyashio Current
(Hokkaido Univ, Faculty of Fisheries Sciences/ Hirawake &Waga)
6.6. 沿岸親潮域春季ブルーム期における植物プランクトン群集の光合成生理パラメー
タの調査
(北大フィールド科学センター/ 伊佐田)
6.7. Phytoplankton community structure, productivity and optical properties in coastal Oyashio
with reference to Oyashio waters
(Hokkaido Univ. EES/
Suzuki, Yoshida, Araki, Lawrenz, Evelyn, Prášil, Qiu, Hooker, Morrow, Yamashita)
6.8. 沿岸親潮域における春期ブルーム時の揮発性有機ヨウ素の分布および動態
(北大・水産/ 大木、福田)
6.9. Distribution of sulfur volatile organic compounds and related compounds in the coastal
Oyashio Current
(Hokkaido Univ. EES/ Kameyama, NIES/ Oomori, GEOMER Lewis)
6.10. 海洋酸性化と温暖化が有機物生産の動態に与える影響の評価
(JAMSTEC/ 杉江他)
6.11. 窒素・炭素安定同位体比を用いた春季親潮域における低次生態系の動態解析
(JAMSTEC/ 野口他)
6.12. 釧路沖親潮域における炭酸系動態の定量
(JAMSTEC/ 脇田他)
6.13. Distribution of volatile organic compounds in the air-sea boundary during phytoplankton
bloom in Oyashio region
(NIES/ Oomori & Tanimoto, GEOMAR/ Marandino, Lewis)
6.14. 海洋表層微生物に由来する大気有機エアロゾルの生成機構と雲粒生成能の解明
(北大低温研/ 宮崎、名古屋大/ 持田、川名、鏡味)
Appendix
1) 後方支援内容
2) Event Log
3) CTD Log
1. KH-15-1 白鳳丸研究航海
【概要】
概要
西部北太平洋の北西に位置する親潮域は、豊な水産資源を生み出す重要な海域となっている。ま
た親潮域は、生物による表面海水中の二酸化炭素分圧を下げる効果が大きく、生物ポンプの効率が世界の海
の中でも著しく高い海域である。この海域の高い生物生産や生物ポンプ能力は、植物プランクトン増殖に起
因しており、中でも春季に起こる大増殖(ブルーム)が重要な役割を果たしている。この植物プランクトン
ブルームは、水塊構造や光環境に加えて、鉄や主要栄養塩(窒素、リン、ケイ素など)の供給量によって大
きさが決まる。これまでに数多く親潮域の植物プランクトンブルームを対象にした研究が実施されおり、親
潮域本流における植物プランクトンの増殖過程に関しては多くの知見が集まっている。
冬季から春季にかけて、北海道の沿岸寄りには水温の極めて低い沿岸親潮水が存在する。この沿岸親潮水
では、春季の早い時期に極めて大きな植物プランクトンの増殖が観測されている。沿岸親潮水は、季節の進
行とともに親潮域の広範囲に広がり、親潮域全体の植物プランクトンブルームに関与していると考えられる
が、その役割は十分に理解されていない。
沿岸親潮水には低温・低塩分水の特徴がみられ、オホーツク海の海氷融解水の影響が考えられる。春季の
海氷の融解は、低温・低塩分水を海洋表層に供給し、密度成層を発達させ、春季の植物プランクトンの増殖
に大きな影響を与えている可能性がある。さらに海氷は、冬季の間、大気降下物や陸棚堆積物を海表面にト
ラップし、植物プランクトンの増殖に必須な鉄分を広範囲に移送している。このため海氷融解水は、沿岸親
潮水を介して鉄分の不足しがちな親潮域の栄養塩環境に大きな影響を与えていると推察される。さらに、沿
岸親潮水は、渦や局所的な混合過程を経て沖合へと影響し、ブルーム期の植物プランクトンの分布に多大な
影響を与えていることが水温やクロロフィル衛星画像から推察される。しかし、沿岸親潮水と親潮水間の様々
なレベルでの水塊交換が、化学物質や生物種組成と分布にどのように影響を与え、親潮域のブルームを形成
しているのかについては良く分かっていない。また、植物プランクトンブルームが、気候変動に多大な影響
を与える DMS などの生物起源ガスの発生や、有機エアロゾルを誘発する可能性があるが、その発生プロセス
の詳細は未解明な点が多い。加えて、人為起源二酸化炭素の増加に伴って、親潮域で起こる植物プランクト
ンブルームを起点とした物質循環がどのような影響を受けるのかについて科学的な知見を収集することは、
将来予測の観点より喫緊の課題となっている。
また沿岸親潮域-親潮域は、極めて大きな植物プランクトンブルームが見られる特徴を持つ高緯度海域の
モデル海域として捉えることが出来る。
「高緯度特有の冷水帯海域でなぜ早い季節に大規模な植物プランクト
ンブルームが起こるのか?」を明らかにする事により、極域-亜寒帯域周辺の生物地球化学の理解に貢献す
ることも視野に入れて本航海を実施した。
【目的】
本研究航海では、沿岸親潮水、沖合の親潮水、さらに水温前線を南に超えた暖水塊の各水塊を異
系化して捉え、乱流混合などの物理プロセスを介した水塊間の栄養物質交換と、植物プランクトンブルーム
発生機構、光学的特性、生物種組成およびそれに伴う生物地球化学的過程を調査することを目的とした。特
に、オホーツク海氷融解水と沿岸親潮水の関係と、親潮域の植物プランクトンブルームに果たすオホーツク
海氷融解水(沿岸親潮水)の役割を精査するための観測を実施した。具体的には次に挙げる①~⑤の課題に
取り組んだ。
① オホーツク海氷融解水の影響を受けた沿岸親潮水と親潮域の各水塊の栄養環境、光学的特性、化学物質
と栄養物質交換(混合)過程
② 植物プランクトンブルーム発生機構と物質循環過程
③ 植物プランクトンブルーム初期課程における生物群衆構造(バクテリア、植物プラントン、動物プラン
クトン)
④ 植物プランクトンブルーム時の大気-海洋間の物質交換に与える影響の解明
⑤ 二酸化炭素濃度変化における植物プランクトンブルーム時の生態系および物質循環の応答
【主席所感と謝辞】
3 月の北海道道東沖の観測航海であり、爆弾低気圧が頻繁に到来する季節でもあるた
め、航海の成功は天候次第であることは覚悟して東京港を出港した。実際に観測海域に入り、観測開始後3
日目には爆弾低気圧の到来のため噴火湾に待避、また中盤に再び荒天が予想されたことと水補給が必要にな
ったため釧路港に待避したが、観測が実施できなかったのは合計4日のみで、それ以外はフルで観測が実施
でき、この時期としては大変天候に恵まれた航海であった。また、沿岸親潮-親潮の水塊構造、両水塊の水平・
鉛直的な混合過程、水塊間の化学成分や光学的特性の比較、生物群衆構造、植物プランクトン初期増殖過程、
大気-海洋間物質移送、二酸化炭素濃度調整培養実験の実施等、当初の目的に挙げていたすべての項目で試料
やデータの取得ができた。今後、持ち帰った試料やデータを科学的な成果に結びつけることが我々乗船研究
者の次なる目標であり、この点、全力で取り組んでいく所存である。
本航海は、沿岸と沖合、漁具の多いエリアへの侵入や、各水塊を効率良く訪れる必要があったため、船の
操船や観測には細かい要望を数多くお願いした。また、3月といえども洋上はまだ冬の季節であり、本研究
航海では極寒の中の観測であった。これらの厳しい状況の中、我々の観測を全面的に支えてくれた白鳳丸船
長始め乗組員の方々に、乗船研究者一同を代表しお礼申し上げます。
航海中、観測機器にトラブルは全くなく、常に良好な状況で観測が実施できた。東大大気海洋研、竹内誠
氏、長澤真紀氏、株)マリンワークジャパン片山健一氏の3名には、航海中、観測機器を最良の状況で維持
管理して頂き、また 24 時間体制を敷いて観測に貢献頂いた。彼らの支援無しには本航海の成功はあり得なか
った。本航海は親潮域の水塊や流れを捉えて観測することが必須であった。その為、陸上からも多大なる支
援を頂きながら観測を進めた。北海道大学・平田貴文氏、藤原周氏には、観測海域の水温・クロロフィルの
衛星画像を毎日提供頂いた。電力中央研究所・津旨大輔氏、坪野孝樹氏、三角和宏氏、JAMSTEC・宮澤泰正氏
には、高解像度モデルによる観測エリアの水温、塩分、流速の計算結果を毎日提供頂いた。さらに大気観測
に関しては、北海道大学低温科学研究所・宮崎雄三氏、名古屋大学・持田陸宏氏、国立環境研究所・谷本浩
志氏と、陸―海間でコンタクトを取りながら研究を進めた。電力中央研究所・芳村毅氏には酸性化実験の共
同研究者として、実験デザインから参画して頂いた。表層連続モニタリングを実施するために東京大学大気
海洋研究所・津田敦氏には、観測機器の提供からセットアップまで大変なお世話になった。東京大学大気海
洋研究所・小畑元氏、石垣秀雄氏には、クリーン採水器や分析機器を前航海(KH-14-6)から引き続き使用で
きるよう手配頂くとともに、観測実施における貴重なアドバイスを頂いた。本航海の成功の為にご支援頂い
た上記すべて方々に乗船研究者一同を代表し心よりお礼申し上げます。
最後に、不慣れな主席にもかかわらず、観測に対する高いモチベーションと有機的な働きによる観測体制
を維持し貫いてくれた乗船研究者の皆様にお礼申し上げます。この航海の成果を世に出すまでお付き合い頂
くことをお願い致します。
2015年3月26日
白鳳丸 KH-15-1 航海
北海道大学
低温科学研究所
主席研究員
西岡
純
2.1.
KH-15-1 白鳳丸航海
乗船研究者リスト
乗船研究員
◎主席研究員
所属
北海道大学・低温科学研究所
北海道大学大学院地球環境科学研究院
北海道大学・低温科学研究所
同上
北海道大学大学院地球環境科学研究院
同上
同上
北海道大学大学院環境科学院
北海道大学大学院地球環境科学研究院
北海道大学理学部
同上
北海道大学大学院水産科学研究院
北海道大学大学院水産科学院
北海道大学大学院水産科学院
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター
東京大学大気海洋研究所
同上
同上
同上
同上
同上
同上
国立環境研究所
名古屋大学大学院
同上
海洋研究開発機構
同上
NASA, USA(北海道大学大学院地球環境科学研
究院・外国人研究員)
Institute of Microbiology, Czech(北海道大
学大学院地球環境科学研究院・外国人研究員)
国立環境研究所
㈱マリン・ワーク・ジャパン
職名
准教授
准教授
技術専門職員
技術支援員
准教授
助教
技術補佐員
大学院学生
研究生
学部 4 年生
学部 4 年生
准教授
大学院学生
大学院学生
助教
教授
博士研究員
大学院学生
特任研究員
大学院学生
推進室
推進室
特別研究員
大学院学生
大学院学生
技術研究員
技術主任
上級研究員
氏名
◎西岡
純
鈴木 光次
小野 数也
村山 愛子
山下 洋平
亀山 宗彦
荒木 奈津子
吉田 和広
Qiu Weichen
中根 基裕
水野
優
平譯
享
和賀 久朋
福田 紗和
伊佐田 智規
安田 一郎
田中 雄大
後藤 恭敬
崔 英順
鈴木翔太郎
長澤真紀
竹内 誠
大森 裕子
川名 香織
鏡味 沙良
杉江 恒二
野口 真希
Hooker Stanford
博士研究員
Lawrenz Evelyn
研究生
観測技術員
Christian Lewis
片山 健一
合
計
31名
2.2.
KH-15-1 白鳳丸航海
乗組員リスト
乗組員
所属
海洋研究開発機構
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
職名
船長
一等航海士
次席一等航海士
二等航海士
次席二等航海士
三等航海士
次席三等航海士
甲板長
観測長
甲板次長
観測次長
操舵手
操舵手
操舵手
甲板員
機関長
一等機関士
次席一等機関士
二等機関士
次席二等機関士
三等機関士
電子長兼通信長
電子士
操機長
操機次長
次席操機次長
電気次長
操機手
操機手
機関員
司厨長
司厨次長
司厨手
司厨手
司厨員
氏名
春日 一彦
酒井 直人
清宮 智則
板橋 和彦
今野 秀彦
大前 宙陽
篠原 豊
菅原 愼一
西舘慎太郎
浦辺 剛
小川 宙幸
寺坂 幸宏
山崎未有太
花沢 次郎
上野 慎也
高橋 義光
田中 隆
舩津 宏宣
山根 司
宇佐美 康一
坂本 翔太
山下 哲
森 裕康
佐藤 正義
中尻 謙二
石井 佳彦
山中 貴弘
吉田 栄
柴田 恭兵
巌 泰淳
林 巧
本多 成二
小路 清隆
岡村 慎也
國田 昌直
KH−15−1_CTD_Station
I01
◆D02
A00◆
A01◆A0
E01◆A02◆
◆
C01◆ H01◆ ◆ A2.5
◆
G01 A03
A04◆ ◆F01
A05◆
◆
D07−1
A06◆
A08◆
A11◆
40˚N
30˚N
140˚E
150˚E
KH−15−1_CTD_Station
A00◆◆ A0
A01
E01◆ A02 ◆
A2.5◆
H01◆
C01 ◆
◆
A03◆
G01
I01
◆ D02
A04◆ ◆F01
A05◆
◆ D07−1
A06◆
A08 ◆
A11◆
40˚N
140˚E
150˚E
KH−15−1_VMP_Station
I01
◆ D02
A00 ◆
D025 ◆◆D03
A01 ◆
◆
◆
◆D03b D035
D03d
◆ D04
E01◆ A02◆
H01 ◆
A025
◆ D04d
◆
◆◆
◆ D04dd
A03
G01
◆ D05
◆ F01
A04 ◆
C04 ◆
A05
◆
A06 ◆
A08 ◆
A11◆
40˚N
140˚E
150˚E
KH−15−1_UnderwayCTD_Station
U12
U11
◆
◆
◆
◆
U25
U7 ◆
◆ U10
U20 ◆ U6
U5 ◆
◆ U9
U13 ◆
U19 ◆
◆
U4
U14 ◆ U18 ◆
U22 ◆ U8
U3 ◆
U15 ◆
U17 ◆
U23
U21
U16
◆
◆
U2
◆
U24
U1
40˚N
140˚E
◆
150˚E
KH−15−1_Bio_Station
B4◆
◆ B14
B6
B7◆◆◆B11
B12◆ B2◆◆
◆
B13◆ B1B9
◆
B3
B10◆
B8◆
40˚N
140˚E
150˚E
4. 観測内容
4.1.
観測概要
【KH-15-1 白鳳丸航海観測内容】
本航海では以下の観測を実施した。
1) 沿岸親潮-親潮水-暖水塊リピート観測
2) 水塊混合観測
3) A ライン断面観測
4) 植物プランクトンブルーム&水塊サーベイ観測
5) 大気サーベイ観測
6) 船上培養実験
1) 沿岸親潮-親潮水-暖水塊リピート観測
沿岸親潮-親潮水-暖水塊の3つの水塊を異系化してとらえ、光環境、栄養物質、化学物質、
生物種組成、基礎生産量、生物起源ガスなどの水塊毎の濃度変化を時系列で追跡するための観
測を実施した。C-OPS, C-ProPS, PRR,ACS,散乱系を用いた光学観測、チタンアーマドケーブル
を用いた CTD-CMS による Hydrography 観測および採水、基礎生産等の船上培養、Norpac ネット
による動物プランクトン採取、VMP500 による乱流観測など。
・沿岸親潮水 COY:
測点 A01 を COY 点と定め、観測期間で合計7回の観測を実施 (測点名 A01-1~A01-7)
・親潮水 OY:
測点 D07、A04、A06、A05、F01 が親潮水塊と考えられ、観測期間中合計 5 回の観測 (測点名
D07-1、A04-1、A05-1、A06-1、F01-1)
・暖水塊 Out
測点 A11 において暖水塊を捉えた。観測期間中 1 回観測 (測点名 A11-1)
2) 水塊混合観測
各水塊間における栄養物質の混合過程を精査するために、グライダーや VMP500、MicroRider を
用いた乱流観測を下記で実施した。
・1)の沿岸親潮-親潮水-暖水塊リピート観測で実施
・3)の A ライン上の観測で実施
・E01 測点では 24 時間観測を実施
・E01 付近の陸棚斜面集中観測を 1 回実施
・D ライン陸棚斜面上集中観測を 2 回実施
・A025 付近にて乱流計付きグライダーを投入し、8 日後に回収した
3) A ライン断面観測
沿岸親潮-親潮域―暖水塊域を貫く Full Depth-CTD-CRM 観測を実施し、栄養物質、化学物質、
生物起源ガスの分布を調べた。すべての測点で VMP500&MicroRider による乱流混合観測を実施
した。
4) 植物プランクトンブルーム&水塊サーベイ観測
水温、塩分、クロロフィル&DMS のモニタリングを用いて表層のサーベイを行うことで、高ク
ロロフィル海域、沿岸親潮海水の分布する海域、親潮水の分布する海域の水平的に捉えること
を試みた。またサーベイ中、各観測基準点において U-CTD の観測を実施した。
5) 大気サーベイ観測
大気中の有機エアロゾル、ブラックカーボンや生物起源ガスの海洋生物影響を捉えるため、対
象海域の広範囲にわたる大気サーベイを実施した。
6) 船上培養実験
海洋酸性化が親潮域植物プランクトンブルームを起点とした物質循環に与える影響の評価する
ための船上培養実験を実施した。採水は測点 D07 の親潮水にて実施した。
全航跡上の塩分(左上)
、水温(右上)
クロロフィル蛍光(左下)
●参考資料‐1 KH-15-1 航海 観測基準点
●参考資料‐2
時系列観測スケジュール
(時間はおよそのものです。詳細な時間は Event Log を参照してください)
3 月 6 日 東京晴海出港
3 月 7 日 操練
3 月 8 日 AM0200 A11 200L 研究用海水採取
A11 →A2.5 各基準測点上を U-CTD 観測しながら表層&大気サーベイ①、
A2.5 付近で Optics+Bio-1 CTD
A00-1-R CTD
A2.5 グライダー用 CTD 600 m (500 m で採水)
A2.5 グライダー投入後離脱 A2.5→D07 表層サーベイ
PM2315 D07-1-S CTD、Norpac net
3月9日
AM0750
PM1700
3 月 10 日
3 月 11 日
3 月 12 日 PM1215
PM2000
3 月 13 日 AM1100
3 月 14 日 AM0600
AM0800
PM1410
PM1800
PM2245
3 月 15 日 AM0150
AM0800
AM1130
PM1720
3 月 16 日 AM0800
PM2000
3 月 17 日
AM0800
PM1750
3 月 18 日
AM0800
3 月 19 日
AM0300
AM0700
3 月 20 日 PM1310
PM2000
3 月 21 日 PM2150
3 月 22 日 AM0800
PM1400
PM1600
D07 CO2 培養海水採取
D07→D03 手前まで(D03’) 基準測点上を U-CTD 観測しながら表層サーベイ
D03’→A02→A01
A01-1-R CTD、Norpac net、VMP500
A02-1-R CTD、Optics+Bio-2 CTD、VMP 500
VMP500 終了後荒天の為西方海域へ離脱
噴火湾にて荒天待機
噴火湾にて荒天待機
噴火湾にて Optics (Bio-3)
噴火湾離脱
C02 付近(C01’)C01-1-R CTD、Optics+Bio-4 CTD、VMP500、バケツ Bio-5
C04→C07→B07→B03→A01 U-CTD 観測しながら表層サーベイ
(途中 C04 に於いて VMP500 ウインチケーブルまき直し)
B03 U-CTD 終了
A01-2 着、A01-2-R CTD、Optics+Bio-6 CTD、VMP500
A01→D01 15 分毎に研究用海水採水
D02 付近にて D01-1-R CTD、VMP500
D02 付近からグライダー位置(A025 付近)に移動
グライダー同期観測 CTD ×6、VMP×2
A03-1-R CTD、VMP500
A03 離脱後 大気サーベイ② (A03→C04 付近→A25 付近)
A03 付近にてグライダーを回収
A01-3-R CTD、Optics+Bio-7 CTD、VMP500
A04-1-S&D CTD、VMP500
A11-1-S&D CTD、Optics+Bio-8 CTD、Norpac net、VMP500
A08-1-D CTD、VMP500
A08→A01 へシフト中 A03 付近より研究用海水 15 分毎採水
A01-4-R CTD、VMP500、Optics+Bio-9 CTD
A06-1-S&D CTD、VMP500
A06 離脱後 大気サーベイ③ A06→C05→C04→A01
A01-5-R CTD、VMP500
A05-1-R CTD、Optics+Bio-10、VMP500
A05 離脱後 D05 に移動
D05→D04’’→D04’→D4→D3’’→D3’VMP500 大陸棚斜面観測①
D03’VMP500 終了後 A01-6 に移動中研究用海水採取
A01-6-R CTD、VMP500
荒天待機と水補給のため釧路港へ
A01-7-R CTD、Optics+Bio-11、VMP500
A01-7 終了後、衛星画像の情報をもとに B03 方面に向かってクロロフィルの
高いパッチ表層サーベイ①を実施
周囲よりも Chl.a の高い測点 E01 で 24H 観測スタート(CTD+VMP500)、
24H 中 Optics+Bio-12 CTD、
24H 観測終了
クロロフィルパッチ表層サーベイ②→サーベイの結果、測点 G01 確定
測点 G01-1-R CTD、Norpac net、VMP500、Optics+Bio-13
G01 離脱後、E01 斜面に移動、E01 付近斜面乱流集中観測②(VMP500×4)
E01 付近を離脱、OY 水を探す表層サーベイ③を実施→測点 F01 確定
3 月 23 日
AM0730
AM0800
PM1200
PM1900
PM2050
3 月 24 日 AM0600
AM0650
3 月 25 日
3 月 26 日 AM0900
PM1430
F01-1-R CTD、Norpac net、VMP500
F01 離脱後、COY 水を探す表層サーベイ④を実施→D ライン方面
表層サーベイ④中研究用海水 20 分毎に採取
D02 付近に低水温(0.5 度)
、低塩分 32.4-32.5、高クロロフィル(1.5 蛍光値)の
パッチを発見→測点 I0 確定
I0-1-R CTD、VMP500、Norpac net、Optics+Bio-14 CTD
I01 離脱後、D02 付近から D02→D25→D3→D35→D4 まで VMP500 による陸棚
斜面観測③を実施
D4 VMP500 終了後、G01 方面へクロロフィルパッチ表層サーベイ⑤
表層低塩分エリアを発見 塩分 32.54、クロロフィル蛍光値 0.7-0.8 で測点 H01
H01-1-R CTD、Norpac net、VMP500
H01 離脱後 大気サーベイ④ H01→C04→A01
A01-8 着 CTD セットするが、荒天のためすべての観測中止。バケツ採水のみ
実施
A01 離脱後、東京に向けて航走
終日片付け、集合写真
大井水産埠頭着岸 積み下ろし、乗船研究者下船(一部晴海まで乗船)
白鳳丸 晴海埠頭へシフト 乗船研究者下船 航海終了
●参考資料‐3
図は JCOPE-T による観測エリアの 3 月 10 日の塩分分布予測
(電力中央研究所・津旨氏、三角氏、坪野氏、JAMSTEC・宮澤氏提供)
●参考資料‐4
高クロロフィル海域、沿岸親潮海水の分布する海域、親潮水の分布する海域のサーベイを実施
3 月 21 日-22 日 高クロロフィル海域サーベイ(E01、G01)
3 月 22 日-23 日 OY(F01)、COY(I01)海域、高クロロフィル(H01)海域サーベイ
●参考資料‐5
3 月 18 日における衛星クロロフィル画像
左)北海道大学 藤原周氏、平譯享氏提供、右)北海道大学平田貴文氏提供
●大気サーベイ
左)3 月 15 日に実施した大気サーベイ②
右)3 月 18 日に実施した大気サーベイ③
CTD-CMS R cast position
A00-1-R
D07-1-S
D07-1-CO2
A01-1-R
A01-1-SK
A02-1-R
C01-1-R-Bio-4
A01-2-R
D01-1-R
A03-1-R
A01-3-R
A04-1-S
A04-1-D
A11-1-S
A11-1-D
A08-1-R
A01-4-R
A00-2-R
A06-1-S
A06-1-D
A01-5-R
A05-1-R
A01-6-R
A01-7-R
E01-1-1R
E01-1-2
E01-1-3
E01-1-4
E01-1-5-Bio-12
E01-1-6
E01-1-7
G01-1-R
F01-1-R
I01-1-R
H01-1-R
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
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41
41
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42
42
42
42
42
42
42
42
40
40
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42
42
41
41
42
41
42
42
42
42
42
42
42
42
42
42
42
42
42
52.07N
52.57N
52.58N
50.01N
50.40N
40.01N
33.13N
49.99N
55.32N
29.92N
49.99N
14.97N
14.89N
29.96N
30.04N
14.99N
50.12N
52.10N
44.98N
44.92N
50.03N
59.85N
50.12N
50.22N
39.40N
39.40N
39.36N
39.32N
39.38N
39.39N
39.38N
31.15N
16.28N
55.53N
35.96N
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
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Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
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145
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144
144
144
144
144
145
145
144
48.85E
50.27E
50.25E
49.73E
48.60E
54.86E
51.83E
50.00E
17.49E
00.26E
49.80E
08.27E
08.17E
59.78E
59.87E
38.40E
50.06E
48.90E
22.93E
22.93E
49.64E
15.06E
49.77E
49.96E
32.56E
32.51E
32.47E
32.49E
32.43E
32.45E
32.52E
25.68E
18.02E
16.98E
17.12E
Depth
Depth
Depth
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Depth
79m
5396m
5446m
100m
95m
564m
103m
99m
101m
1748m
99m
2952m
2956m
5106m
5106m
6248m
100m
80m
5245m
5249m
99m
3956m
100m
100m
529m
532m
533m
539m
529m
529m
529m
1127m
3162mm
100m
792m
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07:04
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23:10
11:42
42
42
42
42
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40
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41
42
42
42
42
38.33N
41.19N
33.13N
49.73N
50.14N
30.37N
33.21N
58.74N
50.19N
39.38N
31.55N
55.25N
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
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Long.
Long.
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144
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54.64E
50.92E
51.83E
48.32E
49.30E
58.27E
00.55E
16.75E
49.88E
32.43E
24.23E
15.73E
Depth
Depth
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Depth
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Depth
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Depth
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852m
225m
103m
100m
97m
5105m
1477m
4100m
100m
529m
1084m
100m
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05:59
02:46
03:03
02:25
35.02N
30.53N
30.53N
30.44N
30.36N
30.08N
29.97N
39.40N
39.40N
39.36N
39.32N
39.38N
39.39N
39.38N
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
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57.97E
04.70E
04.89E
05.05E
05.41E
06.03E
06.41E
32.56E
32.51E
32.47E
32.49E
32.43E
32.45E
32.52E
Depth
Depth
Depth
Depth
Depth
Depth
Depth
Depth
Depth
Depth
Depth
Depth
Depth
Depth
1218m
1816m
1825m
1834m
1850m
1875m
1888m
529m
532m
533m
539m
529m
529m
529m
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09:33
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10:51
11:47
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11:03
15:02
19:01
23:01
02:46
07:02
11:06
CTD-Bio cast positon
Bio-1
Bio-2
C01-1-R-Bio-4
Bio-6
Bio-7
Bio-8
Bio-9
Bio-10
Bio-11
E01-1-5-Bio-12
Bio-13
Bio-14
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
CTD-Physic cast position
A25-GL
GL-1
GL-2
GL-3
GL-4
GL-5
GL-6
E01-1-1R
E01-1-2
E01-1-3
E01-1-4
E01-1-5-Bio-12
E01-1-6
E01-1-7
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
42
42
42
42
42
42
42
42
42
42
42
42
42
42
4.2. 観測方法
4.2.1. CTD-CMS 観測
・2 番ウインチ チタンアーマードケーブルを使用
・搭載センサー一覧
メーカー, モデル
CTD本体 温度計
電気伝導度計
溶存酸素濃度計
蛍光光度計
濁度計
ポンプ
高度計
カルーセル
Serial.No.
750
Seabird, SBE9plus
内蔵圧力センサー
899961
5124
4378
3307
Seabird, SBE4
4045
781
Seabird, SBE43
628
SCF3592
Seapoint, Chlorophyll fluorometer
STM14775→STM12229(Bio-8以降)
Seapoint, Turbiditymeter
①
7158
Seabird, SBE5T
②
6335
43973
Teledyne Benthos, PSA916T
3253585-704
Seabird, SBE32
Seabird, SBE3
①
②
①
②
①
②
・研究者持ち込みで C-DOM センサー2 台、microRider-6000-6; Rockland
Scientific 社製;代理店,JFE アレック)1台、LADCP1 台を搭載
・採水器は酸洗浄したテフロンコートニスキン-X 12L 採水器を搭載
・24 本仕様の CMS にて採水
4.2.2. ノルパックネット観測
・本航海では No.3 ウインチを使用して実施した。
校正日
20-Mar-13
24-Apr-14
13-Mar-14
13-May-14
2-Apr-14
19-Jun-14
1-Apr-14
4.2.3.乱流計観測(VMP500)
VMP500 には,シアプローブ・高速水温センサ・CTD-DO センサに加えて蛍光高度計・高
速電気伝導度センサが付いており,水温・塩分・乱流強度・クロロフィル・濁度が観測でき
る。降下時は自由落下(落下速度約 0.5-0.8m/s)で観測する必要があるため,船速や方向を
確認・調節しながら観測を実施。
アレック電子 700m 電動ウインチ(100V 単相電源 3.7A に接続)を船尾付近に設置して船
尾から微速前進して行った。投入・回収の際は、ホイストを使用した。
写真:船尾から VMP500 を実施している様子
4.2.4. グライダー観測
乱流系を搭載したグライダーの投入、揚収を実施した。
グライダーの投入は艫より投入。揚収はゾディアックを降ろして回収した。
左)グライダー投入の様子、右)グライダー揚収のためのゾディアック作業
4.2.5. Underway CTD(UCTD)
Underway CTD(ワイヤー付き CTD)
航行する船舶(15 ノット)から投入して CTD データの取得。
観測ライン上の表層サーベイ中に、すべての観測基準点で観測を実施した。
4.2.6. 光学観測
・分光放射計 PRR-800/810、C-PrOPS、C-OPS の投入・揚収(手動)
・後方散乱計、現場型光吸収係数・光束消散係数計(ACS)の投入・揚収(#3 ウインチ)
右)3 番ウインチを用いた ACS の投入の様子、左)C-PrOPS 投入準備
4.2.7. 大気観測
第一1研究室に、高分解能飛行時間型エアロゾル質量分析計(HR-ToF-AMS)、走査式モビ
リティパーティクル サイザー(SMPS)、雲凝結核カウンタ(CCNC)、電気移動度分析器
(DMA)
、凝縮粒子カウンタ(CPC)
、PTR-Mass を設置し、大気化学の観測を実施。アッパ
ーデッキには High Volume エアロゾルサンプラーを 3 台設置しエアロゾルを採取した。
左)アッパーデッキに設置された HV エアロゾルサンプラー、右)分析機器を搭載した第一研究室
5.
海水サンプルのルーチン分析
5.1. 塩分
塩分のサンプルについては下記のすべての CTD ルーチンキャストにて採水を実施した。
採水深度は Appendix CTD data TableKH-15-1 を参照
A00-1-R
D07-1-S
D07-1-CO2
A01-1-R
A01-1-SK
A02-1-R
C01-1-R-Bio-4
A01-2-R
D01-1-R
A03-1-R
A01-3-R
A04-1-S
A04-1-D
A11-1-S
A11-1-D
A08-1-R
A01-4-R
A00-2-R
A06-1-S
A06-1-D
A01-5-R
A05-1-R
A01-6-R
A01-7-R
E01-1-1R
E01-1-2
E01-1-3
E01-1-4
E01-1-5-Bio-12
E01-1-6
E01-1-7
G01-1-R
F01-1-R
I01-1-R
H01-1-R
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
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Lat.
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Lat.
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Lat.
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Lat.
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Lat.
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40
40
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42
42
42
42
42
42
42
52.07N
52.57N
52.58N
50.01N
50.40N
40.01N
33.13N
49.99N
55.32N
29.92N
49.99N
14.97N
14.89N
29.96N
30.04N
14.99N
50.12N
52.10N
44.98N
44.92N
50.03N
59.85N
50.12N
50.22N
39.40N
39.40N
39.36N
39.32N
39.38N
39.39N
39.38N
31.15N
16.28N
55.53N
35.96N
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
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22.93E
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5106m
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採水したサンプルは持ち帰り、Gildline 社製オートサルにて分析を実施する。
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5.2. 溶存酸素
溶存酸素のサンプルについては、下記のすべてのルーチンキャストにて採水を実施し、船上で
分析を実施した。分析にはウインクラー法を用い、滴定には KIMOTO 社製 DOT-05 を使用した。
採水深度は Appendix CTD data TableKH-15-1 を参照
A00-1-R
D07-1-S
D07-1-CO2
A01-1-R
A01-1-SK
A02-1-R
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D01-1-R
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E01-1-3
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E01-1-6
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F01-1-R
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Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
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Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
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Lat.
Lat.
Lat.
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Lat.
Lat.
Lat.
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42
42
42
52.07N
52.57N
52.58N
50.01N
50.40N
40.01N
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55.32N
29.92N
49.99N
14.97N
14.89N
29.96N
30.04N
14.99N
50.12N
52.10N
44.98N
44.92N
50.03N
59.85N
50.12N
50.22N
39.40N
39.40N
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39.32N
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39.39N
39.38N
31.15N
16.28N
55.53N
35.96N
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
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Long.
Long.
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22.93E
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5106m
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5249m
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100m
100m
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532m
533m
539m
529m
529m
529m
1127m
3162mm
100m
792m
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5.3. 栄養塩
栄養塩のサンプルについては、下記のすべてのルーチンキャストにて採水を実施し、凍結して
持ち帰り北海道大学低温科学研究所にて BL-tech 社製の QuAAtro オートアナライザーにて比色
分析を実施する。採水深度は Appendix CTD data TableKH-15-1 を参照、ただし最大採水深度は
250m。
A00-1-R
D07-1-S
D07-1-CO2
A01-1-R
A01-1-SK
A02-1-R
C01-1-R-Bio-4
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A06-1-S
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A05-1-R
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E01-1-1R
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E01-1-4
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E01-1-6
E01-1-7
G01-1-R
F01-1-R
I01-1-R
H01-1-R
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
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Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
Lat.
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42
42
42
42
52.07N
52.57N
52.58N
50.01N
50.40N
40.01N
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29.92N
49.99N
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14.89N
29.96N
30.04N
14.99N
50.12N
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44.98N
44.92N
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59.85N
50.12N
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39.40N
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39.32N
39.38N
39.39N
39.38N
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16.28N
55.53N
35.96N
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
Long.
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144
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144
144
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145
145
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48.85E
50.27E
50.25E
49.73E
48.60E
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08.17E
59.78E
59.87E
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22.93E
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5106m
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100m
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529m
529m
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3162mm
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5.4. クロロフィル a
クロロフィルa 測定用のサンプルは下記のキャストすべてのルーチンキャストの250m深
度までのサンプルを採取した。分析は Welschmeyer法に準じて実施した。採水は100mlと
し、GFFフィルタ-で濾過後、フィルタ-をDMFで24時間冷凍条件で抽出した。Turner
AU-10蛍光高度計でクロロフィル濃度を測定した。Turner AU-10のキャリブレーション
は、航海直前と航海最後にSigma社製の精製クロロフィルを用いて実施した。
A00-1-R
D07-1-S
D07-1-CO2
A01-1-R
A01-1-SK
A02-1-R
C01-1-R-Bio-4
A01-2-R
D01-1-R
A03-1-R
A01-3-R
A04-1-S
A04-1-D
A11-1-S
A11-1-D
A08-1-R
A01-4-R
A00-2-R
A06-1-S
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