横浜市西部地域療育センター運営事業 - 横浜市総合リハビリテーション

3 横浜市西部地域療育センター運営事業
3-1 医療型児童発達支援
(1) 運営方針
主に保土ケ谷・旭・瀬谷区の就学前の運動発達に遅れがみられる児童・肢体不自由児
を対象に、治療・訓練・集団活動を統合した療育を実施します。
原則として新入園児は親子通園の形態とし、保護者が療育場面に参加し療育の基本的
な考え方、療育技法、介助法及び児童の特徴を学ぶための支援を行います。継続児につ
いては、児童のみの単独通園や親子分離の形態も取り入れ、家族以外の人からの関わり
や介助を受けて社会性を広げる機会を設定します。
保護者支援としては、保護者勉強会の開催や家族参観を実施し、療育の理解を促しま
す。また、地域の保育所・幼稚園に通いながら通園を利用する並行通園児に対しては、
関係する園への園訪問を行うなどの連携を図りながら、安定した地域生活がおくれるよ
うに支援を行います。
今年度は 2 クラス 4 グループ(20 人)設定する予定です。
(2) 平成 27 年度における重点的な取組
ア 一人ひとりの障害特性をふまえ、ライフサイクルにおける幼児期に必要な支援を保
護者と共有し、療育サービスの充実を図ります。また、児童と保護者が安全で安心し
て通園を利用できる療育環境の整備など、利用者満足度の向上を図ります。
イ 通園児だけでなく家族の生活の質を向上できるよう、総合的な視点をもって療育サ
ービスを展開します。また、保護者に対して地域資源の情報提供を積極的行います。
ウ 地域の保育所や幼稚園での受け入れが難しい肢体不自由児に対し、経験の幅を広げ
ることを目的に近隣の保育所との交流を継続します。
(3) 定員
40 人
(4) 通園設定日数 208 日
(5) 事業内容
ア 集団療育・個別療育
コミュニケーション能力、感覚・認知能力、運動能力、情緒の発達、社会性の育成
を目標に、親子遊び、共同遊び、運動遊び、音楽リズム、プール遊び、教材指導、製
作活動等集団の相互作用を活かしたプログラム及び個々の児童の発達状況にあわせ
た個別プログラムを行います。
イ 生活支援
食事、排泄、着替えなど日常生活動作の向上や生活リズムの安定と地域社会での適
応能力の向上を目標に、家庭と連携して支援を展開して行きます。摂食機能に障害の
ある児童については、食事の場面等において必要な訓練等を行います。
ウ 治療・機能訓練
運動機能の向上及び二次障害の防止のため、発達段階に応じた個別評価・機能訓練
を実施します。また、プール利用等の遊びを取り入れた療育を実施します。
エ 保護者への支援
保護者の療育場面への参加、個別面談、保護者勉強会、家族参観などをとおして、
保護者が児童のことを理解し、日常生活に活かせるように支援を展開します。また、
児童にあわせて無理のない介助法などを紹介していきます。
オ 就学児の保護者への支援
卒園した新 1 年生の保護者に対して、保護者同士の情報交換や元クラス担任による
相談ができるよう、10 月に懇談会を開催します。
カ 行事
誕生会、園外プログラム、おたのしみ会等の定例的な行事のほか、季節感のある行
事を実施します。
(6) 課題への対応
ア 肢体不自由の通園利用児数が減尐し、また、利用児の障害像が多様化しているため、
その結果としてグループ数が尐なくなり、状態や年齢が異なるクラス編成となります。
そのような状況に対応するため、プログラムの調整やクラス内でグループ化して課題
を行うなどの工夫を行います。
イ クラスは異なっても、同じ年齢の児童の保護者が顔を会わせる機会が増えるように、
親子日や通園勉強会などを設定することで利用者満足度を高めるとともに、出席率の
向上に努めていきます。
ウ 本来は通園施設における療育が必要だと思われるが、家庭の状況等で通園を利用す
ることが出来ずに外来のみを利用している児童に対して、在籍している保育所へ通園
施設のスタッフが出向く支援を試行します。
3-2 児童発達支援
(1) 運営方針
主に保土ケ谷・旭・瀬谷区の就学前の知的障害児等を対象に、集団及び個別での療育
を実施します。
原則として新入園児は親子通園の形態とし、保護者が療育場面に参加し療育の基本的
な考え方、療育の技術及び児童の特徴を学ぶための支援を行います。継続児については、
児童のみの単独通園や親子分離の形態も取り入れて、就園や就学を視野に入れた支援を
行います。
保護者支援としては、保護者勉強会の開催や家族参観を実施し、療育の理解を促しま
す。また、地域の保育所・幼稚園に通いながら通園を利用する並行通園児に対しては、
関係する園への園訪問を行うなどの連携を図りながら、安定した地域生活がおくれるよ
うに支援を行います。
今年度は 8 クラス 14 グループ(100 人)設定する予定です。
(2) 平成 27 年度における重点的な取組
ア 一人ひとりの障害特性をふまえ、ライフサイクルにおける幼児期に必要な支援を保
護者と共有し、療育サービスの充実を図ります。また、児童と保護者が安全で安心し
て通園できる療育環境の整備など、利用者満足度の向上を図ります。
イ 発達障害のある児童だけでなく家族の生活の質を向上できるよう、総合的な視点を
もって療育サービスを展開します。また、保護者に対して地域資源の情報提供を積極
的に行います。
ウ 本来通園対象となる児童で家庭の事情等で保育所のみとなっている児童と保育所
に、インクルージョン強化支援として定期的な園訪問を行います。
エ 学齢児支援の一環として、卒園児フォローについても強化に努めます。
オ 部分的に外来診療部門と合同で、センター全体で通園が担うべき支援について見直
していきます。
(3) 定員
50 人
(4) 通園設定日数 208 日
(5) 事業内容
ア 集団療育・個別療育
コミュニケーション能力、感覚・認知能力、運動能力、情緒の発達、社会性の育成
を目標に、親子遊び、共同遊び、運動遊び、音楽リズム、プール遊び、教材指導、製
作活動等集団の相互作用を活かしたプログラム及び個々の児童の発達状況にあわせ
た個別プログラムを行います。
イ 生活支援
食事、排泄、着替えなど日常生活動作の向上や生活リズムの安定と地域社会での適
応能力の向上を目標に、家庭と連携して支援を展開して行きます。
ウ 保護者への支援
保護者の療育場面への参加、個別面談、保護者勉強会、家族参観などをとおして、
保護者が児童のことを理解し、日常生活に活かせるように支援を展開します。
エ 就学児の保護者への支援
卒園した新 1 年生の保護者に対して、保護者同士の情報交換や元クラス担任による
相談ができるよう、10 月に懇談会を開催します。
オ 行事
誕生会、園外プログラム、おたのしみ会等の定例的な行事のほか、季節感のある行
事を実施します。
カ 保育所・幼稚園訪問
訪問方法の整理を行い、相談部門の巡回相談などと共同してインクルージョン支援
行います。
(6) 課題への対応
ア 保育所との併行利用児が増加したため、クラス編成を工夫することで保護者のニー
ズに応えるとともに、週 2・週 2 の頻度のクラスを設定し、昨年度に試行的に実施し
た通園職員による保育所への療育支援及び卒園児のフォロープログラムをより発展
させ、効果を検証していきます。
イ 外来部門と協働し、従来不足していた初診後間もない児童や利用児とその保護者、
年度の前半期に初期療育グループを終了した児童とその保護者に対する支援を目的
とした、子育て支援サロンを実施します。
ウ 本来は通園施設における療育が必要だと思われるが、家庭の状況等で通園を利用す
ることが出来ずに外来のみを利用している児童に対して、在籍している保育所へ通園
施設のスタッフが出向く支援を試行します。
3-3 横浜市西部地域療育センター診療所
(1) 運営方針
主に保土ケ谷・旭・瀬谷区の障害のある児童またはその疑いのある児童を対象に、医
学的な診断・評価・各種検査・機能訓練を行います。継続療育へ導入するための評価及
び初期療育機能に加え、外来で完結する療育プログラムを診療所に用意します。それに
伴い、センター各部門が必要とする医療に関する専門機能を整理、体系化します。また、
学齢障害児に対する相談、専門医療、生活支援等に関するシステム整備を継続します。
(2) 平成 27 年度における重点的な取組
ア 適正な初診枠を設定し、診察希望制とキーパーソンを明確化することにより、タイ
ムリーな診察や個別相談が行えるよう努めます。
イ 家庭状況や保護者のニーズにあった最適な療育プランを、保護者がスタッフと相談
しながら自己決定・選択できるよう、医学的知識・児童の評価結果・療育やプログラ
ムメニューに関する情報提供を段階的かつ組織的に行う工夫をします。
ウ 多様なニーズに対応できるよう、多職種で連携しながら障害特性にあわせた専門的
な療育サービスのバリエーションの拡大に努めます。
(3) 事業内容
ア 診療(診療科目)
・精神科 ・神経科 ・小児科 ・リハビリテーション科 ・耳鼻咽喉科
イ 各種クリニック
利用児に対して補装具を提供するためのブレースクリニック及びシーティングク
リニックを開設し、処方等を行います。また、リハセンターの協力を得て、整形外科
的検診を実施します。
摂食機能に障害のある児童の支援については医師、看護師、理学療法士、栄養士等
関係職種が連携して摂食クリニックを開設し、摂食・嚥下機能、食器操作等の評価を
行い、訓練支援を実施します。
ウ 医学的検査
医師の処方に基づき、脳波検査、脳波聴力検査を中心とした臨床検査を行います。
エ 機能評価及び訓練
理学療法、作業療法、言語療法、聴能訓練、心理評価と指導を各専門職員により実
施します。
オ 外来グループ
継続療育に先立ち、肢体系の疾患別グループ「さくらんぼグループ」
・初期療育グ
ループ「つぼみグループ」
・精神系の初期療育グループ「たまごグループ」を行いま
す。また、集団療育前のオリエンテーションプログラムとして、年齢や状態像にあわ
せた子育て支援サロンを実施します。
カ 保護者教室
外来・通園・ぴーすのそれぞれのステップにおいて、保護者に必要な知識・情報を
整理・体系化するとともに、外来や通園等の部門を超えて部分的に乗り入れを行うこ
とで、保護者にとってより適切な時期に提供できるようにします。
また、本格的に療育を受ける前に基本的な知識や情報を保護者に提供することを目
的とし、昨年度から実施してきた「基礎講座」をシリーズ化し、サービスのバリエー
ションを拡大します。なお、
「療育講座」については従来どおりにオープン形式で行
います。
(4) 課題への対応
ア 利用希望児の増加については、引き続き利用者や地域のニーズを分析し、申込みの
動向を把握していくことで適切な初診枠の確保に努めるとともに、あわせて紹介元と
の機能分担や連携の在り方を模索していきます。
イ 初診と再診のバランスや心理フォローの頻度やタイミングについては、申込みの状
況等に応じて柔軟に適正化を図っていきます。
ウ 多様化するニーズに対し、外来や通園・ぴーす鶴ケ峰の部門を超えて谷間の無いサ
ービス提供に努めます。
エ 必要な時期にタイムリーに診察を導入するため、
「希望診察制」を継続します。ま
た、通園、ぴーす鶴ケ峰を卒園した学齢児からの相談は各部門のスタッフが、外来利
用の学齢児についてはケースワーカーが、それぞれ一次相談を受けることで緊急性の
高いケースの診察をより早めることに努めます。
3-4 横浜市西部地域療育センター障害児地域巡回事業
(1) 運営方針
区福祉保健センター、児童相談所、リハセンター等との連携を図りつつ、保土ケ谷・
旭・瀬谷区内における地域療育システムづくりを推進するため、関係機関・施設等が必
要とする専門サービスを提供します。また、保育所・幼稚園訪問や療育セミナーの開催
をとおして関係機関への支援を行うとともに、自立支援協議会等と連携して障害児の地
域生活における支援ネットワークの強化を図り、地域ケアプラザや社会福祉協議会等が
実施する事業への協力も行います。小学校における発達障害児等への対応を支援するた
めの学校支援事業や、障害児相談支援及び保育所等訪問支援についても、継続して実施
します。
(2) 平成 27 年度における重点的な取組
ア 利用者のサービスの向上及び利用者のニーズに応じたサービスを、より適切な時期
に提供可能とすることを目的として、初診前の利用児を対象とした相談面接を充実す
るなど相談機能の強化に努めます。
イ 診察前の保護者の不安を軽減するとともに、保護者同士の懇談の機会を増やし、児
童への集団での遊びの場の提供を目的とした「ぴょんぴょん広場」を開催します。な
お、児童への対応のアドバイスについてはぴーす鶴ケ峰と協働して行います。
ウ 保育所・幼稚園などの地域集団におけるより良い生活を支援するために、通園部門
やぴーす鶴ケ峰等と連携し、関係機関への効果的な支援のバリエーションの拡大に取
り組み、アウトリーチ型支援の強化に努めていきます。
(3) 事業内容
ア 療育相談
保土ケ谷・旭・瀬谷区の区福祉保健センターに医師等専門職員を派遣し、4 か月・
1 歳 6 か月の乳幼児健診と連携して、障害の早期発見のための療育相談を区福祉保健
センターのスタッフと合同で、概ね各区月 1 回(半日)実施します。
イ 保育所・幼稚園、地域訓練会等への技術協力
障害児が在籍している保育所・幼稚園、地域訓練会等に専門職員を派遣して相談に
応じるとともに、療育上の技術協力を行います。また、必要に応じてセンターの利用
に繋げるきめ細かい支援を行います。
ウ センター利用児等への支援
センター各部門と協力して、家庭やセンター利用児等が通う保育所・幼稚園及び学
校等を訪問するなど、必要な支援を行います。
エ センター利用児の就園・就学後の支援
センター利用児が就園・就学後に効果的な療育が継続できるよう、家庭や保育所・
幼稚園及び学校等を訪問し、必要な支援を行います。
オ 療育セミナー等
保土ケ谷・旭・瀬谷区における保育所・幼稚園などの関係機関スタッフ等を対象に、
障害に対する理解を深め、センターの円滑な利用を図り、障害児に対する医学・療育
知識等を研修する機会の提供を目的として開催します。
また、各区福祉保健センター、幼稚園協会等のニーズに応じて、スタッフを派遣し
ます。
カ 学校支援事業
小学校の教職員を対象に、発達障害児等への対応についてセンターの有する専門性
を発揮し、学校訪問によるコンサルテーションや研修の実施を内容とする技術支援を
行います。
具体的には、教室等の環境設定に関することや児童とのコミュニケーションに関す
る助言及び特別支援教育コーディネーター等への障害に関する研修等を行います。
また、各区児童指導協議会や方面別教育事務所との連携を推進します。
キ 地域ニーズへの対応
担当エリアが抱える地域特有のニーズに対応するため、並行通園している保育所・
幼稚園における環境評価及び学校移行に関する支援を実施します。また、就学後の不
安を抱える保護者の相談及びグループカウンセリングを行うとともに、保護者同士の
情報交換の場を提供します。
ク 障害児相談支援・保育所等訪問支援
地域におけるニーズや関係機関の支援状況の把握に努めながら事業を進めます。
(4) 課題への対応
ア 利用児の増加に対応するため、初診前の支援について充実化を図ります。具体的に
は相談面接を継続実施し、相談機能を強化します。初診前の支援を行うぴょんぴょん
広場については、より保護者のニーズにあった形態を模索します。また、相談面接及
び広場については西部センター本体だけでなく、交通の利便性が高いぴーす鶴ケ峰も
活用しながら実施していきます。
イ 初診の申込みが増加しているだけでなく、地域の保育所・幼稚園からのセンター未
利用児への支援依頼が増えてきています。そこで、従来の巡回相談だけでなく通園及
びぴーす鶴ケ峰の職員と協働し、センターにおける具体的な療育技法を紹介する機会
を設けるなど、支援のバリエーションを増やすとともに、センターにおける様々な地
域支援の役割を見直し整理することで、効率的かつ効果的な支援を行います。
ウ 西部センターの担当エリアの家庭状況等の特徴から、保育所等の地域関係機関との
連携が非常に重要になります。しかしながら、エリア内の保育所・幼稚園・小学校な
どの地域関係機関数も多いため、効率的な支援が求められます。また、担当エリアも
広範囲に渡り、センターも交通の利便性が悪い場所にあるため、交通アクセスの良い
拠点の整備を検討し、相談支援・地域支援の強化を図ります。
3-5 児童発達支援事業所「ぴーす鶴ケ峰」
(1) 運営方針
主に保土ケ谷・旭・瀬谷区の就学前の高機能発達障害児に対する週 1 回の集団療育、
保護者に対する支援及び利用児が並行利用する保育所・幼稚園への技術支援等を実施し
ます。
西部センター本体と一体的に運営を行うとともに、関係する他部署の職員との連携に
努め、一人ひとりの児童が地域の中で自信をもって安心して生活できることを目指しま
す。
(2) 平成 27 年度における重点的な取組
ア 高機能発達障害児に対する集団プログラムを行うとともに、きめ細かい個別的なア
プローチを実施します。
イ 保護者が児童の障害特性を含めた特徴や性格をより深く理解することで、子育ての
不安を軽減し、将来の見通しが持てるように支援します。
ウ 保育所・幼稚園との連携強化を目的に、関係する園への園訪問と園の先生方の療育
参観を実施します。
エ 就学児の学校への引き継ぎを行い、幼児期から学齢期への移行を確実に行います。
また、卒園児が放課後等に利用しやすい形態の工夫や頻度の増加を検討し、保護者支
援も含めた学齢期の支援の充実を図ります。
(3) 定員(日々)
12 人(利用人数 48 人)
(4) 通園設定日数 169 日
(5) 事業内容
周囲に理解されにくい障害特性や認知特徴を客観的に捉え、障害特性から来る生活し
づらい側面を分析し、必要な配慮を積極的に行いながら児童が達成感と自己肯定感を持
てるような集団活動を展開します。
ア 集団活動
自己肯定感、社会性の育成、認知能力の向上を目標に、教材学習、製作活動、素材
遊び、運動遊び、音楽リズム、ルールのある遊び、調理等、集団の相互作用を活かし
た活動や興味にあわせた活動を行います。また、保育所・幼稚園などの大きな集団と
は異なり、6 人という小集団の中で個々のニーズにあわせたきめ細かい療育を提供し
ます。
イ 保護者への支援
保護者の療育場面への参加、保護者勉強会、クラス懇談、個別面談などをとおして、
児童の特性を理解できるように支援を行います。また、同じような悩みや不安を抱い
ている保護者同士が気軽に話し合える環境を設定し、情報交換や悩みの共有をしなが
ら、ゆったりと子育てに向かえるように支援を行います。
ウ 関係機関技術援助
利用児にとって地域の母集団である保育所・幼稚園等と積極的に連携しながら、児
童のとらえ方や療育技術の周知を図り、地域支援を実施します。
エ 卒園児に対するプログラム
卒園児及びその保護者を対象に、就学後の相談できる場の提供や保護者同士の繫が
りを深め、情報共有等が行えるような交流会を開催します。
(6) 課題への対応
ア 併行利用している保育所・幼稚園への巡回に加え、先生方がぴーすでの児童の様子
を見ることができる療育参観を実施し、担任同士での情報交換や意見交換を行うこと
で支援を充実させます。
イ 相談部門と協働し、地域の学校や地域活動ホームの職員なども対象とした「オープ
ンデイ」を開催し、具体的な療育技法を紹介する機会を設けるなど、地域機関との連
携強化に努めます。
ウ 精神系未就学児のセンターへの利用申し込みが急増している状況をふまえ、その中
でも特に相談先等が尐ない 3 歳以下の未就園の高機能発達障害児へのサービスを開
始します。
エ 学齢期における障害特性による混乱や不安を軽減し、学校生活を円滑に過ごせるこ
とを支援目標とした卒園児フォロープログラムをさらに発展させていきます。