寄 稿 Contribute 長崎と海外を「つなぐ」 ∼ジェトロ長崎の取り組み∼ 寄 稿 長崎と海外を「つなぐ」 ∼ジェトロ長崎の取り組み∼ 独立行政法人 日本貿易振興機構 長崎貿易情報センター(ジェトロ長崎) 所 長 小 谷 哲 也 1996年(平成 8年) 3月 中央大学法学部卒業 1996年(平成 8年) 4月 特殊法人日本貿易振興会入会 1999年(平成11年) 4月 フランクフルト事務所(ドイツ) 2003年(平成15年) 10月 独立行政法人日本貿易振興機構発足 2004年(平成16年)10月 デュッセルドルフ事務所(ドイツ) 2012年(平成24年) 7月 本部進出企業支援・知的財産部総括課長代理 2014年(平成26年) 7月 長崎貿易情報センター所長 1.自己紹介 2.海外ビジネスのつかみ方 日本貿易振興機構長崎貿易情報センター <伸びる外需の取り込みにむけて> (ジェトロ長崎)の小谷哲也です。皆様への 日本の人口減により国内の需要が縮小する ご挨拶の機会を賜り、大変感謝しています。 見通しが強まるとともに、東アジア・東南ア ジェトロは現在、海外に57カ国76事務所、 ジアの各国・地域で富裕層・中間所得層が拡 国内拠点45カ所のネットワークがあります。 大しています。同地域に新たに展開する日本 名称を日本貿易振興機構といい、略称のジェ 企業の関心は、労働集約的な工程の生産移転 トロ・JETROは、英文名称のJapan External から、より高度な中間財や、消費者向け商品・ Trade Organizationの、それぞれの頭文字に サービスの供給を通じた、各国の成長に伴う 由来します。 内需の取り込みに移っています。 私自身はドイツにのべ5年8カ月駐在し、 県内でも、企業や自治体の皆様からさまざ 長崎に赴任する直前には、海外拠点を新設す まなご相談をいただきます。海外展開は、取 る、あるいは開設済みの企業の皆様への施策 り組みさえすれば必ずうまくいく「魔法の杖」 立案を担っていました。2014年7月末に長崎 ではありませんが、やり方次第で効果が上が に着任してから10カ月ほど、長崎に拠点のあ ります。それでは、どこから手をつければ良 る国の機関として、長崎のために何ができる いのか、といったお問い合わせもしばしばあ のか、日々自問しています。 りますので、そこから話を始めてみます。 ながさき経済 2015.6 1 <情報の集め方> しています。海外展開をめざす企業や自治体 ・まずはジェトロにご相談を の皆様に、きっとお役に立ちます。 「海外」との「ビジネス」に関係ありそう なことは、まず、お問い合わせ下さい。各地 でジェトロはしばしば、敷居が高い、といわ れます。準備をしなければ相談できない、と も。むしろ、海外展開の検討を始めた、ある いは地域の輸出振興策を考え始めた初期の段 階に、色々とお役に立てます。ジェトロ長崎 に話をしながら、頭を整理していただくこと も1つの方法です。 ジェトロウェブサイト ジェトロ長崎では随時、お問い合わせを受 け付けています。また、貿易実務や食品の輸 ・自治体や金融機関などの活用 出、海外のビジネス事情に関するセミナーも、 県内企業のご関心の高まりに応じて、自治 年15回程度県内で開催するほか、九州内の他 体や金融機関が海外ビジネスに関するサポー 県、東京・大阪などで多数開催しています。 トを行っています。長崎県は中国4カ所とベ トナム、インドネシア、ミャンマー、カンボ ジアに「ビジネスサポートデスク」を設置し ています。県内の各金融機関も、在外支店な どを通じて集めた情報の提供や、現地でのサ ポートを行っています。Googleなどのイン ターネット検索も活用して、できるだけ多く ベトナム・ミャンマーセミナー (2015年1月・於 佐世保、長崎) の情報を集めましょう。 <現地を視察する> 2 ウェブサイトでの情報発信も充実させてい ジェトロや自治体、経済団体、金融機関が ます。中国、米国などといった国別・地域別、 行う海外ミッションへの参加は、最初のきっ あるいは農林水産物・食品、サービス産業と かけとして効果的です。個人では取りにくい、 いった分野別、貿易手続や関税率などの目的 有力企業や要人とのアポイントが含まれるこ 別に情報を整理しています。 とが多く、移動手段も用意されているので、 さらに、日刊「通商弘報」や月刊「ジェト 効率的に視察できます。ほかにも、休暇を兼 ロセンサー」、食品分野に特化した「Food & ねて知り合いの社長さんの海外拠点を訪ねた Agriculture」 、ほか、各種の有料情報を発信 ことや、家族で海外に旅行したことをきっか ながさき経済 2015.6 寄 稿 Contribute 長崎と海外を「つなぐ」 ∼ジェトロ長崎の取り組み∼ けに、本格的に検討を始める方も、珍しくあ ・木材輸出商談会(福岡・9月) りません。 ・食品輸出商談会(福岡・10月) ・酒類輸出商談会(佐賀・10月) ・日本茶輸出商談会(鹿児島・11月) ほかにも、東京、大阪での商談会や、アジ ア、北米、欧州など海外の有力な見本市への 日本企業ブース出展を行っています。 海外ミッション また、皆様が個別に海外出張される時に、 予め日程を調整いただきますと、ジェトロの 海外事務所で現地事情をご説明します。現地 の経済や日系企業の動き、商習慣で独特な点 や、気をつけるべきことなどをご案内します。 海外見本市における日本企業ブース ジェトロ長崎で受け付けていますので、お気 軽にご連絡ください。 3.皆様の成功を願って 海外ビジネスには、さまざまな効果があり ます。例えば、販路開拓の面では、新たなルー トの獲得のほかに、国内で販路のない商品が 海外で高く評価される市場を見出す例があり ます。また、海外向けに変更した商品の日本 市場への「逆輸入」や、海外での販売実績に よりブランド力が向上した例もあります。や ブリーフィングサービス り方次第で結果が変わりますが、輸出や拠点 <商談機会の探し方> 開設を実現した皆様に伺いますと、共通する ジェトロでは、海外バイヤーとの国内商談 要素が見受けられます。気付いたことをいく 会を行っています。2015年度は、九州で以下 つか、ご紹介してみます。 の海外バイヤーとの商談会を開催します。 ・水産物輸出商談会(長崎・8月21日) ながさき経済 2015.6 3 4 <主体的・能動的に取り組む> 地側のバイヤーや代理店を確保して「ルート」 海外ビジネスには、国内の系統団体のよう をつくるのは、大変な苦労です。しかし、出 に、それなりに動かしてくれる組織は存在し 来た!と安心してしまうとなかなか、継続し、 ません。輸出も間接輸出が主流ですが、最終 発展するビジネスにはなりません。こまめに 消費者を見つけ出し、日本側の輸出商社、現 連絡を取り、意思疎通を図って、メンテナン ながさき経済 2015.6 寄 稿 Contribute 長崎と海外を「つなぐ」 ∼ジェトロ長崎の取り組み∼ スを行うことが大切です。 <契約時には要注意!> <熱意を持ってうまく巻き込む> 海外では総代理店契約を求められることが 日本であれば常識、説明不要といったこと 頻繁にあります。総代理店の地位を与えます でも、現地からの問い合わせに丁寧に回答し と、契約が切れるまでその国の他の代理店と ながら、背景を理解すると、各主体の動き方、 取引できません。代理店の実績を見極めて、 動かし方が変わります。皆様も不思議に思う 判断することをお勧めします。また、契約書 ことは、遠慮なく質問してください。当然な には十分に気をつけてください。紛争時の仲 がら、最終的にはビジネス上の判断ですが、 裁機関が相手方の裁判所になっていないか、 熱意が伝わらないと中々、継続的なビジネス 英語と現地語の契約書がある場合の優先言語 になりません。とある展示商談会で出展者か が現地語になっていないか、など。ビジネス ら、外国企業に何を話したら…とご相談があ がうまく行かなかった場合に、善後策を不利 りました。国内のバイヤーがブースにいらし にしないための備えです。 たので話を中断して、私は横で耳を傾けまし <他流試合で準備する> た。 「他社にも類似品はありますが、この大き これまで、受注ベースの仕事をしてきた、 さの素材をそのまま、丸ごと加工できるのは あるいは、納入先や系統団体に売った後のこ ウチだけです」とアピールしていました。通 とはよく判らない、といった皆様には、国内 訳の方を介して、あるいは片言の英語で、こ 各地で自治体や団体、金融機関などが行うさ うした内容を伝えていただくことが大切です。 まざまな商談会の活用もお勧めです。国内の 社内の体制構築も大切で、社長の陣頭指揮 バイヤーに自ら売り込もうとすると、準備や のもと、担当の方々としっかり意思疎通して、 説明に工夫が必要になります。参加を通じて 迅速に情報収集し、状況に応じて柔軟に意思 腕を磨くことも、1つの方法です。 決定が行われている場合は、ビジネスを継続 しやすくなります。 4.長崎で活用できる ジェトロの事業 ジェトロには、 「海外」の「ビジネス」に 関するさまざまな事業がありますので、なか なか全体像がわかりにくいと思います。2015 年4月1日から展開している第4期中期計画 (2015年度∼2019年度)に沿って、長崎で活 用できる取り組みをご紹介します。 水産物商談会(2014年9月・長崎) ながさき経済 2015.6 5 <①外国企業の県内誘致> 続のコストを軽減しました。 長崎県では海洋再生可能エネルギー産業の <②農林水産物・食品の輸出支援> 拠点形成に向けて、同分野で先行する英国ス 先ほどご紹介した水産物など九州での商談 コットランド地域などから、国内にないノウ 会のほかに、島原そうめん・五島うどんの欧 ハウや技術を持つ企業の進出を通じた、イノ 州への販路開拓をお手伝いしています。2015 ベーションの推進、長崎県経済の活性化が期 年8月9日∼11日にはミラノ万博日本政府館 待されます。 6 (ジェトロが運営を受託)で、島原そうめん・ また、東京、福岡など全国6カ所で、日本 五島うどんをはじめ、長崎の産品や魅力をア に拠点を設立する外国企業に貸オフィスを提 ピールしていただくほか、同10月には、世界 供し、弁護士等の専門家が法人設立などを支 最大級の食品見本市ANUGA(ドイツ・ケル 援する「IBSC」を運営してきました。IBSC ン)で、ジェトロが設ける日本ブースへの出 東京に隣接して、2015年4月より運営を開始 展をお手伝いします。 した「東京開業ワンストップセンター」には、 さらに、自治体・団体による韓国への木材 法人設立に必要となる登記、税務、年金等の の輸出も、着々と成果が上がっているほか、 担当省庁が常駐する申請窓口を新設し、諸手 対馬の乾しいたけの海外販路開拓に、生産者 ながさき経済 2015.6 寄 稿 Contribute 長崎と海外を「つなぐ」 ∼ジェトロ長崎の取り組み∼ や自治体、系統団体と連携して取り組んでい に巡り合ったことで自信を深め、2014年12月 ます。ジェトロは、海外見本市出展や、その に和食レストラン「Kinshiro(金四楼) 」の 後の海外バイヤーとの連絡・コミュニケー バンコク出店が実現しました。小川屋は、今 ションを、海外と長崎の両拠点でお手伝いし 後、店舗の完成度を高めるとともに、多店舗 ています。ほかにも、調味料や菓子類をはじ 展開を進めることを目指しています。 め、個別の加工食品の輸出をお手伝いしてい ます。 <③県内中堅・中小企業の海外展開支援> 長崎県と産業界は、造船・造機の関連技術 を生かした海洋再生可能エネルギー産業の育 成を始めています。官民でNPO法人長崎海 洋産業クラスター形成推進協議会が設置され、 海洋再生エネルギー分野で先端的な技術と10 年以上の知見をもつ、英国スコットランド地 方との交流が深まっています。ジェトロも 2015年4月8日に、地域間交流支援(RIT) Kinshiro バンコク店 事業事前調査に、長崎県−英国・スコットラ ンド(海洋再生エネルギー)案件を採択しま した。洋上実験場の運営に必要なノウハウや サービス、各種の技術をより円滑に獲得でき るよう、県内企業と英国企業等のビジネス交 流を中心に、取り組みます。 県内ではほかにも、水処理、食品、ソフト ウェア開発、住宅など、幅広くご利用いただ いています。例えば、ちゃんぽん、皿うどん タイ(バンコク)テストキッチン事業 (2014年2月∼3月) をはじめ、各種の麺類を製造・販売する小川 <④県内自治体などの政策・戦略立案への貢献> 屋(島原市)は、2013年9月にジェトロのサー 新たに、県や各市町で、農林水産物・加工 ビス産業商談会(バンコク)に参加し、2014 品の輸出戦略立案や、対象の産品を拡大する 年2月∼3月に1カ月半、有力商業施設内で 動きが広がっています。ジェトロには情報提 行われたタイ(バンコク)テストキッチン事 供や商談機会の提供のみならず、地域産品の 業に参加しました。タイ人消費者の高評価を 販路開拓支援の経験も多数あります。ぜひご 得たことや、熱心で良心的なパートナー候補 利用ください。 ながさき経済 2015.6 7 さらに、ジェトロの特色は、調査部門や研 皆様のご参加を願っています。 究機関を備えていることです。アジア経済研 加えて、県内企業・自治体の皆様が海外展 究所は、1960年に設置され、1998年にジェト 開に取り組むきっかけにしていただくため、 ロとの統合を経て、世界の開発途上国・地域 シンポジウムをもう1件行います。準備がで の研究を行う日本のシンクタンクとして、一 き次第、皆様にご案内しますので、こちらも 貫して活動しています。約140名の研究者が ぜひご参加ください。 在籍する、世界有数の開発途上国・地域の研 今後も、県内外の政府と政府、企業と企業、 究機関です。国内でも自治体等との連携研究 政府と企業、ヒトとヒトを「つなぐ力」とし や、大学などとの研究交流を行っています。 て、お役に立てれば幸いです。ご指導、ご支 連携研究は、福岡県で海外戦略研究の実績が 援のほど、よろしくお願いいたします。 あり、長崎県でもぜひご利用いただきたいと ころです。 ジェトロ長崎事務所:商工会館9階の一番奥です アジア経済研究所 シンポジウム 5.50周年を迎えるジェトロ長崎 ジェトロ長崎は、7月に開設50周年(1965 年7月1日開設)を迎えます。 これをきっかけに、6月11日には、中国の 上海自由貿易区をテーマに、長崎県、長崎大 学、上海社会科学研究院(中国) 、アジア経 済研究所のパネリストによるシンポジウムを 開催します。中国駐長崎総領事館開設30周年 の時機も踏まえていますので、県内の多くの 8 ながさき経済 2015.6 国際シンポジウム 上海・中国の未来と長崎の国際展開 ∼中国と共にどう発展するか∼ 日 時:2015年6月11日(木) 13:30∼17:00 会 場:ANAクラウンプラザホテル長崎グラ バーヒル グラバーホール 定 員:200名 参 加 費:無料 使用言語:日本語(逐次通訳あり) 主 催:駐長崎中国総領事館、ジェトロ・アジ ア経済研究所、ジェトロ・長崎貿易情 報センター 共 催:長崎県(予定) ********************** お問い合わせ先:ジェトロ・長崎貿易情報センター Tel: 095-823-7704 Fax: 095-828-0037 E-mail: [email protected] ********************** レ ポ ー ト Report 世界遺産登録を控えた地元における観光振興の取組み ∼南島原市∼ レポート 世界遺産登録を控えた地元における 観光振興の取組み ∼ 南島原市 ∼ はじめに 長崎県には、 『明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域』と『長崎の教会群とキリスト 教関連遺産』という2つの世界遺産候補がある。うち、 『明治日本の産業革命遺産∼』について は本年(2015年)5月、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の諮問機関イコモス(国際記念 物遺跡会議)により世界文化遺産への登録勧告があり、同年6月末から7月にかけて開催される 世界遺産委員会での正式決定を待つばかりの状況となった。また、 『長崎の教会群∼』も来年(2016 年)の登録が見込まれているなど、2年連続の世界遺産誕生は、県内に空前の観光ブームをもた らすことが予想される。このため、その構成資産のある地域は、多くの観光客を受け入れるため の体制を事前に構築しておくことが肝要となる。 今回は、 『長崎の教会群とキリスト教関連遺産』の構成資産「日野江城跡」と「原城跡」のあ る南島原市の状況についてレポートする。 南島原市位置図 Ⅰ.南島原市について 1.概 要 南島原市は、2006年3月に旧南高来郡「深江町」 「布 津町」 「有家町」 「西有家町」 「北有馬町」 「南有馬町」 「口之津町」「加津佐町」の8町が合併して新たに誕 生した面積約170㎢、人口約4万9千人の島原半島 南東部に位置する自治体である。 2.地域の歴史的背景 1560年代、 「日野江城」の城主・有馬義直は所領 の口之津を貿易港として開港し、ポルトガル人のア ルメイダ修道士にキリスト教の布教を認め、自身も ※市役所HPより ながさき経済 2015.6 9 キリシタンに改宗し、領民もこれにならった。次いで1567年にはポルトガル船が3隻入港するな ど、この地域はヨーロッパ文化と触れ合ったことで当時の日本における国際交流の最先端地とな り、様々な事柄にキリシタン文化が根付く要因となった。 しかし、その後は幕府のキリシタン弾圧に加え、有馬氏の後の新領主・松倉氏による領民弾圧 や過酷な課税、大飢饉の発生など領民の生活は困窮を極め、ついに1637年10月、島原・天草地方 の農民とキリシタンが蜂起して「原城」に籠城するという、いわゆる『島原・天草一揆』が勃発 した。 この一揆では、総勢3万7千の一揆軍が約3カ月間にわたり幕府軍を相手に壮絶な戦いを繰り 広げたが、1638年2月に12万余にも上る幕府軍の総攻撃によって全滅した。その後、領民を失っ たこの地域には、幕府による移民政策により、九州各地や小豆島などから新たに農民が移住して きており、その際に現在は市の特産品となった手延べそうめんの製造技術が伝わったとされている。 Ⅱ.南島原市の世界遺産候補「日野江城跡」 「原城跡」 1.日野江城跡 日野江城跡は、戦国時代のキリシタン大名・有馬氏の城跡である。ここでは、領主である有馬 氏、特に有馬晴信の権勢と仏教を排してキリスト教を保護した歴史がうかがえる。 城跡からは、金箔瓦や中国の陶磁器・法花のかけらが出土しており、また外国の技術を使った 石垣が発見されるなど、当時の有馬氏の海外交易力を示すものとして注目されている。 さらに2000年の調査では、織田信長の安土城などにみられる、大手口から二の丸に向かう80 メートルもの直線階段遺構が発掘されるなど、先進的な城郭であったとされる往時の姿が次第に 明らかになってきている。 日 野 江 城 全 景 階 段 遺 構 ※写真提供:南島原市商工観光課 10 ながさき経済 2015.6 レ ポ ー ト Report 世界遺産登録を控えた地元における観光振興の取組み ∼南島原市∼ 2.原城跡 原城跡は、前出の有馬氏によって築かれた日野江城の支城の跡である。城自体は、島原・天草 一揆後、幕府により徹底的に破壊されたが、平成の発掘調査の際に当時の石垣が発見されたのを 始め、鉄砲の弾、人骨、メダイ、クルス、瓦や茶わんなどが次々に出土した。1938年には、国の 史跡に指定されている。 原城・本丸付近全景 本丸跡の天草四郎像 ※写真提供:南島原市商工観光課 Ⅲ.南島原市の観光振興の取組み 南島原市の世界遺産への対応状況をみると、イコモス対応や遺産の維持・管理、登録業務に関 しては教育委員会の世界遺産登録推進室が、遺産の活用は企画振興部企画振興課が、観光客の誘 客や受け入れについては企画振興部商工観光課と(一社)南島原ひまわり観光協会が担っている。 それぞれの役割を明確にしつつ、一体となって世界遺産に関する業務を遂行する仕組みを整えて いる。 南島原市の観光客数についても、 『長崎の教会群∼』が『明治日本の 産業革命遺産∼』と世界遺産国内推 図表1 南島原市の観光客数 (千人) 薦枠を争い、その構成資産が注目さ 1,500 れた2013年に、2006∼12年までの7 1,000 年間の平均1,420千人を約30万人上 500 回る1,738千人と急増、早くも世界 遺産効果が現れた形となった。また、 その登録候補資産の「日野江城跡」 と「原城跡」の観光客数をみると、 (千人) 2,000 0 200 1,738 1,447 1,433 1,444 1,408 1,418 1,442 1,350 111 116 121 121 121 121 121 150 147 133 100 50 2006 2007 2008 2009 観光客数(左目盛) 2010 2011 2012 2013 2014 0 (年、 年度) 日野江&原城(右目盛) ※市全体は長崎県観光統計(年)、施設は市商工観光課の資料(年度)を 基に当研究所にて作成 ながさき経済 2015.6 11 国内推薦が決まった2014年度には15万人近くが訪れている(図表1)。 なお、市内の年間宿泊客数は2013年で延べ197千人と、島原市の199千人と変わらない規模であ るが、宿泊客が急増すると宿泊施設が不足することも想定される。もっとも、そうなれば民間企 業のホテル進出も考えられることから、今のところ行政による新たな宿泊施設の誘致活動までは 行っていない。 1.観光協会の設立 南島原市の観光行政は2006年の合併・誕生以降、市役所企画振興部の商工観光課が中心となっ ていたが、地域の発展に大きく寄与する観光物産の振興は、市民と行政との共同推進が効果大と のことから、市が中心となって市の花“ひまわり”を冠した観光任意団体「南島原ひまわり観光 協会」を2008年10月に設立した。 南島原ひまわり観光協会は、翌2009年の7月まで事務所を市の商工観光課内に置き、当初は市 職員が業務を兼務していたが、同年8月にプロパー職員を3名採用し、事務所を口之津支所別館 に構え、市役所とは別組織として活動を開始した。その後、2012年に法人格(一般社団法人)と 第3種旅行業を取得し、2014年4月には、旧・原城文化センターを日野江城跡と原城跡での出土 品の展示施設としてリニューアルした有馬キリシタン遺産記念館内に事務所を移転して、現在で は10人のプロパー職員(正社員6人、パート4人)により運営されている。 さと 2.南島原ガイドの会「有馬の郷」の設立 8つの町が合併して誕生した南島原市には、合併後直ぐに結成された「原城跡観光ガイドの会」 をはじめ、日野江城跡を案内する「有馬つんなも会」や「加津佐さんとすの会」 「口之津観光ガ イドの会」「ありえ案内人えびすの会」と、旧町毎に5つの観光ガイド組織が存在している。 これら組織の会長が2カ月に一度集まり、市の商工観光課と観光協会の担当者も参加する会長 会のなかで次のような意見が出された。 ① 世界遺産に認定されると、日野江城跡の案内は「有馬つんなも会」所属のガイドだけでは 足りない。また、原城跡の案内も「原城跡観光ガイドの会」所属のガイドだけでは足りない。 ② 今後は、各団体のガイド範囲(旧町地域)のみ対応するのではなく、世界遺産構成資産を 含めた南島原市全体の観光案内に対応できるガイド体制が必要。 ③ 観光客から、広域でのガイド(スルーガイド)の要望が増えてきているが、現状では、各 ガイド団体が自分達の町(旧町)を超えて案内することができない。 ④ 市全体で世界遺産構成資産を案内できる体制を整えるためには、皆が同じガイド組織のメ ンバーになればよい。 12 ながさき経済 2015.6 レ ポ ー ト Report 世界遺産登録を控えた地元における観光振興の取組み ∼南島原市∼ そこで2014年8月、5つの既存ガイド 図表2 南島原市の観光ガイド組織 組織と市、観光協会が協力して南島原市 の新たなガイド組織「南島原ガイドの会 “有馬の郷”」が設立された。事務局を観 南島原ガイドの会 「有馬の郷」 光協会内に置き、地域を越えたスルーガ イドのニーズにもスムーズに対応できる 体制づくりを行った(図表2)。 などを共有しガイドのスキルアップにつ ありえ案内人えびすの会 増え、各ガイド間での交流や情報、課題 有馬つんなも会 を中心に合同で研修や視察を行う機会が 原城跡観光ガイドの会 イド組織の勉強会に加え、世界遺産関連 口之津観光ガイドの会 加津佐さんとすの会 「有馬の郷」の創設により、既存のガ ながっている。他にも、世界遺産関連の 統一したガイドツールの作成などを行い、 市内の既存ガイド組織をまとめる新組織「有馬の郷」 受け入れ体制の整備を進めている。 具体的に、有馬の郷(=観光協会)へのガイドの申し込みは、観光協会で一括して受け付けて おり、ガイド希望日前日までにFAX・メール・郵送のどれでもよく、また、 【図表3】記載のコー ス以外でも、要望に応じて案内箇所や時間設定等の相談に応じるものとしている。 図表3 「有馬の郷」利用基本料金(※平成27年8月より料金改定予定) ※30名以上はガイド1名につき2,000円を追加 ガイド希望者 ガイド数 ガイド時間 料金 観光客(1人∼2人) 1人 ∼2時間 1,000円 観光客(3人∼15人) 1人 ∼2時間 2,000円 観光客(16人∼30人) 2人 ∼2時間 4,000円 《修学旅行》バス1台毎 2人 ∼2時間 4,000円 延長料金 ガイド1名につき 500円∼1時間 ※ひまわり観光協会のHPを参考に、当研究所にて作成 3.世界遺産登録に伴う関連組織の設置について 地域にとって、世界遺産登録により得られるプラス効果を最大限に高める一方、マイナス面(観 光客の増加によるゴミ問題や交通問題の発生など)を最小限にとどめることが重要である。そこ で、市民や商工会、農漁協や観光協会などの各種団体、行政の代表者などが集まって官民連携組 織『南島原市世界遺産市民協働会議』(事務局:南島原市)を立ち上げ、第1回会議を2010年11 月に開催した。この会議には市民誰もが参加可能であり、世界遺産登録に向けてのイベントや講 演会の開催などが話し合われている。この会合は、市民意識を向上させて世界遺産登録の気運を ながさき経済 2015.6 13 高めるための、いわば内部向けPR組織である。 第1回市民協働会議のようす その開催回数は、2015年5月現在で既に計6回 を数える。 また、南島原市では、観光振興業務を観光協 会内の「事業企画部会」 (観光全般、統括)と「事 業部会」 (観光ガイドや「食」関連)、「体験型 観光部会」 (民泊、グリーンツーリズム)とい う3つの組織で行っており、別途、新たに世界 遺産専門の観光振興組織を設置する予定はない ※写真提供:南島原市商工観光課 としている。 Ⅳ.世界遺産による観光振興の諸問題 1.観光コース 南島原市では、世界遺産を絡めた観光ツアーが未だ造成されておらず、大手旅行会社へセール スを行い、その旅行プランに組み込んでもらっている状況にある。観光協会では、既に民泊での 誘客を行っていることから、ゆくゆくはそれに世界遺産に絡めたツアーの造成も同会で行いたい と考えている。 地元に最大限の経済効果をもたらすには、「日野江城跡」「原城跡」を含めた市内のみ周遊させ るツアーがベストであるが、観光客の立場からすると、市内だけで完結するよりも、①長崎市内 や天草の崎津など、他の構成資産と絡める、②島原半島内のキリスト教関連地(殉教地・雲仙地 獄や吉利支丹墓碑など)と絡める、などが現実的である。 市内のみで完結する観光ツアーの造成には、得意とす 図表4 民泊の受け入れ人数と受け入れ 家庭軒数 受け入れ人数 (人) 受け入れ軒数 (軒) る体験民泊事業の活用が考えられる。観光協会が主体と 年度 なって実施している農漁業体験民泊事業では、4年目の 2009 30 6 12年度に利用者数が3千人台へ一気に増加し、13年度は 2010 210 21 2011 596 47 7,144人、そして、14年度は1万人を超えている。受け 2012 3,305 80 入れ家庭も年々増えてきており、さらなる体験メニュー 2013 7,144 115 の充実と魅力向上に取り組み、地域を挙げてお客様を迎 2014 11,017 153 える体制を整えてきている(図表4)。 ※市商工観光課の資料を基に、当研究所にて作成 観光協会では、世界遺産構成資産のみ駆け足で回ると3、4時間の市内観光で終わってしまう ことから、世界遺産構成資産に加えて、市内でも人気があるイルカウォッチングや特産品である 14 ながさき経済 2015.6 レ ポ ー ト Report 世界遺産登録を控えた地元における観光振興の取組み ∼南島原市∼ 農作物やそうめんなどの南島原を堪能できるグルメを絡めた商品造成を行い、滞在時間を延ばし、 消費拡大を狙いたいとしている。 2.広域連携 『長崎の教会群とキリスト教関連遺産』の構成遺産のなかで、唯一他県(熊本県)にある資産 が「天草の 津集落」である。この資産のある天草市と最も近い長崎県の自治体が南島原市であ り、両自治体は遺産登録の推進とそのPRとで連携を強めているものの、観光ツアーの造成など 資産の活用についてはこれからの感がある。それでも、ガイド間では互いに行き来して勉強する など、交流が既に行われている。 3.広告・宣伝 市外への世界遺産PRは企画振興課が担当しているが、商工観光課と観光協会も通常の観光情 報発信とともに行っている。WEB配信のみ市役所総務部秘書広報課が担当している。 地元市民に対しては、前述の『南島原市世界遺産市民協働会議』を活用してPRしている。そ の全体会議(総会)は基本、年1回開催となっているが、今後は情報交換を行う役員会など、小 規模会合を年に数回開催するとともに、実際に行動する「行動計画推進グループ」の活動が期待 されている。また、当会議では世界遺産認定後も市民への啓発事業を継続しながら、外部向けの PRも担うことにしている。 4.ガイドの課題 ガイド統一組織「有馬の郷」では、広域案内ができるスルーガイドを育成する必要があり、そ れには既存5組織に所属するガイド個人の知識と力量をスキルアップしなければならない。その ため、商工観光課と観光協会では「日野江城跡」 原城跡でのガイドのようす 「原城跡」の“点”ではなく、教会群全体の“面” で捉えたガイド研修を、外部講師を招聘して年 3回程度行っている。 南島原市の構成資産は共に“城跡”であり、 それをどう楽しく案内できるのかは、ガイド各 人の力量にかかっている。その意味でも、観光 ガイドの役割は他の構成資産と比べてかなり大 きい。市としても、交流人口のさらなる拡大を 目指すに当たり、直接観光客と触れ合うガイド ※写真提供:南島原市商工観光課 ながさき経済 2015.6 15 の重要性は認識しており、ガイド自身の意識も強い。 観光ガイドを増やす取組みは、市の誕生時から行われており、現在の登録人数は90人を数える。 しかしながら、各人が本業を抱えていることもあり、実働可能なガイドは約20∼30人と少ない。 5.アクセス面 南島原市観光最大の課題は、交通アクセスといえよう。鉄道、あるいは飛行機で長崎県内に入っ た後、市内までの公共交通はバスの乗り継ぎしかなく、マイカーやレンタカー、あるいは貸し切り バスが主たる交通手段とならざるを得ず、一般客にとって市内までのアクセスは非常に悪い。 一方、市内交通をみても「日野江城跡」 「原城跡」の近くにバス停はなく、両構成資産をわか りやすく理解してもらうための施設「有馬キリシタン遺産記念館」と市内2つの構成資産とを結 ぶ公共交通もない。また、駐車場も日野江城跡周辺には小規模のものしかなく、原城跡も現状で 十分なのかなど、再整備の余地が大きく残されている。 市では、市内交通について例えば民間のタクシー会社による世界遺産関連3箇所を周遊する均 一料金によるタクシーの運行やレンタサイクルの整備、また、大型駐車場を整備できればそこを 発着地点とした周遊バスの運行等のアイデアを考えているものの、そのどれもまだ具体的に進ん ではおらず、駐車場の整備も最終決定に至っていない。 6.トイレについて トイレは基本的に史跡内に設置することができないため、原城跡内にある現在のトイレは撤去 される予定である。2つの史跡の近くに駐車場が整備できれば、そこに新設することなども考え られているが、具体化しているわけではなく、その整備は世界遺産登録までに間に合いそうにな い状況にある。 おわりに 世界遺産認定に係る南島原市の観光対策をみると、ソフト面(仕組み)はある程度整っている が、ハード面はまだこれからの感がある。しかしながら、そのソフト面の中心となる観光ガイド の実働可能人数は少なく、今後は、「有馬の郷」での研修の成果に期待している。 島原半島はよく交通が不便な所だといわれているが、2008年に島原鉄道の南目線が廃線となり、 公共交通機関一本で赴くことができなくなった南島原市は特にそのイメージが強い。このことは、 県外や海外からの観光客への受け入れに大きく影響するものと思われ、早急な対策が求められる。 例えば、先の5月4日に世界遺産登録勧告を受けた『明治日本の産業革命遺産∼』の構成資産 16 ながさき経済 2015.6 レ ポ ー ト Report 世界遺産登録を控えた地元における観光振興の取組み ∼南島原市∼ 「三重津海軍所跡」のある佐賀市は、翌日の5月5日に土日祝日限定ながら佐賀駅から海軍所跡 までのシャトルバスを1日8便運行すると発表、翌6日から始めている。ここ南島原市でも、登 録勧告の際には、距離感からその運賃設定などで佐賀市と同等とはいかないまでも、諫早駅や島 原駅、さらにニーズを見ながら長崎空港や島原外港などから市内に至るシャトルバスの運行が考 えられよう。 世界遺産の認定(勧告)は、該当地域にとって、交通の改善やトイレの新築などハード面の整 備に加え、ガイドの育成や土産品開発といったソフト面の充実など、これまで先送りしてきた観 光の諸問題に対して、短期間で取り組まざるを得ない状況を生むことになる。これは、地域が今 まで予算面などで整備できなかった観光関連事業に優先的に取り組むことができるいい機会であ り、地域全体の魅力アップに貢献するものと思われる。 (杉本 士郎) ながさき経済 2015.6 17 レポート 神山町における地域活性化の取組み 徳島県名西郡神山町は県の北東部に位置し、徳島市に接している。徳島市役所から町役場まで は車で約45分程度の距離であり、吉野川の支流である鮎喰川の畔に広がる山間の地形で平地に乏 しく、町の約83%が300∼1,500m級の山域で占められている。 かつての基幹産業であった林業の衰退とともに人口は 減少傾向を辿り、70年代初めには1万3千人を超えてい たが現在は5,918人(2015年5月現在、神山町HPより) 神山町 徳島市 となっている。 NPO法人グリーンバレー(以下グリーンバレー)は、 このどこにでもありそうな中山間の町に04年に発足した が、その活動は他に類を見ないような新しいスタイルの 徳島県 過疎地活性化の取組みとして注目されている。本稿では、 神山町の活性化状況についてグリーンバレーの取組みを 中心にレポートする。 神山町で何が起こっているか 一般に、過疎地域では地域外への転出が転入を上回ること(社会減)が人口減少の大きな要因 となっている。ところが、神山町では転入が転出を上回るという社会増が11年度に起こった。もっ とも、この社会増は単年度だけにとどまりその後は社会減が続いているが、以前に比べると減少 幅が小さくなっていることがみてとれる。 転入者のうち、神山町への移住情報の発信や古民家の斡旋など移住の促進を行う「神山町移住 交流支援センター」経由で移住した人たちの内訳をみると、10∼13年度の移住者は58世帯105名 であった。このうち子どもが27名含まれるなど若い世帯が多く、平均年齢は30才前後という。 若年人口が流出し、人口減少と高齢化が進行するという通常の過疎地域とはやや異なることが 神山町では起こっているのである。 18 ながさき経済 2015.6 レ ポ ー ト Report 神山町における地域活性化の取組み 神山町における人口の社会動態の増減数 (転入数、 転出数) (増減数) 1,000 100 50 12 800 0 △24 差し引き増減数 △68 600 △28 △23△36 △50 △56 △100 △106 △100 △150 400 △200 転出数 △250 200 △300 転入数 △350 0 1970 75 80 85 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 2000 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 △400 (年度) 資料:神山町HPより当研究所作成 神山プロジェクト このような現象が起こっている神山町では、「神山プロジェクト」と称して次の3つの取組み が行われており、いずれもグリーンバレーが直接あるいは間接的に深く関わっている。 ⑴ サテライトオフィスの誘致 ⑵ ワーク・イン・レジデンスの誘致 ⑶ 神山塾の開講 以下にそれぞれについてみていく。 ⑴ サテライトオフィスの誘致 サテライトオフィスとは、都市部の本社などの本拠地(センターオフィス)とは別に、郊外な どに出先として設置される拠点のことである。一般にサテライトオフィスを設置する目的は様々 であるが、在宅勤務やテレワークなど勤務形態や勤務場所の多様化が進むなかで生まれたニーズ のほか、企業が自然災害等に備えた拠点分散化を重視し始めたこともサテライトオフィスが注目 される要因になっている。 神山町には、クラウド名刺管理ソフトを開発販売しているSansan株式会社(本社:東京)が 2010年に設置したのを皮切りに、ITベンチャー企業を中心に現在までに12社が古民家を活用す るなどしてサテライトオフィスを設置している。こうしたIT企業を誘致することができた理由 ながさき経済 2015.6 19 として、通信インフラが完備していたことが挙げられる。徳島県は、地上デジタル放送移行の対 策として「全県CATV網構想」を策定し02年から推進していたが、これは同時に高速大容量のブ ロードバンド網が県内に整備されることにもなり、徳島県は全国屈指のブローバンド王国になっ た。県内各自治体で整備が進み、神山町においては05年に既に町内全戸に光ファイバーが敷設さ れていたのである。 IT系の企業の場合、高速通信環境さえあれば場所を選ばずに業務を行える場合も多く、徳島 県内であれば神山町ではなくともよさそうではあるが(事実、現在では他のいくつかの自治体で サテライトオフイスの誘致が始められて 【古民家を改装してサテライトオフィスとして利用している例】 いる) 、神山町には外からくる人を日常 的に受入れてもてなす文化がもともと あった。また、海外からアーティストが 頻繁に訪れ滞在するなどアーティス ティックな雰囲気もあり、これがITベ ンチャーの経営者や、そこで働く若者た ちにとっては魅力的でもあったようだ。 神山町がITベンチャー企業に注目され たのには、こうした理由がある。 ⑵ ワーク・イン・レジデンス いわゆるUターンやIターン希望者を募り、移住者を増やす取組みはいずれの地方でも行われ ているが、過疎地においては移住しても働く場所がなく、これが移住推進における課題になる場 合も多い。そこで神山町では、移住希望者を選定するにあたり、町が希望する職種や世代などで 選別を行うことにした。いわば逆指名である。 一般的には移住の推進は各地の自治体などが窓口になり、応募者の中から抽選などによって選 出する場合が多いようであるが、神山町では県から移住交流支援センターの業務委託を受けてい るグリーンバレーは応募情報を見て誰を受け入れるか「逆指名」することが可能なのである。例 えば、55年には38店舗が並んでいた町内の商店街は08年には6店舗にまで減少していたが、その 中の空き家を移住者に貸し出す際に、例えば焼きたてパンの店を経営してくれる人、といったよ うに地域が望むような人を選ぶということである。過疎のまちなので移住して来てから働き口を 探そうとしても難しい。そうであれば初めから移住者に仕事も持ってきてもらうというのが 「ワーク・イン・レジデンス」の考え方であり、かつ、まちのためにどのような仕事ができる人 に来てもらうかを受け入れ側が決める。こうした募集スタンスは明快で、移住交流支援センター 20 ながさき経済 2015.6 レ ポ ー ト Report 神山町における地域活性化の取組み のホームページには募集について「神山町が抱える過疎化・少子高齢化・経済の衰退などの地域 課題の解決を図る」との目的が明示されており、子連れの若い世帯、起業家、若者を優先すると 明言されている。また移住希望者へのアンケートには「自分の夢」や「10年後のビジョン」といっ た項目もあるという。神山町ではこうした内容にも目を通しながら、受け入れる移住者を自分た ちで決めているのである。 ⑶ 神山塾の開講 神山塾とは、グリーンバレーが展開している求職者支援訓練プログラムの呼称である。厚生労 働省の求職者支援制度の一環として、求職者に就業のためのスキルやノウハウを身につけてもら うことを目的としている。神山塾は「イベントプランナー・コーディネーター養成科」として開 講しており期間は6ヶ月で、2010年にスタートしてこれまで6期実施され、77人が修了した。塾 生は20代半ばから30代が中心の若い女性が多く、またクリエイター志向、デザイン志向が強い人 達が多いという。ユニークなのは、修了後も神山町で職に就いたり起業したり、あるいはグリー ンバレーの職員になる等様々な形で半数近くが移住者として残っていることである。塾生たちは、 座学だけではなくイベントを自分で企画して実行するといった実践経験も積んでおり、受講期間 は民泊や共同生活などで地域と密接に関わりながら生活をしてきた人たちで、神山町を活性化さ せたいという意欲も能力もある。そのような人たちが神山町を気に入って地元に残るということ は「6,000人の町に、地域おこし協力隊員が30∼40人も居て活動しているようなもの」 (グリーン バレー 大南理事長の言葉)である。 グリーンバレーの歩み グリーンバレーはどのようにしてこのような取組みを始めたのか、またなぜこれらが成果を上 げているのかを知るために、グリーンバレーの歩みとともに経緯をみていこう。 ⑴ 国際交流からアーティスト・イン・レジデンスへ グリーンバレーがNPO法人として設立されたのは04年であるが、遡ると1991年の「アリス里 帰り委員会」にその源流がある。これは、太平洋戦争前にアメリカから寄贈され神山町内の神領 小学校に保管されていた人形のアリスを、送り主の元に里帰りさせようという取組みで、当時神 領小学校のPTA役員をしており後にグリーンバレーの理事長となる大南信也氏を中心に組織さ れた。委員会は送り主を探すなどして最終的には神山町民30人とともに人形のペンシルベニア州 ウィルキンスン市への里帰りを果たした。この取組みから発展し、神山町の国際交流を推進させ ながさき経済 2015.6 21 ようと設立されたのが「神山町国際交流協会」 (92年)である。神山町国際交流協会は人形の里 帰りから始まったアメリカとの交流を続ける他に、ALT(外国語指導助手)の事前研修受入れ を行い、民泊によるアットホームなもてなしで好評であったという。 97年に徳島県が策定した新長期計画のなかに神山町を中心とした「とくしま国際文化村構想」 が盛り込まれた(ただし実現はしなかった)ことをきっかけに、大南氏らは神山町に「国際文化 村委員会」を組織した。委員会は、国際交流が地域に根ざすためには住民を巻き込むことが必要 と考え、 「アドプト・プログラム」と「神山アーティスト・イン・レジデンス(KAIR)」に取組 んだ。 アドプト・プログラムとは沿道の住民 【アドプト・プログラム】 や企業などが担当する区間の道路の清掃 などを行う取組みで、85年にアメリカで 始まった。日本では98年に神山町が初め て実施し、今日では全国に広がっている (アダプト・プログラムと呼称されてい る場合も多い)。 一方、KAIRとは、神山町に国内外の アーティストを招いて滞在してもらい、 その期間に作品を制作してもらうという 取組みである。毎年3∼5人を招いており(外国人2人、日本人1人の3人が基本)、99年の開 始以来、招いたアーティストの数は50人以上になる。アーティスト・イン・レジデンスの取組み は既に各地で行われていたが、他の地域では専門家に委託して既に評価の定まっているアーティ ストを招待し、出来上がった作品を観光資源にすることが目的であるような場合が多い。神山町 の場合は選定や運営を外部に丸投げするようなことはせず、完全公募制で応募者のなかから自分 たちで選ぶ。これはワーク・イン・レジデンス同様、呼ぶ人を「自分たちで決める」というスタ ンスである。KAIRは、作品よりもアーティストが滞在して創作活動を行い、これに神山町の住 民も関わっていくという過程の方にウェイトを置いているために、専門家の評価に頼らずに自分 たちが呼びたい人を選ぶ必要があるのである。住民はアーティストひとりにつき2∼3人がサ ポート役として付き、材木や石材の調達などといった制作面の支援、あるいは生活面の手伝いな どを積極的に行っている。 作品が主目的ではないとはいえ、 町内には着実に作品が残され集積されつつある。こうしたアー ティスティックな場が点在することは、外国人と住民が日常的に交流する光景とともに、アーティ ストだけではなくIT系のクリエイター達を惹きつけるようになる独特の雰囲気に繋がっていっ 22 ながさき経済 2015.6 レ ポ ー ト Report 神山町における地域活性化の取組み たと考えられる。 ⑵ ワーク・イン・レジデンスの取組み KAIRを継続していくうちに、住民との濃厚な交流など神山町の創作環境について一定の評価 がされるようになり、KAIRの選考に漏れた人などのなかには自費でも滞在したいという声が増 えていった。グリーンバレーはこうした人たちに空き家を探したり、所有者との交渉や引っ越し の手伝いを行うなど、移住者支援のノウハウを蓄積していくことになる。またグリーンバレーが アート関連の情報発信を目的に開設した「in神山」というサイトのなかで、アートに関するコン テンツよりも「神山で暮らす」という古民家情報を中心としたコンテンツへのアクセスが非常に 多いということもわかった。神山町への移住を考えている人が少なからず存在するということが わかってきたのである。 こうした経緯から、2007年にIターン・Uターンの支援と促進を目的とした移住交流支援セン ターが県内8か所に設置された際、他が役所内に置かれたのに対して、神山町だけは民間組織で あるグリーンバレーが運営することになった。このことにより移住希望者の情報をグリーンバ レーが直接得て、逆指名をすることが可能となったのである。 ⑶ サテライトオフィス サテライトオフィスの誘致は、もともと特別に活動を行っていたわけではない。最初に設置し たSansan(株)の代表者がワーク・イン・レジデンスに取り組んでいた神山町を訪れることになっ た経緯は、ひとの繋がりによる偶然ともいえるものであった。企業理念として「ビジネスの出会 いを資産に変え、働き方を革新する」を掲げる同社の代表者は、初めて神山町を訪れた際、模索 していた「新しい働き方の実践」が神山町でできると感じ、サテライトオフィスの開設を決めた という。 同社は築70年の古民家を借りて2010年10月に神山ラボを開設した。当初は本社から社員の希望 により随時2週間∼数カ月程度滞在する循環型のみであったが、移住を希望した社員や徳島での 現地採用などがあり現在は常駐型のエンジニアもいる。 同社のHPには神山ラボについて“ミーティングはSkypeや社内Twitterを使用、VPN回線で東 京オフィスと全く同じ開発環境を実現できており、営業やコンサルティングなど顧客とのコミュ ニケーションには画面を共有できるPC経由のテレビ会議システムを利用。東京本社でもクラウ ドを活用し、場所にとらわれず「いつでも、どこでも自由に仕事ができる」次世代ワークスタイ ルを実践している”という記述がある。開設にあたって支援を行ったグリーンバレーからは「御 社の本業が東京と変わらず神山でも成立することを示してください」という希望があったとのこ ながさき経済 2015.6 23 とだが、同社はこれに応え、通勤ラッシュや人混みなど都会に疲れると、自然豊かな神山町でリ フレッシュしながら本社と同じ業務を行うといったことが可能であることを実践してみせたので ある。 この神山ラボが話題となったことからITベンチャー企業などが神山町に注目し、同様に新し い働き方を求めてのサテライトオフィス設置が相次ぐことになった。 神山町が成功できた要因 なぜ神山町の活性化はうまくいっているのだろうか。もちろん、ITベンチャーが拠点を置く にあたっては、高速通信インフラが整備されていたことは大きい。しかし光ファイバーさえあれ ばどこでも同じ結果になるわけではないだろう。 神山町には四国八十八箇所参りの遍路道が通っている。このため、昔からお遍路さんなどが行 き交う土地柄であり、またそうしたお遍路さんたちをもてなす「お接待文化」が現在でも生きて いるといわれる。これが様々な職歴や経歴を持った移住者や、外国人も含めたアーチスト、クリ エイター、ITエンジニアといった、もともとその地域にはいなかった異質の人たちをおおらか に受入れる気質、土地の雰囲気といったものに繋がり、外から来た人たちは居心地の良さを感じ ることができたのではないだろうか。前身を含めたグリーンバレーの活動は、こうした気質や雰 囲気を生かし、外から来た人たちと住民が積極的に交流できる機会を増加させるものであった。 それが神山町をいっそうオープンにしていったと思われる。 その結果、外部の人たちと地域の人たちが共にイノベーションを起こすことができるようにも なり、さらに新しい人たちを呼びこむようなサイクルが神山町には起こりつつある。一例を挙げ ると、移住者が13年にオープンしたフレンチビストロがある。この店には他の移住者がフェアト レードのコーヒーを納め、別の移住者は栽培した有機野菜を納めるようになった。すると、移住 者ではなくもともと有機でイチゴやスモモなどを栽培していたある住民が、こうした果物をその まま出荷するのではなくジェラートに加工して、やはりビストロに納めるようになった。このよ うな動きがさらに広まっていくとオーガニックフードを好む人たちに神山町をアピールできるよ うになるとグリーンバレーは期待している。また副次的ではあるが、ITエンジニアの中にはオー ガニックフードを好む人たちも多く、サテライトオフィスの誘致にメリットとなる可能性もある。 24 ながさき経済 2015.6 レ ポ ー ト Report 神山町における地域活性化の取組み 創造的過疎という考え方 神山町の取組みは一定の成果を挙げ、過疎地活性化の成功例として採り上げられることも多く、 また本稿でも成功と表現している。しかし、それでも人口減少を食い止めることができているわ けではない。 グリーンバレーは、人口減少という課題と向き合いながら、過疎化そのものを防ぐことは困難 とし、数が減ることは受入れつつも、質の維持向上を目指すとしている。移住者については若者 やクリエイティブな人材など地域に必要な人を選別して受け入れ、山間の立地ではあるが農林業 に頼らずにIT産業やデジタル映像産業など最先端の産業を招き入れ、人口構成的にも産業構造 的にもバランスを取っていこうとしている。このような、数ではなく質にこだわって地域の活性 化をめざす取組みをグリーンバレーは「創造的過疎」と呼んでいる。これに基づいて、例えば将 来人口推計を基に「2035年に一学年20人を維持するためには親2人子2人の世帯の移住を毎年5 世帯受入れる必要がある」といった戦略を立てるなどしており、移住者の逆指名はこうした戦略 の一環なのである。 おわりに グリーンバレーの大南理事長は、地方創生について「新しい目を持った人たちがイノベーショ ンを起こすこと」と表現している。過疎地域において、元々の住民だけで新しい目を持つことは 容易ではなく、むしろ外部の力をうまく利用することが近道であろう。グリーンバレーは、何年 もかけて神山町が新しい目を持つ人たちと住民との交流がごく自然に行われる「場」となるよう に努め、それに成功した結果が現在の活性化に結びついたといえる。 少子高齢化に悩む本県内の各地にとっても地方創生は大きな課題であり、今回紹介した事例が 少しでも参考になれば幸いである。 (野邉 幸昌) ながさき経済 2015.6 25 月次県内経済 概 況 横這い圏内ながら一部持ち直しの動き 〈3月〉生産面では大手・中堅造船は既往受注により概ね高めの操業を維持、重電機械も堅 調、電子部品は持ち直しの動き続く。需要面では、公共工事が前年割れ続くも、新設住宅着 工戸数は貸家中心に大幅増。個人消費では前年の駆け込み消費の反動などから大型小売店販 売額、乗用車販売(軽含む)とも前年割れ。一方、観光面は、主要施設の入場者数・宿泊者 数とも前年を上回った。雇用面では有効求人倍率が緩やかな上昇傾向。企業倒産件数は低水 準続く。なお、4月入り後は、消費面が持ち直すなど、概ね横這い圏内の動き。 造 船 大手・中堅、地場中小とも高めの操業を維持 大手・中堅造船では、貨物船を中心に新造船需要が停滞していることから受注は引続き低調と なっている。生産面では客船やガス運搬船、省 エネ船など高付加価値船を中心に受注残高を確 保していることもあり、高めの操業を維持して いる。 地場中小造船でも、既往の受注を背景に高め の操業を続けているほか、更新需要もあって貨 物船や漁船、官庁船などの受注を確保している。 機 械 重電機械は堅調、電子部品は持ち直しの動きが続く 重電機械では、原動機(タービン、ボイラー、エネルギー関連等)は海外向けプラント関連で 新興国の需要を背景に一定の受注を確保。電動 機(大型、中小型モーター)は受注持ち直しの 中、生産面も堅調に推移。列車空調装置は受注 持ち直しの傾向。 電子部品では、海外との競争など厳しい環境 が続くも、需要回復から生産持ち直しの動きが 続いている。 26 ながさき経済 2015.6 月次県内経済 小売商況 概ね横這い圏内の動き 小売商況をみると、3月は前年の駆け込み消費の反動から県内大型小売店販売額、乗用車販売 が大幅な前年割れとなり、サービス消費面の旅行取扱高も前年を下回った。もっとも、基調とし ては底堅く、4月度の大型店売上げ等は比較的堅調に推移。 3月の大型小売店販売額(百貨店・スーパー41店、九州経済産業局調べ)は98億円、前年同月 比12.8%減(同一店舗比較)となった。品目別では、飲食料品が4.1%減と比較的小幅なマイナス となったが、家庭用品等が24.6%減、衣料品も16.0%減となった。衣料品のなかでは、主力の婦 人服等が16.9%減と減少幅が大きく、身の回り品(15.4%減) 、紳士服(12.1%減)も2桁減。こ のうち百貨店は、来店客数が前年を下回り、全般的に反動が大きかったが、催事等は比較的好調 であった。一方、スーパー・大型店等では、衣料品が低調ながら、食料品が堅調に推移。なお、 4月度は、百貨店・大型店等とも、前年が消費税引き上げ後の落ち込みの反動もあって、比較的 堅調に推移。 乗用車販売では、3月の新規登録台数は2,556台、前年同月比17.9%減と7カ月連続の前年割 れ。うち普通車は1,177台、14.3%減、小型車は 1,379台、20.7%減。一方、軽乗用車は3,179台、 10.5%減(4月、33.8%減) 。軽を含む総販売台 数では5,735台、13.9%減となった。 サービス消費面では、3月の県内主要旅行業 者の旅行取扱高が13.5%減となった。うち、海 外旅行が円安もあって19.8%減となったのに加 え、国内旅行も10.5%減。 ながさき経済 2015.6 27 水 産 取扱量、金額ともに増加 3月の県内3魚市と県漁連の取扱い状況をみると、取扱量は2.8万トン、前年同月比78.0%増、 また取扱金額も65億円、同22.8%増となった。 また、魚種別の水揚げ(日本遠洋旋網漁業協 同組合調べ)をみると、アジは数量が前年同月 比2倍強となり、単価が13.4%下落したものの、 金額は78.4%増となった。一方、サバは数量が 43.5%減少し、単価も55.9%低下、金額は75.1% 減となった。 観 光 主要施設の入場者数、宿泊客数ともに増加 3月の県内観光をみると、主要観光施設の入場者数、主要宿泊施設の宿泊客数ともに増加した。 主要観光施設等(13施設)の入場者は684千人、前年同月比2.6%増と3カ月振りに増加した。 地区別にみると、県南地区の長崎市ではグラバー園(1.3%増)と長崎原爆資料館(3.1%増) 、長 崎歴史文化博物館(10.1%増)がそれぞれ増加した。一方、島原半島では島原城(5.5%減)と雲 仙岳災害記念館(8.6%減)が減少したものの、雲仙仁田道(0.1%増)は前年並みとなった。県 北地区では、恒例「チューリップ祭り」に人気アニメ「妖怪ウオッチ」とのコラボイベントを展 開したハウステンボスが好調。なお、九十九島パールシーリゾート(8.3%減)は減少したが、 耐震工事が終了し、1日に通常開館した平戸城(5.6%増)は増加した。離島地区では、堂崎天 主堂(45.4%増)と万松院(0.5%増)が増加、入館者が55万人を突破した一支国博物館(2.7%減) も小幅減にとどまった。 県内主要宿泊施設(44社、日本銀行長崎支店 調べ)の宿泊客数は、前年同月比2.9%増加した。 県南地区は4.7%増と、ランタンフェスティバル 開催時期の影響もあり増加、ハウステンボスが 牽引する県北地区も1.3%増加した。また、雲仙・ 小浜の各観光協会の調べによると、雲仙地区の 宿泊客数は34千人、4.4%減少し、小浜地区は 12千人、8.5%増加した。 28 ながさき経済 2015.6 月次県内経済 公共工事 請負金額、前年割れ続く 3月の県内公共工事(西日本建設業保証取扱分)をみると、請負件数は338件、前年同月比 10.1%増と2カ月連続のプラス、請負金額は208億円、同21.9%減と7カ月連続で前年を下回った。 主要発注者別の請負金額では、 「市町」(65億円、74.5%増)は前年を上回ったものの、 「国」(20 億円、72.0%減)と「県」(115億円、19.0%減)は前年割れ。 また、地区別の請負金額をみると、前年を上回ったのは、島原地区(19億円、3.7倍増) 、上五 島地区(16億円、2.5倍増) 、下五島地区(13億円、1.9倍増)の3地区。一方、長崎地区(54億円、 5.5%減) 、諫早地区(43億円、28.8%減)など 7地区は前年を下回った。 同月の主な大型工事は、長崎県発注の一般県 道諫早外環状線道路改良工事(4件、28億円)、 長崎市発注の小榊小学校移転改築主体工事(2 件、14億円) 、水産庁発注の五島西方沖地区湧 昇マウンド礁ブロック投入工事(2件、9億円) など。 住宅建設 4カ月振りのプラス 3月の新設住宅着工戸数は678戸、前年同月比58.0%増と4カ月振りに前年を上回った。 利用区分別にみると、分譲(24戸<うちマンションは0戸>、60.7%減)が前年を割り込んだが、 持家(251戸、1.6%増)と貸家(402戸、3.3倍増) が前年を上回った。 主な市郡別(県建築課調べ)では、佐世保市 (128戸、23.8%減)などで前年を下回ったが、 長崎市(311戸、2.7倍増)、諫早市(70戸、89.2 %増)、西彼杵郡(52戸、57.6%増)などでは 大幅増となった。 ながさき経済 2015.6 29 雇 用 緩やかな改善傾向が続く 3月の県内の有効求人倍率(季節調整済)は前月を0.04ポイント上回る0.97倍に上昇した。また、 全国の有効求人倍率は前月と同水準の1.15倍となった。 新規求人数は10.1千人、前年同月比14.2%増となり、4カ月連続のプラスとなった。形態別では、 一般求人は12.6%増と4カ月連続の増加、パート求人は16.5%増と3カ月連続の増加。主な業種 別にみると、製造業(39.1%増)、教育・学習支援業(35.6%増)、情報通信業(19.2%増)、卸売・ 小売業(18.1%増)、運輸業(16.5%増)医療・福祉(11.4%増)が、いずれも2桁増となった。 一方、新規求職者数は7.6千人、前年同月比2.5%減と19カ月連続の減少。形態別では、一般求職 者が5.0%減、パート求職者が2.7%増となった。 また、有効求人数は27.3千人、前年同月比14.3%増となった。また、有効求職者数は27.9千人、 前年同月比7.1%減と19カ月連続で減少した。 就職件数については、3.1千件、前年同月比9.7 %減と9カ月連続の減少。一方、雇用保険受給 者実人員は5.2千人、前年同月比9.1%減となり 26カ月連続で減少した。 2014年度平均の有効求人倍率は、前年度平均 を0.12ポイント上回る0.87倍となり、5年連続 の上昇となった。 企業倒産 低水準続く 4月の県内の企業倒産件数(東京商工リサー チ調べ)は前年同月を5件下回る3件。一方、 負債総額は同58.2%減の8億円となり、4カ月 連続で前年を下回った。このうち負債金額が 1億円以上の倒産は2件。 倒産件数を業種別にみると、製造業、建設業、 卸売業がそれぞれ1件。また、倒産原因は「販 売不振」 が2件、「他社倒産の余波」が1件。 30 ながさき経済 2015.6 経済日誌 〈2015.4.1∼4.30〉 国内・海外 ○印:国内関係 ☆印:海外関係 9日(木)○ 15年度予算成立 一般会計総額が14年度当初を0.5%上回る96兆3,420億円に上る2015年度予算が成立した。 3年連続で過去最大を更新。 13日(月)○ 景気判断引き上げ 日銀は4月の地域経済報告を発表し、全国9地域のうち北陸、東海、近畿の3地域の景 気判断を引き上げた。判断を引き上げた地域が出たのは1年振り。 15日(水)☆ アジアインフラ投資銀行(AIIB)、57カ国で創設 中国財政省は中国主導の国際金融機関、AIIBの創設メンバーが57カ国と発表。今後、 組織形態などを巡り創設メンバーによる具体的な交渉に入る。 22日(水)○ 東証終値で2万円台 日経平均株価が2000年4月以来約15年振りに終値で2万円の大台を回復。円安の進行を 背景に企業の業績が改善し、国内外の資金が市場に流入した。 22日(水)○ 貿易黒字に転換 財務省が発表した3月の貿易収支は2,293億円と2年9カ月振りの黒字となった。輸出 額が伸びた一方で、原油価格下落で輸入額が減ったことが主な要因。 県内・九州 ★印:県内関係 ●印:九州関係 6日(月)★ 北米で日本茶カフェ 官民ファンド「クールジャパン機構」が、緑茶輸出業のマエタク(長崎市)など本県を 中心とする12社・2個人が北米で「日本茶カフェ」を展開する事業への投資決定を発表。 7日(火)● 九州・沖縄の14年度倒産件数741件 東京商工リサーチ福岡支社が発表した14年度の九州・沖縄の倒産件数(負債1千万円以 上、私的整理含む)は741件(前年度比5.4%減)と45年振りの低水準。減少は3年連続。 16日(木)● JR大分駅ビル開業 JR九州が整備した大分市の大分駅ビル「JRおおいたシティ」が開業。地上21階、地下 1階建に計224店が入り、開業から1年間で総事業費と同じ約200億円の売上げを見込む。 19日(日)★ 長崎、佐世保両市長、無投票で3選 長崎、佐世保両市長選が告示され、両市長選とも現職以外に届け出がなく、戦後初のダ ブル無投票で長崎市長に田上富久氏、佐世保市長に朝長則男氏がともに3選を決めた。 24日(金)★ 壱岐、対馬などが「日本遺産」 文化庁が創設した「日本遺産」の第1号に壱岐、対馬、五島各市、新上五島町の文化財 で構成する「国境の島 壱岐・対馬 ∼古代からの架け橋∼」など18件が選ばれた。 ながさき経済 2015.6 31 主要経済指標 ■主 要 生 産 関 連 指 標 33 鉱工業生産指数、産業用大口電力使用量、企業物価指数 33 長崎県の主要鉱工業生産指数 34 造船、機械、電子部品等 34 魚水揚げ、陶磁器出荷 35 公共工事請負金額、長崎県の生コン出荷量 35 建設工事受注高、建築着工高 36 新設住宅着工戸数、着工建築物床面積 36 大型小売店販売額(百貨店+スーパー) 37 乗用車新規登録台数、軽乗用車届出台数 37 乗用車総販売台数、中古乗用車販売台数 37 勤労者世帯1カ月の収支、消費者物価指数 38 長崎県の主要観光施設等入場者数 38 長崎県の宿泊者数、ゴルフ場来場者数 38 長崎市タクシー乗客数 39 主要旅行業者旅行取扱額 39 長崎県の主要有料道路別交通量、長崎空港乗降客数 40 有効求人倍率、新規求人数 40 新規求職者数、雇用保険受給者実人員 40 常用雇用指数、長崎県の月間給与及び労働時間 ■企 業 倒 産 関 連 指 標 41 企業倒産件数、企業倒産負債総額 ■貿易・為替・原油関連指標 41 貿易関連指標、為替レート、原油価格 ■金 標 42 銀行預貸金月末残高、金利 ■主要国株価・成長率・失業率指標 42 株価、実質GDP成長率、失業率 ■主 要 産 業 別 指 標 ■建 設 投 資 関 連 指 標 ■小売商況・消費関連指標 ■観光・レジャー・運輸関連指標 ■雇 32 用 融 関 関 連 連 ながさき経済 2015.6 指 指 標 ■主要生産関連指標 ■鉱工業生産指数 (10年=100、季節調整済) 年 月 長 崎 県 九 州 前年比 12 13 14 ■産業用大口電力使用量(百万kWh) 全 国 (除く 沖縄) 前年比 年 月 ■企業物価指数(10年=100) 長 崎 県 九州 全国 前年比 前年比 前年比 (除く沖縄) 前年比 年 年 年 93.1 85.7 85.3 △ 1.3 △ 8.4 △ 0.7 100.9 97.6 r 99.1 0.8 △ 3.3 1.5 97.8 97.0 r 98.9 0.6 △ 0.8 2.0 12 年 度 13 年 度 14 年 度 1,529 1,514 1,534 △ 4.3 △ 1.0 1.3 △ 1.4 0.0 △ 0.9 △ 2.4 0.6 △ 1.2 14・ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 93.4 88.3 83.4 84.1 75.7 69.3 73.2 81.7 90.4 88.5 △10.4 12.4 △ 1.5 11.5 △ 8.2 △16.7 △14.4 △ 7.2 △ 3.0 △ 4.9 104.6 99.3 102.9 98.3 95.6 98.8 98.6 99.3 99.4 100.8 8.4 0.0 3.4 3.0 △ 2.6 0.0 1.3 1.6 △ 0.3 2.5 102.2 99.3 100.0 96.6 97.0 95.2 98.0 98.4 97.9 98.7 7.4 3.8 1.0 3.1 0.7 3.3 0.8 0.8 3.7 0.1 14・ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 124 123 126 131 143 140 133 130 121 125 5.0 5.9 3.1 △ 0.2 △ 0.9 0.8 2.1 0.3 1.0 2.4 1.0 2.2 3.0 0.6 0.7 1.7 1.6 3.2 0.8 0.7 2.8 0.7 0.0 0.1 1.1 2.1 1.5 2.3 1.2 0.6 15・ 1 2 3 98.0 81.7 n.a. 4.9 △21.6 n.a. 107.7 r103.5 p104.7 2.6 △ 0.8 2.0 102.4 r 98.9 p 98.6 △ 2.8 △ 2.0 △ 1.2 15・ 1 2 3 120 116 126 1.8 0.3 1.4 資 料 九州電力長崎支社 △ △ △ △ 資 料 長崎県統計課 九州経済産業局 経済産業省 注)前年比は伸び率(%)、原指数比較。 ( pは速報値、r は確報値。 △ △ △ △ △ △ △ 1.0 △ 4.6 △ 3.8 △ △ △ △ △ △ △ △ △ 1.8 △ 2.6 △ 2.3 年 月 国 内 前年比 12 13 14 年 年 年 100.6 101.9 105.1 △ 0.9 1.3 3.2 14・ 4 5 6 7 8 9 10 11 12 105.8 106.1 106.3 106.6 106.4 106.4 105.5 105.2 104.7 4.3 4.5 4.7 4.4 4.0 3.7 3.0 2.7 1.9 15・ 1 2 3 4 103.3 103.2 103.5 103.6 0.5 0.4 0.7 △ 2.2 資 料 日本銀行 (注)前年比は伸び率(%)。 ■長崎県の主要鉱工業生産指数(10年=100、季節調整済) 年 月 はん用・ 生産用機械 電気機械 前年比 12 13 14 電子部品・ デバイス工業 前年比 輸送機械 前年比 窯業・土石 前年比 繊 維 前年比 食 料 品 前年比 前年比 年 年 年 65.0 88.8 126.6 △73.0 36.7 42.6 113.0 169.6 130.7 28.0 50.1 △24.1 81.3 49.2 49.7 △49.1 △39.5 △ 6.9 119.8 93.7 81.4 6.6 △21.7 △12.6 86.3 98.7 95.4 76.1 14.4 7.6 95.3 86.0 79.5 38.4 △ 9.8 △11.8 104.8 109.1 106.9 △1.6 4.1 △11.5 14・ 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 131.2 127.9 139.3 138.5 150.2 134.3 104.0 111.0 119.2 107.3 123.7 38.5 42.6 89.6 94.6 99.2 58.8 29.5 24.1 18.5 5.7 5.5 220.5 103.3 118.9 69.6 95.7 88.7 68.7 112.7 171.7 233.8 167.2 60.2 △27.3 33.2 △69.2 23.0 △45.4 △76.2 △46.5 △30.5 45.0 20.6 84.0 54.2 56.3 48.1 42.2 45.1 33.5 42.4 40.3 51.3 44.9 3.7 7.0 0.0 △11.7 △ 8.8 △10.6 △14.1 △ 4.2 9.0 18.9 △10.3 94.7 86.2 78.0 79.9 80.0 70.7 79.6 71.0 83.9 81.4 83.5 4.8 4.8 △ 9.5 △ 5.9 △10.1 △28.6 △16.8 △31.0 △14.1 △20.6 △15.6 102.4 98.3 101.2 95.4 100.4 88.2 86.0 103.4 92.3 87.7 81.6 16.1 6.3 3.9 △ 6.4 △ 9.3 △15.6 △ 9.0 5.9 △ 4.2 △17.1 △18.5 85.2 88.3 76.4 77.7 82.8 80.3 75.4 76.3 73.6 76.4 78.0 △ △ △ △ 4.0 0.2 9.1 6.7 0.7 △ 9.5 △13.6 △10.8 △11.4 △10.4 △ 7.9 107.6 106.1 103.2 108.1 106.2 105.6 106.1 109.4 105.5 106.9 108.6 △ △ △ △ △ 15・ 1 2 105.4 84.7 △13.6 △32.3 274.3 119.6 105.0 △44.1 42.3 61.0 △ 6.7 △19.8 100.6 83.2 7.3 △11.9 85.1 90.3 △23.7 △13.8 81.7 84.1 △ 1.8 △ 0.6 115.6 106.1 2.9 △ 1.9 資 料 長 崎 県 統 計 0.8 6.6 4.9 3.4 6.8 1.1 1.3 3.7 △ 3.2 △ 6.7 △ 1.0 課 (注)前年比は伸び率(%)、原指数比較。 ながさき経済 2015.6 33 ■主要産業別指標(長崎県) ■造 船(億円) 年 月 生 産 高 受 注 高 前年比 12 13 14 ■電子 部品等 ■機 械(億円) 受注残高 前年比 生 産 高 前年比 受 注 高 前年比 受注残高 前年比 前年比 年 年 年 3,108 2,937 2,820 △ 8.7 △ 5.5 △ 4.0 1,575 3,537 2,476 △ 48.2 124.5 △ 30.0 7,455 7,155 7,409 △18.6 △ 4.0 △10.5 2,621 3,052 2,966 4.8 16.5 △ 2.8 2,941 3,296 3,686 △30.7 12.1 11.8 7,436 5,097 5,377 △ 9.1 △31.5 5.5 △16.3 △ 2.3 23.0 14・4∼6 7∼9 10∼12 15・1∼3 652 742 777 △19.9 9.2 10.9 902 227 393 59.9 △ 70.7 △ 23.1 7,699 7,296 7,409 6.8 △ 1.5 3.6 715 661 749 △ 2.6 △16.1 △11.5 1,066 512 680 98.6 △47.1 20.2 5,687 5,352 5,377 △ 0.5 △13.9 5.5 19.3 20.7 27.4 1.5 14・ 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 218 205 235 228 189 216 213 312 238 223 316 △ 4.2 △24.1 3.0 △14.3 △41.0 △11.6 1.0 39.6 △ 1.9 △ 5.8 42.7 540 414 396 85 421 129 12 86 77 271 45 60.4 △ 64.3 168.3 △ 67.9 175.6 286.4 △ 91.0 △ 85.8 △ 25.4 264.6 △ 86.6 7,436 7,397 7,696 7,667 7,699 7,757 7,571 7,296 7,261 7,726 7,409 △ 0.5 △10.4 4.9 1.2 6.8 11.2 6.5 △ 1.5 1.3 8.5 3.6 249 317 195 318 202 204 213 244 273 221 255 20.9 8.3 △ 3.0 27.9 △28.8 △22.4 △14.7 △11.4 6.0 △31.8 △ 3.7 152 621 136 489 441 93 150 269 145 169 366 32.1 △40.6 53.0 296.7 35.8 △63.5 △65.1 △ 5.1 △29.9 40.7 53.2 5,574 5,483 5,572 5,975 5,687 5,679 5,663 5,352 5,480 5,549 5,377 △23.8 △32.6 △ 9.6 △ 1.5 △ 0.5 △ 2.0 △ 8.1 △13.9 △ 2.1 △ 1.7 5.5 22.8 42.8 37.1 30.8 △ 0.8 5.0 25.9 30.6 26.0 25.7 30.2 15・ 1 2 3 227 225 △ 0.2 3.2 756 224 ― △ 58.4 7,988 7,997 14.3 7.5 250 263 △ 9.2 5.9 301 196 △54.0 29.1 5,642 5,658 1.6 1.5 25.1 20.2 △19.4 資 料 日 本 銀 行 長 崎 支 店 同 左 (注)前年比は伸び率(%)。 ■魚水揚げ(t、百万円) 年 月 ■陶磁器出荷(t、百万円) 取 扱 量 取扱金額 前年比 12 13 14 年 月 前年比 台所及び食卓用品 生産数量 生産金額 年 年 年 300,997 283,063 239,322 △ 6.2 △ 6.0 △15.5 68,783 69,477 65,890 △ 7.2 1.0 △ 5.2 12 13 14 年 年 年 4,234 4,256 4,241 3,839 3,872 3,619 14・ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 15,666 20,861 19,339 18,780 20,017 16,270 19,402 21,414 25,232 26,415 △36.6 △16.6 △25.6 △23.8 3.7 △35.5 △14.9 △11.2 19.7 △ 1.6 5,276 6,237 5,556 5,240 5,467 4,772 4,859 5,012 5,583 6,806 △19.6 △ 0.4 △ 3.4 12.3 4.0 △15.3 △ 5.1 △ 2.8 0.8 △ 3.7 14・ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 361 361 378 345 354 329 382 395 349 334 326 300 276 285 296 288 323 347 318 307 15・ 1 2 3 22,746 19,927 27,889 12.7 26.6 78.0 6,793 5,935 6,480 8.9 22.5 22.8 15・ 1 2 3 321 355 352 259 301 323 資 料 長崎・佐世保・西日本(松浦)の各魚市場・長崎県漁連 (注)前年比は伸び率(%)。 取扱量、取扱金額は長崎・佐世保・西日本の3魚市場 と長崎県漁連の合計。 34 前年比 生産高 ながさき経済 2015.6 資 料 長崎県統計課 (注)13年12月まで従業者5人以上の 事業所。 14年1月から従業者10人以上の 事業所。 同 左 ■建設投資関連指標 ■公共工事請負金額(億円) 年 月 長 崎 県 九 州 発 前年比 12 13 14 ■長崎県の生コン出荷量(千㎥) 国 注 者 県 別 市 町 全 国 (除く 沖縄) 前年比 長 崎 県 前年比 前年比 民 需 官公需 年 年 年 1,601 1,973 1,917 0.7 23.2 △ 2.7 132 186 313 617 755 677 809 821 698 13,313 16,390 14,984 8.5 23.1 △ 8.6 125,423 141,492 147,940 14.3 12.8 4.6 1,009 1,189 1,133 3.2 17.8 △ 4.7 445 486 491 565 703 642 14・ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 267 143 85 221 203 218 187 169 91 89 3.0 15.3 △ 5.0 31.9 △15.1 39.6 △35.4 △20.6 △37.0 △35.1 72 31 22 25 9 28 13 4 1 3 142 35 26 82 83 66 66 69 30 27 37 47 37 67 104 87 89 70 54 56 1,439 1,478 1,072 1,397 1,599 1,297 1,745 1,630 907 892 △11.0 △ 1.5 △ 2.7 △ 4.9 1.4 △11.0 △17.0 △ 9.9 △17.2 △19.3 14,568 17,583 13,126 15,855 16,273 11,276 13,984 13,161 8,437 8,944 18.1 10.0 21.1 14.3 3.5 △ 8.1 △ 8.2 △ 7.4 △10.4 1.0 104 97 87 81 80 67 101 98 98 98 7.0 4.4 △11.6 △16.0 △19.9 △13.0 5.7 △ 6.1 △19.1 △22.4 45 44 39 48 36 29 44 44 45 42 59 53 48 34 44 38 57 54 53 56 15・ 1 2 3 4 89 97 208 △22.4 △21.9 △21.9 10 8 20 35 37 115 31 38 65 781 696 1,238 △ 3.6 △ 3.2 △13.9 6,708 7,122 12,755 △13.7 2.3 △12.4 79 93 89 △27.7 △17.1 △14.5 27 34 36 52 59 52 資 料 西 日 本 建 設 業 保 証 長崎県生コン組合 (注)前年比は伸び率(%)。長崎県合計には、独立行政法人等、その他を含む。 (注)前年比は伸び率(%)。 ■建設工事受注高 ■建築着工高(億円) 長 年 月 崎 (百万円) 前年比 ― 県 九 州 元請受注高 民間等 公共機関 (百万円) 前年比 ― 全 国 (億円) 長 崎 県 九 州 前年比 ( 前年比 全 国 除く 沖縄 ) 前年比 前年比 12 年 度 13 年 度 14 年 度 361,348 385,642 396,498 6.7 2.6 110,333 107,955 125,931 133,942 167,506 161,522 5,122,244 5,320,101 4,995,314 3.9 △ 6.3 110,447 132,677 143,579 2.4 20.1 8.2 1,594 2,048 1,683 △11.4 28.5 △17.8 18,843 22,845 20,476 0.4 21.2 △10.4 22,624 26,058 24,169 6.1 15.2 △ 7.2 14・ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 40,044 21,216 25,753 42,743 38,928 29,908 34,971 38,098 32,504 28,743 2.3 0.6 28.0 54.8 △10.8 △ 1.6 △28.9 △31.7 16.2 20.2 10,279 8,066 12,798 16,809 13,728 7,741 6,786 6,757 9,181 6,641 16,166 5,128 5,122 19,076 15,023 13,628 15,551 20,671 11,618 13,570 529,182 357,656 326,935 462,556 436,515 454,228 500,610 462,364 388,001 378,399 △ 1.4 △ 4.7 △ 5.6 4.3 0.9 △ 0.2 △23.9 △ 4.1 △18.0 △ 8.0 17,633 13,465 8,849 11,538 10,588 10,877 13,461 11,711 9,504 12,199 △ 8.8 104.9 13.7 9.3 24.4 8.6 △40.3 15.7 16.9 7.5 481 152 141 127 170 169 183 114 131 104 245.8 △12.2 △ 2.0 △26.9 20.7 24.5 46.1 △13.6 21.4 △37.2 1,920 2,062 1,486 1,703 1,590 1,684 1,764 1,805 1,733 1,595 23.8 3.6 △15.7 △11.7 △16.4 △12.4 △22.3 △ 7.8 △17.9 △22.9 19,746 21,733 19,007 22,053 20,073 20,288 20,786 23,308 19,489 18,682 △ 1.6 5.2 △ 8.6 1.5 △ 8.7 △ 7.4 △10.4 0.3 △14.2 △16.6 15・ 1 2 3 34,679 30,119 38,836 51.7 30.7 △ 3.0 10,651 11,601 10,044 13,056 10,284 18,795 346,040 402,773 479,237 △ 5.2 15.4 △ 9.4 10,538 11,306 19,543 27.5 1.0 10.8 141 99 152 13.2 △31.4 △68.4 1,588 1,649 1,815 12.7 3.1 △ 5.5 18,408 19,527 18,338 △15.7 2.5 △ 7.1 資 料 国 土 交 通 省 同 左 (注)前年比は伸び率(%)。13年4月分より推計値が変更。12年度は試算値。 ながさき経済 2015.6 35 ■新設住宅着工戸数(戸) 年 月 12 13 14 ■着工建築物床面積(千㎡) 長 崎 県 九 州 全 国 前年比 持 家 貸 家 給 与 分 譲(除く 沖縄)前年比 長 崎 県 前年比 居住用 前年比 非居住用 前年比 年 年 年 6,344 6,661 6,283 15.3 5.0 △ 5.7 2,973 3,056 2,887 2,569 2,822 2,477 68 41 71 734 742 848 81,625 92,249 82,000 7.8 13.0 △11.1 882,797 979,683 892,261 5.8 11.0 △ 8.9 626 641 600 14.3 2.3 △ 6.3 524 446 544 9.9 △15.0 22.1 14・ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 429 588 598 468 720 544 585 358 471 445 △25.1 △12.1 20.1 △22.5 △ 2.4 △ 6.2 △ 4.6 △25.9 13.2 △19.4 247 278 268 230 235 234 250 193 231 201 121 231 217 218 267 208 306 113 175 163 0 1 2 3 1 1 0 38 18 0 61 78 111 17 217 101 29 14 47 81 6,978 7,224 6,785 7,155 6,346 6,651 7,125 6,930 6,485 7,002 0.9 △11.4 △ 9.1 △ 6.9 △18.9 △16.4 △15.0 △13.9 △28.0 △11.1 69,411 75,286 67,791 75,757 72,880 73,771 75,882 79,171 78,364 76,416 △ 2.9 △ 3.3 △15.0 △ 9.5 △14.1 △12.5 △14.3 △12.3 △14.3 △14.7 44 56 59 48 65 49 53 33 49 41 △22.8 △16.1 38.2 △23.9 1.5 △13.6 △ 4.0 △32.6 12.9 △22.7 121 38 34 34 42 43 70 40 33 21 352.8 △ 8.3 △23.5 △ 9.6 61.3 21.1 157.0 23.8 38.1 △56.4 15・ 1 2 3 563 463 678 △ 7.9 △ 0.6 58.0 223 251 251 282 192 402 3 1 1 55 19 24 6,489 6,242 6,920 2.9 △11.0 △ 0.8 67,713 67,552 69,887 △13.0 △ 3.1 0.7 50 43 62 △14.4 △ 5.0 41.8 36 24 36 30.5 △40.2 △70.6 資 料 国 土 交 通 省 同 左 (注)前年比は伸び率(%)。 ■小売商況・消費関連指標 ■大型小売店販売額 (百貨店+スーパー) (億円) 年 月 12 13 14 長 崎 県 全 国 既存店 前年比 九 州 既存店 前年比 ■スーパー販売高(億円) 全 国 既存店 前年比 九 州 既存店 前年比 全 国 既存店 前年比 既存店 前年比 年 年 年 1,172 1,200 1,182 △ 0.8 △ 0.6 0.4 15,560 15,841 16,075 △ 1.9 △ 0.4 0.8 195,916 197,774 200,197 △ 0.8 △ 0.4 0.9 5,516 5,517 5,573 △ 1.2 0.2 1.9 66,389 67,195 68,274 0.4 1.8 2.1 10,044 10,324 10,502 △ 2.3 △ 0.6 0.3 129,547 130,578 13,370 △ 1.3 △ 1.5 0.3 14・1∼3 4∼6 7∼9 10∼12 296 267 293 326 3.3 △ 3.0 △ 0.4 1.4 4,042 3,634 3,932 4,467 4.8 △ 3.4 0.5 1.4 51,368 46,918 48,756 54,909 6.0 △ 3.2 0.5 0.4 1,489 1,191 1,294 1,599 10.3 △ 4.9 0.2 1.5 18,200 15,138 15,632 19,303 11.1 △ 4.7 1.0 0.8 2,553 2,443 2,638 2,868 1.7 △ 2.7 0.7 1.3 33,175 31,792 33,124 35,606 3.3 △ 2.4 0.2 0.2 14・ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 111 83 93 92 106 99 87 94 101 131 15.2 △ 6.2 △ 1.0 △ 2.0 △ 1.4 1.1 △ 0.6 1.0 1.8 1.3 1,558 1,136 1,252 1,247 1,414 1,330 1,187 1,285 1,371 1,811 17.8 7.5 1.4 1.6 0.8 2.6 △ 0.1 1.2 1.9 1.1 19,562 14,677 15,924 16,317 17,174 16,263 15.313 16,065 17,286 21,558 16.1 6.7 1.2 1.8 0.6 1.6 0.5 0.0 1.1 0.1 586 367 413 411 504 403 387 426 509 664 24.3 △10.6 △ 2.7 △ 1.7 △ 2.5 3.6 0.3 0.1 2.8 1.3 7,359 4,611 5,113 5,402 6,005 4,738 4,886 5,293 6,173 7,838 25.2 △10.0 △ 2.1 △ 2.4 △ 0.4 2.0 1.8 0.2 1.5 0.6 972 769 838 836 910 928 800 859 862 1,146 14.2 △ 5.9 △ 0.7 △ 1.6 0.1 2.1 △ 0.3 1.8 1.3 0.9 12,202 10,066 10,811 10,915 11,169 11,526 10,427 10,772 11,114 13,720 15・ 1 2 3 97 r 85 p 98 △ 0.0 1.3 △13.0 488 r 403 p 473 △ 1.3 4.0 △16.7 5,995 r 4,925 p 6,025 △ 0.4 3.5 △17.7 854 r 768 p 881 資 料 △ 0.4 1,342 2.1 r 1,171 △12.8 p 1,354 △ △ △ △ 17,215 0.4 2.6 r 14,986 △12.6 p 17,149 経済産業省・九州経済産業局 (注)pは速報値。rは確報値。 36 九 州 既存店 前年比 ■百貨店販売高(億円) ながさき経済 2015.6 △ △ △ △ 同 左 1.4 11,220 1.9 r 10,061 △10.2 p 11,124 同 左 11.1 5.1 0.8 1.5 0.7 1.4 △ 0.0 △ 0.1 0.9 △ 0.2 △ △ △ △ 0.2 0.2 △10.1 ■軽乗用車 届出台数 ■乗用車新規登録台数(軽乗用車を除く) 年 月 九 州(除く 沖縄) 長 崎 県 全 国 ■乗用車 ■中古乗用車 総販売台数(※) 販売台数 長 崎 県 (台) 前年比 (台) 前年比 (千台) 前年比 (台) 年 年 年 23,250 21,657 21,841 24.8 △ 6.9 0.8 276,772 262,756 263,310 27.0 △ 5.1 0.2 3,009 2,865 2,851 26.4 △ 4.8 △ 0.5 24,759 26,688 29,181 36.0 7.8 9.3 48,009 48,345 51,022 14・ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 3,112 1,302 1,276 1,633 1,947 1,391 1,892 1,601 1,511 1,562 6.8 △ 8.6 △ 6.6 3.4 1.6 2.8 △ 5.8 △12.2 △14.8 △ 4.8 37,362 15,471 16,043 20,318 23,012 17,123 23,666 19,086 18,485 18,347 13.2 △10.4 △ 4.3 2.2 3.5 △ 1.8 △ 9.7 △10.7 △19.0 △11.7 416 162 178 229 250 177 268 206 203 198 12.9 △13.4 △ 6.9 △ 1.8 0.3 △ 5.9 △ 5.6 △11.2 △16.0 △11.1 3,551 2,156 2,245 2,511 2,116 1,706 2,694 2,017 2,285 2,427 12.2 9.1 23.1 4.0 △15.2 △ 6.7 9.7 8.4 11.8 10.8 15・ 1 2 3 4 1,709 1,996 2,556 △22.2 △17.4 △17.9 19,441 23,933 31,576 △24.3 △16.7 △15.5 207 249 356 △21.5 △16.8 △14.6 2,129 2,317 3,179 1,428 △19.4 △18.2 △10.5 △33.8 12 13 14 資 料 日本自動車販売協会連合会 前年比 長 崎 県 全国軽自動車協会連合会 長 崎 県 (台) 前年比 30.3 0.7 5.5 30,993 30,352 29,694 3.9 △ 2.1 △ 2.2 6,662 3,458 3,521 4,144 4,063 3,097 4,586 3,618 3,796 3,989 9.6 1.7 10.4 3.7 △ 7.9 △ 2.7 2.7 △ 1.8 △ 0.6 4.1 4,510 2,245 2,107 2,153 2,220 2,025 2,370 2,537 1,929 2,378 6.4 △10.5 △12.6 △ 3.8 △11.0 △ 7.4 3.5 △ 1.6 △14.8 △ 1.9 3,838 4,313 5,735 △20.7 △17.8 △13.9 2,722 2,638 4,258 18.7 △ 9.9 △ 5.6 (台) 前年比 当研究所で集計 日本自動車販売協会連合会 (注)前年比は伸び率(%)。 (※)乗用車総販売台数は、乗用車新規登録台数と軽乗用車届出台数の合計である。 ■消費者物価指数(10年=100) ■勤労者世帯1カ月の収支(円) 実 年 月 収 入 消費支出 長 崎 市 全 国 長崎市 前年比 全 国 前年比 長崎市 前年比 全 国 前年比 12 年 平 均 13 年 平 均 14 年 平 均 403,123 477,189 435,732 △ 1.2 18.4 △ 8.7 518,497 523,589 519,761 1.6 1.0 △ 0.7 275,314 308,148 309,296 1.6 11.9 0.4 313,887 319,170 318,755 1.6 1.7 △ 0.1 99.5 99.8 102.2 0.0 0.2 2.5 99.7 100.1 102.8 △ 0.0 0.4 2.7 14・ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 320,005 376,243 350,997 485,295 447,641 391,626 361,245 436,550 403,318 964,969 △14.8 △17.7 △ 8.5 △40.1 △ 9.5 △16.1 △ 6.9 △ 0.2 13.6 31.0 438,145 463,964 421,117 710,375 555,276 463,810 421,809 488,273 431,543 924,911 △ △ △ △ △ △ △ 1.4 3.3 0.4 2.5 2.4 1.6 2.3 1.2 △ 1.1 2.1 467,104 254,649 239,276 276,139 278,303 315,806 390,090 267,041 267,826 384,842 55.5 △29.8 △ 9.5 1.7 △14.3 △ 2.0 7.6 △14.6 △ 2.7 24.2 384,680 329,976 293,050 295,738 311,693 305,836 303,614 316,154 306,230 357,772 9.6 △ 3.1 △ 4.8 △ 0.3 0.4 △ 2.2 △ 3.7 △ 0.1 1.7 △ 0.2 100.5 102.3 102.7 102.7 102.7 102.9 103.2 103.0 102.5 102.8 1.3 3.3 3.4 3.4 3.2 2.9 2.9 2.8 2.0 2.0 101.0 103.1 103.5 103.4 103.4 103.6 103.9 103.6 103.2 103.3 1.6 3.4 3.7 3.6 3.4 3.3 3.2 2.9 2.4 2.4 15・ 1 2 3 422,079 432,852 387,075 27.4 20.4 21.0 440,226 488,519 449,243 0.4 1.9 2.5 297,735 256,109 287,428 0.6 △ 6.7 △38.5 320,674 291,387 351,974 △ 1.6 △ 1.1 △ 8.5 102.5 102.6 102.9 2.1 2.4 2.4 103.1 102.9 103.3 2.4 2.2 2.3 資 料 総 務 省 前年比 前年比 同 左 (注)前年比は伸び率(%)。 ながさき経済 2015.6 37 ■観光・レジャー・運輸関連指標 ■長崎県の主要観光施設等入場者数(千人) 年 月 主要13施設(計) グラバー園 雲仙仁田道 島 原 城 ハウステンボス 前年比 12 13 14 前年比 (千台) 前年比 前年比 九十九島パール シーリゾート 平 戸 城 前年比 前年比 前年比 年 年 年 5,659 6,328 6,655 5.4 11.8 5.2 934 999 1,038 △ 3.7 6.9 4.0 107 112 100 29.9 4.1 △10.8 212 223 210 △ 0.4 5.1 △ 6.0 2,076 2,564 2,877 17.9 23.5 12.2 663 768 791 △ 0.6 15.7 3.1 59 61 53 1.8 3.0 △14.0 14・4∼6 7∼9 10∼12 15・1∼3 1,587 1,708 1,840 1,507 3.2 △ 1.2 6.4 △ 0.9 271.6 230.9 295.9 237.3 △ 2.1 △ 0.8 8.4 △ 1.0 32.9 14.9 37.8 11.1 △13.2 △33.3 0.6 △20.5 55.4 47.6 54.7 48.4 △ △ △ △ 8.2 6.0 6.2 7.3 594.5 698.2 831.9 11.0 7.5 11.1 198.9 261.5 160.0 153.3 10.0 △10.1 △ 2.2 △10.3 15.4 13.8 10.7 6.1 △17.0 △ 8.9 △27.0 △52.0 14・ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 666.8 459.3 738.6 389.4 431.3 776.8 499.7 554.9 693.3 591.7 19.9 2.7 2.5 5.1 0.1 △ 0.1 △ 3.8 △ 7.1 20.5 6.2 106.3 75.2 131.8 64.6 56.6 92.2 82.1 99.9 112.7 83.3 21.0 △ 7.9 △ 1.3 3.7 4.5 △ 5.5 1.3 △ 5.6 17.5 17.0 4.9 5.5 22.4 5.0 3.8 4.3 6.8 10.0 25.3 2.6 △ 9.2 △26.6 △12.7 5.0 △19.9 △55.0 △15.4 1.1 7.3 △38.4 22.0 17.8 23.3 14.3 12.5 18.7 16.4 21.1 23.1 10.5 △ 0.4 △15.4 △10.4 7.5 △ 6.9 △ 4.3 △ 7.2 △16.2 4.0 △ 4.1 337.2 189.7 275.7 129.1 172.4 338.9 186.9 198.3 279.0 354.6 24.1 10.3 8.7 17.7 10.0 11.5 △ 1.1 2.8 29.9 4.0 80.7 61.0 83.0 54.9 71.0 121.0 69.5 52.4 60.6 47.0 41.3 13.8 10.7 5.2 △12.7 △10.5 △ 6.6 △12.8 3.8 4.0 5.7 4.5 7.4 3.6 3.1 5.8 4.9 4.9 5.8 0.0 0.4 △33.4 △11.8 1.9 △18.6 △ 1.8 △ 9.8 △17.4 5.5 ― 15・ 1 2 3 395.8 427.4 683.9 △ 4.7 △ 2.5 2.6 55.2 74.5 107.7 △ 0.1 △ 4.8 1.3 3.2 3.0 4.9 △41.6 △16.8 0.1 12.0 15.6 20.8 △11.1 △ 6.7 △ 5.5 37.4 41.9 74.0 △13.8 △10.5 △ 8.3 0.0 0.0 6.1 ― ― 5.6 資 料 長 崎 県 観 光 振 興 課 (注)前年比は伸び率(%)。 平戸城は、14年12月∼15年2月まで耐震工事により休館。 ■長崎県の宿泊者数 年 月 12 13 14 ■ゴルフ場来場者数(千人) 長 崎 県 前年比 (%) 雲 仙 県南地区 県北地区 (千人) 前年比 小 浜 (千人) 長 崎 県 前年比 九 州 除く 沖縄 前年比 ( ) 長 崎 市 前年比 前年比 年 年 年 3.7 9.3 4.3 2.4 6.2 2.0 5.2 13.0 6.8 335 362 365 2.1 8.1 0.7 122 120 121 △ 4.3 △ 1.4 0.7 679 661 706 2.5 △ 2.7 6.9 7,335 7,483 7,532 1.0 2.0 0.6 1,505 1,471 1,403 14・ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 15.4 3.4 1.7 2.0 △ 1.1 △ 5.9 1.6 8.9 5.7 2.9 6.8 2.8 △ 1.2 0.5 △ 2.7 △ 6.6 3.9 7.1 4.6 0.4 23.8 4.2 5.4 4.2 0.5 △ 5.2 △ 1.0 11.3 7.0 5.3 36.1 29.2 37.6 24.9 25.9 37.7 23.9 36.0 40.6 27.4 16.4 0.1 △ 9.9 △ 0.7 2.7 △ 4.4 △ 4.9 9.6 2.1 1.2 10.9 8.9 10.9 7.7 8.5 11.7 8.5 13.1 13.0 9.5 8.1 △ 4.4 △ 1.5 1.6 6.0 △ 7.0 9.2 42.2 △ 6.7 △10.9 59.3 59.8 69.9 57.6 53.2 51.7 62.8 62.4 68.3 59.0 4.0 10.5 9.9 11.8 1.8 5.8 9.1 5.6 6.9 △ 4.6 634.8 653.0 768.2 599.7 570.8 563.1 658.2 679.3 751.9 640.3 △ 2.4 0.9 3.0 3.2 △ 4.7 3.3 0.4 2.0 4.5 △ 4.1 122 111 115 110 121 131 114 118 111 130 △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ 15・ 1 2 3 0.0 △ 3.3 2.9 △ 2.8 △ 6.5 4.7 2.6 △ 0.1 1.3 19.7 21.8 34.5 △ 7.6 △ 9.5 △ 4.4 10.4 9.7 11.9 5.7 11.4 8.5 53.2 48.6 59.4 △ 4.8 6.8 0.3 525.4 487.4 615.9 △ 6.4 8.1 △ 3.0 109 101 118 △ 4.1 △ 5.7 △ 3.1 資 料 日本銀行長崎支店 雲仙観光協会・小浜温泉観光協会 九州ゴルフ連盟 (注)前年比は伸び率(%)。 (注)九州ゴルフ連盟の加盟クラブ の来場者数。 長崎県は県内主要ホテル・旅館44社の合計(県南地区28社、県北地区16社)。 前年比は実数の伸び率(%)。 調査先の変更に伴い年別において計数が連続しない。 長崎県クラブ数は、13年9月 まで21、10月から22。 38 ■長崎市タクシー 乗客数(万人) ながさき経済 2015.6 △ 1.7 △ 2.2 △ 4.6 3.9 4.5 3.1 7.1 7.4 9.1 2.8 2.9 4.9 2.2 長崎市タクシー協会 長 崎 市 統 計 課 ■主要旅行業者旅行取扱額 長 崎 県(百万円) 年 月 国内旅行 12 13 14 前年比 海外旅行 全 国(億円) 前年比 合 計 前年比 国内旅行 前年比 海外旅行 前年比 合 計 前年比 年 年 年 7,218 6,745 7,173 △ 0.6 △ 6.6 6.4 2,487 2,254 2,410 15.3 △ 9.4 6.9 9,705 8,998 9,583 3.0 △ 7.3 6.5 39,003 39,881 40,863 6.3 2.2 2.5 23,065 22,377 22,442 6.0 △ 3.0 0.3 62,696 63,050 64,352 6.5 0.6 2.1 14・ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 540 427 495 414 575 748 573 780 827 716 7.5 18.2 10.6 0.7 5.4 11.5 8.7 △19.3 32.2 3.5 255 148 147 172 163 245 230 147 232 238 8.9 △18.5 △13.7 15.5 20.3 △ 0.7 18.7 △21.8 11.0 △17.5 795 574 641 587 738 993 803 927 1,059 954 7.9 5.9 3.9 4.6 8.4 8.2 11.4 △19.7 26.9 △ 2.6 3,734 2,763 3,443 3,085 3,611 4,528 3,487 3,820 3,769 3,301 10.1 △ 0.6 4.2 1.7 2.7 △ 0.3 2.0 2.5 2.1 1.8 2,029 1,443 1,710 1,838 2,008 2,532 2,130 2,003 1,705 1,876 2.9 △ 5.1 1.2 2.4 3.5 △ 1.0 4.1 △ 0.9 △ 3.1 △ 0.8 5,856 4,329 5,250 5,002 5,701 7,137 5,705 5,943 5,588 5,255 7.8 △ 1.2 3.4 2.3 3.3 △ 0.3 3.2 1.9 1.0 1.1 15・ 1 2 3 507 630 483 13.5 △ 0.3 △10.5 177 177 205 △16.6 △19.9 △19.8 685 807 688 3.8 △ 5.4 △13.5 2,674 2,873 1.6 6.9 1,381 1,611 △ 3.9 △ 6.9 4,120 4,569 0.1 2.1 資 料 当 研 究 所 で 集 計 国 土 交 通 省 ・ 観 光 庁 (注)前年比は伸び率(%)。 長崎県は5社(7営業所)。 全国の主要旅行業者数は13年5月まで58社、13年6月から57社。 全国の合計には外国人旅行を含む。 ■長崎県の主要有料道路別交通量(台) 年 月 ■長崎空港乗降客数(千人) 長崎多良見I.C. 諫早I.C. 長崎バイパス ながさき出島道路 佐世保三川内本線 前年比 前年比 前年比 前年比 年 月 合 計 前年比 前年比 うち国際線 12 年 度 13 年 度 14 年 度 14,128 14,753 13,784 2.9 4.4 △ 6.6 16,052 16,427 15,689 4.7 2.3 △ 4.5 43,005 43,076 40,881 △ 6.1 0.2 △ 5.1 7,249 7,525 7,239 2.5 3.8 △ 3.8 9,517 9,701 8,858 △ 5.7 1.9 △ 8.7 12 13 14 年 年 年 2,662 2,813 2,965 10.4 5.7 5.4 33 34 62 14・ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 15,760 13,465 14,258 13,110 12,996 14,607 13,765 13,641 14,288 13,690 3.3 △16.0 △ 1.6 △ 5.1 △ 9.0 △ 7.7 △ 5.0 △ 3.6 △ 4.1 △ 6.9 17,543 15,259 16,048 14,898 15,129 16,485 15,627 16,073 16,459 15,763 △ △ △ △ △ △ △ △ 2.8 8.4 3.3 5.7 7.3 6.5 4.3 1.2 4.3 6.7 45,013 40,899 41,694 40,411 38,905 42,396 40,818 40,700 41,682 40,956 1.1 △ 3.2 △ 2.1 △ 4.5 △10.5 △ 5.2 △ 4.5 △ 4.3 △ 4.5 △ 5.8 7,852 6,886 7,378 6,651 7,157 7,897 7,299 7,193 7,245 7,202 △ △ △ △ △ △ △ △ △ 3.6 4.7 0.7 4.7 3.3 5.0 1.6 1.5 3.6 5.0 10,438 8,515 9,692 7,834 8,138 10,106 8,516 8,504 9,292 9,603 2.0 △ 8.7 △ 4.3 △ 8.2 △10.3 △ 8.9 △12.3 △ 7.8 △ 4.5 △ 9.3 14・ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 284.2 218.6 245.3 201.5 233.7 293.8 246.5 263.0 273.8 252.5 8.0 9.7 7.0 8.0 3.3 △ 5.0 6.1 7.4 6.9 3.8 6.5 4.2 3.2 4.4 4.6 4.8 4.0 4.5 6.4 9.2 15・ 1 2 3 13,297 13,544 14,706 △ 6.1 △ 6.0 △ 6.7 14,959 15,167 16,340 △ 7.1 △ 6.9 △ 6.9 39,150 40,550 42,411 △ 5.4 △ 5.2 △ 5.8 6,622 7,529 7,810 △ 6.3 △ 8.9 △ 0.5 8,475 8,102 9,400 △11.3 △ 9.0 △ 9.9 15・ 1 2 3 238.0 242.8 299.2 3.8 9.2 5.3 10.1 11.3 9.8 資 料 西日本高速道路㈱九州支社(長崎高速道路事務所) 県道路公社 (注)前年比は伸び率(%)。台数は1日平均出入合計。 西日本高速道路㈱九州支社 (佐 賀 高 速 道 路 事 務 所) 資 料 長 崎 空 港ビ ル (注)前年比は伸び率(%)。 ながさき経済 2015.6 39 ■雇用関連指標 ■有効求人倍率 ■新規求人数(人) (除学卒・含パート) (季節調整済) (除学卒・含パート) 長 年 月 長崎県 全 国 ■新規求職者数(人) (除学卒・含パート) 崎 県 長 前年比 前年比 前年比 (一般) (パート) 崎 ■雇用保険受給者 実人員(人) 県 長 崎 県 前年比 前年比 前年比 (一般) (パート) 前年比 12 年 度 13 年 度 14 年 度 0.65 0.75 0.87 0.82 0.97 1.11 102,395 107,514 110,788 4.6 5.0 3.0 2.3 7.3 4.0 7.9 1.9 1.7 95,716 92,740 85,902 △ 4.2 △ 3.1 △ 7.4 △ 4.1 △ 4.0 △ 8.4 △ 4.2 △ 1.2 △ 5.3 7,310 6,867 6,043 △ 0.2 △ 6.1 △12.0 14・ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 0.80 0.81 0.84 0.85 0.86 0.87 0.86 0.83 0.85 0.85 1.07 1.08 1.09 1.10 1.10 1.10 1.10 1.10 1.12 1.14 8,877 9,959 8,671 8,720 9,959 8,183 9,065 9,983 7,882 7,456 0.3 5.0 0.8 5.8 5.6 △ 5.3 0.6 △ 4.6 △ 6.4 0.6 5.8 7.1 0.8 9.7 9.5 0.0 2.4 1.4 2.8 2.7 △ 6.5 1.9 3.1 0.7 0.1 △12.7 4.9 △ 9.1 △11.5 △ 2.5 7,823 10,145 7,627 7,194 6,708 6,135 7,367 7,024 5,447 5,158 △ 8.2 △ 5.9 △11.1 △ 0.7 △13.9 △15.8 △ 6.0 △10.7 △ 9.7 △ 0.1 △ 8.7 △ 6.6 △12.4 △ 4.5 △13.9 △17.4 △ 4.9 △12.9 △11.4 4.6 △ 7.1 △ 4.5 △ 8.7 7.7 △14.0 △12.0 △ 8.1 △ 6.0 △ 5.9 △10.8 5,772 5,908 6,431 6,496 6,784 6,622 6,588 6,441 5,690 5,551 △ 8.8 △12.6 △13.9 △ 9.2 △11.1 △10.5 △ 7.6 △11.3 △14.7 △11.4 15・ 1 2 3 0.89 0.93 0.97 1.14 1.15 1.15 10,919 9,852 10,139 9.9 9.3 14.2 5.1 8.6 12.6 17.7 10.4 16.5 8,003 7,469 7,625 △ 6.5 △ 4.1 △ 2.5 △ 5.6 △ 7.6 △ 5.0 △ 8.4 3.7 2.7 5,503 5,257 5,245 △15.1 △13.5 △ 9.1 資 料 長崎労働局 △ △ △ △ 同 左 同 左 同 左 (注)前年比は伸び率(%)。 ■常用雇用指数(10年=100) 年 月 長崎県 全 国 ■長崎県の月間給与及び労働時間(千円、時間) 現金給与総額 所定内給与額 総労働時間 前年比 前年比 前年比 前年比 12 年 平 均 13 年 平 均 14 年 平 均 99.3 98.6 98.2 99.7 99.5 99.9 273 281 286 9.7 2.8 1.9 213 217 219 △ 7.4 2.1 0.7 158.4 150.3 150.7 △ 3.3 △ 5.1 0.3 14.6 12.2 12.8 △ 2.3 △16.5 4.6 14・ 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 98.6 97.1 98.0 98.4 98.6 98.6 98.5 97.7 97.7 98.2 98.6 99.0 98.5 100.1 100.3 100.5 100.5 100.3 100.1 100.0 100.1 100.2 233 260 241 241 410 316 246 240 243 253 507 △ 1.2 1.3 0.1 △ 0.2 7.7 1.2 1.0 2.5 2.3 △ 1.3 3.9 214 219 218 220 220 219 217 218 221 220 222 △ 8.7 0.0 △ 0.7 0.8 △ 0.5 0.9 0.7 2.1 2.1 1.9 2.7 145.8 149.5 154.3 149.1 153.0 154.7 146.5 150.2 156.7 152.6 150.8 1.0 1.3 0.1 2.0 0.0 0.5 1.3 2.0 1.2 0.9 0.1 12.3 13.3 13.2 12.4 12.2 11.8 11.5 12.7 12.8 13.3 14.4 8.9 12.7 6.4 0.8 2.5 0.8 4.5 3.2 2.4 3.1 0.0 15・ 1 2 96.6 96.6 100.0 99.9 250 251 0.8 6.3 224 222 2.3 2.3 153.8 153.2 1.6 0.7 13.2 12.9 1.3 5.4 資 料 長崎県統計課 厚生労働省 長 (注)前年比は伸び率(%)。 常用労働者30人以上企業。 40 所定外労働時間 ながさき経済 2015.6 崎 県 統 計 △ △ △ △ 課 ■企業倒産関連指標 ■企業倒産件数(件) 年 月 12 13 14 ■企業倒産負債総額(億円) 長 崎 県 九 州 全 国 前年比 (除く 沖縄) 前年比 長 崎 県 九 州 全 国 前年比 (除く 沖縄) 前年比 前年比 前年比 年 年 年 76 49 64 △ 2.6 △35.5 30.6 819 695 654 1.1 △15.1 △ 5.9 12,124 10,855 9,731 △ 4.8 △10.5 △10.4 227 134 277 52.5 △40.7 106.5 1,807 1,082 1,218 △ 7.8 △40.1 12.5 38,346 27,823 18,741 6.7 △27.4 △32.6 14・ 4 5 6 7 8 9 10 11 12 8 6 5 2 8 4 10 3 4 60.0 100.0 25.0 △50.0 33.3 △33.3 400.0 0.0 △33.3 64 57 66 40 48 47 69 47 46 14.3 △20.8 15.8 △41.2 △ 5.9 △26.6 3.0 △13.0 4.5 914 834 865 882 727 827 800 736 686 1.7 △20.2 △ 3.6 △14.0 △11.2 0.9 △16.6 △14.6 △ 8.5 19 10 14 0.2 8 16 90 2 81 21.5 59.4 276.1 △89.1 14.1 △66.7 4,833.0 △81.6 449.5 74 113 149 45 70 70 175 48 153 △10.9 △15.2 45.2 △34.9 3.9 △40.6 40.6 △32.5 92.2 1,411 1,726 1,920 1,295 1,358 1,368 1,241 1,155 1,783 △79.4 △ 0.4 △50.0 △35.1 △18.3 △28.1 △20.1 △16.3 32.7 15・ 1 2 3 4 6 4 3 3 0.0 △33.3 50.0 △62.5 65 55 55 63 4.8 △11.3 19.6 △ 1.6 721 692 859 748 △16.6 △11.5 5.5 △18.2 3 21 2 8 △66.0 △ 7.0 △59.7 △58.2 85 71 90 115 △44.5 △25.8 23.8 55.4 1,681 1,512 2,236 1,928 △46.7 30.1 91.1 36.6 資 料 東 京 商 工 リ サ ー チ 同 左 (注)前年比は伸び率(%)。 ■貿易・為替・原油関連指標 ■貿易関連指標(百万円) 年 月 12 13 14 年 年 年 長崎県輸出入高 全国輸出入高 輸 入 輸 出 前年比 輸 入 前年比 輸 出 前年比 前年比 302,892 △14.5 201,171 2.5 △ 2.7 276,911 △ 8.6 221,173 9.9 9.5 316,424 14.3 217,198 △ 1.8 4.8 49.8 △34.0 △21.1 △40.5 △56.6 63.1 56.7 227.3 △23.0 160.9 14・ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 39,344 14,951 20,017 23,466 10,077 14,497 43,694 41,611 11,509 37,366 15・ 1 2 3 84.9 46,582 25,017 △27.9 21,654 △45.0 資 料 ■為替レート 22,012 18,278 14,326 21,476 19,355 15,737 17,021 17,835 15,620 16,878 (注)前年比は伸び率(%)。 pは速報値、r は確報値。 18.2 23.7 1.8 5.1 3.4 △17.6 △ 2.8 △ 2.7 △ 3.5 8.5 28.3 △ 1.9 △ 5.2 3.9 2.4 5.9 △ 1.3 △ 1.4 6.9 6.3 △11.2 3.1 39.1 9.6 △25.8 4.9 △ 1.6 1.9 △27.9 12.8 17,541 △14.8 13,967 △23.6 16,898 △22.9 長 崎 税 関 3.8 14.9 p 5.7 17.0 △ 9.1 2.5 r△ 3.6 8.5 p△14.5 財 務 省 年 月 12 13 14 年 年 年 ■原油価格(ドル/バレル) 米ドル ユーロ 中国元 韓 国 ウォン (円/ドル)(円/ユーロ)(円/元)(円/ウォン) 月 央 値 年 月 前年比 86.58 114.71 105.39 145.05 120.55 146.54 13.91 17.36 19.35 8.10 10.00 10.98 12 13 14 14・ 4 5 6 7 8 9 10 11 12 102.61 101.66 101.36 102.85 103.74 109.45 109.34 118.23 120.55 141.74 138.33 138.31 137.80 136.76 138.87 137.80 147.20 146.54 16.39 16.28 16.32 16.66 16.87 17.73 17.88 19.23 19.35 9.99 9.99 10.02 10.05 10.24 10.38 10.39 10.73 10.98 14・ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 15・ 1 2 3 4 118.25 119.27 120.17 119.00 133.88 133.65 130.32 132.29 18.91 19.01 19.36 19.21 10.80 10.88 10.87 11.16 資 料 十 八 銀 行 年 年 年 15・ 1 2 3 資 料 114.79 5.2 110.54 △ 3.7 105.11 △ 4.9 110.17 109.46 109.17 110.00 111.62 110.54 106.22 100.74 90.86 79.13 △ 4.7 △ 1.6 2.5 5.1 6.6 3.1 △ 4.3 △11.2 △19.4 △29.4 63.75 △43.8 49.45 △55.4 54.73 △55.4 財 務 省 (注)為替レートは年および月末の仲値。 韓国ウォンは100通貨単位あたりの 相場。 ながさき経済 2015.6 41 ■金融関連指標 ■銀行預貸金月末残高(億円) 年 月 長 ■金 利(%) 崎 県 全 国 年 月 貸出金 預 金 前年比 貸出金 前年比 預 金 前年比 前年比 コール 新発10 国内銀行 長期プ 短期プ レート 年国債 貸出約定 ライム ライム 翌日物 利回り 平均金利 レート レート (平均) (期末) 大口 定期 1年 (期末) (期末) (期末) 12 年 12 月 13 年 12 月 14 年 12 月 43,379 45,357 46,662 1.6 4.6 2.9 23,456 24,640 25,473 1.8 5.0 3.4 2.4 4.5 3.1 1.9 2.8 3.2 12 年 度 13 年 度 14 年 度 0.083 0.073 0.068 0.560 0.640 0.400 1.383 1.280 ― 1.15 1.20 1.15 1.975 1.975 1.975 0.025 0.025 0.025 14・ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 46,473 46,634 46,733 46,706 46,518 46,702 46,456 46,238 46,659 46,662 4.9 4.9 5.4 3.8 4.2 4.2 4.1 3.4 3.3 2.9 24,998 24,522 24,846 24,758 24,946 25,002 25,023 25,071 25,234 25,473 4.3 4.8 4.7 4.6 4.6 4.6 4.3 4.4 4.4 3.4 3.3 3.1 2.5 2.7 2.3 2.6 2.6 2.6 3.5 3.1 2.5 2.6 2.6 2.7 2.5 2.6 2.7 2.9 3.1 3.2 14・ 4 5 6 7 8 9 10 11 12 0.065 0.068 0.067 0.066 0.069 0.066 0.059 0.065 0.068 0.620 0.570 0.565 0.530 0.490 0.525 0.450 0.420 0.330 1.233 1.229 1.222 1.219 1.214 1.202 1.198 1.195 1.180 1.20 1.20 1.20 1.15 1.15 1.15 1.15 1.15 1.10 1.975 1.975 1.975 1.975 1.975 1.975 1.975 1,975 1.975 0.025 0.025 0.025 0.025 0.025 0.025 0.025 0.025 0.025 15・ 1 2 3 46,695 47,108 47,685 3.5 3.8 2.6 25,472 25,521 25,832 3.6 3.5 3.3 3.1 3.6 3.5 3.1 3.4 3.3 15・ 1 2 3 4 0.074 0.076 0.070 0.061 0.275 0.330 0.400 0.340 1.179 1.173 ― ― 1.05 1.15 1.15 1.15 1.975 1.975 1.975 1.975 0.025 0.025 0.025 0.025 資 料 日 本 銀 行 長 崎 支 店 資 料 日本銀行 日本相互証券 日本銀行 みずほ銀行 十八銀行 (注)前年比は伸び率(%)。 ■主要国株価・成長率・失業率指標 ■株 価(円、ドル) 年 月 ■実質GDP成長率(前期比年率、%) 日経平均 NYダウ 工業株 (東証225) 30 種 年 月 日 本 アメリカ ドイツ 中 国 韓 国 年 月 日 本 アメリカ ドイツ 韓 国 12 13 14 12 年 末 13 年 末 14 年 末 10,395.18 16,291.31 17,450.77 12,938 16,577 17,823 12 13 14 年 年 年 1.7 1.6 △ 0.1 2.3 2.2 2.4 0.6 0.1 1.6 7.7 7.7 7.4 2.3 3.0 3.3 14・ 4 5 6 7 8 9 10 11 12 14,304.11 14,632.38 15,162.10 15,620.77 15,424.59 16,173.52 16,413.76 17,459.85 17,450.77 16,581 16,717 16,827 16,563 17,098 17,043 17,391 17,828 17,823 14・ 4 5 6 △ 6.9 4.6 △ 0.3 7.5 2.0 7 8 9 △ 2.1 5.0 0.3 7.3 3.7 1.1 2.2 2.8 7.3 1.1 15・ 1 2 3 4 17,674.39 18,797.94 19,206.99 19,520.01 17,165 18,133 17,776 17,841 10 11 12 15・ 1 2 3 2.4 ― ― 7.0 ― 資 料 日本経済新聞社 (注)日経平均、ニューヨーク ダウともに月末値。 42 ■失業率(%) ながさき経済 2015.6 資 料 (注)中国は前年比。 内 閣 府 年 年 年 4.3 4.0 3.6 8.1 7.4 6.2 6.8 6.9 6.7 3.2 3.1 3.5 14・ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 3.6 3.6 3.5 3.7 3.8 3.5 3.6 3.5 3.5 3.4 6.7 6.3 6.3 6.1 6.2 5.9 5.9 5.7 5.8 5.6 6.7 6.7 6.7 6.7 6.7 6.7 6.7 6.6 6.6 6.5 3.5 3.7 3.7 3.6 3.4 3.5 3.5 3.5 3.4 3.5 15・ 1 2 3 3.6 3.5 3.4 5.7 5.5 ― 6.5 6.5 6.4 3.4 3.9 ― 資 料 内閣府・総務省
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