http://www.aromaticity.net/ . 反応 E1cB は L の脱離と L 脱離が段階的に起こり,L の脱離反応が全体の反応律速する場合を いいます.cB は conjugate base の略です. 3630 E1cB 1 2 B: R L1 1 2 R3 R3 C C R R2 L2 − L1−B 4 速い R 1 − C C R2 L2 R 4 R3 R1 − :L2− 律速(遅い) R4 R2 次の反応の遷移状態 最初の反応の遷移状態 ∆G1 はじめの分子 ∆G2 アルキルカチオン 反応座標 図 1.E1cB 反応のポテンシャルエネルギー曲線. が脱離しやすくかつ生じるカルバニオンが非常に安定になる場合があります.反応速 度はカルバニオンの濃度に比例するので一分子反応の一種ということになります.E1cB の 例は多くありません.一つの例は,1,1-dichloro-2,2,2-trifluoroethane の CH O /CH OH で の脱離反応です.この分子の H の酸性は強いため CH O により直ちに H が脱離します.生 成したカルバニオンから F が脱離する反応では, F は不安定で脱離イオンとして適切でな いため,反応速度は遅くなります(3470 を参照). L1 3 3 − CH3O− H Cl C − F F − C Cl F C C Cl F F 図 2.E1cB 反応の例 F − :F− slow fast Cl + − Cl F Cl F − 3
© Copyright 2024 ExpyDoc