することにより青少年教育の振興を図っています。 1 基礎的な調査及び研究青少年及び青少年教育に関する情報を収集・分析し、統計資料の作成や青少年教育関係文献のデータベースの構築を行うなど、基礎的な調査及び研究を計画的かつ継続的に実施しています。青少年の体験活動等に関する実態調査自然体験と自己肯定感の関係自己肯定感ある平成18年度から青少年の自然体験、生活体験、生活習慣の実態や意識等について全国規模の調査を行っています。平成24年度は、「保護者の子供との関わり（しつけ等）」について詳細な調査を行い、子供の自然体験、生活体験、自己肯定感との関係について分析をしました。また、平成10年∼平成24年度の経年変化についても分析をしました。 39％ 17％ 8％少 5％ 23％ 16％ 2％ 26％ 34％ 30％ 31％ 12％ 2％ 23％ 39％ 11％〈主な調査結果〉 ○自然体験が豊富な青少年ほど、「自分には、自分らしさがある」といった自己肯定感が高い傾向にある。ない 23％多自然体験調査研究 3 青少年教育に関する基礎的・専門的な調査及び研究を行い、その成果を広く提供・活用 21％ 26％ 30％ 29％ 4％ 5％ 11％ 32％「青少年の体験活動等に関する実態調査」平成24年度調査報告書より 2 専門的な調査及び研究青少年の各年齢期の課題、困難を有する青少年の問題、体験活動の教育効果に関する調査及び研究等を、多様な関連学問領域との連携を図りながら実施しています。子どもの体験活動の実態に関する調査研究子供の頃の体験を通じて得られる資質・能力を検証し、人間形成にとって、どの時期にどのような体験をすることが重要になるかを明らかにするために、各年齢期における子供の体験活動と体験を通して得られる資質・能力の関係等について分析しました。人間関係職業意識 ○子供の頃の体験が豊富な大人ほど、やる気や生きがいを持っている人が多い傾向がある。自尊感情能力意欲・関心文化的作法・教養共生感経験したことのないことには何でもチャレンジしてみたい（現在）︵子供の頃︶地域清掃に参加したこと多少 30％ 47％ 17％ 13％ 49％ 44％ 22％ 2％ 32％ 39％ 3％ 4％とてもあてはまる体験を通して得られる資質・能力（体験の力）あまりあてはまらないややあてはまる全くあてはまらない関係を検証各年齢期における子供の頃の体験自然体験地域活動動植物との関わり友だちとの遊び家族行事家事手伝い「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」報告書より子供の生活力に関する実態調査自立した生活を営む上で必要となる資質・能力の要素として、具体的な生活に関する行為・技術（「生活スキル」）について、子供の習得状況や「生活スキル」と体験活動や生活環境、保護者の子供との関わりに関して調査を実施しました。〈主な調査結果〉 ○保護者が体験を積極的にさせている「体験支援」的な関わりをしているほど、その子供の礼儀・マナースキルが高い傾向が見られる。﹁体験支援﹂的な関わり RESEARCH PROJECTS 15 規範意識〈主な調査結果〉高高子供の礼儀・マナースキル 64％ 59％低 53％低 19％ 17％ 22％ 25％ 19％ 22％「子供の生活力に関する実態調査」報告書より子どもの読書活動の実態とその影響・効果に関する調査研究成人（20代∼60代）の読書活動の実態や現在の意識・能力、さらには、子供（中学2年生、高校2年生）の読書活動の実態や現在の意識・能力を把握し、子供の読書活動の推進に資する資料を収集しました。〈主な調査結果〉 ○子供の頃の読書活動が多い大人ほど、未来志向や社会性等の「意識・能力」が高い ○子供の頃に読書活動が多い大人ほど、同時に子供の頃の体験活動も多くしている傾向がある。 43％多少現在の「意識・能力」（大人） 37％ 30％ 20％ 41％ 39％低い 20％ 30％ 41％子供の頃の読書活動子供の頃の読書活動高い多い多少子供の頃の体験活動 52％ 25％ 14％少ない 35％ 14％ 45％ 30％ 30％ 56％「子どもの読書活動の実態とその影響・効果に関する調査研究」報告書より 3 成果の提供調査研究や教育事業等の成果をまとめた報告書や研究紀要等を発行し、全国国立青少年教育振興機構の青少年教育関係機関・団体等に配布するとともに、各種青少年教育関係文献・青少年教育研究センター紀要 National Institution For Youth Education Research Center For Youth Education 青少年教育研究センター紀要す。また、これらの情報はホームページからも閲覧することができます。資料等を収集し、閲覧に供するための青少年教育情報センターを運営していま第3号第3号青少年教育研究センター紀要等の発行国立青少年教育振興機構では、青少年教育の振興に寄与するため、調査研究の成果を紀要や報告書に取りまとめ発行しています。紀要は、青少年教育関係者に、研究成果の発表の機会としていただくため、実践的な調査研究等に関する投稿原稿も掲載しています。紀要のほか、研究センターが作成した報告書は、次のURLでご覧になれます。 http://www.niye.go.jp/kenkyu_houkoku/ 国立青少年教育振興機構青少年教育研究センターホームページによる提供（青少年教育情報ポータル http://www.niye.go.jp/） ①青少年活動場所ガイド全国の青少年教育関係施設の案内情報 ②調査研究報告書検索当機構が発行した調査研究報告書や研究紀要等の全文データ等 ③教育事業プログラム検索当機構の教育事業等のプログラム検索 ④青少年教育に関する法令・答申・調査研究・統計等青少年教育に関する法令・答申・統計データ等 ⑤青少年教育情報センター図書検索青少年教育関係資料の書誌情報 ① ② ④ ③ ⑤ 青少年教育情報センターによる提供収蔵資料場所休館日開館時間その他１．行政資料・団体資料: 約32,600冊２．一般図書: 約34,300冊３．洋書: 約3,260冊４．視聴覚資料: 約2,100本国立オリンピック記念青少年総合センターセンター棟2階国立オリンピック記念青少年総合センターの休館日 10時∼18時毎月第4土曜日に親子を対象とした「えほんおはなし会」を実施しています。 16