講義スライド

知覚と画像処理
画像工学
人は見たものをどのようにして認識・理解し
ているのか?
Rev. 2015.04.30
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光 ➡ 眼球 ➡ 視神経 ➡ 脳(情報処理)
コンピュータはどのような処理を行えば、
画像から物を認識・理解できるのか?
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講義内容
画像処理技術の応用
✤ ディジタル画像処理
✤ 見やすい画像への変換・補正
画像変換、特徴量抽出、パターン認識、
画像符号化、動画像処理
✤ 画像処理プログラミング
Processingを使ったプログラム作成
➡レポート課題
✤ コンピュータグラッフィクスの基礎
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✤ 文字認識、指紋照合、顔識別、年齢推定
✤ 製品検査、交通量計測
✤ ジェスチャー認識、スポーツ映像解析
✤ 高画質での映像記録・映像伝送
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画像処理の種類
ディジタル画像の表現
✤ 画像処理(Image Processing)
✤ 画素(pixel; ピクセル)
画像に加工を施して新たな画像を得る
✤ 画像認識(Image Recognition)
画像中の対象物が何であるか同定する
✤ 画像計測(Image Measurement)
画像から対象物の形状や個数、動きの情報を得る
✤ 画像理解(Image Understanding)
画像から得られる情報を統合し、画像がもつ意味
を構造的に理解する
画像を構成する個々の点
✤ 画素値(濃淡値,階調値,輝度値)
画素ごとの光の強さ。0∼255の整数
✤ 座標系
2次元座標。x軸は右向き、y軸は下向き
座標値は整数
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画像処理とCG
ディジタル画像の取得
画像
画像認識
画像計測
画像処理
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画像理解
✤ 標本化(sampling)
画像のアナログ信号から画素の明るさを格子状
に取り出す
➡ 画素の位置が決まる
CG
物体の情報
AD変換
意味
✤ 量子化(quantization)
画素の明るさを有限個の段階の値に変換する
➡ 各画素の画素値が決まる
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AD変換
画像の数式表現
画素値
画像f の座標(i, j)における画素値
画素値
f(i, j)
画像f の横幅と縦幅の画素数をM, Nとすると
0 ≦ i < M, 0 ≦ j < N
標本化
座標
量子化
座標
例:画像f の画素値に20を足したものを画像gとする
g(i, j) = f(i, j) + 20
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階調数による画像の種類
画像の性質を表す諸量
✤ 2値画像(binary image)
✤ ヒストグラム
白と黒の2階調
✤ グレースケール画像(grayscale image)
白黒濃淡256階調
✤ カラー画像(color image)
光の3原色(赤、緑、青)の混色で色を表現する
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✤ 統計量(平均値、分散値)
画像の性質(明るい・暗いなど)を数値化す
ることで、どのような画像かが判別できる。
見やすい画像に自動補正できる
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画素ごとの濃淡変換
空間フィルタリング
画像の明るさ・コントラストを変換する
入力画像のある領域(主として3 3画素)
の画素値を用いて、出力画像の画素値を求
める。
出
力
画
像
の
画
素
値
トーンカーブ
A B C
a
b
c
D E
F
d
e
f
G H
I
g
h
i
X
フィルタ
入力画像の画素値
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領域に基づく濃淡変換
画像中の輪郭をぼやかしたり、明瞭にした
りして、画像の性質を変える。
✤ 平滑化(平均化)
✤ エッジ抽出
✤ 鮮鋭化
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X=Aa+Bb+Cc+Dd+Ee+Ff+Gg+Hh+Ii
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