Commander_スクリプトのトリガ設定

Commander_スクリプトのトリガ設定
(BarTender 8.01~9.2 Enterprise 版以上、BarTender9.3~ Automation 版以上)
BarTender Automation 版以上で利用できる Commander は、Commander スクリプトを利用すること
により、トリガとなるテキストファイルで出力するフォーマットやプリンタを指定し、さらにトリガ内の
データをラベルに出力することができます。
このサンプルは、CSV ファイルの先頭に付加した Commander スクリプトにより、ラベルフォーマット
と出力先プリンタを指定して自動発行を行うサンプルです。
BarTender と Commander はインストールされているものとします。
1. フォルダの準備
C:\Commander フォルダを作成し、その中に Formats, Scan, Triggers フォルダを作成します。
2. フォーマットの作成
メモ帳に以下の内容を入力し、“CSSample1.csv”として、C:\Commander\Formats フォルダ内に保
存します。このデータはラベルの作成時にサンプルデータとして利用され、Commander の実行時
にはトリガファイルに差し替えられます。
"Name","Code"
"TEST","12345678"
1/6
BarTender でラベルを新規作成し、任意の A4 プリンタを選択して、2 列x5 行のレイアウトで以下の
ようなラベルを作成します。(ラベルプリンタの場合は 1 行x1 列のレイアウトでよいでしょう。)
データベースとして先程作成したテキストファイル“CSSample1.csv”に接続します。形式は複合し
た引用符とコンマ、先頭行はヘッダとします。
ラベル上のテキストのデータソースはデータベースフィールド”Name”を選択、
バーコードのデータソースはデータベースフィールド“Code”を選択します。
(データベースに接続する手順について不明な場合は、別資料 「テキストファイル(CSV)との接
続.pdf」を参考にしてください。)
印 刷 プ レ ビ ュ ー か 印 刷 が 問 題 な く 出 力 さ れ た ら 、 C:\Commander\Formats フ ォ ル ダ 内 に
“CSSample1.btw”として保存します。
2/6
3. Commander タスクの作成
Commander を開きます。メニューの タスク>追加 でタスクを追加します。
トリガタブは、以下のように設定します
(名前を CommanderScriptSample に変更した以外は全てデフォルトのままです)




検出方法は、通常は[即時]を選びます。他のコンピュータ上のフォルダなどで、即時で検出で
きない場合はポーリングを選択してください。
スキャンするフォルダは監視対象のフォルダです。このフォルダにトリガファイルがコピーされ
ると、コマンドの内容が実行されます。
スキャンするファイルにはワイルドカードが使えます。[*.dd] の場合は拡張子が dd のファイ
ルは全てトリガとみなします。
検出の応答方法は、Commander スクリプトのように、トリガファイルのデータを BarTender で利
用する場合は [ファイル名の変更]としてください。印刷後にトリガを削除するときは、コマンド
/DD (処理が完了したらファイルを削除)を使います。
3/6
コマンドタブでは、コマンドタイプで[Commander スクリプト]を選択します。
Commander スクリプトの場合、他に設定することは無いので、[OK]をクリックします。
ファイル>名前をつけて保存 で、現在のタスクをタスクリスト(*.tl ファイル)に保存します。
4. Commander スクリプトを含むトリガファイルの作成
メモ帳に以下の内容を入力します。
<<プリンタ名>>欄には、出力先のプリンタ名(プリンタと FAX フォルダで、プリンタのアイコンに表示
されている名前)を入力してください。
%BTW% /AF="C:\Commander\Formats\CSSample1.btw" /PRN="<<プリンタ名>>" /P
/R=3 /DD /Close
/D="%Trigger File Name%"
%END%
"Name","Code"
"John","00335599"
“CSSample1.dd”として、C:\Commander\Triggers フォルダ内に保存します。
4/6
5. タスクの実行
Commander で検出の開始ボタンを押して、タスクの検出を開始します。
トリガ CSSample1.dd ファイルをコピーして、Scan フォルダに貼り付けてみてください。
ファイル名が CSSample1.dat に変更されたのち削除され、
指定されたプリンタからラベルが発行されます。
コマンド解説
実際の運用では、トリガファイルは他のアプリケーションで作成されることになるでしょう。
Commander スクリプトの内容を書き換えて、他のフォーマットや他のプリンタからの出力を試して
みてください。
%BTW% /AF="C:\Commander\Formats\CSSample1.btw" /PRN="Zebra TLP-3844Z" /P /D="%Trigger File Name%"
/R=3 /DD /Close
5/6
%END%
"Name","Code"
"John","00335599"
この Commander スクリプトの内容は以下のようになっています。
%BTW%
:コマンドの開始を表します。
/AF=”<<フォーマットのファイル名>>”
:出力するフォーマットを指定します。
/PRN=“<<プリンタ名>>”
:出力先プリンタを指定します。(省略するとフォーマットで指定されたプリンタを利用)
/P
:印刷を行います。
/D="%Trigger File Name%"
:フォーマットのテキストデータベースとして、このトリガを指定します。
/R=3
:このトリガの 3 行目からデータが始まります。
/DD
:処理が完了したらこのトリガファイルを削除します。(省略すると削除しません)
/Close :処理が完了したらこのフォーマットを閉じます。省略するとフォーマットを閉じませんので、
以降他のフォーマットを開くと、同じ BarTender 上の別タブで次々とフォーマットを開く形になりま
す。フォーマットの種類が多い場合は、メモリ使用量が大きくなりすぎるので /Close で閉じるよ
うにしてください。
%END% :Commander スクリプトを終了します。次の行から実際のデータを記述してください。
他のコマンドについては、Commander のタスクでコマンドタイプに BarTender コマンドを指定した場
合に、コマンドパラメータに表示されるコマンドを参考にしてください。
6/6