第Ⅱ編事務手続き 23 24 ３．手続き 3.1 1. 排水設備工事計画確認申請排水設備又は前条の排水施設（以下「排水設備等」という。）及び除害施設の新設等を行おうとする者は、あらかじめ，その計画が排水設備等の設置及び構造に関する法令の規定及び管理規程で定める基準に適合するものであることについて、管理規程で定めるところにより、申請書に、必要な書類を添付して提出し、管理者の確認を受けなければならない。（条例第 6 条） 2. 確認申請書は、建築確認 1 件につき 1 申請とする。ただし、1 団地の場合は、別途協議する。 3. 排水面積が 1,000 ㎡を超える場合は、雨水排水計画及び雨水流量計算書を提出する。【解説】１．排水設備工事の区分（表 3-1）表 3-1 排水設備工事の区分区分内容 1 新設工事建築物の新築工事、モデルルームに伴い排水設備を新設する工事 2 増設工事建築物の増築工事に伴い既設排水設備に新たに排水設備を増設する工事 3 改造工事くみ取り便所、浄化槽を撤去し、水洗便所に改造する工事 4 切替工事配管経路及び衛生器具の変更する工事 5 その他工事現場事務所(一時的な排水)、公園、建築物を伴わない等、排水設備を設置する工事２．排水設備工事確認申請書の添付書類 (1) 位置図……… 申請地附近の見取図 (2) 平面図（縮尺 100 分の 1) ……… 次の事項を記載する。 ①接続する道路 ②公共ます、側溝等への接続 ③屋内排水設備 ……… 浴室、水洗便所等の汚水を排除する施設 ④屋外排水設備 ……… 建物から公共ます等までの施設及び雨水を排除する施設ア．管渠の配置、形状、寸法イ．ます、マンホール、除害施設又はポンプ施設ウ．他人の排水設備を使用するときは、その配置 (3) 系統図 ……… 3 階以上の建物 (4) ポンプ施設を設ける場合は、その構造、能力、形状及び寸法等を表示した図面（縮尺 1/500） (5) 同意書 ①土地利用承諾書……… 他人の土地に排水設備を設置する場合、当該関係者の承諾 ②同意書………ア．他人の排水設備に接続し使用する場合は、当該関係者の同意イ．排水設備を共同で使用する場合は、共同使用者の同意 (5) その他（必要に応じて）ア．雨水計算書 ………雨水排水計画及び雨水流量計算書は、排水面積に応じて排水管の内径 25 を変え、適正な排水設備にしなければならないため、排水面積が 1,000 ㎡を超える場合は提出する。（5.8 参照）イ．グリーストラップ等 ……… パンフレット等で構造・使用材料が分かるものウ．ディスポーザ ……… 3.3 参照３．計画の変更確認を受けた者がその確認を受けた事項を変更しようとするときは、あらかじめ、その変更について書面により届け出て、管理者の確認を受ける。ただし、排水設備等の構造に影響を及ぼすおそれのない変更にあっては、事前にその旨を管理者に届け出る。４．関係書類 (1) 排水設備工事計画確認申請に係る様式書類（表 3-2）表 3-2 排水設備工事計画確認申請に係る様式書類様式No 名称備考排水設備の新設、増設、改造、切替等を行おうとするとき 1 排水設備工事計画確認申請書 2 排水設備工事完工届兼公共下水道使用開始届排水設備の工事が完了したとき 4 排水設備工事計画確認申請書取下げ願排水設備工事計画確認申請書を取下げするとき 5 排水設備工事点検表責任技術者が事前に竣工検査を行うとき 6 助成金及び貸付金について同意書（納税照会）水洗便所改造助成金及び貸付金の交付を受けようとするとき 7 水洗便所改造助成金交付申込書水洗便所改造助成金の交付をを受けようとするとき 8 水洗便所改造資金借入申込書水洗便所改造資金借入の交付をを受けようとするとき 9 水洗便所改造資金借用証書〃 (注)様式№1,2,4は、給水装置工事申込み関係と統合書類となっている。 (2) その他の様式書類（表 3-3）表 3-3 その他の様式書類様式No 名称備考 10 ディスポーザ排水処理システム設置申請書ディスポーザ排水処理システムを設置するとき 11 維持管理業務委託契約確約書〃 12 使用者承継確約書〃 18 排水設備工事計画確認申請書及び竣工図の閲排水台帳の閲覧・複写を必要とするとき覧・写しの交付申込書５．留意事項公共ます及び取付管に関わる次の事項については、下水道管理課と協議する。 ①公共ます及び取付管を新設する場合 ②既設公共ますや取付管の改修等する場合 ③既設公共ますを移設する場合 26 27 排水設備工事計画確認申請書給水装置工事設計図書排水設備工事設計図書給排水窓口一本化・提出書類の確認 [受付] ・給配水管管理図 (GIS出力図) ・工事内容の確認・提出書類の確認︶給水装置工事申込書指指定定給排水水装設置備工工事事事業業者者 □□ 排給水水設装備置工工事事計申画込確書認統申合請様書式受付︵係長申込者承認指定排水設備工事業者公布計画確認通知書の発行長課納付伝票の発行収納の確認納付収納納付伝票の受領 [排水設備工事の審査] ・分合流の確認・下水道台帳の公共ますの確認・排水設備の技術上の基準の排水設備工事確認のみの場合・排水設備の防臭の確認等 [給水装置工事の審査] ・給水方式・メーター設置・分岐方法・指定材料・構造材質基準の確認等 [設計] 給水管理システムに工事情報入力・手数料・加入金概算金の算出・水栓番号の決定審査設計有計画確認通知書出庫伝票の発行メーター貸与しゅん工検査公布検査済証の発行 [検査] 給排水同時検査施主承認台帳の分離給排水工事の完工検査申込書(複写) 排水設備計画確認申請書(統合様式複写) 点検表完工図 (排水設備工事) 排水台帳長課給排水工事のしゅん工検査申込書(原本) 給水竣工図点検表給水装置工事申込書 (統合様式原本) 給水装置工事関係書類給水台帳 [年度別] 受付番号順保存送付経営企画課送付 [年度別] 受付番号順に綴る給排水台帳の整理 [年度別] 受付番号順台帳保存返却 GISファイリング返却 [年度別] 受付番号順台帳保存注) 申込書類は、鍵のかかるロッカーで保管する。(受付番号順で整理) 係長立会者給水:主任技術者排水:責任技術者指定排水設備工事業者給排水窓口一本化・書類確認 [受付] ・検査日・書類確認 □給水装置工事しゅん工検査申込 □排水設備工事完工届 (統合様式) しゅん工図・点検表 (給水装置工事) 完工図・点検表 (排水設備工事) 排水設備工事の手続きフロー無メーター出庫概算金の精算・施工日・工法の確認有り [受付] 図3-1 概算金の精算無し分岐検査メーター設置水道使用開始申込書主任技術者立会分岐検査の申込書分岐工事 3.2 1. 排水設備工事完工届排水設備の新設等を行った者がその工事を完了したときは、工事を完了した日から 5 日以内にその旨を管理者に届け出て、その工事が排水設備等の設置及び構造に関する法令の規定及び管理規程で定める基準に適合するものであることについて、管理者の検査を受けなければならない。（施行規程第 7 条第 1 項）【解説】１．排水設備工事完工届の提出完工届の提出時には、受付窓口で検査日程等を打合せし、検査当日は責任技術者が立会う。なお、給水装置工事申込書と排水設備工事計画確認申請書を別々に提出した場合でも、理由がない限り同時検査とする。２．完工届に添付する書類 ①完工図 ②排水設備工事点検表３．使用の開始届使用開始等の届出については、条例第 12 条に「使用者が公共下水道の使用を開始し、休止し、若しくは廃止し、又は現に休止しているその使用を再開したときは、当該使用者は、管理規程で定めるところにより、遅滞なく、その旨を管理者に届け出なければならない。ただし、雨水のみを排除して公共下水道を使用する場合は、この限りでない。」と規定され、完工届の様式に使用開始等の届出を兼ねる。なお、完工届を提出しなかった場合でも、条例第 12 条第 2 号により、給水使用の開栓に合わせて下水道使用料を徴収する。４．検査証明書の交付完工検査後、「排水設備工事計画確認申請検査証明書」を必要とするときは、当該交付申込書に必要な事項を記入し、提出する。この交付に際しては、豊中市手数料条例第 2 条別表第 30 の規定により、証明書手数料を 1 件につき 450 円徴収する。 28 3.3 1. ディスポーザ排水処理システム設置申請ディスポーザ排水処理システムを設置しようとする者は、排水設備計画確認申請書とは別にディスポーザ排水処理システム設置申請書（様式第 10 号）を提出し、承認を得なければならない。【解説】１．ディスポーザ排水処理システム設置を設置する場合は、当該ディスポーザ排水処理システム設置申請書を提出し許可を得てから、排水設備工事計画確認申請書を提出する。２．ディスポーザ排水処理システム設置申請書に添付する書類 (1) 一般事項に関する書類 ①下水道協会製品認証（写し) ②設置位置図 ③建築配置図 ④排水設備設計図 ……… ア.建築平面図、イ.排水系統図、ウ.排水設備図 (2) 仕様書 ①ディスポーザの製品仕様書 ②排水処理槽の構造・材質 ③算定根拠 (3) 維持管理計画 ①処理水質設計条件 ②維持管理体制 ③点検項目（維持管理、清掃、汚泥処理、水質等）及び頻度 (4) その他 ①維持管理誓約書（写し）又は維持管理業務委託契約確約書 ②使用者承継確約書 29 3.4 1. 排水台帳の外部提供排水設備工事計画確認申請書台帳（以下「排水台帳」という。）には個人情報が含まれるが、必要があると認めるときには、指定工事業者等に対して外部提供する。【解説】１．個人情報の保護一般に、個人の財産に関する情報は、豊中市個人情報保護条例（平成17年豊中市条例第19号。以下「保護条例」という。）における「個人情報」に該当する。排水設備は個人の財産であるため、排水設備の情報を記載した「排水台帳」には、保護条例の規定が適用される。このことから、排水台帳に記載された情報の外部提供は、保護条例第12条第2項の規定にに基づいて行い、外部提供先における利用にあたっては、保護条例第13条の規定に基づき、条件を付すことがある。２．排水台帳の閲覧方法排水設備の所有者以外の者への閲覧について、次の①又は②の提出により行う。 ①排水設備工事計画確認申請書及び竣工図の閲覧・写しの交付申込書･･････当該排水設備所有者の記名・捺印のあるもの ②排水設備工事計画確認申請書･･････申請者の記名・捺印のあるもの 30 ４．助成制度と事務手続 4.1 1. 助成金と貸付金下水道の利用促進し、環境衛生の向上を図るため、処理区域内において既設のくみ取り便所又はし尿浄化槽による便所を水洗便所に改造する場合に、助成金を交付し、また、これに要する資金を貸付ける制度を設けている。【解説】１．水洗便所改造助成金 (1) 豊中市水洗便所改造助成条例（以下「助成条例」という。）の規定による (2) 助成金を受ける者の資格は、市税及び下水道受益者負担金の完納（助成条例第 3 条） (3) 概要 ①処理区域の公示日から 3 年以内に改造工事する場合（助成条例施行規程第 5 条第 2 項） ②助成金の額（表 4-1）表 4-1 助成金の額区分くみ取便所の場合 (1基当たり) 助成条例第5条第1項 ※集合住宅は別途計算第5条第2項し尿浄化槽による便所の場合(1件) 第5条第1項金額備考 4,500円助成条例施行規程第5条第1項第1号管理者の設計による工事費の全額 5,500円助成条例施行規程第5条第2項の規定に伴う内規助成条例施行規程第5条第1項第2号２．水洗便所改造資金の貸付 (1) 豊中市水洗便所改造資金貸付条例（以下「貸付条例」という。）の規定による (2) 貸付けを受ける者の資格（貸付条例第 4 条） ①市税及び下水道受益者負担金を完納している ②貸付けを受けた資金の償還について十分な能力がある ③確実な連帯保証人がある (3) 貸付条件（表 4-2）（貸付条例第 5 条）表 4-2 貸付条件項目内容貸付期間 4年以内貸付利子無利子償還方法資金交付の月の翌月から分割払の方法により月賦償還延滞金延滞金額につき年10.95％ (4) 貸付限度は、水洗便所改造工事 1 件につき 195,000 円を超えない範囲（貸付条例第 6 条） 31 4.2 1. 事務手続き水洗便所改造助成金の交付を受けようとする者は、水洗便所改造助成金交付申込書を提出しなければならない。(助成条例施行規程第2条) 2. 水洗便所改造資金の貸付けを受けようとする者は、水洗便所改造資金借入申込書を提出しなければならない。(貸付条例施行規程第2条) 【解説】１．水洗便所改造助成金交付の流れ（図 4-1）水洗便所改造助成金申込書(様式第7号) 排水設備工事確認申請書＋同意書（納税照会）処理区域の告示から3年以内 No 交付できない。 Yes 申込書の受理 ①市税を納付しているか ②受益者負担金の完納 No Yes 決裁水洗便所改造助成金交付承認通知書の発行排水設備工事完工届兼公共下水道使用開始届完工検査合格水洗便所改造助成金交付未承認通知書の発行助成金の交付 (豊中市上下水道局) 図 4-1 水洗便所改造助成金交付のフロー 32 ２．水洗便所改造貸付金交付の流れ（図 4-2）水洗便所改造資金借入申込書 (様式第8号) 排水設備工事確認申請書＋水洗便所改造資金借用証書 (様式第9号) 印鑑証明書（本人+連帯保証人）口座振替依頼書（3枚セット）貸付額①くみ取便所195,000円以内 ②し尿浄化槽 85,000円以内貸付条件①期間4年以内 ②無利子 ③月賦償還 ④延滞金10.95％/年申込書の受理 ①市税の納付 ②受益者負担金の完納 ③確実な連帯保証人 No Yes 決定水洗便所改造資金貸付承認通知書排水設備工事完工届兼公共下水道使用開始届完工検査合格水洗便所改造資金貸付未承認通知書貸付金の交付 (豊中市上下水道局) 図 4-2 水洗便所改造貸付金交付のフロー 33 34