0 倫理では何を学ぶか? [003] 文化的現象としての青年期の発生 ? ( 1) ? ( 2) 小さな人 1 I am a youth ──「私」は「青年」である(発達[青年]心理学) 人生の (1) 等に分けられる。 は、通常、 (3) cf 「こども」= 保護の対象 は こども (4) → から への (7) 」「 ・ 前期 幼稚園 ゆえに青年期は生物学的現象ではなく、 ~ 発達段階 ・ 身体的成熟以外の(28) こども 発達課題 失敗の状態 (15) 不信 幼児期 (16) 自律性(基本的生活習慣) 恥・疑惑 児童期 (17) 自主性 罪悪感 生産・勤勉性 劣等感 成人期 親密さ 孤立 壮年期 世代性 停滞 老年期 自我の完全性 絶望 青年期 が増え、すぐに(29) → (30) → になれなくなった。 大人 [004] 現代の青年期の傾向 を解決しながら段階的に自己実現する。 特徴 学童期 『サモアの思春期』 ←批判あり (27) の用語。人生周期。人生は8段階に分か (14) 乳児期 。 (26) ↓ 資本主義の発達などによる社会の複雑化 ) アメリカ の心理学者、(13) れ,人はそれぞれの ・ (25) cf この段階にある社会では、思春期の葛藤など青年期特有の現象はなかった。 」(レヴィン) 中期 後期 ((12) 大人 ,initiation 人生の節目に行われる儀礼 ex 結婚式・葬式) として社会が認める。~ (24) 小学校 中学校 高校 大学 [002] ライフサイクル → の一つ。日本では七五三・成人式が現在行われている。この儀礼を経た者を、 (8) (10) ・ ) ((23) ※発達段階の区分と学校制度 ・ 』 として現れた。 ⇒特有の心理的特徴と文化(若者文化)を持つ ・ 『 子供の誕生 (20) ((21) 成年式:(22) (9) (11) という考え方は、中世にはなかった。 (2) は、近代社会の成立とともに (6) 大人(生産活動可能) ~ [001] 「青年」とは何か? (5) → ① (31) 理由 生活の向上 ② (32) 理由 社会の複雑化 ※青年期の延長 (18) ※ギャングエイジ:かつては、 http://tainaka.sakura.ne.jp/ http://1drv.ms/1aYKYEC (19) の子どもたちが独自の集団を作っていた ホームページ データ格納場所 1 2 Systema Ethicae Tainaka (ver. 2015) 2 青年期の特徴 青年期は、 の発現からはじまり、 (1) 青年は、(3) [007] 青年期の心理的特徴 で終わる。その間、 (2) を発見し、(4) を経験し(5) 期間を過ごす。 (21) ( ) ①自我のめばえ ( 幼児期 ↓ (7) 理解する。「 ②自我の分化 [005] 青年期についての形容 (6) 。 (22) ↓ の『(8) アメリカの心理学者(ドイツ人)の (10) の用語。 ( 境界人 ) 青年は、こどもの集団にも属さず、おとなの集団にも属さない ( 周辺人 ) 中間の存在だから。 しつぷう ど とう 疾風怒濤 ( (12) (27) の前に、親や教師など自分の周囲に対して反抗的に (28) なる時期。 で使われた用 (32) に相当((30) (29) ※第二の誕生 の問題 が青 (34) 」と呼んだ。 (35) 定義=(36) Nous naissons, pour ainsi dire, en deux fois : l'une pour exister, et l'autre pour 特徴=①(37) vivre ; l'une pour l'espèce, et l'autre pour le sexe. ため、次は(15) 。本来は、経済用語。 年期の心理を「 (ルソー『エミール』中巻) として、次は(17) の用語)。 ・ (31) (33) 語。ex ゲーテ・シラーの作品 トという)(16) が確立し、自己に対する (11) ) 青年期の状態を表す。18 世紀 (13) 我々は、いわば二度生まれる:一度目は(14) 」を意識するようになる。 (26) http://www.sinritest.com/ego-test.html ~最近では、 Sturm und Drang(独)。 (25) 揺れや不安がなくなる。 ・第二の誕生:(性差などの)自我の芽生えによる精神的誕生 (9) 」 「自分だけの自己」から ③自我の確立 ・第一の誕生:生物としての誕生 を (24) ( 青年前期 ) 「 』による。 )。(23) ために;一度目は(ヒ ③自己定義の回避・延期 ④一時的な社会的関係 ⑤あれもこれも ⑥中立的 評論的 ~現代は、 として。 に乏しい。 ② 自己中心 的 (38) の危険あり ※若者文化(youth cluture , youth subculture) [006] 性徴 =(39) 第一次性徴 胎児期に発生。男女の (19) (20) http://tainaka.sakura.ne.jp/ http://1drv.ms/1aYKYEC (18) の形態上の違い。 に発現。生殖器以外の身体各部に生じる性差。 ホームページ データ格納場所 3 として青少年層(男女問わず)に支持されてる文化的形態や活動。・ ・1920 年代 (40) ・1960 年代 アイビー ・1970 年代 ヒッピー ・1970-90 年代 アニメ 70 年代『宇宙戦艦ヤマト』,80 年代『ドラゴンボール』,90 年代『美少女戦士セーラームーン』 ・2000 年代 ニート (41) 4 (大正末期-昭和初期頃のムーブメント) Systema Ethicae Tainaka (ver. 2015) 3 欲求と適応 [009] 欲求不満と葛藤 青年期には、心理上の揺れから、 が十分に満たされない (1) 態にしばしば陥る。欲求不満や(3) して人間が(4) 状 (2) (20) 欲求不満 (19) 葛藤 (21) などによる緊張を減退させる手段と に行うものに(5) (自我防衛反応・適応機制) がある。こうした試みの繰り返しの中で人間の が形成されていく。 (6) (22) [008] 欲求 人はなぜ行動するか? 心 : 身心 : (11) (心理・社会的) (15) ex カレーもラーメンも食べたい ② (24) ex 掃除したくない・叱られたくない ③ (25) ex ケーキ食べたい・太りたくない (パンを買いに行く) ex 好きな女子に告白したら、「嫌いよ」と言われた時の反応。 個体保存(呼吸、排泄)・種族保存(性欲、母性) (12) ① [010] 適応 ※(8) (9) (生理的) が同時に生じた状態。ex 二人から告白 (23) (食事をしたい) (7) ↓ (10) ex 彼女が欲しいのに,出来ない ・ ・(16) (13) (集団帰属)と (14) ・ ※マズロー(米)の欲求階層説 合理的解決 他の子を探す 攻撃・ ストーカーになる (26) (27) 自我防衛機制。 失敗反応 引きこもる・自殺する 。 (28) [011] 防衛機制(適応機制) (17) (29) 欲求不満に対する緊張を起こさないために (31) 欲求行動に失敗したとき 、それを (33) 同一化・ (35) 抑圧した欲求に対して、同じ欲求をもつ他人を攻撃して非難する (36) 欲求不満に対して、(37) (30) ex 記憶喪失・多重人格 二次的欲求 (18) 逃避 (32) ことで欲求を満足する (34) 適応できない状況を (38) ①現実への逃避 ②空想への逃避 現実の課題から逃れるために (39) 置換 一次的欲求 http://tainaka.sakura.ne.jp/ http://1drv.ms/1aYKYEC ホームページ データ格納場所 5 6 (41) 充足しない欲求を (42) (43) 充足しない欲求を (44) ③病気への逃避 (40) Systema Ethicae Tainaka (ver. 2015) 4 パーソナリティ 人間の は、 (1) けではなく、 [015] 性格の類型1 ユングの類型 ・ (2) ・ から成り、 だ (3) の影響など後天的に形成される部分が多い。パーソナリテ (4) ィの分類には ・ (34) や(6) (5) ・ (36) に向かう (37) 心のエネルギー(リビドー)が自分の(38) に向かう [016] 性格の類型2 シュプランガー の類型 [012] パーソナリティと類似語 (7) (8) (9) パーソナリティの (11) (12) ( の特徴的な型 (10) ・ ) ex 金にこだわる [013] パーソナリティの三要素 (15) パーソナリティ の傾向。 (17) (18) 客観性に価値 宗教型 最高・完全の善に価値 経済型 金銭的利益に価値 権力型 他人の支配に価値 審美型 美に価値 社会型 他人との協調に価値 + (20) (22) 『 (42) 』現代大衆社会における孤独と不安から, (43) ゆだ 他者による承認を強く求め,その評価基準に身を委ねて他者に従う性格 ◆(44) :他者と距離が遠すぎると孤独,近すぎても摩擦 [018] 心理学の二大巨人── 無意識の世界を発見したのは誰か? の構造 (1856-1939)(46) (45) 。 人。『精神分析入門』 人間を行動に駆り立てる根本のもの。 (47) (21) ①(50) と 人間の心 ② (51) 気質・能力が具体的行動に 現れる ③ ( ):本能的(性)欲求 (52) :欲求と良心を調整 (53) :社会規範が心理化→良心 →三つの調和がとれないと(54) [014] クレッチマーの気質類型 気質 (25) (27) 気質 (30) 気質 (24) 型 (26) (28) 型 (29) 、きれい好き、義理堅い (31) 型 (32) 、融通が利く、ものにこだわらない http://tainaka.sakura.ne.jp/ http://1drv.ms/1aYKYEC (56) 、無口、敏感と鈍感の二面 ホームページ データ格納場所 7 8 が起きる 無意識下の父親への対抗意識(母を独占するため) (55) 性 を (48) 起こさせる。 (49) の傾向。 (23) : (41) 知的はたらき。 (19) を置くかで分類。 (40) [017] 性格類型に関する用語 な意味を含むパーソナリティ (14) の分類。何に (39) 理論型 ◆ (16) の四分野での関心の類型。 心のエネルギー(リビドー)が自分の ドイツの哲学者 (13) ・ (35) のものがある。青年期はパーソ ナリティ形成期である。 (33) (1875-1961) (57) 人。『自我と無意識の関係』 個人的無意識 個人的無意識:自我に基づき意識可能。 と普遍的(集合 (58) 的)無意識 伝説」に現れる意識の :人には意識されないが,「神話・ (59) Systema Ethicae Tainaka (ver. 2015) 5 社会化とアイデンティティの形成 [021] アイデンティティ拡散と現代青年の病理 (18) (1) が円満に形成された青年は、やがて し、最終的に (3) を確立することで、成人期に移行する。自己確立の欲求が充足され (2) 青年期の延長傾向を受けて、(19) ◆若者文化の社会的承認 ◆モラトリアムの快適さ である。 ることが(4) ◆大人社会の魅力喪失 (20) [019] 社会化と成人の条件 。 (21) 成人になることを拒否する男性。 ◆社会化と個性化 思考の魔術(そのうち何とかなる)。 (5) ( ) 自分独自の行動様式を身につけること (6) ( ) (7) 母親へのとらわれ。父親へのこだわり。 ~最近は(22) としての行動様式を身につけること (23) ◆成熟した人格の特徴( ①自己意識の拡大 =米の心理学者) (8) ②他者との ④現実に接する能力 ⑤ (26) ⑥人生哲学の確立と精神の余裕(ユーモア) (10) 。シングル=(25) 。 成人後も親に生活を寄生している未婚者のこと。 ③安定した情緒による自己受容 (9) パラサイト=(24) という現象が問題化 非労働力人口の中から学生と専業主婦を除き、求職活 動に至っていない者(厚生労働省) (27) ◆ の発達課題 (11) ①身体成熟 ②社会の文化圧力 "Bridging the Gap",1999(イギリス社会的排除防止局による調査報告書)初出 ③個人的な動機や価値意識 (28) [020] アイデンティティの確立 「 (12) ( (13) の用語。(14) (15) 」「 [022] 自己実現と人生 ) 。主体性。 」 (16) に答えること=(17) 。自尊感情と関係。 実存的感覚 :過去の自分と現在の自分を同一のものとして受け入 れ、かつ、未来に向かって生きているという実感 社会的同一性:自分が社会の中に受け入れられていて、自分も社会 の役に立っているという意識 ホームページ データ格納場所 (29) (30) の体験をもとに, オーストリアの精神科医 (31) に満ちた生き方を追求した。 (32) ~アイデンティティ確立に必要な自己意識 http://tainaka.sakura.ne.jp/ http://1drv.ms/1aYKYEC 学生の無気力・無関心現象。五月病。 9 (33) ハンセン病治療で,人間の(34) 日本の精神科医 cf「もっとも生きた人は,もっとも長く生きた人ではなく, 『生きがいについて』 生きていることをもっとも多く感じた人である」 (『エミール』) 10 を追求。 Systema Ethicae Tainaka (ver. 2015) 6 I am a Human ──「私」は「人間」である(文化人類学・自然人類学) (1) (3) によって を(4) ・ケーラー『類人猿の知恵試験』岩波書店 する様々な試みがなされてきた。 ※「狼に育てられた子」の虚構? [023]「人間」とは何か? ◆動物と「人間」を区別するもの (6) ↓ (7) 狼に育てられると人間らしさが育たない。 (5) →捨てられた自閉症児? ・A.ゲゼル『狼にそだてられた子』家政教育社 (8) ・鈴木光太郎『オオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険』新曜社 ※社会的動物 ◆文化から見た「人間」の定義──人間としての特徴は何か (10) 工作人。道具を作る。 (11) (12) 遊戯人。 ホモ・レリギオ-スス エリアーデなど ホモ・エコノミクス アダム・スミスなど 経済人 (14) (15) (17) (13) (ho anthropos fusei phlitokon zoon) ἄνθρωπος: 人間 πολιτικὸν:ポリスの ζῷον:動物 宗教人 (男女→家族→村→ポリス と関係を拡大するから) ※考える葦 pensant. homme:人間 roseau:葦 faible:弱い pensant:adj. 考える (21) カッシーラー シンボル(象徴)→言語・記号を操る (18) (19) ※カントの四つの問い(倫理で学ぶこと) Was kann ich wissen? 形而上学 (2) 私は何をすべきか? Was soll ich tun? 道徳 (3) 私は何を望みうるか? Was darf ich hoffen? 宗教 Was ist der Mensch? 人間学 天使と獣,偉大と悲惨 http://tainaka.sakura.ne.jp/ http://1drv.ms/1aYKYEC ドストエフスキー (カント『論理学』Ⅸ-25) (1) 私は何を知りうるか? ↓ (4) 人間とは何か? 非合理的存在 (パスカル『パンセ』) L'homme n'est qu'un roseau, le plus faible de la nature; mais c'est un roseau 社会(ポリス)に生きる パスカル (20) が人間活動の本質 cf「疾風に勁草を知る」 中間者 (アリストテレス『政治学』[1253 α] ) ὁ ἄνθρωπος φύσει πολιτικὸν ζῷον (9) (16) ケーラーの実験 =チンパンジーも洞察学習をする。 と名付けられて以来、 (2) ※動物に理性はあるか 『罪と罰』 ホームページ データ格納場所 11 12 Systema Ethicae Tainaka (ver. 2015)
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