国内のクラウドコンピューティングサービス関連市場

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PRESS RELEASE
第15032号
株式会社 富士キメラ総研
2015年4月3日
〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町
12-5 小伝馬町YSビル
TEL.03-3664-5839 FAX.03-3661-1414
http://www.group.fuji-keizai.co.jp/
http://www.fcr.co.jp/
広報部 03-3664-5697
国内のクラウドコンピューティングサービス関連市場を調査
―2019年度市場予測(2014年度比)―
■クラウドコンピューティングサービス関連 3兆1,263億円(57.1%増)
パブリッククラウドの需要増加がけん引
●メガクラウドサービス関連 1,345億円(2.5倍) 業務/情報系システムの利用が拡大
マーケティング&コンサルテーションの株式会社富士キメラ総研(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 田中 一志
03-3664-5839)は、先進的ユーザー企業の利用から拡大し、2014年に入り一般ユーザー企業による本格導入が
活発化し始めたことで、黎明期から成長期へとシフトしているクラウドコンピューティングサービス関連の国内市
場について調査した。
その結果を報告書「2015 クラウドコンピューティングの現状と将来展望」にまとめた。
この報告書では、不特定多数のユーザーに共有されるパブリッククラウド、複数のユーザーに共有されるコミュ
ニティクラウド、特定ユーザー向けのプライベートクラウドの市場を整理すると共に、クラウドコンピューティン
グベンダー28社の動向とWebアンケートによるユーザー調査により、クラウドコンピューティングサービス関
連の現状を分析し今後を予測した。加えて、3カ国以上にデータセンターを保有するベンダーがグローバルに展開
するメガクラウドサービスについても取り上げた。
*2014年度の数値は2015年2月までの実績をベースに、2015年3月の見込を加えて実績とした。
クラウドコンピューティングサービスは、IT業界にとって次世代のプラットフォームを訴求する上で、重要な
テクノロジー/サービスである。参入ベンダーも国内外を問わず、コンピューターベンダー、SIベンダー、キャ
リア、ISPなどITに携わる多くの企業が参入しており、今後も成長が期待されるサービスである。
<調査結果の概要>
■クラウドコンピューティングサービス関連国内市場*1
2014年度
パブリッククラウド
5,424億円
コミュニティクラウド
4,575億円
プライベートクラウド
9,593億円
ハイブリッドクラウド
308億円
合計
1兆9,900億円
2019年度予測
1兆1,014億円
5,391億円
1兆3,991億円
867億円
3兆1,263億円
2014年度比
2.0倍
117.8%
145.8%
2.8倍
157.1%
*1 アプリケーション(パッケージソフト、システム開発、運用サービス)/プラットフォーム(ハードウェア、ソフ
トウェア、コンサルティング/インプリメント、ITリソースサービス、運用サービス)レイヤーの合算とした。
2014年度から2019年度までのコンピューティングサービス全体のSI市場は微増に留まるとみられる
が、クラウド型SIは大きな伸びが期待され、クラウドコンピューティングサービス関連は2019年度には3兆
1,263億円が予測される。
特にパブリッククラウドの伸びが期待され、2019年度では全体の35%を占めるとみられる。
「AWS」
(ア
マゾン データ サービス ジャパン)などのメガクラウドサービス関連の伸びが顕著なオートセルフ型のIaaS
/PaaS、メールやグループウェアなど情報系システムで急成長しているSaaS(汎用型)がけん引すると予
想される。
業種や業務を特化して利用されるコミュニティクラウドは、SaaS(特化型)の需要増加が期待される。飲食
業や不動産業、宿泊業などのサービス業、卸/小売や運輸業などの流通業を中心に、スマートデバイスとの親和性
が高い業種で導入が増えるとみられる。共同利用サービスは、地方銀行や第二地方銀行、信用金庫や中堅・中小証
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券会社など金融向けが大部分を占める。
プライベートクラウド(仮想化・統合・クラウド環境構築/シンクライアント環境構築)は、プラットフォーム
基盤の統合、標準化・自動化により、中長期的には20∼30%のコスト削減が可能なため、大規模ユーザーを中
心に導入が進んでいる。自社でプライベートクラウドを構築した大規模ユーザーが、グループ会社および関連会社
を巻き込む形でクラウド環境を構築する案件も増えている。
<注目市場>
■メガクラウドサービス関連国内市場*3
2014年度
546億円
2019年度予測
1,345億円
2014年度比
2.5倍
*3 自社IaaS/PaaS上で提供されるコンサルティング/インプリメント、運用サービスを対象とした。
オートセルフ型のIaaS/PaaSをグローバルに利用でき、
かつ3カ国以上にデータセンターを保有するベ
ンダーが提供するサービスを対象とした。代表的なサービスとして「AWS」
「Azure」
「Salesforc
e1 Platform」
(セールスフォース・ドットコム)などがあげられる。2014年度は、各ベンダーが
サービス料金を引き下げたこともあり、ユーザーが増加した。
メガクラウドがIaaS/PaaS市場に占める比率は、2014年度で37%を占めており、2019年度に
は50%に達するとみられる
現在利用の中心であるソーシャル系サイトのプラットフォームやホームページ/コマーシャルサイトなど社外
向けシステムだけではなく、徐々に業務システムや情報系システムなどの導入も増えており、利用範囲が拡大して
いる。
<調査対象>
クラウドコンピューティングサービス
(9品目)
【パブリッククラウド】
IaaS/PaaS(オートセルフ型)
、
IaaS/PaaS(オーダーメイド型)
、
DaaS(パブリッククラウド型)
、SaaS(汎用型)
【コミュニティクラウド】
SaaS(特化型)
、共同利用サービス
【プライベートクラウド】
オンプレミス型、ホスティング型
【クラウドインテグレーション】
クラウドコンピューティングベンダー
(28社)
ユーザー調査
(Webアンケート)
メガクラウドベンダー、コンピューターベンダー
SIベンダー、キャリア、ISP/専業ベンダー、
CI(Cloud Integration)ベンダー
クラウドサービス(IaaS/PaaS)の利用動向、ニーズ調査
…752サンプル
<調査方法>富士キメラ総研専門調査員によるヒアリング及び関連文献、データベース活用による調査・分析
<調査期間>2014年10月∼2015年2月
以上
資料タイトル:
「2015 クラウドコンピューティングの現状と将来展望」
体
裁:A4判 360頁
価
格:198,000円+税
CD−ROM付価格 208,000円+税
調 査・編 集:株式会社 富士キメラ総研 研究開発本部 第二研究開発部門
TEL:03−3664−5839
FAX:03−3661−1414
発 行 所:株式会社 富士キメラ総研
〒103−0001 東京都中央区日本橋小伝馬町12−5 小伝馬町YSビル
TEL:03−3664−5839(代) FAX:03−3661−1414
e-mail:[email protected]
この情報はホームページでもご覧いただけます。
URL: http://www.group.fuji-keizai.co.jp/ http://www.fcr.co.jp/
本件に関するお問合せ:広報部 (Tel.03-3664-5697 Fax.03-3664-5842またはmail address:[email protected]