総合政策学部・環境情報学部 - 慶應義塾大学 学部入学案内

総合政策学部・環境情報学部
Faculty of Policy Management
Faculty of Environment and Information Studies
総合政策学科
環境情報学科
既存の学問分野を解体し、2 1 世 紀の実 学を創 造
ますます複雑化、グローバル化する社会の問 題に対し、
テクノロジー、サイエンス、デザイン、ポリシーを連 関させながら解 決に挑む。
それが、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス( S F C )です。
目指すのは、既存の学問分野を解体し、実 践を通して2 1 世 紀の実 学を創 造すること。
自由なカリキュラム構築をはじめ、幅広い研 究 領 域 、最 先 端のI T 環 境 、
多様な外国語プログラムなど、SFC独自の魅力あふれるインフラを活かした学びを通し、
未来を創る「先導者」
としての力を養ってほしいと思っています。
W e b ページで、より深く総 合 政 策 学 部と環 境 情 報 学 部を知る
Pick Up Menu
研究会一覧 / インタ ーンシップ・フィールドワ ーク / 教員一 覧 ほか
湘南藤沢キャンパスの総合案内 : http://www.sfc.keio.ac.jp/ ※上記キーワードで検索できます
総合政策学部・環境情報学部 : http://www.sfc.keio.ac.jp/pmei
*慶應義塾ホームページから 教育 大学学部等一覧 総合政策学部・環境情報学部 とアクセスすることもできます。
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総合政策学部と環境情報学部の学生は、2 つの学部の授業や研究会を自由に行き来して学ぶことができます。
そのため、入学後に幅広い研究領域から自らの問題を発見し、その解決を目指すことができます。高校では文系
や理系に分かれて学習することが多いと思いますが、SFCでは、両学部を文・理に区別して考えていません。
研究領域の分野から、総合政策学部は「理に融合した文系」、環境情報学部は「文に融合した理系」
と言うことも
学 部インデックス 文 学 部
往 来 自 由・文 理 融 合 の 両 学 部
できますが、両学部一体となって21 世紀社会の抱える問題に取り組んでいます。両学部のカリキュラムは、進級・
卒業の条件の一部が異なるのみで大きな違いはありませんが、取得できる学位は、
「 学士(総合政策学)」
「 学士
現 代 社 会 の 問 題 を自ら 発 見し 、解 決 で きる 人 材 の 育 成
経済学部
(環境情報学)」
と異なります。
SFC では、
「 問題が与えられ、正解を教わる」教育ではなく、
「 何が問題かを考え、解決方法を創出する」人材の
通じて、政策のプロフェッショナルを育成します。環境情報学部は、最先端のサイエンス、テクノロジー、デザイン
法学部
育 成を目指しています。総 合 政 策 学 部は、国 家や社 会の問 題に関わり、解 決 策を編み出す実 践 的な活 動を
の先 駆 者となり、希 望にあふれる人と社 会の未 来を創り出す人 材を育 成します。そのコアとなるのが「 研 究 会
(ゼミ)」です。研究テーマは、一人ひとりの学生が世の中に対して感じている疑問、日常の中での興味や関心。
S F C の大きな特 徴になっています。
医学部
総 合 政 策 学部
商学部
設 定したテーマに基 づき、学 年に関 係なく、研 究に必 要なカリキュラムを自ら作っていくというスタイルは、
領 域 を 越 える 新しい「 学 び 」と「 創 造 」
会の多くの問題は日々刻々と変化し、時として、その解決策を模索しています。
もちろん既存の教科書に解答はありません。
そのような中で、教室にこもって知識を受身で学ぶだけでは、SFC が目指す社会人としての真の力はつきません。総合政策
理工 学 部
「内向き志向の若者」
こんな言葉を耳にしたことがあるかと思います。SFC ではもっともふさわしくない言葉です。現代社
学部は、問題の本質を発見し、政治、法律、経済、社会、文化、テクノロジー、心と体などさまざまな領域を取り込みながら、
飛び込み、社会との関わりを直接に体験しながら学びを深めます。外を向いたグローバル・キャンパスがSFCなのです。
そして環境情報学部と一体となった 100 以上もの専門領域の研究会(ゼミ)
を軸に、卒業プロジェクトを完成させていき、
みなさん一人ひとりの「学び」
と
「創造」
を実現します。
先 端 科 学とテクノロジ ー を 前 提 に 、未 来 の グ ロ ー バ ル 社 会 を 創 造
自然と科学と技術によってできている
「人」
と
「環境」に思いをはせることができます。その地球を情報の空間で包んだのが
インターネットです。環境情報学部では、生命、心身の健康、環境とエネルギー、デザイン、防災やメディアなどの新しい課
題に、先端のサイエンスと、総合政策学部と一体となった社会科学のアプローチを力として、21 世紀のグローバル情報
多様性のある一人ひとりの個性が尊重されるSFC では、好きなことをいっぱいやってほしい。そして、既存の学問領域に
薬学部
社会を創造します。SFC には、夢、面白いこと、楽しいこと、解きたいこと、変えたいことなどに夢中になる人が沢山います。
看護医療学部
宇宙空間から地球を観察する映像をみると、昼の地球は青い海と緑の陸地、夜の地球は都市の光を浮かび上がらせ、
環境情報学部
環 境 情 報 学部
総合政策学部
学生と教員が一体となって解決を目指すところです。
したがってキャンパスにとどまる必要もありません。国内外の現場に
とらわれない多様な人達の強い絆と連携で未来を開拓する新しい人材が育っています。
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両 学 部の教育方針
学 年にとらわれず、必要なカリキュラムを自分で組み立てる
両学部の授業科目は、一部の基盤科目を除き、基礎から専門へと学年別に配列されてはいません。1 年次から研究に必要な
学びを自分で組み立てます。外国語、教養、専門などの各科目の中から、自らの学習目標に従い、学年にとらわれず、必要な科目
を必要な時に履修することができます。
「 研 究 会 」で身につける「実践知」
両学部の目指す人材育成の中核となるのが「研究会」です。単なる勉強グループにとどまらず、企業との共同研究や官公庁から
の委託研究など、先端的な研究活動も行っています。学生はそれらに参加して実社会の現実問題に取り組み、それによって
高度な専門性に裏付けられた「実践知」を身につけます。研究会は原則として、2 年次から学期ごとに最大 2 つ履修できます
(1 年次からでも1 つは履修可能です)。
これら研究会の経験をもとに、自分自身の研究の集大成として、4 年次から
「卒業プロ
ジェクト」に取り組みます。
教員と学 生は対等な研究パートナー
SFC は、新しい知識の創造に向けた学術先端的な研究活動を行う場所です。学部生も早い段階から専門性の追究を実践して
おり、教員と大学院生 、学部生が一体となって研究に取り組んでいます。教員は、学生に知識伝授を行う一方で、対等な研究
パ ートナーとしての役割を期待しています。若い学生の発想やパワーが先端研究には欠かせないからです。学習や研究で迷った
ときは、教員が個別に、学習・研究、学生生活についてアドバイスとサポートをするクラス担任・メンター制度を利用できます。
GIGA(Global Information and G o v e r n a n c e A c a d e m i c )プログラム
GIGAプログラムは、核となるすべての授業が英語で行われるプログラムです。2011 年 9月から環境情報学部に導入され、
2015 年 9月からは総合政策学部でも提供されます。ICT(情報通信技術)分野に加え、マネジメント、国際関係などのより広い
分野を英語で学ぶことが可能になります。
この GIGAプログラムの授業は、総合政策学部、環境情報学部の学生はどなたでも
履修することが可能ですので、興味のある分野について、英語で留学生らと共に学ぶこともできます。留学生には、
日本の文化や
社会を理解し、
ひいては日本での就職の機会を増やすために、
日本語を学ぶ授業も用意しています。SFCは、世界各国の優秀な
人材が集い、切磋琢磨するカリキュラムを通して、
グローバル社会においてリーダーシップを発揮する人材を育成していきます。
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SFC では、年々、多様化・複雑化する地球的規模の問題を発見・解決する人材の育成を目指し、2014 年 4 月にカリキュラムを
改定しました。
「 研究会」
と
「卒業プロジェクト」
を中心に据えた基本理念はそのままに、研究に必要な力をさらに高められるように
設計されています。
また、自分にあった
「研究会」
を見つけるための履修ガイドとして
「アスペクト」
という考え方も導入されています。
詳しくは以下の Web サイトをご覧ください。
学 部インデックス 文 学 部
S F Cカリキュラム
総合政策学部・環境情報学部 カリキュラム紹介 Web サイト: http://www.sfc.keio.ac.jp/pmei/curriculum/
〈カリキュラムの全体像〉
2 学年
大学生活に慣れるとと
もに、基礎的な力を養
成し、今後の学習の基
盤となる力をつける。
引き続き基礎的な力を 発展的な科目を履修し、 集大成としての卒業プ
養成するとともに、今後 研 究 会 活 動を深 める。 ロジェクトに取り組む。
の学習を踏まえた専門知
識への道筋を探究する。
環境情報系科目
卒業
プロジェクト
「 卒 業プロジェクト」に必 要な言 語・思 考 法・技 法 等
を意識しながら履修計画を立てられるように、学びを
先端科目
「 基 盤 」となる科目を履 修しながら、
「研究会」
「卒業
プロジェクト」へと導く科目です。
「 基 盤 科目」よりも具
体 的に研 究に接 近し、
「研究会」
「 卒 業プロジェクト」
言語コミュニケーション科目
情報技術基礎科目 データサイエンス科目
ウェルネス科目
学部を問わず、すべての SFC 生が学ぶべき
「基盤」
を培う
ための科目です。入 学 後の早い段 階から「研究会」や
の前提となる専門的・先端的な科目によって構成され
ています。
研究会
共通科目
けて、教員と学生が共に考えながら、多様な課題に取
研 究 会・卒 業 プ ロ ジ ェ クト
履修が認められています。
先端科目
アスペクト
30単位以上
探究のスケール
探究の方法論・スキル
身体
心
ことば
コミュニケーション
システム
ルール・制度
自然
デザイン
人工物
エネルギー
観察・記述する
測定・記録する
分析・評価する
解釈・意味づける
モデル化・予測する
考える
協働する
つくる
表現する
共有する
卒業プロジェクト
「研究会」
を中心とするSFCでの学習の成果として、すべて
の学生は、卒業までに、論文の執筆や作品の制作など
を行います。
アスペクト
「アスペクト」は複数の科目の集まりで、既存の学問領域
ではなく、複合的なテーマ、手法、学習スタイルなどの観
点から、SFC で行われている研究のアスペクト
(側面)
基盤科目
30単位以上
総合講座科目
1単位
言語コミュニケーション科目 8単位以上
データサイエンス科目
4単位以上
情報技術基礎科目 4単位以上
ウェルネス科目
4単位
を取り出したものです。SFC の教員と、SFC で開講されて
いる授業は、
これらアスペクトを介して結ばれています。
SFC では 100 を超える研究会が開講されていますが、履修する授業やその授業のアスペクトをきっかけに、興味や関心に応じた
学びたいように学び、進路を自在に広げるカリキュラム
両学部は、4学期制と2学期制を併用した学事日程を導入しており、春・秋学期の前・後半に集中して取り組むことができる
では、優れた成果を挙げたと学部が認めた学生に対して、3.5 年で卒業できる制度を導入しています。
これにより、9 月入学者の
薬学部
科目も設置しています。
また、卒業単位には他学部の総合教育科目や専門科目等も最大 60 単位まで含められます。
さらに両学部
看護医療学部
研究会を見つけ、
その研究会のなかで独創的な「卒業プロジェクト」
を完成させましょう。
環境情報学部
SFC には、他大学や他学部のような、入学から卒業までに何を学べばよいというモデルはありません。皆さん自身が、興味や関心
のある問題を発見し、
それを解決するために必要な力を、
自身の考えで身につけることが求められます。
総合政策学部
ナノ
細胞
人間
生物
集団・企業
まち・都市
地方
国
地球圏
地球・宇宙
探究の観点
理工 学 部
自然言語
人工言語
時間の流れ
空間の広がり
思想・宗教
文化・芸術
価値・交換
役割・関係
マネジメント
学び
り組んでいきます。SFC では、1年次から
「研究会」の
医学部
SFC における活動の中心で、
「 卒業プロジェクト」に向
生きる方法論
商学部
総合講座科目
基盤科目
支援します。
総合政策系科目
研究会
基盤科目
4 学年
法学部
先端科目
3 学年
経済学部
1 学年
3 月卒業、4 月入学者の 9 月卒業が可能となり、9 月入学者の 4 月就職や 4 月入学者の 9 月海外大学院入学など、卒業後の
進路選択の幅が広がっています。
また、大学院の政策・メディア研究科へは、所定の条件を満たせば学部 3 年修了後、または
学部 4 年 1 学期目修了後の入学も可能です。さらに同研究科には、修士課程を1 年または1.5 年で修了できる制度もあります。
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総 合 政 策 学部 研究領域紹介
研究会や卒業プロジェクト、企業・政府・他大学等との共同研究など、様々な研究活動を「プロジェクト」
と捉え、その一部を
「分野」
ごとに紹介します。なお、ここでの「分野」
とは学生や教員が所属する
「専攻」
「 学科」
「コース」ではありません。本冊子の
読者の便宜を考え、現在の両学部の研究の領域をわかりやすく束ねた編集上の区分です。両学部の学生は、自由にプロジェクト
に参加し、結果として自らの専攻分野を創っていきます。
政策デザインの分野
常に変化し続ける政治的・経済的・社会的環境に適応し、我々の暮らしをより良いものにしていく手段が政策です。
政府のみならず、様々な主体が参加して政策をデ ザインする方法と概念を学びます。
経済と財政
分 野
プロジェクト PICK UP
立法と
政策研究の方法
政策立案
国や自治体の政策デザインをす
る上で、経済・財政は根幹になり
ます。実社会の問題解決に直結
する経済分析を身につけましょ
う。
少子高齢化、
グローバル化、技術
革新に即した法制度や政策立案
が求められています。社会の発展
につながる具体的な政策立案や
法制度について学びましょう。
政策研究の手法も進化していま
す。我々の社会の中で起きている
さまざまな問題の本質を解きほ
ぐし、
解決策を探るための研究方
法を身につけましょう。
少子高齢化社会における労働経済プロジェクト・・・ 少子高齢化や外国人労働者の問題を、
労働経済学や国際経済学の観点から分析して
います。
ヒト・モノ・カネの国際移動
(貿易・海外投資)
を総合的に分析し、
問題解決につなげていきます。
● 教育経済学プロジェクト・・・ 教育を経済学的な理論と手法を用いて分析しています。
教育政策や教育成果が人々のその後の人生 ―例え
ば、
収入・幸福感・健康状態など― に与える影響を分析し、
個人を対象にしたマイクロデータと呼ばれる大規模なデータを用いた実証研究
を進めています。
● 統治機構研究 ・・・ 近現代のわが国の政治・行政体制を考察するとともに、政治・行政不信や巨額の財政赤字などの構造的な諸問題を抱
える現代日本が、
今後どのような統治改革を行うべきかを論じます。
その際、
社会全体で公共政策・サービスを連携して担う
「新しい公共」
の理念と今後の課題についても、
積極的に議論し、
問題提起を行います。
● 情報法研究プロジェクト・・・ ネットワーク関連の法律問題は、既存の法体系では捉えることのできないような様々な形で発生しています。
新たな問題にどのように対応すべきか、
ケース・スタディーを中心に法的側面から研究をしています。
● 地域研究と社会科学諸理論の対話と融合 ・・・ 地域研究者は自らの研究地域の特殊性を主張し、
一方的に情報発信をする傾向が強いが、
それでは地域研究の学術的発展は望めません。他方、
理論研究は現実と乖離する危険性をはらんでいます。
そこで、
諸地域の比較研究や
理論の検討を通じ、
地域研究と理論研究の対話と融合を模索し、
より深い社会科学の学術的発展と応用を目指します。
● リスク理論とその応用プロジェクト・・・ 複雑化・巨大化・
グローバル化する今日のリスクに立ち向かうために、ファイナンス理論の視点から
「保険」
の役割を捉え直し、資本市場を活用した新たなリスクマネジメントの方法を探っています。現在は、少子高齢化の下で深刻化して
いる
「長寿リスク」
の定量化と経済的評価の課題に取り組んでいます。
● 社会イノベーションの分野
分 野
社会起業
ベンチャー・
情報社会
経営
デザイン
N
P
O
プロジェクト PICK UP
社会問題の解決にビジネスとして
取り組む
「ソーシャルベンチャー」
の経営技術を身につけ、同時に社
会を変革しうる社会起業家として
何ができるのかを考えます。
ベンチャー企業やNPO経営の
成功には、ミッションの明確化と
ともに、経営の技術やスキル、迅
速で的確な実行力などが必要で
す。現代の理論と実践の結びつ
きを重視し、
学んでいきます。
企業経営、組織やガバナンスの
在り方、社会の
「安心・安全」
、コ
ミュニティの形成がどのように変
革していくのか、マクロな視点と
ミクロな視点から社会のデザイ
ンを考えます。
国際戦略の分野
社会イノベーションプロジェクト ・・・組織や社会の問題を見いだし、
その具体的な解決策について探究します。
そして、
社会性と事業性
の両立を果たしイノベーションをもたらす、
持続性のあるシステムの構築を目指します。
● コミュニティマネジメントプロジェクト ・・・ 企業、
非営利組織、地域、情報空間などにおける様々なコミュニティについて、
マネジメント
の観点から効果的かつ具体的な運営方法などを学びます。
また、コミュニティの力を発揮させることによる社会変革をもたらす手法を
研究します。
● ベンチャー起業プロジェクト・・・営利・非営利を問わず、組織や社会の問題解決につながるビジネスプランを、学生が自ら作成し、教員
やメンターによるブラッシュアップを通じて、起業を目指します。
このプロセスを通じて、マネジメント能力や、様々な支援を得る方策な
どを学びます。
● 高校生のための起業家精神育成プロジェクト ・・・ 地域づくりや企業などで活躍されているリーダーを題材とした独自の事例教材を開
発。
ケースディスカッション、
ワークショップによって、
これから社会を切り拓くために必要な、
自分で考えて行動できる力、
人とつながる
力を育んでいます。大学生にとっても、
ディスカッションリーダーシップが身につきます。
● 社会システム研究プロジェクト ・・・ 社会を
「システム」
として捉え、先端情報技術を用いて、社会現象や社会問題の分析と問題発見を
行い、
新しい仕組みの提案や政策提言を行うことを目指します。
● 「食」
プロジェクト・・・ 超高齢化に伴い、
世界人口は 2050 年には 90 億を越え、
全世界的な食糧危機が懸念されます。
この状況を踏ま
え、
「 食」
を切り口に、高付加価値高生産性農業から超高齢化社会における健康増進までの幅広いテーマを、先端光技術と情報科学
分野の知見に基づき取り組んでいます。
● グ ロ ーバ ル
(地球)
、リージョナル
(地域)
、ナショナル
(国家)
など、複眼的な視点から世界を、統治を、社会を捉え、
国際組織 、国家 、企業 、NGO 、個人など多様な主体に焦点をあてた国際戦略を研究します。
分 野
国際政治経済
地域戦略
グローバルに展開する政治・経
済・社会現象を幅広く分析し、
既
存のアプローチに加えて、イン
ターネット、
文化など多角的な視
点から理解を深め、
ガバナンスの
あり方と戦略を考えます。
グローバリズムの進展によって、
地域の在り方が問われています。
ヨーロッパ統合の進展をはじめ、
東アジア、米州、アフリカなど、世
界各地で地域主義が深化するメ
カニズムを考えます。
ヒューマンセキュリティ
安全、安心、戦争、貧困といった
「脅威からの自由、欠乏からの自
由」
を確保するため、これを実現
するための政策課題や、促進・保
全しようとする個人およびコミュ
ニティのあり方を検討します。
言語
コミュニケーション
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イノベーションとは、社会の様々な要素の新しい結合によって、それまでにない新しい考え方などを生成することです。
「社会的な成果」
と
「経済的な成果」
の両面を追求する実践プロセスを学びます。
「語学」
を超えた
「言語」
を通じて、
世界の思想や文化、人々の生活
を理解し、高度な運用能力を通じ
て、プロフェッショナルとして世界
に発信できる能力を培います。
プロジェクト PICK UP
グローバル社会と情報社会の未来を考える・・・グローバリゼーションは拡大・深化し、
インターネットなど新しい情報技術も著しい普及を
見せています。
さまざまなものが国境を越えて移動するなか、
われわれの社会はどう変わっていくのでしょうか。国際政治、
民主化、
相互理
解といった課題に、規範や理論だけでなく、J-POP やアニメ産業といったソフトパワーの視点や、インテリジェンスの議論も包括しながら
解法を探っていきます。
● 宇宙の安全保障、
宇宙の商業利用・・・スペースデブリの増加、宇宙での軍事実験、軌道位置の逼迫などにより長期持続的な宇宙の利用が
懸念されるなか、
宇宙環境の向上をはかる制度を検討する必要が高まっています。他方、
惑星の探査、
打上げサービス業や衛星データ販売
などの宇宙の商業利用問題などへの対応も求められています。宇宙法はこうした新しい課題に、
国際法と国内法の両面から迫っていきます。
● イスラームの世界をよむ、
デジタルアラビックワールド・・・イスラーム、
およびイスラーム圏に対する理解、
新しい交流と理解、
そして自分た
ちの変化から世界を変える可能性を実践的に拓いていきます。
アラブ人学生を日本に迎えること、アラブ世界を訪問することに加え、ア
ラビヤ語辞書データベースの構築、アラビヤ語話者に対する日本語教育、ハラールビジネスの政策提案などにも積極的に取り組んでい
ます。
● チャイナ
・パースペクティヴ・・・ 20 数年前、中国は追い込まれていました。
しかし、現在、驚くほど異なる中国が出現しています。東アジア
の、世界の将来像を描くとき、
中国ファクターは無視できません。当時、私たちはなにを、
なぜ見誤ったのでしょうか。豊かな権威主義国
家中国はなぜ安定しているのでしょうか。経済大国でありながら発展途上国としての側面をもつ中国の政治・社会の実像に迫るととも
に、
国際的位置づけを研究します。 ● 人間の安全保障:開発とグローバリゼーション ・・・ 現在、先進国によるODA 総額は、市場の機会を求めて移動する
「直接投資」
総額の
10 分の 1 にも満たないものです。人間の生活環境の改善と保全という高い理想を掲げる開発政策は利潤追求を目的とする直接投資
と競合するのでしょうか、それとも補完的な関係を構築できるのでしょうか。概念的なトレーニングと平行して足腰を鍛え、インターアク
ティヴな環境での個別課題の洗練化を求めていきます。
● 社会安全政策 ・・・ 国、
自治体、民間公益団体、地域住民、企業などの諸主体が行う、故意又は過失による犯罪
(事件・事故)
や反社会
的活動から国民の安全・安心を守るための政策や公共的・公益的活動のあり方を、国民の視点から総合的に検討します。主権者国
民の視点から、社会正義の実現、国民の人権保障、経済の発展、予算の効率的な執行その他の関連する別種の法目的・政策目標と
の均衡に配意することも重要となります。
● ラーニング・デザイン プロジェクト ― 学習環境の構築 ・・・
「まなびの空間」
とは何か、さまざまな可能性を共に考え学習者自身が自らの
視点で学習環境をデザインし、作成、運用、そして評価まで行います。
ゲーム性を強調した中等教育の教科コンテンツ、学習の評価
法、
学習 Web デザイン、
日本の伝統文化を外に発信する異文化発信コンテンツなど、
様々な
「まなび」
の環境構築が行われています。
● 日本語の教育・学習
・コミュニケーション ・・・ SFC では 2012 年に日本語教育研究室を立ち上げました。
ここを中心に、言語多文化共
生をめざした日本語の教育・学習・コミュニケーションへの理解を深め、日本語非母語話者と母語話者の接触によって浮上する課題
について協働で解決すべく、日本語学習環境の改善プロジェクト、日本語非母語話者と母語話者のコミュニティ構築、帰国児童の言
語研究などを実践していきます。
● さまざまな組織の特徴を捉えつつ、その経営戦略やガバナンスの在り方について学びます。
組織がどのように運営されるべきかという視点とともに、我々個人がどう関わるかという視点を重視します。
分 野
プロジェクト PICK UP
経営戦略
グローバル化、業界再編、M&A
の拡大など激動する経営環境の
中で進化し続ける企業の経営戦
略を模索します。
企業や非営利組織におけるキャ
リア開発を考えます。企業主導
型の従来のキャリア開発に加え、
個人が選択できる新しいタイプ
のキャリア開発とデザインの仕組
みを学びます。
ネットビジネス・・・インターネットやワイヤレスSNS などが生み出す新しいマーケティングの姿を分析し、
創造します。
インターネット・マーケティング・プロジェクト・・・ ネット社会の深化が、マーケティングにもたらす新たな糸口に着目します。
ビッグデータ、
ソーシャル・マイニング、
ブランド価値の予測モデル構築、
クロスメディアの効果推定といったテーマを実証的に探究します。
●
●
日本・アジアにおける政治・経済と企業経営 ・・・ダイナミックに動くアジアという地域を、政治・社会分野や経済・経営分野、歴史分野の理
解を基盤に、
企業の経済活動に焦点をあてて分析していきます。
● 組織運営の実践プロジェクト・・・ ベンチャーの立ち上げから企業や官庁の組織戦略に至るまで、
アイディアを事業化し、
活動を組織化する
ことを実践するプロジェクトです。組織のビジョン・目標を明確にし、タスクを合理的に分解してスケジューリングするという経営の基本を
学びつつ、
組織の構成員を動機づけし、
環境変化に的確に対応する術を学びます。
●
都市・地域戦略の分野
Thinking Globally, Acting Locally をモットーに、政府や住民 、大学などが一体となった協働体制の下で、
「ものづくり」
と
「仕組みづくり」
の両方から持続可能な社会の実現方法を研究します。
プロジェクト PICK UP
多文化共生プロジェクト・・・ 多国籍企業や非営利団体、
地方自治体、
教育機関などでの国際化が進み、
新たな社会システムの構築が求め
られています。高度な外国語教育と実践的なフィールドワークを行いながら、国内外での多文化の共生の実像を学び、
日本と世界の未来
のあり方を考察します。
● 域学連携プロジェクト・・・ 大学生と教員が各地に赴き、
住民の方々と一緒に徹底したフィールドワーク、
ディスカッションを行い、地域の問
題を発見して解決策を見いだす実践を継続しています。大学が媒体となって、自治体や企業、NPO などの多様な主体の協働をもたらし、
地域に新しい価値、
活動を生み出すことを目指しています。
●
理工 学 部
研究会 Pick Up
廣瀬陽子研究会「地域研究とアカデミック・ディシプリンの対話と融合の模索」
学術的に広く活かせる、開かれた地域研究へ
医学部
様々な生活形態に応じた居住を
どう考えるべきなのか、人々が能
力を発揮し、かつ安全・安心をも
たらすコミュニティをいかに構築
すべきかなどについて考えていき
ます。
観光まちづくりの実践プロジェクト・・・ 人口減少時代の地域活性化においては交流人口が大きな役割を果たします。例えば、富士山の麓
にある富士吉田市では、
SFCの複数の研究室が市、商工会議所等と協働して、地域の歴史、文化、
自然、食を掘り起こし、
ITやソーシャ
ルビジネスのフレームを導入して、
観光まちづくりの実践に取り組んでいます。
● 国土安全保障 ・・・ 自然災害、
テロ災害、事故災害などから我々の生活を守るために必要な都市・地域と教育のあり方について研究してい
ます。災害多発の時代を迎えるにあたって、
強靱でしたたかな国土づくりを考えます。
●
商学部
コミュニティ政策
都市・地域政策
居住・
環境政策
わが国は急速な人口減少・高齢
化に直面しており、都市における
孤独死や限界集落問題がクロー
ズアップされています。今後急激
な経済成長が見込めない中で、
これらの課題にどのように取り組
み、成熟した地域社会を再構築
するか、
その方策を研究します。
災害復興と気候変動リスク適応プロジェクト・・・ 日本における防災・復興の実践を通じて、地震や異常気象による被害低減と災害への
適応方法を学習します。
それを気候変動による災害リスクが高まる世界各地に応用し、経済発展と環境保全とのバランスを考慮したグ
リーン開発の方法を研究します。
● ハチクマ渡り公開プロジェクト・・・ 日本で繁殖し東南アジアで越冬するハチクマの渡りをリアルタイムで公開するプロジェクトです。
ハチ
クマは、
タカの仲間でハチを主食にするという変わった鳥です。彼らの渡りを衛星を使って追跡し、
インターネットで各国の言語を使って、
公開しています。渡り鳥を通して、
地球環境を考えるのが目的です。
●
法学部
分 野
国内外のフィールドを対象に、
空間情報技術とフィールドワー
クを有機的に統合して、地球環
境の保 全と地 域 社 会の発 展を
両立させる政策を研究します。
経済学部
キャリア
マーケティング・ 組織/人材・
データマイニング
成熟化する市場において、高度
化する顧客ニーズに対応し、
いか
にプロダクトと事業を洗練させ
ていくべきかを探求します。
デー
タ解析やITも活用した実践的
なスキルの習得も重視します。
企業コンサルティングプロジェクト・・・ 主に身近な消費財などの個別業界について企業や顧客・流通業者へのインタビュー、
アンケート、
デー
タ分析を実施。
それをもとに今後の事業戦略を分析、
提言します。
●スポーツを通じて社会を元気に・・・もっとスポーツをする人を増やしたい。
そのためには快適な施設とよき指導者が必要、
までは誰しも
がわかっています。
では、
どうやって実現させるのでしょう。
スポーツがビジネスとして成り立つ仕組みを考え、スポーツがビジネスとし
て役に立つことを考えています。
●
学 部インデックス 文 学 部
経営・組織の分野
廣瀬 陽子 准教授
冷戦終結後、容易に行けなかった地域で調査ができるようになったこと、イデ
傾向が強く見られます。また、米国では政治学や法学といった各ディシプリ
ンの研 究 者が地 域を研 究するスタイルが目立ちます。そこで本 研 究 会では
域研究を広く学術的な文脈で活かせるような研究を行っています。例えば、
紛争の多い地域を対象に、他地域の紛争や平和構築との比較・検討を通して
包括的な紛争・平和研究を進めることや、2つの地域の政治発展や歴史を比較して比較体制論などにつなげていくことが可能
です。私は旧ソ連地域が専門ですが、研究する地域は問いません。学生のレポートや論文からは、毎学期、毎年、成長を実
つものです。研究での努力を、人生において問題を解決し、困難を乗り越える力として活かしてほしいと思っています。
学生からのメッセージ
私は日本人とブルガリア人の両親を持ち、ロシアで生まれたこともあり、旧ソ連・東欧の専門である廣瀬先
生の下で研究がしたいと思っていました。現在は「ロシアの経済安全保障」をテーマに、“ ロシアがヨーロッパからアジアまで
政治では扱えなかった具体的な問題に対し、学際的なアプローチで進められる地域研究は、国際政治学や
国際関係論を学んでいた私に足りなかった視点を与えてくれました。メンバーの研究対象地域やテーマは
薬学部
引いているエネルギーパイプラインを、どのような形で安全保障利用しているのか ” を研究しています。国際
看護医療学部
感しています。本当に教員冥利に尽きます。自らの問題意識を自ら解決するプロセスは、将来の進路に関わらず必ず役に立
環境情報学部
「地域研究とアカデミック・ディシプリンの対話と融合の模索」を目的に、地
総合政策学部
オロギ ー・バイアスが減少したことなどにより、真の地域研究が可能となり
ました。しかし、地域研究者には「自らの地域は特殊だ」
という主張にとどまる
多岐に渡っているので、
その多様性も自身の研究を進める上で大きな刺激になっています。
総合政策学部 総合政策学科 4 年(東京都・私立郁文館グローバル高等学校 出身)
75
環 境 情 報 学部 研究領域紹介
研究会や卒業プロジェクト、企業・政府・他大学等との共同研究など、様々な研究活動を「プロジェクト」
と捉え、その一部を
「分野」
ごとに紹介します。なお、ここでの「分野」
とは学生や教員が所属する
「専攻」
「 学科」
「コース」ではありません。本冊子の
読者の便宜を考え、現在の両学部の研究の領域をわかりやすく束ねた編集上の区分です。両学部の学生は、自由にプロジェクト
に参加し、結果として自らの専攻分野を創っていきます。
先端情報システムの分野
基 盤 ソフト
システム ウェアシステム
インターネット
分 野
実社会とインターネットの融合
を目指し、
SFCのキャンパスその
ものをテストベッドに、
「実空間の
ためのインターネット」
について
考えます。
ユビキタス
知識情報
情報システム
システム
先端情報システムの基盤を支え
る様々なシステムソフトウェアの
実践的研究と、それらを支える
技術者集団の創出そのものが研
究ターゲットです。
ケータイ技術、情報家電技術、
組込機器技術、
モバイル技術な
どをシームレスに統合し、
「 人間
を中心とした新しいユビキタス
コンピューティング環 境 」
の実
現を目指します。
マルチメディア情報、モバイル情
報機器、
デジタル放送などの新し
い情報環境を対象とした、知識
情報の構造化や共有、検索、発
見を行う先 端の知 識 情 報シス
テムを研究します。
プロジェクト PICK UP
マルチサービスホームネットワーク・・・ 現在、家庭内にはインターネットアクセス、電話、
ドアホン、防犯システム、電力メータなど様々な
サービスが別々のネットワークで提供されています。一つのネットワークでそれら家庭内のモノゴトが相互に接続し、そして必要によって
は外部サービスと連携できる情報システムについて研究します。
● モバイル広域ネットワークプロジェクト ・・・ 本格的なネットワーク運用技術やそこで新たに必要になった次世代型ネットワーク技術の
研究開発、自動車などの移動体をインターネットに接続する技術、Web 等でやり取りされる大量のデータから社会の動向を把握する
技術など、
幅広いインターネット関連技術の研究を行っています。
● クラウド型ソフトウェア開発環境 ・・・ 今までは、ソフトウェアを開発しようと思うと、まず必要なツール類を用意するのにずいぶん手間が
かかっていましたが、
それをクラウド化することで誰でも気軽に開発が始められ、
他の人との共同開発も簡単にできる環境を目指します。
● 先端情報セキュリティプロジェクト・・・ 標的型攻撃、遠隔操作ウイルスなど日々発生する情報セキュリティの問題の抑止やその対応策に
ついて研究しています。脆弱性
(セキュリティホール)
の発見やコンピュータウイルスの解析なども行い実践的な能力も身につけます。
また
法律、
社会学、
国際関係等、
学際的側面からの分析も行います。
● ライフクラウドプロジェクト ・・・ スマートフォン等を利用して人の行動に関係する情報を全て集めてクラウド上に保存する仕組みやその
情報の応用技術について研究・開発します。
● プレイス&モバイルメディア プロジェクト・・・ 情報技術とともに、
ヒューマンインタフェースや認知科学、
さらには社会学を基盤にした学際
的なアプローチにより、楽しく心地よい場所を作ることを目的に、人の感覚や経験を拡張して、人と場所のつながりを豊かにするための
サービスを実現します。
● エネルギーハーベスティング、クラウドガジェット ・・・ 捨てたエネルギーを電気に変えるエネルギーハーベスティング研究は重要です。
スマートフォンによって、
クラウドセキュリティ研究が重要となり、
クラウドガジェットの研究は社会を豊かにします。
● メタレベル知識ベースシステムプロジェクト・・・ 映像、
音楽、色彩、
デザインなどのマルチメディア・データベースを対象とし、意味、感性、
時間、
空間などの新しい計算方式概念を実現するマルチメディア知識ベース、
データマイニングの研究を行っています。
● 先端領域デザインの分野
デザイン
テクノロジー
分 野
先端テクノロジーと人間との接
点を、デザインやアートの手法を
用いて、未来へ向けて美しく統合
します。
ソーシャルデザイン
コンテンツ
デザイン
メディアやテクノロジーを携えて
現場に介入し、異なる人々のコ
ミュニケーションを誘発しながら
社会に内在するさまざまな問題
に向き合い、新たな関係性を構
築しながら、従来までとは異なる
解決の道を提案していきます。
最先端の映像技術・音響技術と
クリエイティブな発想を融合し、
人に感動を与えるコンテンツ制
作を実践します。
先端生命科学の分野
先端健康科学 システム生物学
システム
環境生命
医科学
科学
ゲノムやメタボロームを網羅的
に計測し、その膨大なデータを
コンピュータで統合して複雑な生
命をシステムとして理解します。
SFCはシステム生物学の世界
的パイオニアです。
システム生物学を医学・薬学に応
用し、分子生物学、情報科学、分
析化学などを融合した新しい切
り口で病気のメカニズムの解明
や治療法の開発に貢献します。
石油非依存で環境にやさしいエ
コ素材や、大気中の二酸化炭素
からエネルギー資源を生産する
微生物など“ 地球の役に立つ” バ
イオテクノロジーを開発します。
21 世紀に求められている新しいデ ザインやアートについて研究を進めます。
デ ザインに関わる分析 、ビジョン構築 、作成 、評価 、マーケティングまで一連のプロセスをすべて取り扱います。
プロジェクト PICK UP
家庭用 3 次元プリンタや工作機器のデザイン ・・・ 人間の創造的なものづくりを支えるための新しい道具として登場した家庭用 3D プリ
ンタを、マテリアル
(素材)
、ソフトウェア、アルゴリズム、インターフェイス、ハードウェア、メカニクス、ユーザビリティ、インターネット
サービスといった多角的な観点から検討し、
デザインの技法を用いて統合的にまとめあげます。
● メディアアート・・・ 芸術的な感性をもとに、
テクノロジーの持つ審美的価値・文化的価値・批評的価値を再検討し、作品として展示・発表
します。都市のパブリックアートから、
室内のインスタレーション、
ストリートパフォーマンスまでをカバーします。
● インクルーシブデザインの研究と実践 ・・・ インクルーシブデザインは多様な市民と
「共に」
考え、
「できる限り最大限」
の社会的包摂をデザ
インするための人間中心のデザインプロセスです。問題解決のための
「製品やサービス」
の設計と同時に、新たな価値を創出するデザイン
のあり方を実践を通して学びます。
● ローテク× ハイテク−" 伝統 × 先端 "プロジェクト・・・
「ファブラボ鎌倉」
やインド、インドネシアの
「ファブラボ」
などと連携しながら、地域
の職人が持つ
「手の技」
と最新のデジタルファブリケーション技術の接点から生まれる、ハイブリッドなものづくりの可能性を探求して
います。
● サイバーサウンド・プロジェクト・・・当プロジェクトでは、
古典的な作曲理論から先端的なコンピュータ音響の創作/研究まで、
幅広い領域
の活動を行っています。
メンバーのアウトプットも、ポップスやDJでの活躍から最先端の国際会議での作品/論文発表までほぼあらゆる
形態が含まれ、
音に関係する活動であれば自由に推進できます。
● 洋裁とデジタル
・ファブリケーションの研究と実践 ・・・ 誰でも洋服を簡単に買う時代から、誰でも洋服をデジタル加工機械を用いて出力
する事が可能となった現在、
個人を表象するメディアとしての服のみならず、
ウェアラブル・オブジェクトに関する研究と実践を行います。
● SFC では、医・薬・理・工・農・情報・政策を融合した世界最先端の生命科学を展開しています。
分野にとらわれず、あらゆる学問を総動員して生命のしくみを解明し、健康・医療・食品・環境分野に貢献します。
分 野
未来の健康長寿社会に貢献する
ために、最先端テクノロジーと健
康政策などの社会科学を駆使し
て、文理融合の斬新な切り口で
挑戦しています。
コンピュータやネットワークはその存在を主張せず、情報システムは水や空気のように日常に溶け込み、
我々の生活を様々な形で支援する、そのような先端情報システムを創造し、諸問題に挑みます。
プロジェクト PICK UP
唾液による次世代健康診断 ・・・ メタボローム解析することで、唾液でがん、血液で肝臓疾患やうつ病など様々な疾病を一気に診断す
る夢の技術を開発しています。現在、
義塾医学部や医療機関と共同で鶴岡市民一万人から合意を得てサンプルを採取して
「鶴岡みら
い健康調査」
を実施しています。
● 食と健康・・・ 農作物など食品をメタボローム解析することによって健康機能性成分を詳細に分析し、
またそれらを実験マウスに経口投与
することによって、
健康への影響を科学的に調査しています。
● 生体・細胞シミュレーション ・・・ SFCが世界に先駆けて開発した細胞シミュレーションソフトウェア
「E-CELL」
を用いて、心筋細
胞や免疫細胞、
赤血球などをコンピュータ上に再構築し、
薬物添加などによる細胞の振る舞いを予測し創薬に貢献します。
・
・
・
ゲノム解析とゲノムデザイン
様々な生物のゲノム配列をコンピュータを駆使して解読し、ゲノムレベルで生物のしくみを考察し、40 億
年の生命進化の謎にも挑みます。
それらの知見に基づき、暮らしに役立つ物質を生産するために有用なゲノム設計図をデザインする合
成生物学も研究します。 ● ● がんの代謝解析 ・・・日本人の三人に一人ががんで死亡する時代です。様々ながんの発生や増殖に関わる代謝物質を網羅的に分析し、
その代謝を解明して、
新たな診断法や治療法の開発に貢献することを目指します。
● 幹細胞と再生医療 ・・・ iPS 細胞から心臓や肝臓などの組織を人工的に形成するための実験手法を研究しています。
また、受精卵が分
裂を繰り返して個体を形成するメカニズムを実験とコンピュータ解析によって解明します。
● 極限環境生物 ・・・ 強い放射線や絶対零度にも耐えられる最強生物
「クマムシ」
や、
90℃の熱水でも生息できる
「古細菌」
の驚異の耐性メ
カニズムを解明します。
また、
これらを通して生命起源の謎に迫ります。
● オイル産生微細藻 ・・・ 水と光があれば二酸化炭素を軽油に変換してくれる、究極のエコ微生物です。
より効率よくオイルを生成させる
ために微細藻の代謝メカニズムを研究しています。
● SFCは山形県鶴岡市に世界的なバイオ実験施設を持っています。希望者は鶴岡キャンパスの学生寮に滞在しながら様々なバイオ実験実習科目を履修することができます。
76
地球レベルから地域・都市・建築レベルまで
幅広い視野で持続可能な未来の環境のデザインに関する実践的な教育と研究に取り組んでいます。
デザイン
デザイン
建築・都市環境 生 態 環 境
分 野
建築と都市そして自然環境まで
を一体的な社会環境として意識
し、
実現可能な構築方法としてデ
ザインするためにリサーチやIT
技術の応用に取り組んでいます。
緑と水、生き物の視点から都市
の歴史や文化を読み解き、豊か
な生態環境を保全し創造する手
法に取り組んでいます。
人間環境科学の分野
成熟社会の公共空間再編プロジェクト・・・ 今、
都市の多様性や創造性を支える公共空間の新しいあり方が問われています。自動車志向イ
ンフラを歩行者志向空間に転換し、人々の活動に溢れた広場とするための
「プレイスメイキング」
の戦略、手法を研究しています。海外の
先進事例の調査や国内での検証実験に取り組んでいます。
●リスクマップ ・・・ 感染症などの疫学、
戦史に残る戦闘、
地震などの自然災害、
放射線などの環境汚染に関する地図を作成しています。
リスク
マネージメントや国土安全保障に取り組んでいます。
●
自動車の自動運転システム・・・ 地球上のエネルギー消費やCO2 排出の大きな要因である自動車について、知能化・情報化により、地球に
やさしく、
いつでも・だれでも・どこへでも行ける社会を実現する自動運転システムの開発を行っています。
コミュニティによる太陽光普及プロジェクト・・・ 太陽光は最も分布が広くアクセスしやすい自然エネルギーです。
その早急な普及のために家
庭・地域の
「絆」
を重視したコミュニティ・ベースの取り組みが必要だと考えられます。
ここでは住民による地域環境資源の評価と再生可能なエ
ネルギーの開発目標を議論し、
協働的な普及モデルの形成を研究します。
●
●
知の構造・機能の理解と創成を目的に、人が知識・記憶を駆使しながら、
情報を入手したり行動することによって動的に環境・社会と相互作用するプロセスを、個人および社会レベ ルで考えます。
身体知
スポーツを初めとする人間の身
体動作における巧みな技のメカ
ニズムを科学的に解明し、技術
の向上に役立てます。
ヒューマンパフォーマンスプロジェクト・・・ 人間の様々な行動
(パフォーマンス)
を対象に、アイカメラや主観評価、行動・動作分析などの手
法を用いて実験的に検証することを目的とします。主には人間工学、スポーツ心理学の分野から
「人を測って人を知る」
ことで、人間と環
境との調和の実現、
ワザやコツの解明といった実践的な応用を目指します。
● 子どものこころの発達プロジェクト・・・ 精神分析的発達理論に基づき、
家庭訪問による母子の観察を通して、子どものこころの発達を学び
ます。各学生は、家庭訪問を続ける中で、自分の担当の子どもを弟や妹のように感じるようになります。研究会での討論を繰り返す中で、
細やかな母子の非言語的相互交流を観察する視点が養われます。
●
離島での
「教育と場所づくり」
プロジェクト・・・ 人口 150 名弱の鹿児島県屋久島町口永良部島が目指す島民 200 名実現に向けて、
教育と
場所作りから島の活性化に屋久島町役場、島の島民団体と協働で取り組む実践研究です。島の自然環境及び資源を人間の
「知」
に還元
し、
島活性化以前に人間活性化のための学習環境としての島の有効性を検証し、
島の魅力化を検討します。
● インターリアリティプロジェクト・・・ 情報社会におけるコラボレーションやガバナンスにはどのような特徴があるのだろうか。複雑・流動化
する社会を捉えるための方法論・ツールも開発しながら研究します。
●
三次仁研究会「応用ワイヤレス」
無線技術 ×Web 情報システムで、切り拓く未来
三次 仁 准教授
近年取り組んでいるテーマは、センサや無線タグとインターネットを組み合わ
急速に小型化・高性能化・汎用化が進む無線技術と、Web を中心とした情報
公開システムやデータ分析技術を融合させることで、いままで成しえなかった
規模・速度で情報共有と自動化を実現することができます。まずは回路から
アプリケーションまで、動くシステムを実際に作ることをモットーにしています。
理論を習得するという研究の進め方ができる、すばらしい時代になったもの
です。学生には、難しいと思っても、努力すれば何とかなる経験を積んで自信をつけてもらいたいと思っています。悩んでいた
学生が成果を出していく過程、社会に出て立派に活躍している姿を見るのはとてもうれしいことです。
RFID(Radio Frequency Identification)
というユニークな IDをご存じですか。私は、
この ID に
は、充電回数測定などの情報をブラウザ上で閲覧できるようにすることが目標です。最先端技術を扱うため、研究の
薬学部
学生からのメッセージ
よって充電式電池それぞれに最適な充電を施すと同時に、累計充電回数を記録するシステムを研究しています。今後
看護医療学部
自分で作ると、問題点や力不足だった点を見つけやすくなります。作ってから
環境情報学部
せた次世代物流情報システム、土木構造物の無電源・無線点検システムです。
総合政策学部
研究会 Pick Up
理工 学 部
社会・
コミュニティ
情報社会の様々な特徴と地域コ
ミュニティの問題を多様な手段
で調査し、複雑・流動化する姿を
とらえて、新たな発展・交流を促
します。
スポーツエンジニアリング ・・・センサ工学や機械力学などの工学的アプローチによって、
スポーツにおける選手の動きや用具の働きを分析
することで、
選手のパフォーマンス改善、
用具の改良などに貢献します。
● からだとことばの共創としての身体知の解明 ・・・アスリート、
職人がもつ技やスキルは、単なる概念的な知識でも、無意識的に体得した知で
もありません。
ことばによる意識とからだが有する体感が相互作用して育まれた知です。
ことばとからだの相互作用による身体知の成り立ちを
探究し、
技やスキルの習得やコーチング手法の知見を得るプロジェクトです。
●
医学部
メンタルサイエンス
ヒューマンパフォーマンス・
人 間の生 理 的・心 理 的 諸 機 能
を精神分析、臨床心理、数理モ
デルなど様々な手法で探求し、
また、人間のパフォーマンスの観
点から環境の改善の提案を行い
ます。
プロジェクト PICK UP
言語・教育の意味空間分析プロジェクト・・・ 国際語としての英語をよりよく学ぶための条件は何か。
その条件を満たすための教室、教師・
生徒、教材、指導、評価はどうあるべきか。
メディアがもたらす可能性は何か。
これらの問題について、認知的、社会的の2つの視点から論
じ、
言語教育の可能性を探るのがプロジェクトの目的です。
● 認知・言語の発達と学習 ・・・ 人はどのように言語を学習しているのか。人の心の中にある辞書はどのような性質のもので、脳内にどのよう
に書き込まれているのか。言語を学ぶことによって概念・思考はどのような影響を受けるのか。外国語と母語の習得の仕方はどのように
違うのか。本プロジェクトではこのような問題を実験によって検討します。
●
商学部
言語の認知と学習
分 野
人間の言葉の理解や獲得、学習
科学における認知のメカニズム
に言語学、心理学、脳科学、デザ
イン学など多方面からアプロー
チし、状況や場の影響も考慮し
た人間の
「知」
を探求します。
法学部
電気自動車、省エネルギー技術、
新エネルギー 技 術 等を通じて
地球環境を考えた持続的発展と
気候変動への対応策を考えてい
ます。
被災地におけるグリーンインフラストラクチャー構築 ・・・ 東日本大震災によって引き起こされた大津波は、沿岸域に甚大な被害をもたらし
ました。次の災害に備えるためには、その土地の自然が本来持っている特性を活かしたグリーンインフラストラクチャーの考えに基づく復
興が求められます。気仙沼市を中心に、
構造物だけに頼らない復興のあり方を考えています。
● 放射線汚染地域の地域産業再生プロジェクト・・・ 福島第一原子力発電所の事故により放射性物質に汚染された地域において、
新規にコ
ミュニティベースの再生可能エネルギーを設立することを核としつつ、農業と両立させながら地域の再生を図ります。
データ解析に基づく
地域コミュニティへの的確な助言方法、
コミュニティにおける組織作りやリーダーシップのあり方を学ぶことができます。
●
経済学部
地域環境
地球環境
デザイン
デザイン
リモートセンシングやGIS 等の空
間情報技術やシミュレーション
を活用して環境のリスクや活性
化要因を捉えた地域デザインに
取り組んでいます。
プロジェクト PICK UP
デジタルデザイン技術による木造エコハウスプロジェクト・・・ 住宅建築のデジタルデザイン技術で国産杉 CLT
(交差積層集成材)
建材の
加工組立や、居住者の生活に自動的に適合する高度な環境制御などを実際の実験建物に実現し、外部からの供給を受けずにその場所
の自然エネルギーのみで生活可能な先進的環境共生住宅の開発とデータ取得を目指します。
● アルキテクトーム/ ARKHITEKTOME ・・・ アルキテクトーム(ARKHITEKTOME)とは、遺伝子 (GENE)の総体 (OME)を解析するゲノム
(GENOME)プロジェクトのように、
建築 (ARKHITEKTON)の総体 (OME)を解析するプロジェクトです。
●
学 部インデックス 文 学 部
環境デザインの分野
先には常に問題が待ち受けています。そこであきらめずに研究を進めるという意味で、研究会からは「自我作古」
理念につながる慶應らしさを感じています。
環境情報学部 環境情報学科 4年(米国・Gulliver Preparatory 高等学校 出身)
77
広がる学びの可能性
海 外フィールドワーク
総 合 政 策 学 部・環 境 情 報 学 部では、キャンパスの外での学習・研 究 活 動
(オフキャンパス・スタディ)を推奨しています。学内での学習活動と並行して、
キャンパスの外で社会的な実践を試み成果を検証することで、新たな問題や
課題発見の機会が得られることでしょう。両学部ではオフキャンパス・スタディ
の一環として、留学やフィールドワーク、
インターンシップなど、様々な学習環境の
機会を設けています。研究プロジェクト科目に設置されている
「フィールド
研究 1・2」では、春季・夏季休校期間中に、学生自身が個々の研究テーマに
関連した実地調査や研究活動(フィールドワーク)や就業体験(インターン
シップ)
を行い、具体的な成果を上げることを目的としています。2014年度は、
中国社会科学院日本研究所(北京)所長および研究員との対談の様子
アジア、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカにてフィールドワークが実施されており、単位として認められています。
またこれに加え、
教員が進めている研究プロジェクトに直接参加したり、教員が開拓した現地での研究提携機関の支援を得ることもできます。
海 外 留 学・海外研修
大学間協定による約 100 の海外大学との「交換留学」
( 1 年間)や「短期研修」
( 2 ~ 4 週間)、SFC独自の「海外研修」
(2 ~ 4 週
間)などに参加し海外で学ぶことができます。
「 海外研修」は、夏季・春季の休校期間を利用して海外で外国語を学習するもので、
毎年 100 名以上が参加し外国語科目の単位として認められています。
「 肌で感じる、インドネシア」
SFC のマレー・インドネシア語の授業は、先生と学生の距離が近く、無理なく実践的に学ぶことができます。
私は1年生の夏休みに約 1カ月間、授業で学んだことをより深めたいと思い、インドネシアのジョグジャカルタ
へ語学研修に行きました。
インドネシアでの生活は日本と異なることが多く、戸惑うこともありましたが、学校
での授業やフィールドワーク、放課後のホストファミリーとの関わりの中で、インドネシア語に加え、インドネ
シア文化に触れることができました。帰国時には名残惜しくて涙が止まらなくなるほど、インドネシアに魅了
されました。語学研修は語学だけでなく、現地を肌で感じることのできる貴重な機会だと思います。現在は
スキルクラスで勉強を続けており、研修での経験はインドネシア語を学ぶ原動力となっています。
環境情報学部 環境情報学科 2年(埼玉県・県立伊奈学園総合高等学校 出身)
世 界 各 国に滞在経験のある国際学生
総合政策学部・環境情報学部 2014 年 4 月入学者のうち、1 年以上の海外滞在経験をもつ「国際学生」数は、140 名でした。
これ
は入学者全体の 16%、およそ6 人に 1 人にあたります。滞在先は、アメリカ
(61 名)、中国(14 名)、イギリス
(10 名)、ドイツ
(6 名)
をはじめ、
チリ、インド、
ナミビア、
メキシコ、バーレーン、
カタール、イラン、セルビア、イスラエル、
タンザニアなど31カ国におよびます。
また、SFC で学ぶ留学生の出身国も、韓国や中国をはじめインドネシア、マレーシア、アメリカ、ドイツ、タイなど多岐にわたります。
SFC は、様々なバックグラウンドをもつ学生が共に学ぶ、多文化共生的なキャンパスです。
2014 年 4 月入学者における国際学生の滞在国
78
学 部インデックス 文 学 部
S F C O p e n Research Forum(ORF)
SFC Open Research Forum(ORF)
は、SFC で行われている研究の成果を広く
社 会に公 開する場として、毎 年 秋に SFC
研究所が主催して開催しています。1996
年に湘南藤沢キャンパスで第 1 回が開催
され、2003 年からは会場を都心に移して
開催され、毎年約 5,000 人の方が来場し
経済学部
ます。150 を超える各 研 究 室 からのプロ
ジェクトが、展示やデモンストレーション、
ワークショップやパネルディスカッションな
どにより日頃の研究成果を発表しています。
政 界 や財 界の論 客を招いての大 規 模な
法学部
パネルディスカッションや、高校生向けの
プログラムも実施され、毎年多くの高校生
が来場します。
3Dプリンタやビッグデータ、バイオテクノロジーなど、新しい技術は社会を大きく変容させ、私たちの生活
商学部
「デザインで未来を体感する」
に影響を与えています。水野大二郎研究会は、技術を使用する人間を中心に考え、実験的製作やフィー
ルドワークを通した
「実践的デザインリサーチ
(Design Research through Practice)」を行っていま
か。ORFでは、作品を観賞してもらうだけでなく、衣服に模様を印刷できるファブリックプリンタを使用し、
来場者自身がデザインを体験できるワークショップを連動して行いました。SFC の研究環境では、最新の
医学部
す。たとえば、3Dプリンタが家庭に普及した未来において、ファッションデザインはどう変わるのでしょう
技術に触れながら、多様な領域を踏まえ、多様な人と共にデザインに励むことができます。
環境情報学部 環境情報学科 3年(新潟県・県立新潟南高等学校 出身)
理工 学 部
SFC独自の多彩な研究助成制度
SFC ではキャンパス独自に多種多様な研究助成制度を設け、研究会でのプロジェクト活動から課外活動、ボランティア活動
http://www.gakuji.keio.ac.jp/sfc/research/
〈 2014 年度 SFC 独自のフィールドワーク研究助成例 〉
●山岸学生プロジェクト支援制度
グリー株式会社山岸広太郎氏からの寄付金による、世の中にインパクトを与える卒業プロジェクトを支援する制度です。
( 助成金額:
最大 50 万円/件、2014 年度春学期実績:21 件)
学生諸君の研究活動、課外活動を幅広く支援するための助成制度です。
( 助成金額:最大 20 万円/件、2014 年度実績 8 件)
● SFC 政策研究支援機構助成プログラム
義塾卒業生有志で組織された政策研究支援機構から費用面、活動面での助成を得て国内でのフィールドワークを支援する制度です。
寄附講座も開 講しフィールドワークの基 本 的な考え方を指 導します。
( 助 成 金 額:最 大 5 0 万円/ 件 、2 0 1 4 年 度 実 績 4 件)
株式会社イカイからの寄付金による、特に中国での海外フィールドワークを希望する学生諸君を支援する制度です。
( 助成金額:
最大 10 万円/件(渡航費を含む)、2014 年度実績 2 件)
この他にもSFC 生として相応しい顕著な活動成果を挙げた学生を
「SFC STUDENT AWARD」
「 優秀卒業プロジェクト」
として
表彰・顕彰を行っており、毎年多くの学生が受賞しています。
看護医療学部
● SFC・イカイ中国研究活動助成制度
環境情報学部
● 湘南藤沢キャンパス教育奨励基金
「学習・研究奨励金」
総合政策学部
まで学生諸君の幅広い独創的な「問題発見解決型」活動を支援しています。
薬学部
79
トピックス
あなたの持っている能力を生かせる多様な入試制度
SFC では多様性を重視しており、様々な能力やバックグラウンドを生かせる入試制度を用意しています。以下はその一例です
(それぞれの入試制度の受験資格や出願に必要な書類等は、入試要項等を必ずご確認ください)。
・一般入試では、
「ドイツ語」
「フランス語」や「情報」
も受験科目の一部として選ぶことができます。
・AO 入試では、
「 評定平均 4.5 以上」の方、
「 特定のコンテストで表彰」
された方、
「 国際バカロレア資格取得(見込)」の方を対象にした
方式もあります。
・
「海外の高校」に在籍する方を対象とした制度もあります(帰国生入試・留学生入試)。
・海 外 の 教 育 制 度 で 学 んで いる 方 には、
「 英 語 の み( 日 本 語 能 力 不 問 )」で、
「 来 日することなく」受 験 できる 制 度もあります
(Admissions for Overseas Students〈GIGA Program〉)。
・日本の高校を卒業した方でも、9 月入学が可能です(AO 入試)。
3年で学部卒業+1年で修士修了も可能な「学部・大学院修士4年一貫教育プログラム」
SFC では従来から、優秀な学業成績や優れた成果をあげた者に対し、通常よりも短い期間での卒業(修了)や大学院への進学
を可能にする制度や仕組みを取り入れてきました
(「学部 3.5 年早期卒業制度」
「 大学院飛び入学制度」
「 大学院(修士・博士)に
おける早期学位取得要件の設置」)。2015 年 4月以降の入学者に対しては新たに、
「 学部・大学院修士 4 年一貫教育プログラム」
を設けました。学生の意欲・能力次第で、学部を 4 年間で卒業する場合とほぼ同じ費用と期間で、学士および修士の 2 つの学位
取得を可能にする、塾内でも初の制度です。
未来創造塾
SFC は 2015 年に開設 25 周年を迎えるにあたり、地球視点の課題に取り組む一大拠点として、大規模滞在型教育研究施設
「未来創造塾」
を創設します。世界中から優秀な学生、研究者を受け入れ、世界最高水準の教育研究を推進するほか、在学生
向けには、言語やデジタルスキルを強化する滞在型授業の実施、卒業生や先輩と協創型滞在プログラムを提供します。
さらに、
滞在施設を生かした産学連携研究や研究交流活動、地域社会との連携も考えています。
各 種 資 格の取得
両学部で教員免許が取得できます。総合政策学部には「中学校 1 種社会」
「 高等学校 1 種公民」、環境情報学部には「高等学校
1 種情報」の教員免許を取得するための科目が設置されています。
また他キャンパスに設置されている教職科目を履修することも
可能です。他にも、両学部で指定された科目の中から各項目における必要単位数を満たし、合計 60 単位を修得した者は、大学
卒業後 2 年間の実務経験の後、一級建築士受験資格を得ることができます。
「教室」
と
「現場」で学ぶ建築
SFC で建築を学ぶ方法として、大きく分けて授業と研究会の 2 つがあります。設計演習の授業では、先生か
ら与えられた課題に対し、自由な発想で自らの設計案を考え、模型や図面を作製しプレゼンテーションを行
います。一方、研究会では依頼主の要望に応えるかたちで設計を行います。建築物の設計案や都市のマス
タープランを考えるだけではなく、私たち学生が実際にアフリカや東南アジア、日本国内の離島に渡航し、現
地の学生や地域住民の人々と一緒に施工を行い、一つの建築物をつくりあげます。
そこでは現地の材料を使
用し、現地の風土、生活習慣に適した建築物をつくることを目指しています。
このように、SFC で建築を学ぶと
いうことは、単に学問として建築を
「教わる」
ということだけではなく、実践を通し自らが建築を
「つくりあげる」
ことでもあるのです。
総合政策学部 総合政策学科 3年(神奈川県・私立鎌倉学園高等学校 出身)
あらゆる分 野で活躍する卒業生たち
SFC の卒業生はさまざまな場所で自ら考え、
「 創り、動かす」仕事をしています。
「 政策」が政治だけでなく、
「 環境」が自然だけ
ではない広いものを示すように、卒業生たちのフィールドも広く、政治家、起業家、ソーシャルアントレプレナーとして社会を変
える先頭に立つ人から、研究者として大学や研究所で活躍している人、政府や企業の企画部門など組織のなかで個性を発揮
している人、国際機関や発展途上国の現場で活躍する人まで、分野は多岐に渡っています。バイオやITがわかる弁護士や、
世界の民俗に通じたデザイナーなど、幅広い視野と自らの得意分野を併せもった人材として高く評価されています。Web サイト
では数多くの卒業生がどんな学生時代を歩んで今に至っているかを知ることができます。http://www.sfc.keio.ac.jp/alumni_stories/
80
職位
氏名
専門領域
総合政策学部
看護医療学部
薬学部
(2015 年 4 月1日現在)
環境情報学部
環境情報学部
建築・都市設計
ランドスケープデザイン、ジオグラフィックデザイン、ジオメディア
ソーシャルイノベーション、社会起業、
マインドフルネス
スポーツ工学、スポーツバイオメカニクス
機械工学(機械力学・制御、自動車の運動制御)
国際関係論、地球システムガバナンス
情報論、意思決定理論、ネットワーク論、
コミュニティ論
バイオインフォマティクス
建築設計、
アーバン・ルーラルデザイン、
まちづくり
現代日本政治、
メディア
情報社会論、
ソーシャルイノベーション、文部科学政策
現代政治理論、
日本政治論、政策研究
国際関係論、情報社会論、公共政策論
スポーツコミュニケーション、ライフスキルプログラム、コーチング
情報通信政策、電波政策、情報通信技術
IT 経営、
ビジネスモデル、ネットワーク、複雑系
美術 デザイン 建築 遠近法 世界地図図法 データの視覚化
バイオビジネス
スポーツビジネス
医療情報学、医療経営学
ヘルスサイエンス、アンチエイジング、代謝疾患、栄養医学、予防医学
総合政策学部
脳情報科学、脳機能計測、生体信号処理、感覚統合
メディア・コミュニケーション、ヘルス・コミュニケーション
分子生物学、ゲノム工学
景観生態学、造園学、環境学
認知科学(特に認知言語発達科学、言語心理学)
作曲、コンピュータ・ミュージック
インターネット移動体通信
運動生理学、神経生理学
Computer Network
地震学、災害情報、防災教育、災害科学コミュニケーション
ロボットや仮想現実と教育心理、学習科学、認知科学とテクノロジー
軽量・極限建築、エネルギ ー・デ ザイン
HCI、コミュニケ ーションサ ービス、ネット社会論
英語教育
実世界指向インタラクティブメディア技術・コンテンツ
Information law and policy
人間工学、スポーツ心理学、運動学習と制御
コミュニケ ーション論、メディア論
分子生物学、分子進化学、発生生物学
歌唱、歌唱指導、ハーモニー構築、作曲編曲
マルチメディア・デ ータベース、感性デ ータベース
コンピュータネットワーク
大学院政策・メディア研究科
理工 学 部
青山 敦
秋山 美紀
板谷 光泰
一ノ瀬 友 博
今 井むつみ
岩竹 徹
植原 啓介
牛山 潤一
呉 建平
大木 聖子
大喜多 優
オオニシ タクヤ
小川 克彦
O'Donnell,David P.
筧 康明
Gasser, Urs
加藤 貴昭
加藤 文俊
金井 昭夫
北山 陽一
清木 康
楠本 博之
池田 靖史
石川 初
井上 英之
仰木 裕嗣
大前 学
蟹江 憲史
金子 郁容
五條堀 孝
小林 博人
下村 健一
鈴木 寛
曽根 泰教
土屋 大洋
東海林祐子
中越 一彰
夏野 剛
鳴川 肇
宮田 満
村林 裕
森川 富昭
渡辺 光博
医学部
専任講師*
准教授
教授
教授
教授
教授
准教授
准教授
客員教授**
准教授
特別招聘准教授**
准教授*
教授
訪問講師*
准教授
客員教授**
准教授
教授
教授
特別招聘講師**
教授
准教授
教授
教授*
特別招聘准教授**
准教授
教授
教授
教授*
客員教授**
教授
特別招聘教授**
教授*
教授*
教授
准教授
准教授*
特別招聘教授**
准教授*
客員教授**
教授
准教授
教授
商学部
会計学(非営利・公会計論、業績評価)
国際法、宇宙法
米国憲法史、
日米関係論
工学、イスラーム学、
アラビア語
プラットフォーム設計、地域イノベーション、経営学、ファミリービジネス
パターン・ランゲージ、創造性、システム理論
意思決定論、交渉論、医療福祉政策
経営学、改革論、行政改革、地域経営
比較開発論、国際関係論、人間の安全保障論
人口・家族変動論、都市・住宅政策論
社会安全政策、警察学、刑事司法、サイバーセキュリティ
金融システム、金融市場、金融機関経営、金融規制と監督、金融政策等
イスラーム法およびその関連諸領域、
アラビヤ語
歴史社会学
公共選択論、公共経済学、ゲーム理論、戦略情報論
地方政府論、データサイエンス
現代中国政治研究、比較政治学、東アジア国際政治
Lie 群上の調和解析、
フーリエ解析、
ウェーブレット解析
フランス文学、
フランス語教育
マーケティング、消費者研究
経営情報システム
統計学、計量ファイナンス、
リスク理論
国際経済学、労働経済学、経済政策
日本政治外交史、統治機構論、オーラル・ヒストリー
ドイツ文学、
ヨーロッパ研究、
ドイツ語教育
ドイツ語学、語用論、談話分析
憲法、情報法、法情報学
国際安全保障論、
アジア太平洋の安全保障
日本語教育学、多文化教育、
エスノメソドロジー・会話分析
経済政策
中国地域研究、中国公共宗教論、中国ナショナリズム論
公共経営、
ソーシャルマーケティング、経営情報システム
中国近現代史、中国地域研究
言語学、スペイン語・日本語学、第二言語習得、言語教育学
人間工学、スポーツ心理学、
フットボールサイエンス
応用経済学(教育経済学)
アメリカ政治・外交、
日米関係
東南アジア史(特に華僑史、
マレーシア史)、鉄道史
韓国語学、韓国語文法論
中国文学
ドイツ語教育、
日本語教育、社会言語学
国際政治学、旧ソ連地域研究、紛争・平和構築研究
統計学、観光政策、都市交通政策
Teaching Indonesian,TEFL,Intercultural communication
フランス思想&文学、西洋思想史
統治機構論
スポーツ科学
社会学、経済社会学、非営利組織論、
コミュニティ論
政治哲学、
フランス哲学・思想
臨床心理学、精神分析
現代韓国論、東アジア経営史・財閥史(韓国・日本)
コミュニティデザイン
安全保障論、海洋安全保障、
日本の防衛政策
国際商取引法、企業法、
アメリカ法
社会言語学、
日中対照言語学
フランス語教育、心理学
国際金融、計量経済学、
マクロ経済学
国際政治経済論、GATT・WTO 法、欧州統合論、国際機構論
ドイツ語、
ドイツ文学、外国語教育
専門領域
ライフスケ ープ論 、ネットワークコミュニケ ーション論
アクティブ・マルチメディアシステム
発生生物学
地理情報科学、地域計画
アートディレクション、
クリエイティブディレクション
教育方法、表現方法
システム生物学、バイオシミュレーション
対照言語学、認知言語学、翻訳論、英語学
情報政策、
コンピュータサイエンス、農業情報科学
インターネット・ソーシャルネットワーク、コンテンツビジネス
身体知、感性スキル学習、
コミュニケーションデザイン
分析化学、
メタボロミクス、がん研究
環境政策、環境工学
分散システム、実時間システム、ユビキタスコンピューティング
情報セキュリティ、情報技術
エネルギーハーベスティング、
クラウド・ガジェット、セキュリティ
認知言語学、意味づけ論
3D プリンタ、デジタルファブリケーション、創造性支援
環境工学、環境計画学
インターネット計測と管理
コンピュータサイエンス
東南アジア開発、社会科学
計算機科学、分散システム、オペレーティングシステム
生命科学、
システム生物学、バイオインフォマティクス
システム生物学、数理生物学
ディペンダブル・ユビキタスコンピューティング、システムソフトウエア
ヒューマンインタフェース、情報デザイン、インタラクションデザイン、創造活動支援
応用言語学(第二言語習得研究・談話分析)、外国語教育
計算機科学、Internet
微分代数
Applied Linguistics, Learner Autonomy, Teacher Development
ソフトウェア科学(プログラミング言語理論、オペレーティングシステム、分散システム、Web 技術)
英語教材開発、教授法、異文化間コミュニケーション、カリキュラムデザイン構築
計算機科学
英語教育・学力検査・項目応答理論
精神医学、精神分析学、児童思春期精神医学、乳幼児精神保健
量子計算機、量子ネットワーク、分散ストレージシステム
文芸批評、文明論、社会批評、
フランス文学
ディジタル信号処理、通信ネットワークアーキテクチャ
Poetry/Literary Theory:Children's Literature,Queer Studies
ユーザインタフェース、ユビキタスコンピューティング
建築デザイン、情報デザイン、アルゴリズミック・デザイン、設計プロセス論
ファッションデザイン、インクルーシブデザイン、デザインリサーチ
ブランディングデザイン
モノのインターネット、無線通信、計算工学
コンピュータコミュニケーション、オペレーティングシステム
プロダクト・デザイン、
マンマシンインタラクション
メキシコ研究(政治経済)、連帯経済論(特にフェアトレード)
ビジュアライゼーション、CAD/CG、スマートマテリアル
健康科学、未病、漢方、持続可能社会
心理現象の数理解析、空間の知覚と認知、
ライフデザイン
文化人類学、文化政策論、文化外交論、
アメリカ研究
法学部
会田 一雄
青木 節子
阿川 尚之
Almansour, Ahmad
飯盛 義徳
井庭 崇
印南 一路
上山 信一
梅垣 理郎
大江 守之
岡部 正勝
翁 百合
奥田 敦
小熊 英二
小澤 太郎
片岡 正昭
加茂 具樹
河添 健
國枝 孝弘
桑原 武夫
國領 二郎
小暮 厚之
後藤 純一
清水唯一朗
Schöndorff, Leopold
白井 宏美
新保 史生
神保 謙
杉原 由美
竹中 平蔵
田島 英一
玉村 雅敏
鄭 浩瀾
寺田 裕子
永野 智久
中室 牧子
中山 俊宏
野村 亨
朴 亨振
氷上 正
平高 史也
廣瀬 陽子
古谷 知之
Petrus Ari Santoso
堀 茂樹
松井 孝治
水鳥 寿思
宮垣 元
宮代 康丈
森 さち 子
柳町 功
山崎 亮
吉田 正紀
Litt, David
Leroy, Patrice
和田 龍磨
渡邊 頼純
藁谷 郁美
氏名
熊坂 賢次
倉林 修一
黒田 裕樹
厳 網林
佐藤可士和
佐藤 雅彦
佐 野ひとみ
霜崎 實
神成 淳司
鈴木 隆一
諏訪 正樹
曽我 朋義
袖野 玲子
高汐 一紀
武田 圭史
武藤 佳恭
田中 茂範
田中 浩也
丹治 三則
長 健二朗
Chon, Kilnam
Thiesmeyer, Lynn
徳田 英幸
冨田 勝
内藤 泰宏
中澤 仁
中西 泰人
中浜 優子
中村 修
西岡 啓二
Heigham, Juanita
萩野 達也
長谷部葉子
服部 隆志
Batty, Aaron Olaf
濱田 庸子
Van Meter, Rodney D.
福田 和也
藤原 洋
Freedman, David J.
増井 俊之
松川 昌平
水野大二郎
水野 学
三次 仁
村井 純
山中 俊治
山本 純一
脇田 玲
渡辺 賢治
渡辺 利夫
渡辺 靖
経済学部
教授
教授
教授
訪問講師*
教授
准教授
教授
教授
教授*
教授
教授*
特別招聘教授**
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
教授
准教授
訪問講師*
准教授*
教授
准教授
准教授
教授
教授
教授
准教授
訪問講師*
専任講師*
准教授
教授
教授
訪問講師*
教授
教授
准教授
教授
訪問講師*
教授
教授
専任講師*
教授
准教授
准教授
教授
特別招聘教授**
特別招聘教授**
特別招聘教授**
訪問講師*
訪問講師*
准教授
教授
教授
職位
教授*
専任講師*
准教授
教授
特別招聘教授**
客員教授**
専任講師*
教授
准教授
客員准教授**
教授
教授
准教授*
准教授
教授
教授
教授
准教授
専任講師*
特別招聘教授**
客員教授**
教授
教授
教授
准教授
准教授
教授
教授
教授
教授
訪問講師*
教授
准教授
教授
訪問講師*
教授
准教授
教授
特別招聘教授**
教授
教授
准教授*
准教授*
特別招聘准教授**
准教授
教授
客員教授**
教授
教授
教授*
教授
教授
学 部インデックス 文 学 部
教員一 覧
※常勤教員(特任教員・研究員を除く)、客員教員、特別招聘教員を掲載しています。*は有期教員で、一定期間の契約です。**は非常勤の有期教員です。
81
学 生パーソナルライフ
~総合政策学部編~
高校との違いで印象的なのは、個性を求められること
私はアニメーションや 映 像に興
味があります。映像技術はもちろ
ん、現代の社会意識や古典文学
を研 究し、人の心を動かす表 現
方法を探求したいと思い、SFC を
選びました。高校との違いで最も
印象的なことは、個性を求められることだと思います。君は何
だ?どんな価値があるんだ?と自分の心の深くに問いかけられる
場面がいくつもあります。サークル活動では、短編映画や CM
などの動画を制作しています。また、さまざまな人に出会いたい
という思いから、課外活動にも積極的に取り組んでいます。1 年
生のときには「第 65 回日米学生会議」に参加し、米国の学生と
1カ月間日本を巡りながら現代社会の問題点について議論しま
した。奨学金は主に生活費に充てています。無理なくアルバイト
をしながら学業の時間を確保できるだけでなく、精神的な安心
やゆとりにもつながっています。
総合政策学部 総合政策学科 2年
(沖縄県・私立沖縄尚学高等学校 出身)
●
総合政策学部生の生活データ例
1カ月の収支 ①(実家暮らし)
支出
※医療費
(神奈川県出身・4 年生・男性)
1カ月の収支 ②(一人暮らし)
支出
3,000 円
40,000 円
43,000 円
10,000 円
20,000 円
5,000 円
3,000 円
3,000 円
2,000 円
43,000 円
収入
収入
家 族から
アル バ イト
合計
食費
交際費
交通費
書籍代
貯金
その他 ※
合計
家 族から
奨学金
アル バ イト
合計
家賃
食費
光熱水費
交際費
電話代
交通費
書籍代
その他 ※
合計
ある1日のスケジュール ①(2年生・女性)
6 0 , 0 00 円
4 0 , 0 00 円
4 0 , 0 00 円
1 4 0 , 0 00 円
6 8 , 0 00 円
1 6 , 0 00 円
1 0 , 0 00 円
7 , 0 00 円
8 , 0 00 円
2 0 , 0 00 円
5 , 0 00 円
6 , 0 00 円
1 4 0 , 0 00 円
23:30 入浴
22:00 課題
20:30 帰宅∼夕食・
自由時間
6:30 起床
7:00 朝食
7:15 登校
13:00 授業
(∼18:00)
12:40 昼食
0:00 就寝
※通信費
月
火
1
(ミュージアム)
研究会 A
表象文化論
5
82
参考:総合政策学部入学に必要な費用
火
総合政策学
入学金
水
言語
コミュニケーション論
プロジェクト英語 C
ソシオセマンティクス
(Project)
ネットワーク
地域と文化(米州)
コミュニケーション実践
心身ウェルネス
(入学金を含む初年度納入金 : 2015年度参考例)
木
プログラミング言語
総合講座
プロジェクト英語 C
(Presentation)
金
学費
4
月
現代技術と社会
8:00 起床
8:30 朝食
9:30 登校
11:10 授業
数理と社会
心のライフデザイン
時間割②(1 年生・女性)
3
14:45 授業
(∼18:00)
13:00 メディアセンターで勉強
12:40 昼食
リーダーシップ論
5
2
金
研究会 A
3 社会的組織の経営
1
木
19:40 帰宅∼夕食・
自由時間・入浴
言語
コミュニケーション論
2
4
水
9:30 メディアセンターで自習
11:00 授業
ある1日のスケジュール ②(4年生・男性)
(沖縄県出身・2 年生・女性)
時間割 ①(3 年生・男性)
1:00 就寝
情報基礎1
確率
体育1
在籍基本料
60,000 円
授業料
980,000 円
施設設備費
270,000 円
その他の費用
合計
200,000 円
11,350 円
1,521,350 円
学 部インデックス 文 学 部
学 生パーソナルライフ
~環境情報学部編~
チャンスを待つのではなく、自分から積 極 的にチャレンジ
私はモ ータースポーツが好きで、技術面からクルマの研究を
したいと考えていました。高校時代は文系でしたが、SFC(総合
政策学部・環境情報学部)
なら希望の研究ができること、しかも
学部の垣根なく学べることを知り、環境情報学部を目指しました。
経済学部
大学では、すべてを自分で決めて行動しなければなりません。
特に SFC には色々なことに自主的に取り組む人がたくさんいる
ので、チャンスを待つだけでは何もできません。私は、興味が
あることには自分から積極的にチャレンジしています。このよう
に学業に専念するうえでは奨学金の存在が大きく、今は 2 つの
法学部
奨学金を学費と家賃に充てています。一人暮らしを始める方は、
家事などに慣れるまで大変かもし
れませんが 、何でも自分でやると
いうのも楽しいものです。私は、
商学部
生活のリズムが乱れないように、
就寝と起床の時間を守ることを心
がけています。
環境情報学部 環境情報学科 2年
(富山県・県立富山東高等学校 出身)
医学部
●
環境情報学部生の生活データ例
1カ月の収支 ①(実家暮らし)
5,000 円
1カ月の収支 ②(一人暮らし)
奨学金
5 1 , 0 00 円
アル バ イト
5 5 , 0 00 円
支出
合計
1 0 6 , 0 00 円
15,000 円
家賃
5 1 , 0 00 円
交際費
10,000 円
食費
2 0 , 0 00 円
交通費
15,000 円
光熱水費
1 0 , 0 00 円
書籍代
5,000 円
貯金
10,000 円
合計
55,000 円
(東京都出身・3 年生・女性)
交際費
5 , 0 00 円
電話代
5 , 0 00 円
22:45 帰宅∼夕食・
自由時間・入浴
20:00 アルバイト
(∼22:30)
19:00 移動
16:45 メディアセンターで
勉強・課題
13:00 授業
12:40 昼食
※親へ送金
交通費
3 , 0 00 円
北海道出身・2 年生・女性
書籍代
2 , 0 00 円
貯金
1 0 , 0 00 円
合計
1 0 6 , 0 00 円
1:00 就寝
8:00 起床
8:15 朝食
8:45 登校
9:25 授業
ある1日のスケジュール ②(3 年生・女性)
23:00 勉強・自由時間
1:00 就寝
21:30 帰宅∼夕食・入浴
18:30 アルバイト
(∼20:30)
火
デザイン言語ワークショップ
( 建築 ・ 都市 )
メディア技術
基礎 (web)
新事業創造
ワークショップ
水
1
2
3
4
5
現代政治論
木
社会的組織の経営
(スポーツビジネス)
7:00 起床
7:30 朝食
8:00 登校
9:25 授業
13:00 研究室で
勉強・実験 12:00 昼食
金
フィールドワーク法
デザイン言語ワークショップ
( 造形 ・プロダクト)
数理と社会
研究会A
参考:環境情報学部入学に必要な費用
(入学金を含む初年度納入金 : 2015年度参考例)
火
水
スペイン語
インテンシブ 1
木
音楽基礎
ワークショップ
スペイン語
インテンシブ 1
2
地域恊働と
フィールドワーク
3
エコシステム評価論
政策立案論
4
都市と環境
研究会 B
5
情報と社会の
データサイエンス
金
スペイン語
インテンシブ 1
在籍基本料
60,000 円
授業料
980,000 円
施設設備費
270,000 円
その他の費用
合計
200,000 円
薬学部
月
1
入学金
学費
時間割②(2 年生・男性)
看護医療学部
月
17:30 移動
環境情報学部
(富山県出身・2 年生・男性)
時間割 ①(2 年生・女性)
総合政策学部
55,000 円
食費
支出
合計
ある1日のスケジュール ①(2 年生・男性)
理工 学 部
アル バ イト
50,000 円
収入
収入
奨学金
11,350 円
1,521,350 円
83