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Rizong monastery
Alchi monastery
まずリゾン僧院では、僧院に寝泊まりしながら彼らの生活を体験するとともに、ス
ケッチを行いました。スケッチしていくにつれ、その質感やそこで立ち現れる現象を
表すため、落ちてる砂や色を使うようになっていきました。また、実測も行いました。
動線は入り組んでおり、どうやってお堂までたどり着けばいいか明確な道筋はない
にもかかわらず、訪れるものは緩やかに斜面を巡る道を選んで訪れます。すると次第
に大地が近づき、暗い空間になって、最上階の立体曼荼羅のある場所では視界が谷に
次にアルチ僧院では、棚田の微地形に沿った建物は高い位置から天井高が低くなっ
ています。それは3層吹き抜けの空間に立像が林立し、上部に曼荼羅が見える劇的な空
間から、次の空間では曼荼羅に囲まれた祈り•瞑想空間となり、さいごは座像が光の中、
空から降りてきたような構成となっています。また動線も、周囲を周り続ける者と内部
まで参拝に来るものを分けるよう微妙な変化を持っています。 またここでは僧侶の
実家に泊めてもらい、伝統的なラダックの暮らしを体験しましたが、民衆の中にも仏教
の思想があり、家の工法と構成は僧院と近いものであることを知りました。
向かって開けます。 環境•地形的特徴と僧 院
環境•地形的特徴と僧 院
•木々が一切生えない ような荒涼とした荒 々しい山奥の谷間に そびえ、周囲の地域からも隔 離されている。
•僧院はインダス川沿い、ほぼ平地の農村地帯にある。
•急な斜面を縫うよう に動線が配され、入り組んでいるが、参拝者、僧侶はある動線を選 んで歩く。
•動線は、周囲を回り続ける参拝者と、お参りをする参拝者とを微妙な段差、スロープによって分けている。
•外壁は比較的有機的な形をしており、雨によって流される石灰が、地面の色と同化をしている。
•ある動線は五体投地 がしやすいような傾 斜、幅がつくられている 。
•建物は分棟となっており、木々やタルチョによって視界、空を遮っているため、全体像を把握することが難しい。
•夜は周囲の山によっ て月が隠れてしまう ため、星々がはっきりと見 え、宇宙の広がりの中に いるよう。
•微地形に合わせるように各棟の高さが調整されている。
•朝は住居棟がある西 側を最も早く光が照 らし、夜も最も早く訪れる 。
•風はインダス川沿いを吹くが、一定した方向性はない。
•大地の谷間に抱かれ るようにあるので、風はあまり強くはな いが、夜は強い風が戸をた たく。
•肥沃な大地の低地に照らし出される僧院は、内部空間においても光を最大限に生かした劇的な空間となっている。
4000m
3600m
3200m
3600m
4200m
4000m
Srinagar-Ladakh Hwy
3800m
3000m
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3200m
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3800m
3800m
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3400m
RIZONG MONASTERIY
3600m
3600m
ALCHI MONASTERIY
3400m
3100m
3000m
3400m
Indus River
3200m
3600m
3400m
3800m
3600m
3600m
3800m
3200m
3400m
3600m
3600m
Srinagar-Ladakh Hwy
3200m
3100m
3800m
Indus River
3400m
Lamayuru monastery
ラマユル僧院では、通常入れないような部屋まで見せてもらいスケッチや実測を
行いました。その中で階が上がるにつれ、内部空間を貫く大地の面積が少なくなり、
悟りに近い者が住む透明性の高い部屋になっているということがわかってきまし
た。このように様々なかたちで3つの僧院において大地から空へのシークエンスが
強く意識されていることがわかります。
環境•地形的特徴と僧 院
•僧院は、高くそびえる Moon Land の大地に鎮座しているように見えるが、4層目まで大地が内部を貫いている。
•最上階の部屋はガラスの部屋と呼ばれるように開放的な部屋となり、月面のような地形を見下ろす。
•周囲の農村を見下ろすその構成は、僧侶のヒエラルキー、悟りに至る道のりを表す曼荼羅の構成を模している。
•大地の裂け目を利用してつくられた室や、瞑想洞窟もあり、大地の中で仏教の思想を実現していく。
•上層部では風が強く吹くが、農村ではあまり強くない。
•朝は住居棟がある西側を最も早く光が照らし、夜も最も早く訪れる。
•1 層目を周り続ける参拝者の動線が右回りに途切れないよう、明確に構成されている。
4200m
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4000m
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Srinagar-Ladakh Hwy
LAMAYURU MONASTERIY
3600m
3600m
3800m
3800m
3600m
4000m
SUMMARY
INTERVIEW TO THE LOCAL PEOPLE
Reserch and design of the Tibetan Buddhism monastery
in Ladakh,Jammu and Kashmir,India
in Puga hotspring district, Chungtang plateau
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伝統医 アムチ
LOCAL DOCTOR AMCHI
患者
遊牧民
チベット難民や遊牧民の子供
旅行者
PATIENT
NOMADS
CHILDREN OF NOMADS OR
TIBETAN REFUGEES
TRAVELER
Ⓨࡢࡉࢀ᪉࡟ࡼࡗ࡚ࡣ㐟∾Ẹࡢ⏕άࢆ⬣࠿ࡋ࡚ࡋࡲ࠺ᜍࢀࡀ࠶ࡿ࡜࠸࠺ࡇ࡜ࢆ⪺ࡁࠊ㐟∾Ẹᆅᖏࢆᕠࡾ࡞
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• アム チ が 大 勢 の 患 者 を
• 温 泉 は 流 れているが 、
• この 場 所 が 開 発 され てし
• 冬 の 時 期 には 親 の いる
•トレッキ ング や 観 光 等 で
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つ れ てくること が あ る が 、
温 度 を 調 整 する 機 構 が な
まったら 遊 牧 に 支 障 が 出
遊 牧 地 域 に帰るが 、それ
この 地 を 通 る 人 が 多くい
滞 在 場 所 に 困 ること が あ
いために、お 湯 に浸 かっ
てしまう恐 れ が あ る 。
まで の 冬 の 間 の 寒 い 時 期
る が 、 泊 まる 所 が なくヒッ
కࡗ࡚᪂ࡓ࡞ᘓ⠏ࡢᙧࢆᶍ⣴ࡋ࡚࠾ࡾࠊࢥࣥࢡ࣮ࣜࢺ࡟ࡼࡿ↓ᶵ㉁࡞㒔ᕷࡀฟ᮶࡚ࡁ࡚࠸ࡿࡢ࡛ࡍࡀࠊఫ
る。
て 治 療 を 行うこと が で き
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ない。
• 病 気 に な っても 近くに 病
を 学 校 で 過 ご さなくて は
チ ハ イクを 余 儀 なくされ
なら な い 。
ている。
院 がないので、 年々遊 牧
• 遊 牧 民 の 学 校として 世
•旅行客はお風呂に入れ
に テントを 張 って い る が 、
界 か ら 注 目 され 、 さまざ
る機 会 が 少 な い ので 、こ
• 泊 まる 場 所 が な い た め
民 の 数 が 減 って い る 。
同 じ 時 期 にここに 来 る 人
ま な 環 境 問 題 に 関 す るプ
こで 温 泉 に 入 ろうと 思う
を 見 つ け な け れ ば 来 るこ
ログ ラム に 招 待 され て い
が 、 温 度 が 高 すぎるため
とができな い 。
る が 、 あ まり認 知 され て
入 ること が 出 来 な い 。
い な か った 。
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USAGE TABLE
CONSTRUCTION PHASES
Puga hotspring area : elevation 4300m
Puga hotspring area : elevation 4300m
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Nomads
construction
△
(Sumdo)
phase 3
・熱源の近くの 2 つの岩の間に療養者が
・療養者のための温泉整備
・温泉設備の拡張
・各場所の恒常化による整備
集まる
・アムチの滞在場所が必要となる
・滞在者のスペースの充実
・遊牧民の子供のためのスペース
phase 4
・広場の機能的拡張
・私の家を建設
・野外風呂の整備
・温泉にテントと足湯設置
・私の家を窓口とする
・祈りの場を置く
・アムチの場をつくる
・洗うための広場
・温泉の建物化
・テントを張る場所の風除け
・広場を話し合う場として整備
・アムチの場の拡張
・私の家の夏の住まい
•寝る場所の1階をつくる
・寝る場所の2階をつくる
・洗い場に学習スペース併設
△
Children
phase 2
・遊牧民は動物と共に麓にテントを張る
△
(Karzok, Rupshu, Kharnak)
phase 1
facilities
Patients and Amchi
My house
遊牧民と療養に来るひとのいる場所
2 階に夏過ごす部屋と作業スペースをつくる
の中継地点に私の家をつくる
旅行者も訪れるように整備されてくるので
子供たちの教室が利用されていないとき
窓口として機能しはじめる
には、地熱やパシミナに関する展示など
の運営を行う
Temple
Travelers
3つの地域の遊牧民の集まる祈りの場をつくり、全体の規模を緩やかに規定する。
Hot spring
△
Observer
最低限壁に囲われた野外風呂をつくる
Jan.
Feb.
Mar.
Apr.
May
June
July
Aug.
Sep.
Oct.
Nov.
Dec.
遊牧民がテントをかけるやりかたで、
壁を基礎として温泉を建築化し、
壁にテントをかけて半恒久的な空間にする
季節を通じて利用できるようにする
Amchi clinic
アムチと療養者の部屋をつくる
Nomads
子供の送り迎えなど
(Sumdo)
優先利用
風よけを基礎として一層目をつくる
Wash house
洋服等を洗っていた熱源のそばに広場
Children
をつくることで、洗濯物を乾かしたり
冬の間の滞在
学習の場として利用
一層目の上に二層目を増築するという
ラダックの方法で二層目を追加する
利用する風よけ壁の設置
Startsabuk に滞在するため利用増加
(Karzok, Rupshu, Kharnak)
中庭や収納スペースをつくる
Guest house
崖側に集まるテントが
Nomads
アムチが植物等を栽培するための
夏休み
学習の場として利用冬の間の滞在
食事をするスペースをつくる
School class
洗い場の近くに子供たちの教室をつくり、
教室として使用されていないときは展示等
を行う。
Patients for Amchi
Laboratory
アムチが療養者を連れてくる
各機能が建築化してくるので、地熱研究
所をつくり暖房設備などを配備していく
Travelers
ハイ・シーズン
diagram
temple
Observer
amchi
20
sourse
50
10
my house
0
0
-10
month average
rainfall (mm)
total 117mm per year
month average
temperature (℃)
guesthouse
hot spring
stove
washhouse
laboratory
guesthouse
school class
PHASE 0
PHASE 1
PHASE 2
現状としては、温泉が湧き出ている辺りに治療に訪れる人がテントを張り、流れ出した温泉水のあたりで身体を洗った
そこで最初に、地域の人に話を聞いたり、話し合う場所として、私の家を遊牧民と療養に来る人の中継地点につくります。
つぎにフェーズ 2 では、療養をする人や外国人が利用する簡易的な野外風呂を、フェーズ1で形を与えられた広場の隅に
PHASE 0
PHASE 1
PHASE 2
り温泉水を汲んでいます。そしてふもとのあたりでは、遊牧民がテントを張り、この温泉水が流れ出した湿原で動物達に
このことで小山の間がより広場のような空間として有効に使用できるようになります。また、山に沿ったところにこの地域
つくります。また同じように広場の周囲に、冬場に病になってしまう遊牧民などのためにも、アムチが季節を通じて滞在でき
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栄養を採らせています。
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の周辺で遊牧する人々の祈りの場所をつくります。
これは、遊牧民も地域を越えて交流することがあり、
その祈りの場所は普
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る場所を祈りの場に近い場所に、そしてもともと風をよけるために崖側に集まるテントが、より便利に利用できるような風
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よけの壁をつくります。
段生活する場所から少し離れた場所にあるためです。同時に全体の規模を緩やかに規定することにもなります。
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temple
amchi
tent
wash
sourse
hot spring
tent
wash
sourse
my house
PHASE 3
PHASE 4
そして、フェーズ 3 では、少し長い期間滞在する人の滞在場所として、風よけを基礎として1層目をつくります。また、こ
PHASE 3
のころには訪れる人も増えているので、熱源の側で洗い物をした人たちが洗濯物を干したり、調理につかうお湯を汲めるよ
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うな場所をこちらのスペースにつくります。
お風呂は野外のお風呂から遊牧民のテントをかけて半恒久的な囲われた空間に
最終段階であるにフェーズ
P H A S E 4 4 ではこのような風景になるのですが、温泉を建築化し、泊まる場所も需要に応じて二層化していくなど、建物を拡張することによって、この場所が長く便利に使
用できるように、そして旅行者でも利用しやすいよう整備していきます。またこの段階では、各機能が建物化してくるので、建設が求められている地熱研究所をつくり、地熱エネルギーによっ
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て暖房設備などが配備できるようになってきます。
また敷地の近くに遊牧民学校があるのですが、
その子供たちが利用できる教室を母親たちのスペースである洗い場の近くにつくります。
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していきます。
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guesthouse
stove
washhouse
laboratory
guesthouse
school class