超高速信号化に向けた基板設計シミュレーションの高度化 アルティメイト

技術・
製品開発
超高速信号化に向けた基板設計シミュレーションの高度化
アルティメイトテクノロジィズ株式会社
代 表 者
所 在 地
従業員数
事業内容
連 絡 先
企業
の
現状
代表取締役 内海 哲
長野市南千歳1-15-3
14名
プリント基板設計 信号・ノイズ・熱解析
026-267-7256
当社は、薄型テレビ、タブレット端末
などに代表される情報家電製品のプリン
ト配線板を長年に亘り設計しており、配
線板設計の初期段階から最新のシミュ
レーションを連携し解析を行うことで、
事前に問題を予測、解決し、顧客のスムーズな量産化
に対応している。
支援
の
経緯
情報通信機器において、信号伝送速度は急激に高速化、プリント基板実装は高密度化しており、従来の
実験主体の設計開発方法では、試作回数は増加し、設計開発期間が長期化、開発費用も増加してしまう。
現在、最新のシミュレーションソフトにおいても、5GHzを超える周波数域では実測値と解析値の乖離
が見られ、これから将来に亘り高速化電子回路には、新規高速化シミュレーションが必要となっている。
そこで、超高速信号に対応したシミュレーションソフトを開発し、プリント配線板の設計技術の高効率
化を目指し、高信頼性設計で事業拡大を図る。
支援内容(連携支援機関を含む)
支援の結果・成果
平成25年7月に地域中小企業育成プロジェクト事業
長野工業高等専門学校
に採択され、当センターをはじめ、長野工業高等専門学
の協力のもと、プリント
校、県工業技術総合センターによるプロジェクトチーム
配 線 板 設 計 用CADの 構
を立ち上げ、開発推進を図っている。
造データーをFDTD解析
長野工業高等専門学校の技術協力、指導を頂きながら
法( 有 限 差 分 時 間 領 域
プリント配線板設計シミュレーション技術の高度化開発
法)へ変換するための連
に取り組んでいる。
結ツールの開発とその試
また、当センターの事業化アドバイスおよび支援によ
行、検証を行っている。
り、電子機器の大展示会に当社のプリント配線板と高度
また、プリント配線板だけでなく、筐体を含む熱解析を
シミュレーションを展示し、事業拡大を行うことができ
設計初期段階から検証できるツール開発を行っている。
た。
テクノフロンティア、ネプコンジャパンなどの展示会
に出展し、プリント配線板設計と高度シミュレーション
《連携して支援した支援機関や活用した支援策》
技術を融合した新商品を展示することで、情報家電分野
●長野工業高等専門学校
●長野県工業技術総合センター
●(株)信州TLO
●平成25年度長野県地域産業活性化基金助成金
だけでなく自動車、産業機器分野の大手企業との商談が
進んでいる。
支援をうけて
アルティメイトテク
ノロジィズ株式会社
代表取締役
内海 哲 氏
7
中小企業振興センターをはじめ
長野高専、関係各位のご支援を受
け、当社だけでは対応出来なかっ
た課題に取組むことができ、また
販路拡大を進めることができまし
た。育成プロジェクト各位のご支
援とご協力に感謝申し上げます。